著者
多田 圭吾 岡村 亮吾 山西 良典 加藤 昇平
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.12, pp.1-6, 2011-07-20

近年,Desktop Music(DTM) 関連機器やソフトウエアなどの発展・普及により,音楽を嗜む一環として作曲が注目されているが,作曲は高度な知識や経験を必要とする.そこで本研究では,楽譜コンテキストのベイジアンマイニングに基づく自動伴奏付与システムを提案する.提案システムでは,音楽の時間的変動を楽譜コンテキストとして扱い,ベイジアンマイニングを用いて学習曲における音楽構成要素間の因果関係を学習する.提案システムは,ユーザの音楽経験の有無に関わらず,任意のニュアンスが付与された伴奏を生成する.伴奏生成実験および主観評価実験によって,入力されたメロディに応じて学習曲のジャンル的ニュアンス,および,印象的ニュアンスが付与された伴奏が生成されることを確認し,また既存システムとの比較実験により提案システムの高い有用性を確認した.Present days, more public interested in music focuses on composing as one of the forms to enjoy music. However, it is difficult for people who does not have sufficient musical experiences. Thus, we proposed an automated accompanying system focusing on bass and drums by using Bayesian mining of the score context. In this study, we explained themusical temporal variates as the score context, and learned the nuance of the music in the database using Bayesian mining. In a composing experiment, we obtained various accompanies depending on the music database used for learning, and thenuance of the music in the database. And, we confirmed the availability of the proposed system through three types of subjective evaluation experiment. We believe that this system enable us to compose music with accompany that has the nuance of the music in the database, even if user does not have much musical experimences or not.
著者
加藤 浩 井出 有紀子 鈴木 栄幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.2497-2507, 1999-05-15
被引用文献数
5

プログラミングの導入レベルから反復や条件分岐などの基本的制御構造を使いこなせるレベルまでの初歩的アルゴリズム教育の支援を想定した相撲対戦シミュレーションゲーム「アルゴアリーナ」を開発した. 学習者は力士の挙動や戦略をプログラム言語で記述し 他者のプログラムした力士と対戦させる. 1つで多くの相手に勝てるような強く柔軟な力士を作るためには 高いプログラミング技能が要求されるので ゲームを楽しみながらプログラミングを学習することができる. しかも 学習者が行うのは 状況分析 問題設定 評価などを含むトータルな問題解決活動であるため 包括的なプログラミング技能の向上が期待できる. 本システムの特徴は 状況的学習理論に基づき 対戦ゲームという社会的状況設定を利用して プログラミングを実践する学習のコミュニティを構築し それへの参加による学習を実現するために 学習者のコミュニテイの創造・維持を志向した学習環境デザインを行っていることである. 授業実践を2つの公立中学枚で行った結果 アルゴリズムの基本的制御構造が学習できていることが明らかになった. さらに 特定の生徒を授業全体にわたってビデオ録画し エスノメソドロジー的観点から言動を分析することによって 学習者が次第にプログラマ的アイデンティティを発達させていることが明らかになった. これは「コミュニティへの参加による学習」が生起していることの証左となる.A Sumo wrestling simulation game 'AlgoArena', aiming at basic computer programming education for novices, was developed. A learner is supposed to write a program implementing a wrestler's tactics so that he/she can enjoy the game with colleague. The learner is required, to become skillful in comprehensive programming, which includes analysis, planning, evaluation, as well as program writing, if he/she wants to elaborate flexible and strong program enough to beat some others. We developed a community-oriented method for designing learning environment based on situated learning theory, in which social setting as a bout game was applied to construct a learner's community of practice in order to accomplish learning by participation. We conducted two experiments to examine how well they learned programming at two municipal junior high schools. As the results, it turned out that learners in both schools were highly motivated and successfully acquired the knowledge of basic control structures. In addition, we also conducted a participatory observation at one of the junior high schools to investigate how learners develop their identity in the community of programming practice. An ethnomethodological analysis revealed that the learners gradually develop their identity as a programmer, which endorses the occurrence of learning by participation.
著者
加藤 和也 村上 和人
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.38, no.32, pp.1-4, 2014-08-12

絵の本質は印象の表現にあり,その生成過程は印象の抽出と再表現に分けられる.本研究では墨絵を題材とした墨絵調画像生成システムの作成を通して,この過程の解明に取り組んでいる.本稿では,太さや濃さといった墨絵の描画要素と印象を表現する感性語対の関係を示し,その結果をもとに墨絵調画像を生成するプロトタイプシステムについて述べる.
著者
加藤 仁美
出版者
九州大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1988

これまでの研究成果は次のように要約される。(1)散居集落成立の自然的、歴史的背景:壱岐島は玄武岩台地からなる丘陵性の島であり、湧水や溜池など水源の確保、防風のための背戸山の必要など地形・地質・気象等の自然的条件と、潘政期に実施された地割制度や触と浦の二元構成にみられる歴史的要因とが相俟うて、散居集落の形成が全島規模で展開し、今日まで維持されている。(2)土地利用パタ-ン:南斜面を選んで、背戸山ー宅地ー前畑ー田畑というワンセットの土地利用の定型が認められ、これを“壱岐型土地利用パタ-ン"と名付けた。散居のユニットを構成しているのはこの内背戸山ー宅地ー前畑からなる屋敷廻りの私有地であり、面積は約50a、大旨隣家と接しており、宅地間距離は約70mで、クラスタ構造の結合の仕方とみなせる。田畑は地割制度の影響で分散所有されており、農作業の利便性には集約化の課題が残っている。(3)空間構成:触は里道で境界づけられているが、中心性は希薄であり、集村のような空間のヒエラルキ-は無い。共同空間としては井、辻、家畜の埋葬地など壱岐独特のものがある。屋敷迴りの土地利用は自給的、生態系維持のユニットを構成している。宅地内は母屋・隠居、釜屋、納屋、牛舎等からなる多棟構成であり、構築的な景観をなしている。(4)触と構中の社会構成:散居疎住をソフトな面で支えている触と講中という緊密な社会構成が存在し、今日も機能している。(5)壱岐島の散居集落の特徴と課題:壱岐の特徴は、屋敷が丘陵に立地し、周辺に田畑を集約的に所有していない。その為に散居の規模は比敷的小さいが、散居のユニットを構成している背戸山ー宅地ー前畑からなる屋敷廻りの土地利用は今後も継承すべき豊かな空間である。田畑の集約化、社会空間の変容に対する秩序の形成等が今日的課題としてある。
著者
新田 幸司 大坐畠 智 加藤 聰彦
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J98-B, no.2, pp.141-152, 2015-02-01

