著者
小堀 鐸二
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.90, no.1089, 1975-02-20
著者
奥田 亮 赤堀 匠 大竹 徹
出版者
松江市立病院
雑誌
松江市立病院医学雑誌 (ISSN:13430866)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.75-78, 2015 (Released:2019-07-11)
参考文献数
5

現在では稀となった中毒にメタノール中毒がある.メタノール中毒ではその代謝産物であるホルムアルデヒド,ギ酸が主に毒性を発揮するため潜伏期間を経ることが特徴である.入院時,向精神薬の過量服薬による急性薬物中毒の疑いとして入院したが,入院27 時間後に急変し,肺塞栓等の合併症や他の疾患の突然発症などを考慮するも原因を特定できず,当初急変の原因は不明であった.その後,ご家族からの情報提供により本人のインターネット閲覧履歴からメタノール中毒と推察するに至った.メタノール中毒は早期診断が重要となるが,本症例では向精神薬,制吐薬等を重複して服用していたこともあり,早期の診断に至ることができなかった.稀な自殺方法であってもインターネットなどから情報を得ることが可能で,特に周到,詳細な方法までもが記載されていることに注意しておく必要がある.
著者
堀木 信男
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.1015-1019, 1992 (Released:2008-02-29)
参考文献数
9

Specimens of synodontid eggs and larvae were sorted from samples of vertical hauls with 45cm plankton samplers made at 36 stations in the Kii Channel and adjacent waters over the 13 years from 1967 to 1980. Specimens of juveniles were also collected from the commercial catches ofminnow-net boats operating in the channel. The present study suggested the following: Saurida elongata spawnsmainly in the southern part of the Kii Channel frommay to July. S. undosquamis and S. wanieso spawn widely but sparsely in the coastal waters outside the channel and twomonths later than S. elongata. Hatched larvae of the two last named are carried, while growing, into the inner part of the channel by the inflowing current which dominates from summer to fall.
著者
堀口 和久 Kazuhisa Horiguchi 千葉経済大学 CHIBA KEIZAI UNIVERSITY
雑誌
千葉経済論叢 = The Chiba-Keizai ronso (ISSN:0915972X)
巻号頁・発行日
no.47, pp.1-26,

現存する古英語期の文献には,詩や宗教的散文,法律等の実用的文献以外に,ラテン語に対する古英語の注解(gloss)や,ラテン語の文章の行間に古英語を書き込んだ行間注解(interlineargloss)が存在する。古英語期の代表的な行間注解としては,写本美術についてケルト文化の影響を受けた,その装飾写本の芸術的価値の高さが有名なリンディスファーン福音書,ラッシュワース福音書そして詩篇の行間注解が現存する。現代英語の進行形に対応する古英語の文法形態は,拡充形と呼ばれ,これまでにMosse(1938),Nickel(1966)等の包括的研究がある。しかしこのNickel(1966)やRaith(1951)ではリンディスファーン福音書のごく一部の例が部分的に例示的に扱われているにすぎず,この二つの福音書の行間注解の比較や包括的記述及び分析はなされていない。Kotake(2006)の研究は,部分的に拡充形を扱っているが,語順に着目した研究である。この論文では,リンディスファーン福音書及びラッシュワース福音書の古英語の行間注解を包括的に扱い,かつ用例の分布やラテン語との関係,意味・機能等を分析しようとするものである。結果的に,本論文では約490例の拡充形が存在することが分かり,かつラッシュワース福音書の複数の翻訳者の間で拡充形の出現頻度に大きな差があること,そして,行間注解と後期古英語の散文の福音書の間に,拡充形の用い方について類似面があることが明らかになった。
著者
堀 司
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.641-647, 2017 (Released:2018-05-15)
参考文献数
11
被引用文献数
5

現在,ガソリン機関の高効率化のために超希薄燃焼が検討されている.その実現には希薄混合気を高流動中で安定して点火させる必要がある.本研究では超希薄燃焼での点火挙動を予測するため,放電経路伸長,再放電挙動,火炎核成長などを考慮した火花点火モデルを開発した.さらに,定容容器やエンジン実験を対象とした計算を実施し,計算精度を検証した.
著者
堀内 正昭 Masaaki HORIUCHI
雑誌
學苑 = GAKUEN (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.766, pp.62-68, 2004-07-01

