著者
梅崎 修 島貫 智行 佐藤 博樹
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.2-15, 2020-09-20 (Released:2020-10-08)
参考文献数
46

本稿は,公的な表彰・認定の取得を第三者機関による雇用主ブランディングと位置づけて,表彰・認定の取得数が採用時の人材確保と従業員の定着に与える効果を検討した.中堅・中小企業を対象とした質問票調査データを用いて統計的に分析した結果,表彰・認定の取得数が採用者の質的確保と従業員の離職率低下に貢献することが示された.大企業に比べて人材確保に劣る中小企業は第三者機関の雇用主ブランディングを活用することが有効になる.
著者
佐藤 進
出版者
一般社団法人 日本オリエント学会
雑誌
オリエント (ISSN:00305219)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.69-74,182, 1974 (Released:2010-03-12)

By courtesy of the Tehran Archaeological Museum (Museh Iran Bastan), I had an opportunity to study unpublished Persepolis Elamite tablets in the Museum in 1973. On examination, fourteen Persepolis Treasury tablets (Teh. 9(w); Teh. 32; Teh. 34; Teh. 49 w; Teh. Pers. 3152-31 (?); 214/56 Teh. illus. B; dk 275 No. 25; 279; 2152/55 6(w); 2290; 2290 742; 3152/9 Teh. no. 38(w); no number; no number) and one Persepolis Fortification tablet (3152/37 Teh. 29w) were identified, but six documents (2290; 2290; 2290; 2451; 3152/52 48(w); 3152/65 97w) remained assigned to neither. In addition, some of documents referred as “not found” in Cameron's Index to Published Treasury Tablets (JNES 24, 1965, pp. 190-192) were identified as follows: 2275=PT45, 2279=PT60 and Teh. 3152/72=PT67. (Persian numerals and letters in italics.)In the present preliminary report, one of these unpublished Persepolis Treasury tablets, 2290 (one of documents with the same number), is transliterated (see p. 71), translated and commented. This is Marrezza's letter addressed to Barišša the treasurer of Parsa dated in the third year of Artaxerxes I, recording allocations to kurtaš kurnukašbe mišbazanaš. The expression “kurtaš kurnukašbe mišbazanaš”, which has been not found in any published Persepolis Elamite documents, is apparently parallel with “kurtaš marrip mišbazana” in PT 79 and further with “grd 'mnn vspzn” in the seventh Aršdma-letter. It is worth noting that the correspondence of kurnukašbe to marrip or 'mnn correctly reflects the translation of OP karnuvaka into El. marrip or Akk. ummanate, MES in Darius' Foundation Inscription at Susa (DSf),
著者
寺岡 歩 齋藤 いずみ 田中 紗綾 佐藤 純子
出版者
一般社団法人 日本助産学会
雑誌
日本助産学会誌 (ISSN:09176357)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.82-91, 2019
被引用文献数
1

<p><b>目 的</b></p><p>分娩取扱い病院で約8割を占めている産科混合病棟の,助産師と看護師による分娩期の看護時間と看護行為を明らかにし,助産師と看護師が協働する分娩期看護の安全性の向上に資する示唆を得ることを目的とする。</p><p><b>対象と方法</b></p><p>正期産経腟分娩の事例を対象とした。産婦の入院から分娩後2時間値の測定終了までを分娩期とし,調査員がタイムスタディ法を用いて産婦と新生児に関わった全ての看護者の看護時間と看護行為を測定した。</p><p><b>結 果</b></p><p>調査期間の14日間に10例(初産婦4名,経産婦6名)の分娩があった。</p><p>分娩期の経過時間中央値は467.0分で,1組の母児に対して分娩期に関与した人数の中央値は助産師が6名,看護師は2名,提供した看護時間中央値は助産師が436.5分,看護師が41.0分であった。</p><p>観察された看護行為26項目のうち看護時間の上位3項目は,助産師では「助産診断(産婦の観察)」「看護記録」「直接分娩介助」,看護師では「新生児介助」「間接分娩介助」「(診療,処置の)準備・後片付け」であった。</p><p>助産師と看護師の看護時間および看護行為は,事例の個別性および分娩進行状態に対応して変動がみられた。</p><p>入院から子宮口全開大に至るまでの時間に看護者間の連絡回数が集中しており,情報交換や業務調整が行われていた。</p><p><b>結 論</b></p><p>分娩期に観察された看護行為から,助産師と看護師はそれぞれの専門性に応じた役割分担をしていることが実証された。</p><p>産科混合病棟では分娩第2期までの経過時間に看護者間の連絡を密にして,他科患者への業務調整ならびに分娩準備を行うことが重要である。それにより,分娩第2期・第3期に母児に対し集中して看護することが可能になり,分娩期の安全確保につながることが示唆された。</p>
著者
肱岡 範 佐藤 幸浩 岩下 裕一 犬童 裕成
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.102, no.6, pp.723-728, 2005 (Released:2005-06-14)
参考文献数
35
被引用文献数
1

