著者
堀井 翼 櫻井 義尚 櫻井 恵里子 鶴田 節夫
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.771-772, 2019-02-28

近年、人々は様々な苦悩を抱えている。それに対してカウンセラーは少ない。そのため人々は苦悩をぬぐい切れずにいる。そこで、私たちはヴァーチャルカウンセリングエージェント(VCA)を開発した。本稿では、VCAと既存の対話システム(ELIZA, CRECA)の比較実験を行った。その結果、VCAの有用性が証明された。
著者
小堀 鐸二 南井 良一郎
出版者
京都大学防災研究所
雑誌
京都大学防災研究所年報 = Disaster Prevention Research Institute Annuals (ISSN:0386412X)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.94-110, 1959-12-01

An aseismic method for a British type nuclear power station proposed by oneof the authors was reported in the previous paper. The authors have believed thatit would be very difficult to design earthquake resistant reactors of this type withcomplete safety, without this aseismic method which transmits the action of adestructive earthquake motion as little as possible. In this paper, the theoreticalinvestigation on this method is still more developed and the following proposal forinstallation of various types of nuclear power stations is written. That is to say, the nuclear power station is to be located in rock of a peninsula. Major advantagesto be gained by this reactor installation may be listed as follows.1) The nuclear reactor located in rock is invulnerable to earthquake shocksand is not subject to disturbing surface phenomena such as typhoons, floods, etc.2) The reactor can ha located in a comparatively densely populated area.3) Effective containment in case of an accident can be obtained in rock excava-tion.
著者
菊池 智紀 古井 貞煕 堀 智織
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.121(2002-SLP-044), pp.225-230, 2002-12-16

本稿では,これまで我々が提案してきた単語抽出による要約手法の前処理として,重要文抽出を組み合わせた2段階の音声自動要約手法を提案する.本手法では音声認識の結果から,各文の構成単語の重要度,信頼度,言語的自然さの評価値から重要文抽出の要約スコアを求め,それをもとに認識率の低い文,理解困難な文をあらかじめ除いておく.次に,残された文に対して,同様の評価値に単語間遷移スコアを加えた要約スコアを最大にするような,部分単位列を抽出するという手法により要約文を作成し,高精度化をはかる.この手法を用いて講演音声を自動要約し,複数の被験者により作成された正解要約文単語ネットワークに基づく評価を行う.重要文抽出法を用いない従来までの要約手法との要約精度の比較を行った結果,提案手法の有効性が確認された.
著者
足立 厚子 堀川 達弥 市橋 正光 高島 務 小村 明彦
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.719-725, 1999-07-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
16
被引用文献数
1

アトピー性皮膚炎(AD)と真菌との関連性を検討し, 抗真菌剤内服療法の有効性について研究した。ADを重症度, 総IgEレベル, 皮疹分布別にわけカンジダ, ピチロスポルム, ダニ特異的IgEクラス2以上陽性率を比較すると, ダニに比較し前2者は重症群, IgE高値群及び上半身優位群で有意に高くAD(特に成人型)重症化に重要な要因と考えられた。カンジダ特異的IgEが2以上の中等症以上のAD 140例に抗真菌剤内服療法を試みた。有効率はフルコナゾール60%, イトラコナゾール35%, アンフォテリシンB 31%, ナイスタチン28%であった。後2者は腸管から吸収されず, 腸管内カンジダはAD増悪因子として重要と考えられた。腸管吸収性のフルコナゾールの有効率がより高かったことから一部のADではピチロスポルムなどの腸管以外の真菌が関与している可能性が示唆された。腸管吸収性のフルコナゾールとイトラコナゾール間に有効率に差がある点については更なる検討を要すると考えた。
著者
名川 勝 堀江 まゆみ 於保 真理 Nagawa Masaru Horie Mayumi Oho Mari
出版者
筑波大学心身障害学系
雑誌
心身障害学研究
巻号頁・発行日
vol.27, pp.135-146, 2003-03

