著者
清水 岑夫 和田 修治 林 利光 有澤 宗久 池ヶ谷 賢次郎 大角 誠治 矢野 三郎 森田 直賢
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.108, no.10, pp.964-970, 1988-10-25 (Released:2008-05-30)
参考文献数
12
被引用文献数
4 25

Hypoglycemic activity of several kinds of Japanese tea was examined and bancha was found to have potential hypoglycemic activity in streptozotocin-induced hyperglycemic and normal rats. One of the active principles was purified by chromatograph on Toyopearl HW-50F and diethylaminoethyl-cellulose and determined to be heteropolysaccharide (T-b) consisting of arabinose, D-ribose and D-glucose (5.1 : 4.7 : 1.7), which gave a molecular weight of approximately 4×104.
著者
荒井 宏雅 利野 靖 山中 澄隆 湯川 寛夫 和田 修幸 益田 宗孝
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.69, no.9, pp.2189-2192, 2008 (Released:2009-03-05)
参考文献数
15
被引用文献数
1

症例は65歳,男性.胸腺腫を合併した重症筋無力症(MGFA分類IIIb期)の診断で当院神経内科に入院.抗コリンエステラーゼ薬内服,血漿交換療法,メチルプレドニゾロン1000mg/日×3日間のステロイドパルス療法を施行し,以後ステロイド50mg/日の内服となった.ステロイド導入後約1カ月の胸部CTでは指摘された腫瘤は画像上消失していた.拡大胸腺摘出術を施行し,術後病理診断は胸腺腫(Müller-Hermelink分類混合型,WHO分類Type B2)の退行性変化であった.術前にステロイド導入を行った胸腺腫合併重症筋無力症においては,胸腺腫の退縮の可能性もあることを念頭に置くことが肝要である.
著者
和田 修平 椎塚 久雄
出版者
The Japan Joint Automatic Control Conference
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.38-38, 2010

現在,音楽は色々なメディアを通し人々に浸透している.人々はそれぞれのニーズにあった流れで音楽を入手している.CDショップでCDを購入する際は,アーティストや曲やPOP,ジャケットなど多くの要素が購入のプロセスに影響していると考えられる.商品のパッケージは,消費者に知覚・認知,記憶させそれがイメージ喚起と繋がり,購入のきっかけになるとされている.本稿ではCDジャケットに着目し,CDにおけるジャケットの価値を見いだすことを目的としている.
著者
和田 修二 高木 英明 田中 昌人 坂野 登 柴野 昌山 岡田 渥美
出版者
京都大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1987

今年度において特に明らかになった重要な知見として次のようなものがある。1.今日の大学教育のあり方を考える上で、最も重要な論点の一つは、大学教育におけるいわゆる「一般教育」の位置づけにあると思われる。しかし、戦後の大学改革の経過においても「専門教育」と「一般教育」との接続の仕方は未だ十分に改善されているとは言い難く、その結果「一般教育」の必要性すら疑問に付されている。しかし、一方で専門的な学習・研究にとって「一般教育」は依然として不可欠であり、また他面、現在ではむしろ大学が融通の効かない専門家ではなく、「一般教育」を十分に身につけ広い視野をもった人材育成の場となることも各界から望まれているという事実もあり、この点に鑑みれば、「専門教育」の準備段階としてのみならず、それをより高い次元で総合し、広め深めるもっと積極的な意義と位置を「一般教育」に与えることが、今後の大学改革にとって必要な視点と思われる。2.今日の大学のあり方の問題に関わって、企業による新卒学生の選抜過程や、学生生活の実態の調査から次のような新しい観点も提出された。従来大学の機能は専ら専門的な技能や知識の習得にあると考えられてきたが、しかし現実には、大学は各学生の一種の社会化をフォ-マル・インフォ-マルに促進する「かくれた」機能ももっており、この点も明確に考慮にいれた大学の改革が必要である。3.近年社会人の再教育・継続教育の場として大学が注目されているが、大学入試制度の一環たる社会人入学の選抜方法は未だ模索中であると言える。わが国の選抜方法は、諸外国に比べ入学希望者にとって比較的条件の厳しいものであり、この点では更に多様で開かれた選抜方法の可能性が検討される必要がある。
著者
平岡 孝之 香川 直己 王 明 和田 修己 古賀 隆治
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.117, no.11, pp.1670-1676, 1997-10-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
8