Quedlinburg, in the state of Sachsen-Anhalt, was a capital of German kings and Holy Roman emperors at the time of the Saxonian ruling dynasty. The city had prospered as a trading town since the Middle Ages. The numerous high quality timber-framed buildings range from the 14th century to the Modern Ages. The variety of their construction methods and decoration makes Quedlinburg an exceptional example of a medieval German town. The author traces the architectural history of this town and is of the opinion that the Collegiate Church of St Servatius (c.1070-1129) is a faithful successor to Ottonian architectural style and an outstanding example of this type of building.
著者
宮村 攝三 堀 実 安芸 敬一 松本 英照 安藤 誠一
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大學地震研究所彙報 = Bulletin of the Earthquake Research Institute, University of Tokyo (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.895-908, 1962-03-15

1961年8月19日岐阜,福井,石川3県境界付近に発生した北美浜地震にともなう余震群を,本震震央南南西30kmの岐阜県郡上郡八幡町において8月27日より約1ケ月間磁気テープ記録による多成分観測装置によつて観測した.辺長1kmにちかい3点観測によつて初詣の到来方向,みかけの速度をもとめ余震群の分布を現地でただちに推定することができたが,それによると余震域は本震震央の西方にひろがるごくせまい面積をしめ,深度はO~25kmの地殼内にかぎられることがわかつた.余震域の面積A(km2)は本震の規模(M=7.2)から宇津・関の公式logA=M-4で推定されるものにくらべいちぢるしくせまい.なお余震群以外の局地的小地震が観測されたことも注目にあたいする結果である.|After the Kita Mino (North Mino) Earthquake of August 19th, 1961, we hurried to Hachiman, Gujo County, Gifu Prefecture, Central Japan, about 30 kms south-east of the epicenter to observe its aftershock activity for several weeks. Tripartite stations were occupied, as shown in the map of Fig. 1, near the temporary observation room at Gujo High School and from Aug. 27th to Sept. 20th the observation were executed almost continuously.
著者
渡部 徹 倉島 須美子 Pham Duy Dong 堀口 健一 佐々木 貴史 浦 剣
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.72, no.7, pp.III_505-III_514, 2016 (Released:2017-04-03)
参考文献数
27
被引用文献数
1

都市下水処理水の掛け流し灌漑により,天然の水資源を全く利用せず,窒素とカリウムの施肥なしで飼料用米「べこあおば」の栽培を行った.同じく下水処理水を循環灌漑して同品種を栽培した先行研究に比べて2倍以上の処理水を灌漑したものの,水稲の生長には顕著な変化は見られなかった.一方,収穫された玄米の栄養成分の分析では,粗タンパク質含有率(最大13.1%)が先行研究の結果や通常の水田での標準値を大きく上回っていた.粗脂肪と可溶無窒素物は標準値を若干下回ったが,処理水の連続灌漑により,高タンパクで飼料としての価値の高い米を十分な収量で収穫することができた.通常の水田の条件でも同程度の収量で栄養特性の近い米が収穫できることを示したが,それには多量の施肥が必要で収益性が低い.
著者
赤堀 三郎
出版者
社会・経済システム学会
雑誌
社会・経済システム (ISSN:09135472)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.28-35, 2001-11-01 (Released:2017-07-28)

Dutch sociologist Felix Geyer, who has been interested in the applicability of Systems Theory since the 1970s to the present, created the alienation model as a result of an information-processing disturbance between individuals and their environment. However, Geyer's alienation theory is impractical because its conclusions are trivial. Namely, there are two types of people, those who can cope with environmental complexity and who are rarely alienated, and those who are easily alienated. In this article, we will demonstrate how such shortcomings are derived from the following two facts: The first is that Geyer attributed the causes of alienation to the information processing ability of the individuals. The second is that despite using the second-order cybernetics concept, Geyer did not take into consideration the fact that the difference between system (self) and environment (other) is constructed by the system itself. To overcome these difficulties, the closure type model and the second-order approach should be used to study alienation rather than the input-output model and the first-order approach. We will then be able to understand the causes of alienation while at least not using the determinist's point of view.
著者
瀧田 航平 鈴木 奨 呉 健朗 堀越 和 中辻 真 宮田 章裕
雑誌
ワークショップ2017 (GN Workshop 2017) 論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.1-6, 2017-11-09

