著者
藤田 祥子 尾上 雅人 浅野 明雄 佐藤 良一
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.63, no.606, pp.335-340, 1997-02-25
参考文献数
8
被引用文献数
1

Stresses and stiffnesses of band adhesive box section beams subjected to torsional loads have been studied analytically. The influences of pitches and width and thickness of the adhesives on the stress distributions and the torsional rigidities were investigated analytically and numerically. Maximum shear stress in the adhcsives occurs at an intersection of the adhered boundary and the inner edge of flange, and it decreases with increase in the width and thickness of the adhesives. The analytical results were consistent with the results of finite element methods.
著者
武田 富美子 當間 孝子 金城 直美 宮城 一郎 佐藤 良也
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.163-168, 2002
参考文献数
13
被引用文献数
1

The study was carried out in central mainland Okinawa to determine the mite densities and fauna in four hospitals. One hundred and twenty-seven dust samples were collected from the floor and bedding in the hospitals in May, August and November 1996, and February 1997. The average number of mites was 30.9/m^2 for the floor and 180.0/m^2 for bedding. There was significant difference in the mite number between the floor and bedding. The genus Dermatophagoides predominated at the rate of 89.6%. In 29 out of 127 samples, Dermatophagoides farinae was more abundant than D. pteronyssinus. Blomia tropicalis was found in low frequency and in small numbers in the hospitals. Five Sarcoptes scabiei were found from a mattress and blanket in a patients room. This species was also found from a mattress and futon in the rest room for hospital staff.
著者
饗場 葉留果 小林 修 湊 秋作 岩渕 真奈美 大竹 公一 岩本 和明 小田 信治 岡田 美穂 小林 春美 佐藤 良晴 高橋 正敏
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.29, 2013

&nbsp;日本,世界各地には道路や線路で分断されている森が非常に多く,野生動物の移動,繁殖,餌の確保等が困難になっている.そのため我々の研究グループは 1998年から森を分断する道路上に樹上動物が利用できるための橋を研究し,建築してきた.これまでに山梨県に 3ヶ所,栃木県に 1ヶ所,愛知県に 1ヶ所建設された.<br>&nbsp;1998年,山梨県の有料道路上に道路標識を兼ねたヤマネブリッジの建設を提案し,実現させた.建設後,ヤマネを初め,リス,ヒメネズミ,シジュウカラの利用が確認された.建設費用は約 2000万円であった.<br>&nbsp;しかし,2000万円という高額なものでは,この技術を「一般化」し,普及していくことが難しい.そこでより安く,簡易な設計にし,建設できる樹上動物が利用しやすい「アニマルパスウェイ」(以下,パスウェイ)の開発研究を 2004年から行った.2004年の材料研究,2005年には構造研究を実施し,森林を分断している私道上に実験基を建設し,モニタリングを実施したところ,2006年,リスとヤマネの利用を確認した.<br>&nbsp;2007年に北杜市の市道にパスウェイの建設をし,そのモニタリングの結果は 2008年のポスターにて発表した.その後,2010年には,北杜市に.号機が,2011年には栃木県,2013年 4月には愛知県でパスウェイの建設がされた.栃木県では,モモンガの利用が確認され,これで樹上性の小型哺乳類はほぼ利用するということが証左された.山梨県の.号機と.号機では継続的にモニタリングを実施しており,ヤマネの利用は,.号機と.号機では 2割程であり,ヒメネズミは,両機とも 8割程であり,ヒメネズミの利用頻度が高かった.また,パスウェイの利用部位に関しては,ヤマネでは床面とパイプ面を,ヒメネズミとテンでは床面を,多く利用することが確認された.今後,これらのデータを元に,より効果的なパスウェイの普及を行っていく.
著者
高橋 典明 佐藤 良博 清水 哲男 橋本 修
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.175-178, 2014-08-31 (Released:2015-11-13)
参考文献数
9

肺がんにおける緩和ケアは他のがんと基本的に同じである.ただし,肺がんはがんのなかでも予後が不良で,他のがんよりも疼痛ばかりでなく咳や呼吸困難などの呼吸器症状が伴いやすい.そのため病名告知されるだけでも精神的負担は特に強い.したがって,肺がんにおいて身体的,精神的,社会的およびスピリチュアルな苦痛に対する緩和ケアはきわめて重要であり,早期から緩和ケアを実施することは肺がん患者の延命にもつながる重要な要素である.肺がん終末期の身体的苦痛として呼吸困難の頻度は高く,臨床的に問題となることも多い.呼吸困難の治療は原因病態に対する治療が第一であるが,複数の原因が絡み合い難治性で不可逆的なことも多い.その呼吸困難に対する薬物治療としてモルヒネは第一選択とされ,日本緩和医療学会の「呼吸器症状の緩和に対するガイドライン」でも推奨されている.しかし,その有効性については一定の見解は得られていないのが実情である.そのことを踏まえて,肺がん終末期医療の実情について,呼吸困難に対するモルヒネ投与を例にとって検討し,さらに非がん性呼吸器疾患に対する終末期医療との比較についても述べる.
著者
佐藤 良雄
出版者
成城大学
雑誌
成城法学 (ISSN:03865711)
巻号頁・発行日
no.67, pp.19-81, 2001-07
著者
本田 早潔子 川崎 達也 山野 倫代 佐藤 良美 張本 邦泰 三木 茂行 神谷 匡昭
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.47, no.8, pp.966-971, 2015 (Released:2016-08-15)
参考文献数
14

人工心臓弁を有する症例の心エコ−図検査で左室内を移動する高輝度の点状エコーを検出することがある. これは血液中に出現した一過性の微小気泡と考えられ, キャビテーション気泡と呼ばれている. 本研究の目的は人工心臓弁に関連したキャビテーション気泡の臨床的特徴を検討することである. 当院で経胸壁心エコー図検査を施行した人工心臓弁を有する連続50例中11例 (22%) にキャビテーション気泡を認めた. 年齢と性別で補正したロジスティック回帰分析では, 低肥満指数 (カイ2乗=0.65, 95%信頼区間=0.43-0.98, p=0.038) と低年齢 (カイ2乗=0.90, 95%信頼区間=0.81-1.00, p=0.049) がキャビテーション気泡の独立規定因子であった. 心エコー図検査で評価した左室形態や各種ドプラ波形とキャビテーション気泡の有無は関連しなかった. キャビテーション気泡を呈した症例はすべて機械弁を有し, 大動脈弁位 (13%) より僧帽弁位 (67%) で高頻度であった (p<0.01). 平均16カ月の観察期間中14例に有害イベントが生じたが, キャビテーション気泡の有無とは関連しなかった. 本研究では, 人工心臓弁に関連したキャビテーション気泡は機械弁に限定され僧帽弁位に高頻度であった. キャビテーション気泡は低肥満指数と低年齢に関連したが有害イベントとは関連しなかった.