著者
山下 茂樹
出版者
日本比較生理生化学会
雑誌
比較生理生化学 (ISSN:09163786)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.25-32, 1995-03-15 (Released:2011-03-14)
参考文献数
44
著者
石山 恒貴 山下 茂樹
出版者
日本労務学会
雑誌
日本労務学会誌 (ISSN:18813828)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.21-43, 2017-06-01 (Released:2018-06-01)
参考文献数
50

This study analyzes the mechanisms and conditions of functioning for strategic talent management. Strategic talent management is a theoretical concept based on strategic human resource management. It focuses on key positions that contribute to the competitive advantage of a company and on developing a talent pool of high potential and high performing incumbents. The study investigates 11 foreign-owned companies and one Japanese company and its primary findings are as follows. (1) The key components of the mechanisms and conditions of functioning for strategic talent management are "definition of the key positions," "talent review," "participation of executive team," and "visualization with talent chart (block chart) ." (2) The involvement and participation of the executive team for talent development is essential. (3) The fundamental rules of Japanese style human resource management are different from that of strategic talent management. Therefore, a Japanese company should choose the most appropriate method to implement either strategic talent management or Japanese style human resource management.
著者
冨田 晶子 大竹 孝尚 生津 綾乃 橋田 和樹 大目 祐介 山下 茂樹
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.423-426, 2017-07-15 (Released:2017-08-26)
参考文献数
5

70歳の男性.肝細胞癌に対して,全身麻酔および硬膜外麻酔下に腹腔鏡下肝拡大左葉切除術が施行された.術中,中肝静脈を損傷し圧迫止血操作を行った際に,一時的に収縮期血圧が60mmHgまで低下したが,血管縫合により血行動態は安定し手術を完遂した.手術終了前の体内異物遺残チェックでガーゼの枚数が不足したため胸腹部単純X線撮影を行い,左肺門部にガーゼと思われる線状陰影を認めた.この時点では肺塞栓を疑う症状は認めておらず,カテーテルによる肺動脈内異物除去を行う方針とした.迷入したガーゼは左肺動脈に達していたものの,重篤な転帰に至ることなく,血管内治療と鼠径部小切開手術で摘出し得た.
著者
東 真太郎 片山 郁夫 平内 健一 山下 茂
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.118-118, 2010

本研究では、地殻・マントル境界でのレオロジー変化を流動則の外挿によるのではなく、高圧変形実験によって、含水条件下のモホ面付近における斜長石とカンラン石の強度を直接決定する実験を行った。実験条件は圧力1GPa、温度400~800℃の条件で斜長石とオリビンの出発物質を同時にアルミナピストンに挟み、相対的な強度を決定する。実験後の変形微細組織から、斜長石とオリビンはどちらも格子選択配向を示し、転位密度からも斜長石とオリビンは転位クリープに対応する塑性変形をしていることが確認された。実験結果としては、400℃においてオリビンは斜長石より強度が低いが、一方で800℃においては、オリビンより斜長石の方が柔らかくなった。結果として、斜長石とオリビンの強度比は温度に依存することが示された。そして、地球のモホ面に対応する温度圧力条件では斜長石よりオリビンの方が強度が低い、もしくは、ほとんど強度に差がないという結果が得られた。この結果から、地球の大陸リソスフェアの地殻とマントルのレオロジー層構造のモデルとして適切であるのは「クレームブリュレモデル」であることが考えられる。
著者
壷阪 幸輝、山下 茂
雑誌
2015年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集 (ISSN:1884197X)
巻号頁・発行日
vol.2015, 2015-09-18

Stochastic Computingでは、真のランダムソースから必要なStochastic数を得られない場合がある。本研究では、論理式を元に目標のStochastic数に近似する回路の合成手法を提案する。
著者
山田 英一 佐久間 太 山下 茂 高橋 穣
出版者
日本線虫学会
雑誌
日本線虫学会誌 (ISSN:09196765)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.21-36, 2007-06-30 (Released:2010-07-21)
参考文献数
28
被引用文献数
2 1

北海道後志支庁管内のジャガイモシストセンチュウ発生圃場において、トマト野生種、ハリナスビ、イヌホウズキの播種時期、播種量と線虫密度低減効果を調べた。トマト野生種の孵化促進効果はイヌホウズキ、ハリナスビよりも高く、密度低減効果もトマト野生種が勝った。トマト野生種の播種時期と密度低減効果を比較すると、春まき栽培(6月上・中旬播種)の気象条件が夏まき栽培(8月11日播種)よりも植物の生育および線虫の孵化に好適なため、密度低減効果は高く、対照の抵抗性ジャガイモ「花標津」と同等か、やや勝る効果が得られた。夏播き栽培の効果はやや劣るが、栽培体系を乱さない点で実用性が認められる。ともに播種量1kg/10 aで効果が高かった。
著者
江部 晃史 久保 雅昭 山下 茂雄 鈴木 謙介 福島 隆史 河﨑 賢三 山口 智広
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.39 Suppl. No.2 (第47回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.Ca0939, 2012 (Released:2012-08-10)