発展を続ける情報分野を支える技術の 1 つである対話型エージェントは,今後もより多くの場面で活躍が期待されている.一方でエージェントとの無機質な対話に親しみを感じないユーザには,このような対話型エージェントは受け入れてもらえない可能性が懸念される.この問題を解決するために我々は,ユーザの発言の一部をわざと間違えて聞き返す,ボケて返す対話型エージェントを提案してきた.我々は,このエージェントに適切なキャラクタ性を付与することで,ユーザが感じる親しみを増加させることができると考えている.この仮説を検証するため,本稿では,特定のカテゴリに属する単語のみを返答させることによって,エージェントにキャラクタ性を付与するアプローチを提案し,この概念をプロトタイプシステムとして実装した.検証実験の結果,現時点では,ユーザが感じる親しみの有意な向上は認められなかったが,エージェントにキャラクタ性を持たせることには成功したことが確認できた.
著者
堀江 翔
出版者
金沢大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2012

【研究目的】交代浴は,痔痛や浮腫の軽減,関節軟部組織の伸張性を高めるために臨床上用いられる.またNeurometer(東洋メディック)は,2000Hzと250Hz,5Hzの3種類の正弦波形の電気刺激を与え,認知可能な最小電流量である電流知覚閾値(以下CPT)を測定する末梢神経検査装置で,2000HzはAβ線維,250HzはAδ線維,5HzはC線維の評価が可能である.交代浴に関する末梢神経への影響に関する報告はないため,今回はNeurometerを用いて交代浴による各神経線維への影響を検討した.【研究方法】対象は健常女性12名12右手で年齢21.8±0.4歳であった.本研究は本大学倫理審査委員会の承認を得て,被験者に同意を得た上で実施した.交代浴の方法は40~42℃の温水と12~14℃の冷水を準備して,右手関節より遠位部を温水4分間,冷水1分間の温冷あるいは冷温の順の交代浴を各5セット行ない,その後に温冷温では温水4分間,冷温冷では冷水1分間実施した.CPT値の計測は交代浴直前と直後,交代浴30分後とした,Neurometerの電極は,右中指の遠位指節間関節に取り付け,測定は2000Hz,250Hz,5Hzの順で二重盲検法にて行った.交代浴直前と直後,直前と30分後のCPT値の比較は対応のあるt検定を,さらにボンフェローニの補正をおこない有意水準は5%とした.【研究成果】温冷温において2000Hz,5Hzの交代浴直後のCPT値は直前より有意に大きかった.冷温冷において2000Hzで直後と30分後は直前より有意に大きく,250Hzで直後は直前より有意に大きかった.両方法とも30分後の250Hz,5Hzは有意差がなく,交代浴のAδ,C線維への影響は持続しなかった.痛覚に寄与するAδ,C線維はともに交代浴直後のみのCPT値の上昇であった.つまり交代浴による痔痛軽減の持続的効果は,末梢神経への影響だけでなく,感覚受容器や発痛物質など他の要因の影響も示唆された.
著者
堀場 勝広 中村 遼 鈴木 茂哉 関谷 勇司 村井 純
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.923-944, 2018-10-15

Network Function Virtualization(NFV)を利用したサービスチェイニング(NFV-SC)は,ソフトウェアによる動的なネットワークの構成変更を可能とし,通信事業者の機器や運用のコストを低減することが期待されている.しかし,Interop Tokyo 2014 ShowNetにおいてNFV-SCを実装・運用した結果,Virtual Network Function(VNF)の連結によってパケット転送性能の低下が確認され,スケールアウトに課題が残った.そこで本研究では,スケールアウトとその前提となる相互接続性が実現可能なVNF 構成を検討し,その知見に基づき筆者らが提案しているNFV-SCの方式であるFlowFallを設計・実装するとともに,Interop Tokyo 2015 ShowNetにおいて,実際のネットワーク装置を利用してFlowFallを構築・運用し,商用ネットワークサービスとして20の出展者に対して3日間のNFV-SCを提供した.本稿は,これらの実践から得られたNFV-SCにおける相互接続性とスケールアウトの実現に必要な知見を述べる.
著者
劉 娟 堀江 三喜男
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
機素潤滑設計部門講演会講演論文集 2010.10 (ISSN:24243051)
巻号頁・発行日
pp.171-172, 2010-04-18 (Released:2017-06-19)
被引用文献数
1

