著者
金光 高雄 八尾 建史 宮岡 正喜 小島 俊樹 中馬 健太 長谷川 梨乃 池園 剛 大津 健聖 小野 陽一郎 植木 敏晴 太田 敦子 田邉 寛 原岡 誠司 岩下 明德
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.215-220, 2019-02-25

要旨●乳頭腺癌は管状腺癌と比べ,病理学的に生物学的悪性度が高いと報告されている.しかし,従来の通常内視鏡観察では乳頭腺癌を診断することは不可能であった.筆者らは,拡大内視鏡観察において円形の腺窩辺縁上皮で囲まれた円形の窩間部上皮下の間質に血管が存在する特徴的な所見を“vessels within epithelial circle(VEC)pattern”と呼称し,乳頭状の分化腺癌に特徴的な所見であると報告した.以前筆者らの報告した症例対照研究より,術前に分化型癌と診断された早期癌において,NBI併用拡大内視鏡により視覚化されるVEC patternが組織学的乳頭状構造を診断するうえで有用であったと報告した.さらに,VEC pattern陽性の早期胃癌の約1/4の病変に未分化型癌の混在や粘膜下層浸潤を認め,VEC patternが術前に癌の高い悪性度を予測するうえで有用なマーカーとなる可能性が考えられた.
著者
山根 倫也 小野 真由子 中田 行重
出版者
関西大学臨床心理専門職大学院 心理臨床センター
雑誌
関西大学心理臨床センター紀要
巻号頁・発行日
no.11, pp.77-86, 2020-03-15

本論文では、PCTを含むHEP (Humanistic-Experiential Psychotherapies) のメタ分析を行っているElliott et al. (2013) の論文を紹介し、今後のPCTの課題について若干の考察を述べる。現代の心理療法はエビデンスが重要視され、エビデンスに乏しいとされるPCTは世界的に苦しい立場に追い込まれている。しかし、PCTにはエビデンスが存在するのである。Elliott et al. (2013) は、メタ分析によりPCTにはCBTと同程度のエビデンスがあることを報告している。加えて、他学派の研究で比較対象となっている支持的療法は、本来のPCTではないなど、現代のガイドラインの基盤となっているエビデンスに対しても問題を提起している。しかし、PCTの人間観が現在のエビデンスのリサーチ方法と相性が悪いことは確かである。今後、PCTはエビデンス・ベーストとどのように向き合っていけばいいのであろうか。本論文では、今後のPCTの課題として、CBTと同程度の効果を持つと主張するだけではなく、他学派にはないPCT固有の効果を示すこと、そしてそれを表現するための方法論を構築することを挙げた。また、実証研究を積み重ねるうえで、「何を持ってPCTと言うか」ということについて、PCT内部で明確に定義し、他学派に説明する必要があることを述べた。特集 : パーソン・センタード・セラピーの展開
著者
小野 堅
出版者
大阪外国語大学
雑誌
大阪外国語大学論集 (ISSN:09166637)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.151-165, 1993-03-25

В зтой статье рассматривается Концессионный договор, договор, который был заключен между Советским правительством и английским "обществом "Лена Гольдфильдс Лимитед" в 1925 году, когда начался третий этап истории концессий в СССР. (Правительство СССР будет именоваться "Правительство", а Общество "Лена Гольдфильдс Лимитед"-"Лена.) Договор рассматривается в следующих аспектах : 1) обьекты Концессии, 2) права Лены, 3) обязанности Лены : обяательные программы производства, обязательные затраты, долевые отчисления в пользу государства за предоствляемую концессию, 4) выкуп, 5) третейский суд и проч. В результате рассмотрения Договора сделаны следующие выводы. Во-первых, концессия Лены направлена в основном на эксплуатацию и развитие горной промыщленности в Ленско-Витимском горном округе, в Сысертском и Ревдинском горных округах на Урале и в Змеиногорском и Зыряновском районах на Алтае. Во-вторых, в данное концессионное дело привлекается иностранный капитал (средства) и новейщая техника, которые должны обеспечивать восстановление и дальнейщее развитие народного хозяйства СССР. Это подтверждается обязательнымн для Лены программами оборудования и производства. В-третьих, концессия Лены составляет часть народного хозяйства в системе госбюджета, поскольку Лена обязуется уплачивать Правительству определенное долевое отчисление и разные налоги, и в свою очредь рабочие и служащие в концессионных предприятиях имеют право на социальное обеспечение со стороны советского государства. В-четвертых, по истечении срока концессионные предприятия Лены передадут Правительству безвозмездно, и при определенных условиях Правительство оставляет за собой право выкупить все предприятия Лены, что означает, концессия принадлежит к категории госкапитализма. В-пятых, несмотря на то, что концессионное дело под контролем государства, но концессионным предприятиям предоставляют разные гарантии и льготы, в щироком смысле денократические. Характерно, что Лене разрешается внешняя торгвля, тогда как в стране Совета последовательно держится монополия в этой области. В-шестых, в концессионной политике обращается вжное внимание на укрепление людских ресурсов для развзтия экономики : в Договоре предусмотрено определенное обеспечение и постепенное увеличение количества советских граждан среди квалифицированных рабочих. Наконец, концессия Лены воплощает принципы, указанные в Декрете СНК "Общие экономические и юридические условия концессий", в Договоре.
著者
古澤 照幸 小野寺 孝義 Teruyuki FURUSAWA Takayoshi ONODERA
出版者
埼玉学園大学
雑誌
埼玉学園大学紀要. 人間学部篇 = Bulletin of Saitama Gakuen University. Faculty of Humanities (ISSN:13470515)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.11-19, 2002-12-01