【目的】 投球動作はコッキング期から加速期にかけて外反ストレスが生じ内側に牽引ストレス、外側には圧迫力が加わる。この外反ストレスは投球肘障害を招く一要因である。Parkらは尺側手根屈筋と浅指屈筋を合わせた筋活動時に外反角度が有意に減少すると報告しており、外反ストレスを制御する働きがあるといわれている。我々は前回、投球時に疼痛を有する選手を対象に手指対立筋の筋機能における客観的評価として手指対立筋筋力を数値化し検討を行った。結果より有症状選手における手指対立筋の筋機能低下が示唆された。そのことから手根骨の不安定性による尺側手根屈筋の機能低下が考えられた。宮野らは握力発揮時には橈側手根伸筋が手関節固定、母指球筋が母指の固定に働き浅指屈筋が握力発揮に主として働いていると考察している。しかしながら、投球肘障害におけるピンチ力と握力の関連性についての報告は少ない。そこで今回我々は高校野球選手におけるピンチ力と握力の傾向を調査した。投球時に肘疼痛を有する選手においてピンチ力との関連性に若干の知見を得たので報告する。【方法】 2011年3月から10月に当院スポーツ整形外科を受診した選手で、初診時筋力測定が可能であった選手のうち高校生のデータを抽出し対象とした。そのうち、投球時に肘疼痛が出現した選手を疼痛群19名(15歳~18歳、平均年齢:15.5歳)、比較対象として既往、来院時に肘疼痛を有さない選手を非疼痛群18名(全例年齢15歳)とした。ピンチ測定はピンチ計を用いて、投球側、非投球側を計測した。対象となる対立手指は、環指/母指、小指/母指とした。測定条件として、立位肘関節伸展位(体側に上肢を下垂させた状態)にて行った。握力測定は握力計を用いて、ピンチ測定と同様の条件で測定した。得られた筋力値を投球側と非投球側の比較と疼痛群と非疼痛群で比較した。尚、統計学的検討にはT検定を用い有意水準は5%とした。【説明と同意】 対象選手が未成年のため保護者に研究の趣旨を説明し同意を得た。【結果】 ピンチ力では疼痛群の小指/母指は投球側0.96kg、非投球側1.15kgであり投球側が有意に低値であった。環指/母指は投球側2.76kg、非投球側2.48kgであり有意差を認めなかった。握力では疼痛群において投球側41.89kg、非投球側44.05kgであり、有意差を認めなかった。非疼痛群ではピンチ力、握力ともに投球側-非投球側間で有意差を認めなかった。また、疼痛群-非疼痛群間での比較についても有意差は認めなかった。【考察】 今回の結果より有症状選手において投球側小指の筋力低下が認められた。我々の先行研究と同様の結果が得られた。宮下らは小指球筋群の収縮不全は手関節尺側の機能低下を招き、結果として尺側手根屈筋の収縮力を低下させていると報告している。また、握力においては疼痛群、非疼痛群ともに有意な差を認めなかった。河野らは競技特性について検討しており野球選手は握力に左右差がないと報告している。今回、有症状選手でも同様の結果を得られ浅指屈筋群を含む前腕筋群の筋機能が保たれていることが示唆された。Parkらは浅指屈筋単独の筋活動では外反角度は減少傾向にあるが有意差はなかったと報告している。よって有症状選手は前腕筋群の機能は保たれているが、手内在筋の筋機能が低下したことにより投球時の外反ストレスによって肘疼痛を有したと考えられた。このことから高校野球選手においては握力測定のみならずピンチ測定を行うことが投球肘障害の機能評価として重要であり、今後の課題として各年代に対して傾向を調査し有効性を明確にしていく必要がある。【理学療法学研究としての意義】 今回の研究より高校野球選手で投球時に肘疼痛を有する選手において投球側小指対立筋の筋力低下を認めた。一方、握力では有意差を認めなかった為、投球肘障害の機能評価を行う上では握力測定のみならずピンチ測定を行うことが重要であると考えられる。
著者
甲斐 慎一 横田 喜美夫 山下 茂樹 米井 昭智
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.203-206, 2010-04-01 (Released:2010-10-30)
参考文献数
10