The present study discusses the beauty of biped walking activity analyzing data points which are displacement, velocity, and acceleration of the waist, knee and ankle to time of a fashion model on a cat walk and the average adult man and woman's walking. Also, the differences in ankle displacement between a fashion model on a cat-walk, which is a beautiful biped walking activity, and the average adult man and woman's walking activity are discussed.
著者
山口 直美 小林 純 太刀川 弘和 佐藤 晋爾 堀 正士 鈴木 利人 白石 博康
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.25-32, 2000-01-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
30

摂食障害患者を自殺企図の有無で2群に分類し, 2群間でParental Bonding Instrument(PBI)で測定された両親の養育態度や臨床症状などについて比較検討した.PBIの結果において, 自殺企図群では両親のoverotection(過保護)得点が有意に高かつた.また自殺企図群では虐待体験を伴う症例が有意に多かつた.一方, 発症年齢, 調査時年齢, 摂食障害の重症度, 過食, 嘔吐, 下剤乱用, 物質乱用, 抑うつ状態の有無などについては2群間に有意差を認めなかつた.摂食障害患者において自殺企図の危険因子として, PBIの高いover protection得点で示されるような, 親の支配的で過保護な養育態度や虐待体験などが重要と考えられた.
著者
西田 ふみ 高木 満里子 杉下 陽子 堀田 明弘 根木 昭
出版者
JAPANESE ASSOCIATION OF CERTIFIED ORTHOPTISTS
雑誌
日本視能訓練士協会誌 (ISSN:03875172)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.195-199, 1998-07-10 (Released:2009-10-29)
参考文献数
8

BRADDICK RANDOM-DOT GRADED STEREO SLIDES®(以下,RANDOM-DOT SLIDESと略す)を用いて,間歇性外斜視の遠見立体視機能について検討した。結果はRANDOM-DOT SLIDESでは720″の視標での正答率は70.4%,360″までは72.6%,180″までは58.1%,90″までは46.8%であった。
著者
増田 幸宏 堀 英祐 川合 廣樹 佐土原 聡 中嶋 浩三 尾島 俊雄
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.15, no.31, pp.833-838, 2009-10-20 (Released:2009-10-26)
参考文献数
14

One example of the evaluation of Japanese cities from the viewpoint of a foreign country is “A natural hazard index for megacities” published by Munich Re Group, one of the world’s major reinsurance companies.Among 50 large cities from around the world that were evaluated, Tokyo and Yokohama showed an exceptionally high score by the index. It is necessary to consider such a report as a warning regarding the safety measures in Japan, to behave responsibly as the world’s second leading economic power. However, it should be noted that the content of the evaluation is limited.
著者
堀 智久
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.57-75, 2007-06-30 (Released:2010-03-25)
参考文献数
27

本稿の目的は,先天性四肢障害児父母の会の運動の展開を追い,そのなかで親たちが,いかにしてその主張の有り様を転換させてきたのかを明らかにすることである.先天性四肢障害児父母の会は,1975年に設立され,環境汚染がさまざまに問題にされた時代にあって,子どもの障害の原因究明を訴える運動として始められた.親たちは自らを被害者家族として位置づけ,一方では国・厚生省に催奇形性物質の特定・除去を求め,他方ではシンポジウムや写真展の活動を通じて,障害をもった子どもが二度と生まれないように社会啓発を展開していく.こうした訴えはそれ自体,親たちにとって,解放の効果をもつものであった.だが,1980年代に入ると,この原因究明の訴えは次第に行き詰まりを見せるようになる.とりわけ,障害者本人による原因究明活動への違和感の表明や「障害をもっていても不自由ではない」という主張は,この運動の質の転換を決定的なものにした.親たちはその後,親と子どもの当事者性の相違を認識し,親子の日常生活に立脚した活動を展開していく.子どもが主役のシンポジウムや子どもの生き生きとした姿の写真が並べられた写真展の活動を通じて,「障害をもった子どものいる暮らしはけっして不幸ではない」ということを示していく.本稿では,こうした先天性四肢障害児父母の会の運動の展開から,1970年代および80年代における運動の質の相違を明らかにしていく.