著者
大塚 翔太 中嶋 翔吾 柏木 彩矢菜 南 頼康 森沢 知之 高橋 哲也
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.593-598, 2012 (Released:2012-12-05)
参考文献数
15
被引用文献数
1

〔目的〕どの程度の強度・時間でのストレッチが局所の血流を変化させ,筋酸素動態に変化を与えるかを調査することを目的とする.〔対象〕全ての測定プロトコルを完遂した健常大学生17名とした.〔方法〕下腿三頭筋に対し5ニュートンメートル(N・m)で60秒,5 N・mで120秒,10 N・mで60秒,10 N・mで120秒のストレッチ4パターンを無作為に合計4回行った.〔結果〕筋酸素動態は,10 N・mでのストレッチを120秒加えた方が有意な変化を示した.特に60秒~90秒間で,5 N・mと比べ有意な差を認めた.〔結語〕一定以上の時間・強度を用いないストレッチでは,ストレッチ中の筋血流制限やその後の反応性充血に乏しく,十分な代謝性の変化が得られないことが確認された.
著者
大塚 巌
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.250-252, 2008-01-01 (Released:2008-03-30)
参考文献数
8

In this study, an Internet-based survey was conducted to study the relationship between perception of dry-wet personality dimension and motion patterns of gas and liquid that gave wet or dry impressions. Participants, 206 in total, observed online computer simulation movies of gas and liquid molecule motion patterns, and answered how dry or wet they perceived each particle's motion on each movie as in human behavior. Results showed that participants saw the motion of gas molecules as dry, and that of liquid wet as in human behavior.
著者
形井 秀一 大田 美香 辻内 敬子 大塚 素子 伊田屋 幸子
出版者
公益社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.2-13, 2015 (Released:2015-08-06)
参考文献数
6

お灸が、 現代の日本の鍼灸治療においてどのような役割を担えるのか、 その可能性を探るために、 灸の基礎的・臨床的効果や現代における灸の有り方を検討した。 大田美香氏は、 バイオインフォマティクスにより灸の実験対象を絞り込むことが可能である事を紹介し、 バイオインフォマティクス解析から灸の“熱”をキーワードとした研究結果を報告し、 今後、 灸の作用予測研究の発展の可能性を示した。 辻内氏は、 1980年代から、 開業鍼灸師の立場で灸の魅力を伝えるお灸の普及活動を始め、 産科領域の臨床研究に取り組み、 同領域に於ける灸の効果について、 多くの成果を明らかにしてきたことを述べた。 また、 大塚素子氏は、 灸が 「治療文化」 として愛媛で継承されてきたことの意味を明らかにし、 また、 愛媛県立中央病院漢方内科鍼灸治療室での鍼灸臨床や、 周産期母子センターでのセルフ灸指導の実践等を紹介し、 時系列分析を踏まえて、 灸が人生の途上で重要な役割を担った例を紹介した。 そして、 米国在住の伊田屋幸子氏は、 2008年にMoxafricaが、 アフリカにおいて始めた結核に対する直接灸の実践とその成果を報告し、 その成果を踏まえて、 今後、 鍼灸がさらに大きく発展する可能性があることを強調した。
著者
大塚 明子
出版者
文教大学
雑誌
人間科学研究 (ISSN:03882152)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.33-41, 2003-12

Recently the Japanese urban family after the late Meiji period has been illustrated, in terms of its motherchild relationship and the stress on family affection, as a type of Modern Family. Taking this view, I have tried in some previous papers to analyze Japanese Modern Family through one of the best-selling magazines "Shufu no Tomo (Housewives' Companion)", especially its husband-wife relationship. Is the Japanese modern conjugal love very much alike its source, the Western romantic love ideology, or not? In this paper, I focus on how the magazine in the pre-war period looked on the problem of divorce and show that its concept of love, closely related its nationalism, was very different from romantic love as well as what we think of it today.
著者
大塚 泰介 山崎 真嗣 西村 洋子
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.167-177, 2012-07-30
被引用文献数
2

