著者
堀越寛介 著
出版者
東京堂
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1893
著者
堀江 宗正
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.91, no.2, pp.229-254, 2017

<p>二〇〇〇年代に入ってから主に英語圏の経営学で「職場スピリチュアリティ」をめぐって活発な議論が交わされている。本稿はその理論的展開と歴史的意義を明らかにするサーヴェイ論文である。この概念は経営者や従業員を対象とする調査から構築された多次元的概念であり、同時にコミュニタリアン的な徳倫理学の価値観のセットとしても提示される。その構成要素はコミュニティ感覚、従業員の疎外の改善、従業員の多様性の尊重、企業の不正への不寛容などである。だが批判者は企業中心主義、スピリチュアリティの道具化、従業員のコントロールの強化、カルトとの類似、訴訟の増大の危険を指摘する。一連の議論は経済活動と宗教を両立させようとする歴史的な試行錯誤のパターンを反映している。世俗化や近代化を生き延びつつ経済活動を支えてきたスピリチュアル資本の現代的な育成の形とも見られる。最後に日本で研究するべきいくつかの関連テーマについて展望を示したい。</p>
著者
堀本 雅章
出版者
東北地理学会
雑誌
季刊地理学 (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.1-16, 2018 (Released:2018-09-15)
参考文献数
14

沖縄県竹富町鳩間島は,西表島の北へ位置する人口約50人の島である。鳩間島では何度か,過疎化による廃校の危機に陥った。しかし,島外から子どもを受け入れ学校を維持してきた。その後,交通網の整備,民宿の増加,食堂の開業など受け入れ態勢が整い,観光客が急増した。研究目的は,鳩間島の今後の望ましい観光客数や観光客の増加による変化など,観光に対する住民意識を考察することである。調査の結果,ほとんどの住民は観光客の増加または現状維持を望み,その理由は,「活気づく」,「経済効果」などである。一方,ゴミ問題や一部の観光客のマナーなどによる環境の悪化などの回答もみられた。「鳩間島の観光名所,魅力」については,最も多い回答は海で,何もないところ,のんびりできるなどの回答も多い。
著者
片柳 克夫 堀 貫治
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究は今まで構造研究が着手されていなかった新しいレクチンファミリーに属する海藻レクチンに属するいくつかのレクチンに着目して構造学的研究を進めたものである。このレクチンは多くのレクチンと異なり単糖には結合せず高マンノースのみに結合する特異的な性質を持ち,また近年,強力な抗HIVウィルス作用を持つことがわかってきた。本研究ではその分子構造をX線解析による詳細に解明し,この新規レクチンファミリーの構造的基盤を構築した
著者
髙野(竹中) 宏平 中尾 勝洋 尾関 雅章 堀田 昌伸 浜田 崇 須賀 丈 大橋 春香 平田 晶子 石郷岡 康史 松井 哲哉
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.33(2019年度 環境情報科学研究発表大会)
巻号頁・発行日
pp.49-54, 2019-11-25 (Released:2019-11-22)
参考文献数
14

Velocity of Climate Change (VoCC)とは,気候変動影響評価指標の一つで,生育や産業に適した気候条件を得るために生物や人間活動が移動しなければならない速度を示す。本研究では,基準地域メッシュ(約1 km2)の日本陸域37 万7981 メッシュを対象に,1981?2010 年(現在気候値)と2076?2100 年(将来予測値)の年平均気温を用い,6 気候モデル×3 排出シナリオ×3 つの閾値=54 通りのVoCC を計算した結果,VoCC は36.8?308.6 m/year と推定された。更に,APLAT(環境省の気候変動適応情報プラットフォーム)への実装を想定し,VoCC に加えて位置情報を出力することで,自治体等の様々な主体が地域気候変動適応に利活用する方法を考案した。
著者
水谷 正一 南斎 好伸 小堀 忠則
出版者
公益社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業農村工学会誌 (ISSN:18822770)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.11-14,a1, 2014 (Released:2020-01-10)
参考文献数
4

栃木県では,農地・水・環境保全向上対策の導入に当たり,地域の人々が,自分たちの住む農村環境を見つめ直し,環境への理解を深めるとともに保全活動に参加するきっかけづくりとするため,田んぼまわりの生きもの調査を県の独自要件として提唱した。本報では,この取組みを農業・農村施策のアウトリーチ活動としてとらえ,栃木県農地・水・環境保全向上対策推進協議会を中心として市町や関係機関と連携しながら,非農業者や子どもたちの参加促進に向けたさまざまな取組みとその成果について紹介する。
著者
堀内 陽介 竹内 達史 西濱 大貴 井上 智雄 岡田 謙一
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2010-GN-75, no.13, pp.1-8, 2010-03-11

