著者
山内 清
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.240-243, 2001-04-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
23

髪・羊毛などのケラチン可溶化法(酸化法,還元法,ブンテ塩法など)を展望。還元法では多数のSH基を有した構成ユニット(ケラチンモノマー)が得られる。ケラチンモノマーは酸化重合性を示し,フィルム,マイクロカプセル,スポンジなどに再構成することができる。新天然素材原料としての工学的応用と問題点について述べる。
著者
西村 拓生 岡本 哲雄 吉田 敦彦 山内 清郎 井谷 信彦 辻 敦子 神戸 和佳子 山田 真由美
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

教育における宗教性は、教育という営みの根底を考える際に非常に重要な契機である。この問題を考える際に思想史的に注目すべきなのが、京都学派の哲学に源流をもつ教育哲学の系譜である。この研究では、京都学派教育哲学の諸思想を分析し、その中に、「生命性と超越」を鍵概念とする系譜、「臨床性から公共性」という志向をもつ系譜、そして「言語の限界と可能性」をめぐる系譜を見出した。さらに、その分析を基盤として、教育における宗教性・超越性に関する多様な思想史的・人間学的研究を行ない、包括的・体系的な研究への足掛かりを構築した。
著者
山内 清
出版者
高分子刊行会
雑誌
高分子加工 (ISSN:00232564)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.p14-19, 1994-01
著者
高瀬 圭 太田 信 森本 玲 清治 和将 佐藤 文俊 芳賀 洋一 山内 清 佐藤 美帆
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

3DCTデータを基に、実際のカテーテル手技訓練の実用に耐える副腎内静脈分枝を含んだ実物大副腎静脈血管モデルが作成された。バイポーラーラジオ波焼灼針では、10-25mmの副腎腺腫は、3通りの穿刺パターンにて完全焼灼可能であることと、脂肪組織介在下での周辺臓器安全性が示された。IVR臨床治療を施行し、主要評価項目である血中および蓄尿中アルドステロンを正常化が得られ、研究当初の臨床応用目標が達成された。モデル解析にて医療経済的にも有利であるとの結果を得た。
著者
乙丸 孝之介 岩本 悠紀 洪 惠英 永井 克尚 窪田 力 山内 清哉 野地 智法
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.72, no.6, pp.344-347, 2019-06-20 (Released:2019-07-20)
参考文献数
18

本研究は,黒毛和種子牛に対するベータ(β)カロテンの経口投与による糞便中の免疫グロブリン(Ig)A濃度へ及ぼす影響について検討を行った.2週齢の黒毛和種子牛22頭をランダムに2群に分け,11頭の子牛には,2週齢から4週齢まで,1日当たり20mgのβカロテンを経口投与した(投与群).一方,11頭の子牛にはβカロテンの投与は行わなかった(対照群).すべての子牛は,2週齢及び4週齢(投与2週間後)で血液及び直腸便を採取された.投与群の血清βカロテン濃度は,投与2週後において対照群と比較し有意に高値であった.また,投与2週間後において投与群の糞便中IgA濃度は,対照群と比較し有意に高値であった.これらの結果から,黒毛和種子牛に対するβカロテンの投与は子牛の消化管内におけるIgA産生を増加させる可能性がうかがえた.
著者
黒田 治 山内 清太
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.20, no.48, pp.21-24, 1996-09-26 (Released:2017-10-13)

February 10th of this year, involving a crash of a local-line bus and a vehicle, the collapse of a base rock in the Toyohama Tunnel in Hokkaido ended in a tragedy with the deaths of 20 people. Today, NHK would like to report how we coped with this accident by relay broadcasting throughout the country day and night.
著者
山内 清郎
出版者
教育思想史学会
雑誌
近代教育フォーラム (ISSN:09196560)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.134-141, 2015

本シンポジウムでは「『公/私』枠組みの入れ籠的な二重構造」という課題設定のもと、同志社大学と新島襄、慶応義塾大学と福澤諭吉の事例が報告され、その解明のための論証がなされた。だが私学の「理念」という側面から見たとき、そこにはすでに先立って「神話化」と「世俗化」のせめぎ合いの場が存在し、『福翁自伝』ほかのテクスト・史料であっても、新島のエピソード・事件であっても、それらは、素朴に現実を表現する「開かれた窓」でもなく、また、歴史史料に対する懐疑派たちが言うような史実を反映しない「閉ざしてしまっている壁」でもなく、「ゆがんだガラス」としての「史料」「証拠」という意味合いをもっているのではないか。このように「証拠」「史料」を「ゆがんだガラス」と見立てる方法論にしたがえば、「『公/私』の枠組みの入れ籠的な二重構造」の複雑さにアプローチする別の方途がありうるのではないか。その方向性を模索した。
著者
山内 清 河原 聡 竹之山 愼一
出版者
日本酪農科学会
雑誌
ミルクサイエンス (ISSN:13430289)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.17-31, 2003
被引用文献数
1