2005年1月~2008年4月に出血により同種血輸血を必要とし当院ICUに入室した帝王切開術後患者12例について検討した。妊産婦の平均年齢は33歳で,疾患は常位胎盤早期剥離4例,弛緩出血2例,前置胎盤2例,癒着胎盤2例,hemolysis, elevated liver enzymes, low platelet count(HELLP)症候群1例,子宮破裂1例であった。8例が産科disseminated intravascular coagulation(DIC)を合併した。ICU入室期間は平均3日,入院期間は平均20日で,全例軽快退院した。平均同種血輸血量は赤血球濃厚液18単位,新鮮凍結血漿15単位,濃厚血小板18単位であった。7例が止血術を要し,うち3例は経カテーテル動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization, TAE)のみ施行,2例は子宮全摘術のみ施行,1例はTAE中に出血性ショックとなり緊急で子宮全摘術を施行,1例は子宮全摘術後も出血が持続しTAEを施行した。産科出血は,迅速な輸血や止血術が肝要であり,院内の緊急輸血体制の整備に加え,産科医,集中治療医,麻酔科医,放射線科医の協力体制を整えることが必要である。
著者
澤田 宏 山下 茂 名古屋 彰
雑誌
情報処理学会研究報告システムLSI設計技術(SLDM)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.87(1998-SLDM-089), pp.107-112, 1998-09-21

変数の重なりのない単純な関数分解f(X Y)=h(g(X) Y)は,関数分解の特別な形であり,1出力関数に対する最適な組合せ回路の形を提供する.本稿では,多入力1出力の組合せ回路Fにおいて,回路F全体の論理関数fが上記の分解を持つ場合に,この分解を適用することで回路を改善する手法を提案する.分解後の関数gとhを実現する新たな組合せ回路GとHは,元の回路Fのいくつかの入力に,ある定数値を代入することで求めることができる.実験結果より,組合せ回路最適化プログラムの前処理として,本手法が特に有効であることがわかった.
著者
高野 まり 釜山 大樹 山下 茂樹 Takano Mari Kamayama Daiki Yamashita Shigeki
出版者
九州大学大学院芸術工学研究院
雑誌
芸術工学研究 : 九州大学大学院芸術工学研究院紀要 (ISSN:13490915)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.1-8, 2013

The spectral sensitivity of the posterior median eye of the jumping spider, Hasarius adansoni, was investigated by recording electroretinograms. The spectral sensitivity curve had a maximum peak at about 340-360 nm and an additional small peak at about 480 nm. The effect of UV light on behavior was examined with freely walking spiders. The experimental arena was cylindrical, about 65 mm in diameter and 3 mm in height, and covered with a quartz glass sheet. When one half of the arena was illuminated with a 360 nm light and the other half was illuminated with a 540 nm light, spiders walked longer period preferentially under the 360 nm light than under the 540 nm light. When the posterior median eye was occluded with black paint, some spiders walked longer period under the 540 nm light than under the 360nm light. We conclude that the posterior median eye is a UV receptor.
著者
佐川 志朗 山下 茂明 佐藤 公俊 中村 太士
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.95-105, 2003-08-25
被引用文献数
2

1.北海道北部の河川支流域における秋季のイトウ未成魚の生息場所の物理環境特性を2つの異なる河川規模において調査し,年級群による比較を行った。さらに同所的に生息するサクラマス幼魚との植生の比較により,採餌様式および種間関係について考察をおこなった。2.解析の結果,イトウは当歳魚よりも1歳以上魚の方が深い水深を必要とした。一方,流速には両者間での差がなく,当歳魚および1歳以上魚共、流速が0m/sec程度に緩和された箇所に生息した。3.2次水流では当歳魚が多く,3次水流では1歳以上魚が多い傾向がみられた。さらに,当歳魚は岸寄りに,1歳以上魚は流心に定位する傾向がみられた。4.イトウ未成魚の体サイズと水深およびカバー長との間には有意な関係が認められ,さらに,成長に伴い必要とする水深およびカバーの規模が大きくなることが示唆された。5.胃内容物分析の結果,サクラマス幼魚は流下動物依存型の採餌様式を持つのに対して,イトウ未成魚は河床上もしくは河床中の底生動物依存型の採餌様式を持つことが示唆された。また,イトウ当歳魚はカゲロウ目に依存した採餌様式を示すが、1歳以上魚になると魚類への依存度が最も高くなり、共食いのケースも確認された。6.本研究結果より,イトウの保全のためには,上流域から中流域への未成魚の分散経路の保全,未成魚の生息場所となるカバーを有する様々な水深の緩衝帯の保全、餌資源の生息場所となる河畔林および砂礫底の保存が極めて重要であることが示唆された。