著者
杉本 芳範 田中 伸哉 古川 彰久 渡辺 和夫 吉田 敏臣 田口 久治
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.205-210, 1987

ジャケット冷却時の醪温度応答特性の解析結果をもとに, 温度制御方式としてカスケード制御を採用し, 総米1トン仕込みの醪で発酵ガス発生速度をオンライン計測しつつ計算機を利用した適応的自動制御を行ったところプロセスは順調に制御され, 生成酒の品質も目的に近いものが得られた。
著者
須田 力 室木 洋一 中川 功哉 安藤 義宣 西薗 秀嗣 吉田 敏雄
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.255-265, 1988

The purpose of this study was to evaluate the maintenance of fitness with aging. The subjects were 59 men of 49-55 years of age, who entered to Hokkaido University and once had been examined for their fitness between the years of 1950-1952. They were reexamined to determine the maintenance of fitness with age in 1983. After 31-33 years, declination of the mean values in fitness shows from 50.9 to 42.1cm in vertical jump, from 154 to 143kg in back strength, from 4.35 to 3.73L in vital capacity and from 8.4 to 3.2 times in pull-ups. Grip strength was increased from 44.0 to 47.1kg. The correlation coefficients of the values between the time they were freshmen and the present time, were relatively higher in vertical jump (r=0.61, p<0.01), moderatory higher in back strength (r=0.50, p<0.01), grip strength (r=0.48, p<0.05) and vital capacity (r=0.46, p<0.05), but lower in pull-ups (r = 0.17, not significant). Back strenght and grip strength were maintained better in a group who had been engaged in daily physical activity than those who had been inactive. But the differences in the rate of decline were not significant in vertical jump; pull-ups and vital capacity. It was noticed that 14 (23.7%) of the 59 subjects indicated that walking was felt to be the most effective factor to maintain fitness.
著者
篠田 一孝 吉田 敏治
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.14-20, 1985-02-25 (Released:2009-02-12)
参考文献数
20
被引用文献数
14 18

岡山県のアズキの主産地である英田郡作東町で,秋アズキ畑で発見される成虫数と累積産卵数の季節的変化およびアズキの被害状況について調べた。あわせて,殺虫剤散布が畑内の成虫数と累積産卵数の季節的変化に与える影響と慣行的に行われている天日乾燥がアズキ粒内のアズキゾウムシ幼虫に及ぼす殺虫効果についても調査した。1) アズキ畑への成虫の飛来は8月中旬から始まり,11月初旬まで連続的にみられた。この間,8月下旬から9月上旬および10月初旬に多くの成虫の飛来があったが,畑で羽化した個体はなかった。2) 飛来成虫による莢への産卵は9月上旬から始まり,10月中旬までみられた。収穫時の1莢当りの平均産卵数は2.06卵で,このうちアズキゾウムシ幼虫が食入した粒数は1莢当り0.85粒であった。3) 莢に産下された卵の時点から孵化した幼虫が粒内に食入した直後までの生存率は0.47という低い値であった。食入を受けたアズキ1粒当りの幼虫密度は1.18であった。4) 殺虫剤散布を行わない場合,収穫したアズキのうち粒数比で約78%は健全粒であったが,約15%はアズキゾウムシの食入を受けていた。この値は何らかの防除手段をとらなければ,アズキゾウムシによるアズキの被害はきわめて大きいことを示している。それに対し腐敗粒およびアズキサヤムシガによる食害粒の割合はそれぞれ0.5, 7.2%と低かった。5) アズキゾウムシは地表から15∼20cmの高さにある莢に最も多く産卵し,被害は畑の中央ほどその縁に比べより大きかった。6) 殺虫剤(MPP)散布を行った場合,畑内の成虫数および累積産卵数は,殺虫剤散布を行わなかった場合のそれらに比べ顕著に低かった。7) 11月上旬の慣行的天日乾燥方法ではアズキ粒内のアズキゾウムシ幼虫に対する殺虫効果は認められず,粒の乾燥効果があるだけであった。
著者
川原 律子 細谷 紀江 三木 治 吉田 敏郎 鴨下 一郎 桂 戴作
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.377-383, 2000
参考文献数
7