This article was discussed on the orientation to martial arts of young people.These martial arts that women wanted to learn mostly were karate or aikido. This is bipolar orientation. For example, it is hard or soft. Overall, people who wanted tolearn "kick and punch" type martial arts were more than "wrestle" type. About TV viewing, people watched more TV program of "kick and punch" type martial arts than "wrestle" type. Positive correlations were obtained between sensation seeking and the amount of TV viewing, and more between sensation seeking and interest in martialarts. These correlations show "risk taking" factor about martial arts. Referring tothese results, we intend to develop scales about martial arts.
著者
二村 聡 田邉 寛 小野 貴大 太田 敦子 久部 高司 岩下 明德
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.359-362, 2021-03-25

概念・定義 T細胞リンパ腫はT細胞(Tリンパ球)を正常対応細胞とするリンパ系腫瘍と定義される.これに基づくと,同疾患は未熟T細胞に近い性質を示す腫瘍細胞から成るTリンパ芽球性白血病/リンパ腫(T-lymphoblastic leukemia/lymphoma)と,より分化した成熟T細胞に近い性質を示す腫瘍細胞から成る末梢性T細胞リンパ腫(peripheral T-cell lymphoma;PTCL)に大別される.2016年に概要が公表され1),翌2017年に公刊された最新のWHO分類2)に掲載されているT細胞リンパ腫の病型・疾患単位の多くは,このPTCLに帰属する.なお,末梢性という用語はT細胞の分化・成熟段階において末梢に位置し,より分化・成熟しているという意味で使われており,決して腫瘍の発生部位を意味するものではない. 他稿で解説されているB細胞リンパ腫の各病型は,B細胞の生物学的な各分化段階と明確に関連づけられており,その分類はかなり整然としている.一方,胸腺以降の末梢性T細胞の細胞形態やリンパ組織における分布域はT細胞の分化段階とはあまり関連しておらず,T細胞リンパ腫では正常対応細胞が細胞形態学的にも免疫組織化学的にも容易に識別できない.このことがT細胞リンパ腫の分類をいっそう困難にしている.

2 0 0 0 胃梅毒

著者
堺 勇二 池田 憲治 上野 景子 小野 広幸 前田 和弘 田邉 寛 岩下 明德
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1628-1631, 2019-11-25

疾患の概念と最近の動向 梅毒は代表的な性感染症の一つであり,多彩な皮膚病変がみられるが,まれながら消化管病変を生じることがある.消化管では胃に最も多いとされ1),消化管梅毒の本邦文献でみると,過去50年間では胃197例,大腸34例(31例が直腸),小腸3例,などの報告がある. 梅毒は主に性的接触によるT. pallidum(Treponema pallidum)の陰部などへの感染から発症する.10〜90日の潜伏期を経て,感染局所に初期硬結,硬性下疳などの一次病変を形成する(第1期).その後血行性に全身に撒布され,ばら疹などの多彩な皮膚病変や臓器梅毒などの二次病変を生じる(第2期).以後は潜伏梅毒を経て慢性に経過し,ごく一部は年余を経て第3期梅毒(晩期梅毒:心血管梅毒,ゴム腫など)に進展する2).胃梅毒の報告例の多くは第2期のものであり,胃梅毒は,血行性に全身に撒布された菌体とその代謝産物に対する血管アレルギーにより,梅毒性皮疹と同様の機序で形成された胃粘膜疹と推測されている3).
著者
新村 典康 宮腰 哲雄 小野寺 潤 樋口 哲夫
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.9, pp.724-729, 1995
被引用文献数
5

