著者
倉田 令二朗
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.50-69, 1983-01-31 (Released:2008-12-25)
参考文献数
57
著者
足立 勝 中林 健一 東 理恵 倉田 裕文 高橋 芳弘 下川 敬之
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.1139-1145, 1999-11-15
被引用文献数
4 7

暗所下においてエチレン処理したカイワレダイコン(Raphanus sativus L.)子葉の脱緑機構を明らかにするために, クロロフィルαの分解を子葉のタンパク質を用いて検討した.粗酵素はエチレンにより脱緑が誘導されたカイワレダイコン子葉から調製した.クロロフィルα分解酵素は, H_2O_2-2, 4-ジクロロフェノール/pクマリン酸依存であった.クロロフィルα分解反応の最初の分解産物はHPLCとHPTLC分析により分析された.その分解産物が標準C-13^2-ヒドロキシルークロロフィルαのRf値/リテンションタイムと同じことよりC-13^2-ヒドロキシルークロロフィルαのRf値/リテンションタイムと同じことよりC-13^2-ヒドロキシルークロロフィルαと同定された.C-13^2-ヒドロキシルークロロフィルα生成反応はアスコルビン酸(2mM)そしてKCN(2mM)の添加により完全に阻害された.しかし, 嫌気性条件下では阻害されなかった.つまり, C-13^2-ヒドロキシルークロロフィルα生成酵素は, H_2O_2を利用した1原子酸素添加反応を触媒するペルオキシゲナーゼまたは, ペルオキシゲナーゼ作用を持つペルオキシダーゼの一種であると考えられる.さらに, 三次元蛍光分光解析により無色の蛍光クロロフィル代謝産物(FCC : Ex 350 nm/Em 455 nm)がクロロフィルαの分解につれて生成されることが明らかとなった.以上の結果よりクロロフィルαはカイワレダイコン子葉より調製したタンパク質により, 以下の反応で分解されることが示唆された.Chl α→C-13^2-HO Chl α→→colorless Rs-FCC(無色の蛍光クロロフィル代謝酸化開環産物).
著者
中川 雅史 倉持 里史 黒木 雅人
出版者
一般社団法人 日本写真測量学会
雑誌
写真測量とリモートセンシング (ISSN:02855844)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.243-251, 2011-09-09 (Released:2012-09-01)
参考文献数
6

We have developed a point-based rendering application with high-speed spatial interpolation using a point cloud to generate virtual reality (VR) data called LiDAR VR. This application can not only transform from a point cloud to VR data but can also regenerate missing point data in the rendered result from a selected viewpoint. Moreover, we have focused on the following features of the LiDAR VR generation. First, panorama imagery can be generated automatically from many viewpoints from one observation data set. Second, it is possible that a spatial interpolation with rendering results can reduce the processing task. These features have been verified using case studies.
著者
糸数 昌史 野口 薫 菊池 理絵 新浜 千恵美 蒔田 祥子 倉本 アフジャ亜美 及川 翼
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, 2008-04-20

【目的】<BR> 近年、5本指ソックスの人気が高まり、足趾が開くことで踏ん張りが利きやすいという利点から日常生活だけではなくスポーツ場面でも目にすることが多い。当センターにおいても麻痺性疾患による足趾の重なりを改善する目的で5本指ソックスの使用を提案することはあるが、5本指ソックスの着用が姿勢や動作への影響についての報告は少ない。そこで本研究では、健常者を対象として5本指ソックスが静止立位時に及ぼす影響を足底圧分布と足底荷重面積を計測することで検討した。<BR><BR>【方法】<BR> 対象は、足部に特別な疾患の既往がない健常女性7名とした。計測条件は、1)裸足 2)一般的な靴下 3).5本指ソックスの3条件とした。足底圧分布と足底荷重面積の計測は、Clinseat圧力分散測定システム(NITTA社製)とBIG-MATセンサを用い、3条件の計測はランダムに行った。計測中、対象者には5m先の目印を注視させ、10秒間の静止立位をとらせた。得られたデータから足底圧の中心位置(Center of Foot Pressure;CFP)を計算し、足底荷重面積とともに3条件間の比較を行った。<BR><BR>【結果】<BR> 足底荷重面積は、裸足や一般的な靴下よりも5本指ソックスが最も大きかった。CFPも同様に5本指ソックス着用時が他の2条件よりも外側に偏移していた。<BR><BR>【考察】<BR> 5本指ソックスの効果として、足趾が開くことで末梢血流循環が改善すること、足趾それぞれの独立した運動を引き出しやすくすることでのバランスがとりやすくなるという2点が一般的に言われていることである。我々も足趾の重なりがみられる症例に対して5本指ソックスの着用を行ったところ、良好な結果が得られている。本研究では、足底荷重面積を計測し、各条件間で比較を行ったところ、5本指ソックスが大きな値を示した。これは、5本指ソックスの着用によって足趾への物理的な外転作用が働くことで、足底面積が増加し、結果として支持面の拡大がみられたと考えられた。また、CFPも5本指ソックスの着用により荷重点が外側に偏移した。このことから足底外側、すなわち小趾側への荷重が促されやすくなったと考えられた。<BR><BR>【まとめ】<BR> 5本指ソックスを履くことで、足趾の重なりを予防し足底荷重面積を広げ、より外側への荷重を促しやすくなる効果がある可能性が示唆された。足趾による姿勢制御は静止時だけでなく動作時にも重要であることが報告されているが、今後は動作時における5本指ソックスの影響についても引き続き検討していく。
著者
江角 悟 佐藤 智昭 黒田 智 河崎 陽一 名倉 弘哲 北村 佳久 千堂 年昭
出版者
一般社団法人日本医薬品情報学会
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.72-80, 2016 (Released:2016-09-27)
参考文献数
15