「食事をとらない」ことを主訴に来院した幼児に対し, 患児の内的状況把握と母子間のコミュニケーション調整を目的に, コラージュ療法の合同法(近喰, 1992)を導入した.方法はマガジン・ピクチャー・コラージュ法で, 母親持参の雑誌から母子が交互に自分の気に入った写真・絵・文字を切り抜き, 自由に四つ切り画用紙に貼付するものであり, 全4作品を制作した.母子が互いに洞察を深めるためには言語能力の問題など諸条件が必要だが, 本法の導入により, コラージュ・アクティビティが母子間の力動を明確にし, コミュニケーションを促したことで, 主訴改善が得られたものと考えられた.
著者
吉田 敏臣
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.32-36, 1979-04-01 (Released:2013-04-26)
参考文献数
1
被引用文献数
2
著者
小野寺 淳 渡辺 英夫 吉田 敏弘 岩鼻 通明
出版者
茨城大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

1.出羽国絵図・陸奥国絵図の所在調査と写真撮影東北地方の所蔵機関のみならず,現存の可能性がある機関でも調査を行い,出羽国絵図160点,陸奥国絵図164点の所在を確認した。このうち今年度は弘前市立図書館所蔵の津軽領国絵図の撮影を実施したほか,東北歴史博物館,宮城県図書館,国立公文書館所蔵の国絵図の写真版なども収集した。2.現存国絵図の年代推定とデータベースの作成国絵図の原本調査を行い,環境・景観復原を行うために不可欠な絵図の作成年代を推定し,出羽・陸奥国絵図の所在データベースを作成した。さらに,本研究の目的には含めていなかったが,撮影した国絵図の画像データベースの作成も進め,一部完成している。3.環境・景観変化の復原作業画像処理によって正保・元禄国絵図の図形の歪みを修正し,さらに現況の図形に変形した上で,東北地方の平野部について,明治後期測量の旧5万分の1地形図をベースにした正保または元禄期の環境・景観の復原作業を実施した。その一部を報告書に掲載したが,いずれ何らかの方法で公開していきたい。
著者
吉田 敏弘 石井 英也 松村 祝男 吉田 敏弘 林 和生 小野寺 淳 小倉 眞 松村 祝男 小倉 眞 古田 悦造 林 和生 野間 晴雄 小野寺 淳 松尾 容孝 原田 洋一郎
出版者
国学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

文化財保護法や景観法に基づく文化的景観の保全事業実施にあたり、保全対象となる文化的景観の選定にあたっては、文化的景観のAuthenticityを学術的・客観的に評価する必要がある。本研究では、「一関本寺の農村景観」と「遊子水荷浦の段畑」を主たる事例として、景観の価値評価を試行し、次のような5つのステップから成る基礎調査が有効であると判断した。(1)明治初期地籍図などに記録された伝統的景観の特質の解明、(2)伝統的景観(地籍図)と現景観との精密な比較、(3)近代以降の景観変化の過程とメカニズムの解明(土地利用パターンや作物、地割など)、(4)伝統的な景観要素残存の背景を地域の社会・経済・文化的側面から考察、(5)現景観の活用可能性の考察と保全の方向性の提示。なお、上記の作業をヴィジュアルに活用するため、GISの導入と時系列統合マップの構築が有効であることも確認した
著者
吉田 敏 野城 智也
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.70, no.589, pp.169-176, 2005-03-30 (Released:2017-02-11)
参考文献数
13
被引用文献数
2 5

Construction is complicated artificial action. The paper proposes the methodology to describe elements of construction. "Architecture" is one of the ways to analyze artificial actions, and the general concept of "Architecture" is the composition of system that is based on the pattern of relationship between elements. Primary meaning of "Architecture" was building and construction, because they are composed of many complicated elements. Then, this logic has been advanced in many fields such as computer industry, automobile industry and so on. It has great possibility to find brand new order of construction to study with advanced logic of "Architecture." The paper categorized the ways of description of system with "Architecture" concept, and demonstrated of description of construction aspects, then analyzed the possibility of description of construction as an artificial system.