試料の形状を問わず,短時間で微量試料の分析が可能な熱分解GC-MS(PY-GC-MS)を用いて漆膜の分析を行った.今回測定に用いた熱分解法は,従来から用いられてきた瞬間熱分解法と比較的新しい手法である二段熱分解法を併用した.瞬間熱分解法は一段法と呼ばれ,混合熱分解クロマトグラムが得られる.これに対して二段熱分解法はポリマー中の揮発性成分と基質ポリマーの熱分解成分を二段階に分けて分析する手法である.従って漆膜のように複合的な天然塗膜の分析には有効な手法であると推定した.本研究では,まず一段法を用い,漆樹液から単離したゴム質,含窒素化合物,ウルシオール成分を分析し,各成分の検出に最適な加熱炉温度を検討した.次に二段法によって,漆膜を熱分解分析した.その結果,ウルシオールポリマー骨格成分の解析を容易に行うことができ,これまで不明であった漆膜の高次の重合機構を解明した.それにより,ウルシオールの塗膜形成時に側鎖一側鎖のC-Cカップリソグや芳香環と側鎖の間のC-Oカップリソグがかなり進行していることが明らかになった.
著者
小泉 利光 安斎 徹 小野 典子
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.743, 2003

【はじめに】当院は回復期リハビリテーション病棟を有し、自宅退院を目標に早期から退院前訪問指導(以下、家庭訪問)や患者家族に対して外泊を促している。そこで、今回、これらの取り組みが入院日数と関連性があるかを調査した。【対象】平成13年4月から平成14年3月までに当院の回復期リハビリテーション病棟から自宅退院した67例を対象とした。内訳は男性37例、女性30例、平均年齢71.54±11.13歳である。疾患は脳血管等疾患46例、脊髄損傷2例、大腿骨頚部骨折等の骨折13例、廃用症候群6例である。なお、内科治療等で回復期リハビリテーション病棟から一般病棟転棟後に自宅退院したものは除外した。【方法】調査項目は、初回家庭訪問日、外泊日、入院日数、当院入院日から初回家庭訪問日までの日数で、家庭訪問と外泊、家庭訪問と入院日数についての関連性を検討した。【結果】家庭訪問を実施した者は50例(74.6%)で、実施内容は環境整備や患者家族に対する生活・介護指導等である。一方、家庭訪問未実施者は17例(25.4%)で、障害が軽度で外泊時に問題がなかった者、以前に家庭訪問済みで環境整備が整っているため必要性が少ないと判断した者、家族の受け入れが不十分で実施できなかった者などである。なお、初回家庭訪問までの平均日数は64.26日であった。 当院入院後の初回外泊の傾向としては、家庭訪問以前に初回外泊し訪問後も何度か外泊した者50例中14例(28%)、家庭訪問当日にそのまま初回外泊した者6例(12%)、家庭訪問後1ヶ月以内に初回外泊した者10例(20%)、2ヶ月以内に初回外泊した者9例(18%)で、家庭訪問実施者の54%は訪問後に初回外泊をしていた。一方、家庭訪問を実施したものの一度も外泊せずに退院した者が5例(10%)、家庭訪問以前に初回外泊し訪問後外泊せずに退院した者4例(8%)であった。 入院日から初回家庭訪問日までの日数と入院日数はr=0.64(p<0.001)と高い相関を示した。なお、平均入院日数は116.60日であった。【考察】早期家庭訪問は退院後の在宅生活をイメージしたアプローチが可能である。また、外泊は患者家族に対する退院への意識付けができ、自宅での介護力の評価や新たな問題点の抽出、家屋改造後のリチェックなどその意義も大きい。今回の結果より家庭訪問実施者の54%は訪問後に初回外泊をしており、家庭訪問は外泊を促す一要因と考えられた。 また、早期家庭訪問は入院日数の短縮にも寄与していると考えられた。これは家庭訪問が早いほど、先に述べた外泊協力も得ながら具体化した目標・問題点に対してチームスタッフが連携して取り組めた結果の一つと思われた。
著者
山田 実 平田 総一郎 小野 玲 安藤 啓司
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.14-21, 2006-02-20 (Released:2018-08-25)
参考文献数
23
被引用文献数
10