ネットワークエミュレーションでは,実システムから送信されるパケットを実時間以内に処理し,通信相手に届ける必要がある.そのため,処理の高速化のため並列・分散処理が可能なエミュレータが開発されてきた.並列・分散処理が可能なネットワークエミュレータでは,各端末の無線エミュレーションを独立した論理プロセス(LP: Logical Process)として分割し,並列に実行することで,性能の向上を実現している.並列・分散処理を行った場合でも,単一でエミュレーションを行った場合と同じ結果を得るため,LP間で影響のあるイベントの実行時に同期が必要となる.並列・分散エミュレーション環境では,無線LANを用いて通信を行う端末の間でフレーム衝突やMAC層の再送のイベントを実行する際,同期をとらずにそれぞれの受信側で独立して実行した場合,エミュレーション結果が端末間で異なる問題がある.本論文では,端末間(LP間)でのエミュレーション結果が異なる問題を改善するために,フレーム送信端末側で情報を付加し,かつ,1ホップ内の全ての受信端末に対して動作決定の判断に必要な情報を事前に共有させておくことで,受信端末に対してのフレームの同時受信・再送のイベントの同期をとる方式を提案する.ネットワークエミュレータEMANEに提案方式を実装し,評価を行う.
著者
早雲 孝信 東 健 中島 正継 安田 健治朗 趙 栄済 向井 秀一 水間 美宏 芦原 亨 水野 成人 平野 誠一 池田 悦子 加藤 元一 徳田 一 竹中 温 泉 浩 井川 理 青池 晟 川井 啓市
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.88, no.8, pp.1539-1544, 1991 (Released:2007-12-26)
参考文献数
19
被引用文献数
2

ras遺伝子は, そのpoint mutation により活性化される癌遺伝子として知られている. 今回, われわれは oligonucleotide hybridization assay を用いて,大腸癌86例における K-ras codon 12, 13のpoint mutation の有無について検索した. その結果, codon 12に32例, codon 13に1例の33例 (38%) に point mutation を認めた. 変異の比率を腫瘍の存在部位, 組織型, 深達度, リンパ節転移, ステージ分類別に検討したが, 有意な関係は認められなかつた. しかし, 深達度mやsmといつた早期の癌においても高頻度に変異が検出され, ras遺伝子の point mutation が癌の進行過程というよりも発癌の過程に関係していることが推察された.
著者
南 秀樹 加藤 義久 和田 秀樹 岡部 史郎
出版者
日本地球化学会
雑誌
地球化学 (ISSN:03864073)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.85-97, 1995
被引用文献数
7

Four cores, which penetrated into the Holocene, were collected in 1985-1986 from the center to mouth of Lake Hamana, Japan. Sediments were analyzed for the concentrations of organic C, total N, biogenic SiO<sub>2</sub>, Mg, Al, Fe, Mn, V and P. The age of the sediment near the bottom part of each core, which exhibited a higher C/N mole ratio, changed from 11,000 yr B. P. at the mouth to 7,000 yr B. P. at the center part of the lake. This indicated a higher sedimentation of land plants enriched in carbon, which probably took place during a period of high sealevel. After 4,000 yr B. P. in the inner part of the lake there were some distinctive changes in the distributions of elements, as related to their <sup>14</sup>C ages : (1) higher content and large fluctuations in both the sediment, organic carbon and biogenic SiO<sub>2</sub>, and (2) an excess organic carbon over biogenic SiO<sub>2</sub>. Yet, in contrast, the C/N mole ratio&ap;12 remained constant. These observations suggested that an eutrophic and productive lake was formed when the seawater exchange was restricted. The contents of Fe and Mg also increased remarkably after 4,000 yr B. P. These changes are due to increasing of the transport ation of particles, originating from ultra-basic rocks carried by the Miyakoda River in the northern part of the lake. Before this period marine silt was predominantly transported from the Pacific sea side.

1 0 0 0 OA 自然と倫理

著者
加藤弘之 著
出版者
実業之日本社
巻号頁・発行日
vol.補遺第2, 1915
著者
加藤弘之 著
出版者
哲学書院
巻号頁・発行日
1893

1 0 0 0 OA 徳育方法案

著者
加藤弘之 著
出版者
哲学書院
巻号頁・発行日
1887
著者
加藤弘之 著
出版者
哲学書院
巻号頁・発行日
1894
著者
加藤弘之 著
出版者
敬業社
巻号頁・発行日
1894

1 0 0 0 OA 仏教改革談

著者
加藤弘之 著
出版者
金港堂
巻号頁・発行日
1902

1 0 0 0 OA 自然と倫理

著者
加藤弘之 著
出版者
実業之日本社
巻号頁・発行日
vol.補遺第1, 1915