A tunable diode laser absorption spectrometry (TDLAS) system has been developed in order to apply it to an open atmospheric path which is often suffered from heavy scintillation. A quick scanning of the laser frequency and the digital signal processing architecture are employed to cope with it. The laser frequency is scanned over 4 ms around an absorption line of CH4 in 7μm band every 31ms.Received signal is treated with a DSP system to achieve the best SNR and also to separate the absorption signal from scintillation. Column density of CH4 is produced on every laser frequency scanning. The adjoint spectrum algorithm is employed to achieve the separating capability.
著者
和田 修二
出版者
教育哲学会
雑誌
教育哲学研究 (ISSN:03873153)
巻号頁・発行日
vol.1963, no.8, pp.18-31, 1963-06-25 (Released:2009-09-04)
参考文献数
20

Education is essentially a relation based on authority, which presupposes some sort of belief. In the final analysis, belief is based upon a belief in the divine (God, god). Education is rooted in belief.The present age is one in which, owing to the “death of God” belief and authority have been lost. It is an age of nihilism, culture having been torn from its moorings.The present age tries to transcend the dangers it faces by following the path of materialism, vitalism, and existentialism. These three ways, however, demand a unification in a higher unity. The mediating force for this work of unification is self-transcending intelligence. Contemporary man cannot stand either the existence or the non-existence of the divine (God, god). It is seeking for “God beyond God.” Salvation for contemporary man consists in waiting longingly [for “God beyond God”] without shrinking from the troubles of day-to-day life.
著者
渡辺 哲史 岸本 正典 藤原 博史 和田 修己 古賀 隆治
出版者
一般社団法人エレクトロニクス実装学会
雑誌
エレクトロニクス実装学術講演大会講演論文集 第17回エレクトロニクス実装学術講演大会
巻号頁・発行日
pp.38, 2003 (Released:2003-10-14)

一般的に、電磁放射の大部分を占めているのはコモンモード放射である。このコモンモード放射は様々な原因で発生すると考えられえているが、その要因の一つとして、グランド面が不完全であることが挙げられる。近年のプリント回路基板で多用されるマイクロストリップ構造では、帰路となるグランド面が重要な役割を果たしており、この幅が狭い場合には大きなコモンモード電流を生じる。我々は、これまでにコモンモード電流の発生メカニズムを電流配分率と呼ばれるパラメーターを用いて予測する手法を提案し、単純な形状のプリント回路基板において、予測と測定値が一致することを確認した。今回は、複数の形状変化を伴うやや複雑なグランド形状の場合についても同じコモンモード放射の予測手法が適用可能であることを示す。
著者
和田 修一 岡本 智周 熊本 博之 麦倉 泰子 丹治 恭子 大日方 純夫 大藪 大藪 竹本 友子 大平 章 笹野 悦子
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

後期近代社会としての日本社会は「リスク社会化」という社会構造の変動過程の文脈の中にあるが、こうした「リスク社会化」が生み出す社会環境のあり様にの下で「共生社会」という理念的枠組みを明らかにすることによって、「リスク社会」における「共生」問題の論理的構造を分析し、そのリスク回避へ向けての社会施策を考究するための理論の構築を目指した。この目的のために、初年度では従来の共生社会論の抱える問題点を摘出し、その理論的問題点を実証的に論じるための意識調査を二年度目に実行し、三年度目にそのデータ解析に基づく理論研究を行い、リスク社会における「共生」問題の理論的解明を行った。
著者
齊藤 義行 安原 昌克 船戸 是宏 パオレッティ ウンベルト 久門 尚史 和田 修己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.332-340, 2010-02-01
被引用文献数
3