水田の多面的機能は、そこに生息する生物間の相互作用に負うところが大きい。水田にキーストーン捕食者である魚を放流して魚を放流しない水田と比較すれば、対照区つきの隔離水界実験(メソコスム実験)になり、水田の生物間相互作用を解明する上で有効である。水田にカダヤシを放流しても、カに対する抑制効果が見られないことがある。カダヤシはカの幼虫・蛹のほかに、その捕食者や競争者も食べるので、捕食による効果の総和が必ずしもカを減らす方向に働かないためである。メコン川デルタの水田に3種の魚を放し、魚を放さない水田と生物群集を比較した実験では、ミジンコ目が減少し、原生動物とワムシが増加し、水中のクロロフィルa濃度が増加するという結果が得られている。水田にニゴロブナの孵化仔魚を放流した私たちの実験でも、これと類似の結果が得られた。ニゴロブナの後期仔魚および前期稚魚はミジンコ目を選択的に捕食し、ほぼ全滅させた。すると放流区では対照区よりも繊毛虫、ミドリムシなどが多くなった。また放流区では、ミジンコ目の餌サイズに対応する植物プランクトン、細菌、従属栄養性ナノ鞭毛虫などの数も増加した。メコン川デルタと私たちの結果は、ともに典型的なトップダウン栄養カスケードとして説明できる。また、魚の採食活動が、底泥からの栄養塩のくみ上げや底生性藻類の水中への懸濁を引き起こしたことも示唆される。これとは逆に、コイの採食活動によって生じた濁りが、水田の植物プランクトンの生産を抑制したと考えられる事例もある。こうした実験の前提となるのは、魚が強い捕食圧を受けていないことである。魚に対する捕食圧が大きい条件下での水田生物群集の動態は、今後研究すべき課題である。
著者
大塚 好古
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.806, pp.82-89, 2014-11
著者
大塚 元太 袖山 和久 吉田 知史 村中 徳明 今西 茂
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.116, no.11, pp.1288-1294, 1996-10-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
10
被引用文献数
2 3

Today, the technique of virtual reality has become popular in various fields because of its technical progress. We focused on ‘presence’ - one of the three elements of virtual reality, and constructed a simple supporting system for piano education. The virtual world and the real world are overlapped by showing the visual information in this system. The purpose of this system is to use the realistic virtual image as an interface (or tool) of education.The unity of the virtual image and the reality has been done with standing pictures by using, for example, ‘See-through HMD’. In this research, however, we overlapped the virtual image and the real world with moving pictures. The overlapping is accomplished not by using HMD, but by using a half mirror. The virtual hands can automatically play a tune from a score so that learners can choose what they like without instructors. This is one example of the system which has a proven effectiveness.
著者
大塚 好古
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.880, pp.77-87, 2018-06
著者
八木 良太 大塚 寛樹
雑誌
尚美学園大学芸術情報研究 = Journal of Informatics for Arts, Shobi University (ISSN:18825370)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.29-45, 2013-03-31

ライヴエンタテインメントビジネスほど不確実性の高いビジネスはない。なぜなら、このビジネスは、成否が人の嗜好という非科学的な要素に大きく左右され、常に自然災害や突発的事故などの予測不能なリスクにさらされているからである。本稿は、このリスクの塊のようなライヴエンタテインメントビジネスのリスクマネジメントについて考究する。具体的には、ライヴエンタテインメントビジネスのリスクを特定するとともに、リスクファイナンスの観点からコンサートプロモーター(コンサート企画運営会社)のリスク対応について分析と考察を行う。本稿から、コンサートプロデューサーによる戦略的な保険選択の実践が、コンサートプロモーターのリスクファイナンスの成功の鍵を握ることが明らかになる。
著者
大塚 明子
出版者
文教大学大学院言語文化研究科付属言語文化研究所
雑誌
言語と文化 (ISSN:09147977)
巻号頁・発行日
no.19, pp.1-32, 2006

Since the latter Meiji era, the influence of the Western romantic love ideology has flowed incessantly into our culture. However, such an imported idea has not been accepted as it is in Europe and America. Then what are the cultural characteristics of the modern Japanese outlook on love, and how have they been changed?In this paper, I examine the process of liberalization of love by analyzing some important keywords in hit songs from the prewar period to today, such as "first meeting", "forget", and "tenderness". It will be shown that our outlook on love has become considerably "romantic" since the late 1980's, as a result of the anomie of love.