演劇創作は,音響や照明,舞台美術,空間デザインなど様々な芸術表現の組み合わせで協調的に作られる総合芸術であるが,実際の演劇で用いる舞台演出などを考える場合,演出を総合的に頭に思い描きながら作業を行うのは容易ではない.そこで本稿では,演劇創作活動の中でも音響や照明の演出プランニングに着目し,実際の舞台をイメージしやすい環境である,演劇における演出プランニングを支援するマルチユーザテーブルトップインタフェースを提案する.このシステムでは,テーブル型のタッチパネル上に役者を模した人形や舞台装置の模型を配置して小型の舞台を構築し,ユーザに対して舞台のイメージ支援を行う.各ユーザはこの小さな舞台空間上で演出を詳細に再現出来る.また,使用しているテーブルトップインタフェースの特性である操作者識別を活かし各ユーザの役割ごとにシステムからのフィードバックを変えることで,テーブルトップ上での複数人による同時な操作を効率的に支援する.さらに,考案した演出をシステムに保存して CUE シートの自動生成を行うことが出来る.評価実験から,提案システムの演出プランニングにおける有用性を確認した.
著者
堀内 圭輔 千葉 一裕
出版者
医学書院
雑誌
臨床整形外科 (ISSN:05570433)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.182-185, 2020-02-25

論文作成には,文章執筆はもちろん,データ集計,グラフ作成,写真編集,Figure編集,文献リスト作成など,さまざまな作業をこなす必要があります.それぞれ,多少の知識と経験を要求されますが,適切なソフトを用意し,それらを使いこなすことで負担を減らすことができます.長年研究に携わっている指導医・principal investigatorであれば,使い慣れたソフトをそろえているものです.今回は,若手の医師・研究者が対象に,論文作成に先立って用意すべきソフトをご紹介いたします.
著者
堀田 昌伸 江崎 保男
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
日本鳥学会誌 (ISSN:0913400X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.145-157, 2001-08-31 (Released:2007-09-28)
参考文献数
48
被引用文献数
3 2

樹洞営巣性鳥類の樹洞をめぐる種内•種間の相互関係について,自然樹洞の研究を中心にレビューした.樹洞営巣性鳥類の研究では巣箱が積極的に使われてきた.巣箱を利用することには,巣箱の中を容易に観察できるために繁殖成功を正確に測ることができる点や巣箱とその中身の追加•除去などにより操作実験が可能となる点など幾つかの利点がある.しかし,繁殖密度や種構成などが容易に変化してしまうなど不利な点もある.van Balen et al. (1982)以降,自然樹洞での樹洞営巣性鳥類に関する研究が少なからず行われるようになってきた.そこで,自然樹洞に関する研究について,利用可能な樹洞数と樹洞営巣性鳥類の占有率,頻繁な樹洞の再利用,営巣場所選択における競争と捕食の重要性を概説した.最後に,森林管理や保全の観点から興味深い "Nest Webs" の考え方について簡単に紹介した.
著者
堀 繁 櫻井 正明
出版者
地盤工学会
雑誌
土と基礎 = Soil mechanics and foundation engineering (ISSN:00413798)
巻号頁・発行日
vol.49, no.9, pp.47-52, 2001-09-01
参考文献数
8
被引用文献数
1
著者
堀田正敦 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[44],
著者
今堀 和友
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.20, no.11, pp.794-797, 1971-11-01 (Released:2011-09-21)

酵素分子は有機触媒であることはもちろんであるが,さらに自分が責任をもつ反応の触媒作用だけを果し,他の反応には関与しない。これは,酵素が自分が働きかけるべき物質,すなわち基質を見分け,目的にかなう基質だけを吸着することによるのである。これを基質特異性とよんでいる。本稿には,この基質特異性の生体において果している役割を説明するとともに,基質特異性がどのような機構で発揮されるかについての解説を行なう。
著者
堀江 明香
出版者
日本鳥学会
雑誌
日本鳥学会誌 (ISSN:0913400X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.197-233, 2014 (Released:2015-04-28)
参考文献数
351
被引用文献数
3

鳥類は生活史進化の研究において最も古い研究対象であるが,今なおその進化機構の解明には議論が続いている.Ricklefs(2000a)は生活史進化の研究史を2つに分けた.第1期はLackを初めとする鳥類学者が生活史を自然選択の枠組みで捉え,その進化について議論を開始した時期,第2期は生活史理論が成熟してその進化機構を実証しようと研究が進められてきた時期である.この第2期の流れは現在も続いているが,2000年前後を境に生活史進化の分野には新たな視点が加わり,研究は次のステージに入ったと考えられる.つまり,一腹卵数以外の生活史形質への研究拡大,餌資源の制約や捕食以外の新たな選択圧の探索,そして生活史を規定する内的機構の解明といった視点である.これらの研究によって,生活史進化を複合的・総合的に説明する土台が築かれつつある.本稿では,このような研究の転換から10-15年経った現時点において,新旧の選択圧が生活史に与える影響はどの程度検証されているか整理した.それぞれの選択圧についての検討には,個体や個体群内での影響を評価した可塑的なものと,種間比較や個体群間比較などから進化的な影響を推察したものがあったが,後者については検証が不十分なものが多かった.これらの問題点を含めて鳥類における生活史進化の現状と課題を議論し,日本における生活史研究の方向性について述べる.
著者
堀(山口) 緑
出版者
近畿大学教職教育部
雑誌
教育論叢 (ISSN:09165878)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.29-40, 2002

山口, 緑
著者
吉賀 夏子 堀 良彰 牛島 清豪
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2019年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第72回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.591-592, 2019-09-19 (Released:2020-01-20)

大雨時の防災において、地域の河川水位情報の変化を速やかに取得するため、河川水位時系列情報と河川水位観測所の情報を Linked Data として統合し蓄積および配信を行う情報システムを設計したので報告する。