LSIのCore回路用電源供給系の高周波電流をシミュレーションするためのEMCマクロモデルとしてLECCS-coreモデルと呼ぶ電源系デバイスモデルを開発している.これまで,電源端子を複数もつLSIに関しては,直流抵抗の大小に応じてブロック分けを行い,ブロックごとにモデル化してきたが,本論文では電源端子を複数もつマイクロコントローラを対象とし,Core用電源端子とI/O用電源端子が高周波において結合していることを実測により示し,この結合を含んだ3ポートのLECCS-coreモデルを提案する.また,このモデルを用いて,I/O用電源端子の条件の違い(バイパスコンデンサの有無)によるCore用電源端子間の伝達インピーダンス変化がシミュレーション可能となることを示す.更に,等価回路の構築に用いたSymbolic Analysis,及び,インピーダンスの絶対値・位相両方を考慮して等価回路の各回路素子の値を決定する方法についても示す.
著者
中村 克己 南澤 裕一郎 豊田 啓孝 古賀 隆治 和田 修己 斎藤 義行 中村 篤
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.89, no.11, pp.833-842, 2006-11-01
被引用文献数
22

筆者らは,LSIの電源系高周波電流による電磁妨害波(EMI, Electromagnetic Interference)のシミュレーションを目的としたEMCマクロモデルとしてLECCS-coreモデルを提案している.本論文では複数種の電源端子を有し,かつ,異なる電源種の回路間が電気的に結合しているLSIに対し,LECCS-coreモデルの構築方法を検討した.実際に3種類の電源端子を有するマイクロコントローラH8/3694Fを用いて, Sパラメータ測定と等価回路変換から等価内部インピーダンスを抽出した.次に,測定した等価内部インピーダンスと電源端子電流より,位相情報をもつ内部電流源を電源種ごとに導出した.作成したモデルの検証として,バイパスコンデンサによるデカップリング効果をシミュレーションし,実測と比較した.その結果,約300MHzまでの電源系高周波電流を精度よくシミュレーションできることを示した.
著者
和田 修
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究は、各地方に残る民俗芸能のうち、近世初期の都市芸能が伝播したとみられるものを選び、その関連と変容について考察することを目的に掲げた。2004度以来3年にわたり、風流踊と古浄瑠璃人形を素材としてとりあげ、いくつかの地点を選んで調査、比較を行った。まず、長崎県対馬市に伝承される盆踊について、その民俗的な基盤、流入の経路、歴史的推移、現在の伝承状況とその変化などを調査した。対馬の盆踊は、近世中後期以降の盆踊とは異なるところが多いが、盆の風流踊であるという基盤は共通している。江戸時代初期から幕末・明治まで、本土で行われた各種の風流踊を受け入れ、重層的に今日まで伝承してきたところに歴史的な価値を指摘することができる。2004年度には対馬周辺地域および九州全域の風流踊を概観し、2005年度はそれにもとづき九州北西部の風流踊を重点的に調査した。さらに2006年度は九州南部の離島の風流踊を調査し、比較を試みた。とくに鹿児島県十島村には、対馬と類似の歌謡をもった風流踊が伝承されており、これを採録して、中央の歌謡書との比較検討を行った。また、その周辺の島々の風流踊についても調査し、歌謡を中心に比較を試みた。一方、古浄瑠璃人形については、新潟県佐渡市と鹿児島県薩摩川内市(旧東郷町)を中心に調査を進めた。佐渡では、文弥浄瑠璃の古い録音の整理と分析を行ったほか、現在では上演が稀になっている作品をノーカット収録し、基礎的研究資料の充実をはかった。東郷では歴史史料の調査を行い、伝来の時期と経路について考察した。また現在の伝承者からの聞き取りを重ね、近代以降の変遷についても、あらたな知見を加えた。これらの作業により、近世初期の歌舞伎・人形浄瑠璃などの舞台芸能が、予想されているより、かなり早い時期から、広い地域に伝播され、各地で享受されるとともに、独自の変容が行われた経緯の一端を明らかにすることができたと考えている。