変形性股関節症(hip OA)は歩容異常を呈する代表的な整形外科的疾患である。今回,自由歩行中の体幹加速度信号に波形解析(パワースペクトラム解析,root mean square,自己相関分析,相互相関分析)を加え歩容指標(歩容の滑らかさ,動揺性,対称性や規則性,正常波形との類似性)を作成し,hip OA患者における歩容異常の客観的評価の可能性を検討した。対象は女性片側Hip OA患者55名とコントロール群の女性健常者31名とした。歩容指標の値をhip OA群とコントロール群の間で比較した。さらに,これらの歩容指標と臨床指標(hip score,walking score,limp score,X線重症度,最大歩行速度)との関係をSpearmanの相関係数により求め,歩容指標の基準関連妥当性を検討した。Hip OA群では歩容の滑らかさ,対称性,平均化正常波形との類似性は健常群より有意に低下しており,逆に動揺性は有意に大きかった。また4つの歩容指標は多くの臨床指標と中等度の相関関係があった。歩行時の体幹加速度信号にパワースペクトラム解析,root mean square,自己相関分析,相互相関分析を加えることで作成した歩容指標は,基準関連妥当性を有し,変形性股関節症患者における歩容異常の客観的評価に有用であることが示唆された。
著者
山根 倫也 並木 崇浩 白﨑 愛里 小野 真由子
出版者
関西大学臨床心理専門職大学院 心理臨床センター
雑誌
関西大学心理臨床センター紀要
巻号頁・発行日
vol.12, pp.105-115, 2021-03-15

本稿は、他者との出会いの関係における接触と知覚という観点からプレゼンスについて論じたSchmid(2002)の"Presence: Im-media-te co-experiencing and co-responding. Phenomenological, dialogical and ethical perspectives on contact and perception in person-centred therapy and beyond. を要約し、考察を加えたものである。Schmidが主張するプレゼンスとは、現在その瞬間において他者を「ひと」として知覚し、また自分自身も「ひと」として存在することである。このことは、本物であること(Authenticity)、承認(Acknowledgment)、理解(Comprehension)という中核3条件の現象学的な記述により詳細に説明されている。Cl-Th関係において、ThのプレゼンスをClが知覚することにより、Clはより促進され、Thとの相互関係が可能になる。プレゼンスに基づいたこのような関係は、パーソナルな出会いの関係と呼ばれている。また、Clとの最初の出会いがパーソナルな出会いの関係に発展する過程における内省の重要性が指摘されている。その場の体験を内省することが、新たな影響を与える体験につながるのである。そしてCl-Th関係の中で、ClとThはますます共同体験、共同内省するようになる。末尾では、パーソン・センタードのThには、「私」という自己の在り方そのものが問われることを指摘し、プレゼンスが流動的な「私」という自己の在り方という観点から捉え直される可能性について言及されている。
著者
小野 孝彦
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.10-15, 2013
被引用文献数
2

近年,糖尿病性腎症,慢性腎炎,腎硬化症など各種の腎疾患をひとまとめにして慢性腎臓病と呼んでいる。レニン・アンジオテンシン系に働く治療薬は慢性腎臓病治療の第1選択とされているが,七物降下湯は併用効果が期待される。基礎的研究では糖尿病性腎症の進展に八味地黄丸の抑制効果がある。近年の研究から腎炎や一次性ネフローゼ症候群において,柴苓湯はステロイドや免疫抑制薬の減量効果が期待される。慢性腎炎やネフローゼ症候群の背景となる病態として,柴朴湯の治療は頻回の上気道炎を減少させ,柴苓湯はアレルギーの関与が考えられるネフローゼ症候群に対して効果的な場合が見られる。小児の IgA 腎症に対して,前向きの臨床試験による柴苓湯効果のエビデンスも得られている。透析に至る前の慢性腎不全に対して温脾湯は,透析導入への延長効果が知られている。五苓散は血液透析時の透析困難を改善し,腹膜透析においては腹膜線維化の問題点に対して柴苓湯の改善効果が期待される。
著者
小野 秀誠
出版者
獨協大学法学会
雑誌
獨協法学 = Dokkyo law review (ISSN:03899942)
巻号頁・発行日
no.106, pp.横1 (522)-横138 (385), 2018-08
著者
岩崎 久夫 金子 憲雄 小野 承行 大久保 薫 磯田 政恵 岩瀬 賢介 安藤 泰正
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.26, no.7, pp.382-385, 1973-07-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
12

Liver cirrhosis was detected at a high rate from among pigs brought to the Omiya Abattoir, Saitama Prefecture, by a swine husbandry man over a period of January to May, 1969. The affected pigs presented no marked gross changes other than liver cirrhosis. Histologically, the liver showed thickening of the stroma and formation of septula, paeudolobules, or pseudo-biliary ducts. Hepatic cells were mostly affected with focal vacuolar degeneration, necrosis, and colliquation. Large nucleated or polynuclear cells appeared. In the kidney, vacuolar degeneration occurred to epithelial cells of some uriniferous tubules, and large nucleated and polynuclear cells appeared. The ovary had follicular cyst.