Objective: In drug treatment for pregnant and lactating women, pharmacists need to contribute to adequate drug treatment by collecting much information from various sources.  However, it takes much time to collect information using plural sources.  In this study, we tried to develop a database system which enables expeditiously collecting the domestic and foreign drug use criteria information in order to streamline collecting information for pregnant and lactating women.  In addition, we assessed the utility of the database by comparing the time to collect information using the database to that using each information source and the usability by questionnaires.Methods: We developed a database system that integrates drug information from the FDA Pregnancy Category, Australian categories for prescribing medicines in pregnancy, “Drugs in Pregnancy & Lactation,” and Japanese package inserts.  For assessment of the usability of the database, we assessed the time required to collect information and subjective evaluation using the five-method questionnaires.Results: The database significantly reduced the time needed for collecting criteria information and made it possible to compile the information simultaneously from various sources.  The questionnaire survey showed that over 80% of pharmacists and students were satisfied with the database.Conclusion: It is suggested that our database system is useful to efficiently collect drug use criteria information for pregnant and lactating women.
著者
田中 佑典 倉島 健 藤原 靖宏 岩田 具治 澤田 宏
雑誌
第8回Webとデータベースに関するフォーラム論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.197-204, 2015-11-17

シングルソースデータからユーザの購買行動を引き起こした要因を推定するための購買行動モデルを提案する.シングルソースデータとは,商品の購買履歴と広告閲覧履歴とを各ユーザ ID に紐づけて収集したものである.1) 個人の嗜好,2) 他者から受ける影響,3) メディア広告から受ける影響の 3 つの要因に基づく確率過程にしたがって起こるものとしてユーザの購買行動をモデル化する.提案モデルは購買行動が起こった時刻において各要因がどの程度影響しているかを分析することにより,購買行動を引き起こした要因を推定することができる.実シングルソースデータを用いた評価実験では,提案モデルが比較手法よりも高精度にユーザの購買行動を予測可能なことを確認した.この結果は,提案モデルがユーザの購買行動をより正しく説明できることを示しており,提案モデルにより推定された購買要因が妥当であることを示唆するものである.さらに,企業による TV 広告がどの程度購買につながったかという観点で広告効果を分析した結果について報告する.
著者
松園 淳 倉重 誠 小林 り恵 粟根 達志 幕田 行雄
出版者
一般社団法人 プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会誌 (ISSN:1345031X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.17-20, 2006

近年,IT業界では対象となるシステムに必要となるソフトウェアを全て新規開発することは少なくなり,パッケージを利用することが多くなっている.しかしながら,パッケージを利用したソフトウェア開発の見積は,新規開発に比較して業界標準となる見積手法が確立されておらず未成熟な分野である.日立製作所では,パッケージのコンポーネントの関連情報をもとに,パッケージの修正量見積と再利用率見積から設計工程〜テスト工程の工数を見積もる手法を考案し,現在,有効性の検証を行っている.本論ではその見積手法を紹介する.
著者
矢倉 大夢 中野 倫靖 後藤 真孝
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2016-MUS-112, no.3, pp.1-10, 2016-07-23

本稿では,作業時に集中度を高めることを目的として聴取する楽曲,「作業用 BGM」 に特化した楽曲推薦システムを提案する.従来,ユーザが好むであろう楽曲を推薦する手法が研究されてきたが,「とても好き」 な楽曲は作業者の集中を阻害することが知られており,作業用 BGM として推薦する楽曲に適していない.提案システムは,「とても好き」 や 「とても嫌い」 ではなく、「好き」 もしくは 「どちらともいえない」 楽曲を,BGM 聴取時のユーザからのフィードバックに基づいて推薦する.具体的には,楽曲のサビ区間までをダイジェスト的に聴取する (部分的にしか再生されない) システムとして設計することで,楽曲を 「スキップ」 するフィードバックによって 「嫌い」 な楽曲を推定する従来手法に加え,「もっと聴く」 フィードバックを導入して 「好き」 な楽曲を推定する.さらに,「好き」 として推定された楽曲は,ユーザの集中度を行動ログから推定して 「とても好き」 か 「好き」 かを識別する.これは集中度が高い時のフィードバックは,低い時より嗜好度を強く表しているという仮説に基づく.そして,楽曲間類似度に基づく Label Spreading により,頑健にかつ再生履歴が少ない状況でも適切に楽曲を推薦することを可能にした.
著者
安藤 隆之 粟倉 宏子 酒井 正志
出版者
中京大学
雑誌
文化科学研究 (ISSN:09156461)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.1-71, 1989-12-16