症例は熊本県在住の59歳男性.35年前から狩猟期に熊本県内の野生のシカ・イノシシを捕獲し,肉や内臓を生食している.口渇,筋肉痛を主訴に近医受診し黄疸および肝機能障害を指摘され紹介入院.IgMクラスのE型肝炎ウイルス抗体およびHEV-RNA陽性であり,E型急性肝炎と診断した.本症は海外渡航歴がなく特異な食習慣を有することから,zoonotic food-borne transmissionが疑われる1例として報告する.
著者
佐藤 啓一 多田 十兵衛 後藤 源助 田村 安孝
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第71回, no.アーキテクチャ, pp.9-10, 2009-03-10
著者
横光 健吾 金井 嘉宏 佐藤 健二 杣取 恵太 坂野 雄二
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
pp.28.1.7, (Released:2019-06-07)
参考文献数
20

The purpose of this cross-sectional study was to examine the relationship between happiness, satisfaction, and the psychological effects of consuming “shikohin” at social events on psychological health. Five hundred and thirty-two participants (270 men, 262 women; mean age=44.91 years, SD=13.81 years) from a community sample in Tokyo, Kanagawa, Saitama, and Chiba completed a set of questionnaires and the data were analyzed. The results of partial correlation analyses showed that when people experienced positive and negative social life events, the psychological effects of consuming “shikohin” showed a weak but positive correlation with happiness and satisfaction.
著者
東島 圭志郎 佐藤 建 安ヶ平 一也 村方 栄真 河原 恭一 Keishiro Higashijima Tatsuru Sato Kazuya Yasugahira Eishin Murakata Kyouichi Kawahara
雑誌
南極資料 = Antarctic Record (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.171-271, 2003-07

これは,第40次南極地域観測隊気象部門が,1999年2月1日から2000年1月31日まで,南極昭和基地において気象観測を行った結果の報告である.気象観測の方法,測器,統計方法等は,第39次隊とほぼ同様である. 越冬期間中,特記される気象現象として,次のものがあげられる.1) 地上気象観測において,7月,12月,1月の気温,5月,10月,12月,1月の気圧が平年に比べ著しく低かった.10月5日に最低海面気圧932.1hPa(歴代2位)を記録した.ブリザードは,A級が4回,B級が10回,C級が11回の計25回あり,平年並みであった.2) オゾン全量観測において,昨年に引き続き大規模なオゾンホールを観測し,11月の月平均オゾン全量は過去最低を記録した.その後,12月中旬にオゾンホールは消滅したが,オゾン全量値の回復は過去一番遅かった.3) それに伴い,成層圏の昇温が遅れ,春季に下部成層圏で記録的に低い月平均気温を観測した.4) エアロゾルゾンデ観測において,春期南極上空で形成されるオゾンホールの重要要因となっていると思われる極成層圏雲(PSCs)の雲粒子の分布状況を観測した.5) 地上オゾン濃度観測において,観測を始めた第38次隊以来連続して地上オゾン濃度急減現象を観測した.

1 0 0 0 OA 大鉱物学

著者
佐藤伝蔵 著
出版者
六盟館
巻号頁・発行日
vol.下巻, 1918
著者
石川 慎太郎 久保 哲也 砂川 正隆 俵積田 ゆかり 佐藤 孝雄 石野 尚吾 久光 正
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.337-346, 2011 (Released:2011-09-15)
参考文献数
49
被引用文献数
11 9

瘀血の状態では,血液が鬱滞することから腫脹や疼痛などの障害が現れる。瘀血は循環障害と捉えられ,血管抵抗性と血液流動性の側面から研究されてきた。血液流動性の変動要因には血球および血漿成分があり,その変動に活性酸素が深く関わっていると考えられている。今回,ラットに漢方薬(当帰芍薬散,柴胡加竜骨牡蛎湯,桃核承気湯,桂枝茯苓丸,十全大補湯)を投与して活性酸素動態と血液流動性への影響を観察した。その結果,これらの漢方薬投与群では,抗酸化力が上昇し,血液流動性が亢進した。また,当帰芍薬散・桃核承気湯・桂枝茯苓丸は血小板凝集を減少させた。さらに赤血球浮遊液の流動性は,抗酸化力との間に負の相関を認め,漢方薬の抗酸化作用が赤血球の変形能あるいは粘着性に影響したと推察された。血栓症や塞栓症などの誘因である血液流動性の低下を予防する可能性が示唆された。
著者
佐藤 悠士朗 櫨原 弘貴 添田 政司 深見 桜
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学論文集 (ISSN:13404733)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.11-22, 2020 (Released:2020-03-15)
参考文献数
9

コンクリートの品質を向上させる施工方法の一つに振動締固めを行った後,一定時間をおいてから再び振動を与える再振動がある。しかし,再振動の明確な実施時期や実施方法に関する情報は極めて少なく,現場では感覚と経験に基づいた加振が行われているのが現状である。そこで本研究は,再振動の実施時期の指標としてN式貫入深さから求めたコンクリート抵抗値を用い,再振動の実施時期や加振時間の影響について検討を行った。その結果,コンクリート抵抗値が17×10-3N/mm2に到達した時期に再振動を行うのが最も効果的であることが分かった。また,再振動時の加振時間は,5~10秒程度で行うことでコンクリートの品質は向上する結果となった。一方で,再振動の実施時期が遅い場合や加振時間が長くなると,再振動によるコンクリートの品質の改善が期待できなかった。