知的障害者の地域生活において遭遇する消費生活トラブルについて、質問紙調査及び事例によって検討した。一地域の親の会を対象とした調査では、他の種類と比べて消費生活に関するトラブル報告数はかなり少なかった。そのため、トラブルの種類や被害対象者の特徴などについて示唆を得ることが出来なかった。事例調査では、支援者からの聞き取りにより27例を収集した。トラブルは生活形態、被害内容(額)、経緯、事態確認と本人の意識、行われた対処、他相談機関の有無などによって整理され、それぞれの項目に添って事例を検討した。また被害意識の持たれ方について、若干の事例を検討した。最後に今後の研究課題として、基礎資料の整備、セイフティネットの在り方、支援方法の検討などを指摘した。
著者
足立 厚子 堀川 達弥 市橋 正光 高島 務 小村 明彦
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.719-725, 1999
参考文献数
16
被引用文献数
3

アトピー性皮膚炎(AD)と真菌との関連性を検討し, 抗真菌剤内服療法の有効性について研究した。ADを重症度, 総IgEレベル, 皮疹分布別にわけカンジダ, ピチロスポルム, ダニ特異的IgEクラス2以上陽性率を比較すると, ダニに比較し前2者は重症群, IgE高値群及び上半身優位群で有意に高くAD(特に成人型)重症化に重要な要因と考えられた。カンジダ特異的IgEが2以上の中等症以上のAD 140例に抗真菌剤内服療法を試みた。有効率はフルコナゾール60%, イトラコナゾール35%, アンフォテリシンB 31%, ナイスタチン28%であった。後2者は腸管から吸収されず, 腸管内カンジダはAD増悪因子として重要と考えられた。腸管吸収性のフルコナゾールの有効率がより高かったことから一部のADではピチロスポルムなどの腸管以外の真菌が関与している可能性が示唆された。腸管吸収性のフルコナゾールとイトラコナゾール間に有効率に差がある点については更なる検討を要すると考えた。
著者
堀 雅敏
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:21870365)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.109-116, 2018-08-20 (Released:2019-02-20)
参考文献数
14
被引用文献数
1
著者
中堀 豊
出版者
東京大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1996

最近,ヒトのY染色体の解析が進むにつれY染色体上にも様々な遺伝子が存在することが分かってきた。特に,生殖細胞の分化,男性機能に関する遺伝子に注目が集まっている。我々は,ヒトY染色体の構造を研究してきたものであるが,Y染色体の構造異常と症状の検討から,無精子症遺伝子を長腕真性クロマチン部のもっとも遠位端に,また成長を規定する遺伝子を長腕の近位部にマップした。これらの遺伝子をクローン化し,その働きを知ることが本研究の目的である。Y染色体上には精子形成に関与するいくつかの遺伝子があると考えられている。外国の研究者がYRRM遺伝子,SMCY遺伝子,DAZ(deletion in azoospermia)遺伝子などを精子形成に関与している候補として発表した。現在までのところ我々の研究でも,他の研究室でもこれら候補遺伝子の点突然変異による無精子症は認められていない。したがって、これらとは別のより重要な遺伝子が存在すると考えている。Y染色体長腕欠失の父子例(父親が妊性があるのに息子は無精子)に注目し,欠失近位側の切断点を含む領域のYACからコスミドコンティーグを作成し、父子間の欠失の差を見つけだすことを目指した。しかし,この過程で我々が解析している長腕の領域には,短腕に相同な部分があり通常の解析では区別できない場合があることが分かった。今まで単一コピーのDNAとして解析していたものが、実は複数ある前提で解析を進めることにし,切断点を含むと考えられるYACyOX21から図のようなコスミドコンティグを作る一方,コンティグに含まれるコスミドの局在のチェックのためにFiber FISH法の導入を試みた。その結果,コスミドの全てが短腕に相同領域をもつこと,また長腕の比較的狭い範囲に同様の配列が4コピー以上あることが分かった。
著者
赤堀 雅幸
出版者
日本文化人類学会
雑誌
民族學研究 (ISSN:24240508)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.307-333, 1994-03-30 (Released:2018-03-27)

エジプトの西部砂漠地中海沿岸に居住するベドウィンは,祖先との関係が現在生きている人々の関係に反映され,それを整序すると見なす。父と子の間にたどられるアスル(起源)という概念に結集する祖先との関係性は,これまではしばしば「部族」組織と関連づけてとらえられてきた。しかしながら,父系出自集団への帰属は,祖先と自己を結び付ける仕方の一つにすぎず,ベドウィンたちがアスルを社会関係に繁栄する多様な方法の一部としてある。本稿はそうしたアスルの表現の形式を四つに分け,個人の名前への埋め込みと系図化,介在する祖先の網羅と特定の祖先の選出という観点から,たがいを対比して紹介する。それらが全体としてベドウィンの社会的な位置の認識にどのように関わっていくかを論じ,最終的にはベドウィンが自分たちを「ベドウィンである」あるいは「アラブである」と見なす認識も,そうした祖先との関連付けの延長上にあることを指摘する。
著者
本岡 寛子 植田 恵未 大対 香奈子 堀田 美保 直井 愛里
出版者
近畿大学総合社会学部
雑誌
近畿大学総合社会学部紀要 = Applied Sociology Research Review KINDAI UNIVERSITY (ISSN:21866260)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1-11, 2019-09-30

[Abstract]In recent years, while the number of students entering to universities has continuously increased, 20 to 30% of those have dropped out before graduation (Japanese Ministry of Education, Culture, Sports, Science, 2014). Unwilling admission tends to cause maladaptation to university life. Nevertheless, some of those with unwillingness seem to improve their expectations and images about their own universities, leading to complete their courses and feeling high satisfaction. The purpose of this study was to examine the changes in the students, concerning their images and expectations about their universities, their group identity, and their adaptation levels to university life, and to clarify the relationships among these factors. We conducted a series of survey for the first-year students at three times during their first semester. Results shows that the students with high willingness to enter the university were likely to have positive images and high expectations about their university, and to show high group identity and good adaptation to university life. By the end of the semester, their enlarged social network had strong influences on their adaptations to university life through their attachment to the other university members.
著者
津田 彰 堀内 聡 金 ウィ淵 鄧 科 森田 徹 岡村 尚昌 矢島 潤平 尾形 尚子 河野 愛生 田中 芳幸 外川 あゆみ 津田 茂子 Shigeko Tsuda
出版者
久留米大学大学院心理学研究科
雑誌
久留米大学心理学研究 = Kurume University psychological research (ISSN:13481029)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.77-88, 2010-03-31

ストレスへの対応といった受身的な対策を越えて,よりよく生きるための健康開発につながる効果的なストレスマネジメント行動変容を促すプログラムが求められている。とくに対費用効果を考えた場合には,集団戦略として,大勢の人たちを対象にしながら個々人の行動変容に対する準備性に応じたアプローチが必要となる。これらのニーズに応える行動科学的視点に立つ理論と実践モデルとして,行動変容ステージ別に行動変容のためのやり方(変容のプロセスと称する)を教示し,動機づけを高める意思決定のバランスに働きかけながら,行動変容に対する自己効力感を高め,行動変容のステージを上げていく多理論統合モデル(transtheoretical model, TTM)にもとづくアプローチが注目されている。筆者らは,TTM にもとづくインターネットによるストレスマネジメント行動変容の介入研究において,対象者が自ら効果的なストレスマネジメント行動に取り組むためのセルフヘルプ型のワークブックを作成し,その有効性を検証している。本稿では,効果的なストレスマネジメント行動を促すために,これらのワークブックをより有効に活用するための実践ガイドについて解説を加える。

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著者
金堀則夫著
出版者
思潮社
巻号頁・発行日
2013
著者
藤木 大介 堀井 順平 二宮 由樹 外尾 恵美子
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.41, no.Suppl., pp.117-120, 2018-03-01 (Released:2018-03-01)
参考文献数
10

集中力は学習において重要な役割を果たす.これまでも課題遂行中の思考状態がそのパフォーマンスに影響することが示されてきた.一方,自己の注意能力について正確に評価できる場合,不注意,多動,衝動的等注意に問題があっても選択的注意課題に優れることも示されている.このことから,集中力の劣る者でもそれを自覚化させた場合,補償的に思考状態を変化させ,課題成績が高くなる可能性がある.そこで持続的注意に関する検査の結果をフィードバックすることが思考状態や読解成績に影響を及ぼすか検討した結果,課題そのものではないが課題に関連する思考が増え,特に持続的注意の劣る参加者は読解成績が向上することが示された.
著者
新堀 賢志 長井 雅史 金子 隆之 Fujii Toshitsugu Nakada Setsuya Yoshimoto Mitsuhiro Yasuda Atsushi Aoyagi Masanori
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.119-178, 2007

An archaeological excavation site at the northern foot of Mt. Vesuvius in Italy provided a three-dimensional outcrop with a height of 8m to study its volcanic succession. Through a stratigraphical study of sediments and chemical analyses of juvenile materials, the timing and the sequence of the burial processes of the villa, which is attributed to Emperor Augustus, have been revealed. The sediments filling the villa can be divided into five stratigraphical units (Group1, Group2, Group3A, Group3B, and Group3C) by the presence of soil. The lowermost unit (Group1) directly covering the partially collapsed Roman building includes air-fall deposits, surge deposit, and epiclastic flow deposits. One of charcoals found in this unit give an age of 1500yBP, and the juvenile scoria have the same compositional range as ejecta of the AD472 Sub-plinian eruption, and differ from ejecta of major eruptions. The next three units (Group2, Group3A, and Group3B) include thick epiclastic flow deposits interbedding air-fall deposits. The uppermost unit (Group3C) consists of alternating scoria and ash-fall layers and an overlying ash-fall layer. The petrographical features and the composition of juvenile materials coincide with those of the AD1631 Sub-plinian eruption. From these geological and geochemical features, the burial process of the Roman villa is described as follows. When the AD472 eruption started, the villa had partially collapsed. This damaged building was mantled by an air-fall deposit a few tens of centimeters thick. The remaining building was soon struck by several phases of lahars, and was buried up to a height of 5m. The villa experienced at least five eruptions, and their ejecta and subsequent lahars buried the building further. The last eruption, which completely buried the villa, was the AD1631 eruption. This reconstructed scenario suggests lahars generated just after the eruptions were major agents in the burial of the Roman villa.

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著者
堀本 章
出版者
一般社団法人 日本ゴム協会
雑誌
日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.689-693, 1994 (Released:2007-07-09)
参考文献数
4
著者
小林 洋子 湯淺 洋子 新堀 多賀子 伊藤 由加里 明渡 陽子
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.24, pp.120-124, 2014 (Released:2014-07-25)
参考文献数
5

子宮頸がん発症が20歳代からと低年齢化しており,また乳がんの高い罹患率などから,若い世代から女性特有のがんに関する知識を持ち,健康への意識を高めることは重要である.そこで,本学女子大生で同意の得られた164名に子宮頸がん,乳がんについての知識調査を実施し,知識の普及啓発と自己管理能力の向上を目的とした.子宮頸がん,乳がんの知識調査では,子宮頸がんの知識がある学生は,有意に乳がんの知識もあり,また子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の接種を受けていた.HPVワクチン接種の有無別による子宮頸がんの知識の平均正解数は,ワクチン接種ありの正解数が有意に高かった.全体でHPVワクチンの接種率は25.0%で,接種理由は家族や友人などの勧めが58.5%と最も多かった.子宮頸がん検診の受診率は8.5%と低く,HPVワクチンを接種した学生においても9.8%と同様に低い結果であった.乳がんの知識のある学生は,自己触診法の経験があるものが有意に多かった.また,自己触診法の認知度は高かったが,実際に自己触診法の経験のある学生は全体のわずか14.7%に過ぎなかった.しかし,自己触診法の具体的な方法を知りたいと希望する学生は81.6%と多かったことから,今後乳がん自己触診法の指導と女性のがんについての啓蒙教育を実施していきたい.