本稿では、反芻動物由来食品のCLAに関わる諸要因に焦点を絞って文献並びに筆者らのこれまでに得られた結果を踏まえて概説すると同時に、最近明らかにされた生体組織でのt-バクセソ酸からのCLAへの変換の概要を記述する。さらに乳製品に利用される乳酸菌などの中には、リノール酸を基質としてCLAを生合成する菌種がスクリーニソグされているので、そのことについて紹介する。また高CLA牛乳から製造した高CLA含有バターをラットに投与して、ラットの乳腺腫瘍の抑制効果を確認した実験の紹介をする。最後に、これまでに明らかにされた実験動物(in vivo)およびヒトに対するCLAへの生理機能の具体的研究動向を経年的に表示して紹介する。
著者
山内 清郎
出版者
教育哲学会
雑誌
教育哲学研究 (ISSN:03873153)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.90, pp.1-19, 2004-11-10 (Released:2010-01-22)
参考文献数
40

This paper explores an aspect of Søren Kierkegaard as a humoristic awakening teacher. In the theory of education, Kierkegaard has been well known as an existential thinker. The concepts of 'awakening' and 'subjective decision' are considered to be unique to Kierkegaard. A good deal of effort has been made to clarify the relation of educational theory and existential philosophy, a topic which is not ours here. Our concern is with the examination of the performative role that Kierkegaard intends to play in front of his audience.Kierkegaard describes himself as a humorist in his Concluding Unscientific Postscript to Philosophical Fragments, whose author is Johannes Climacus (one of Kierkegaard's pseudonyms). The question here is if we have not often overlooked the fact that the text is written by a humorist. Have we paid due attention to the nuances and atmospheres of the narrative of Climacus? To begin with, we have to inquire into the meaning of “misunderstanding” which Kierkegaard thinks as one of his main themes all through his authorship. A great deal of misunderstanding in his age has made it necessary for Kierkegaard to adopt pseudonymous authorship and to communicate in an experimental form of a humorist.Then, a detailed analysis of Climacus' humoristic narrative illustrates four features of a humorist : (1) continually to join the conception of God together with something else and to bring out contradictions; (2) not to relate himself to God in religious passion; (3) to change himself into a jesting and yet profound transition area for all the transactions; (4) to renounce the concordance of joys that go with having an opinion and always to dance lightly.Lastly, it seems reasonable to suppose that Climacus' usage of “existence” is far from that of a conventional context of existential philosophy. This view on humoristic style of Climacus' narrative should throw new light on the relation between educational theory and Kierkegaard.
著者
山内 清郎
出版者
教育思想史学会
雑誌
近代教育フォーラム (ISSN:09196560)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.45-55, 2010

本コメント論文の主要な話の筋立ては、次の四点である。第一に、人間の存在を、物語的な存在と捉えることによって、物語が人間にとってはたす機能を確認する。そして、そうした人間の有様を、仮に「物語的理性」というように呼称することにする。第二に、野平氏が物語なるものの推移を語る際に大きな参照点としたベンヤミンによる物語についての論考をあらためて検討することによって、物語なるものを歴史的な条件から論究する際のやっかいさについて若干の指摘を行なう。第三に、物語なるものの論究のやっかいさを示す傍証として、アウエルバッハ『ミメーシス-ヨーロッパ文学における現実描写』より「オデュッセウスの傷痕」を、その物語の巧みな分析手法とともに紹介する。第四に、物語(論)が射程とすべき主戦場の範囲を明らかならしめることによって、物語(論)が、今後問うていくべき問題の領野、ならびに、そのための方法論への示唆を記す。
著者
伊東 恵里佳 山内 清孝 大林 洋子 山下 純子 梅田 篤 堂本 英樹 梶原 賢太
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.15-24, 2013 (Released:2013-04-01)
参考文献数
17

【目的】術後早期および維持期のTPN 管理におけるアミノ酸の投与意義を検討するため,アミノ酸を強化した高カロリー輸液の栄養効果を評価した.【方法】低栄養手術侵襲ラットモデルを作成し,対照輸液(NPC/N=150)またはアミノ酸強化輸液(NPC/N=110)を投与し,栄養効果を比較検討した.術後早期の評価では3POD まで両輸液をそれぞれ投与し,4-7POD は対照輸液でTPN 管理した.また,0-14POD まで両輸液をそれぞれ投与し,維持期の評価とした.【結果】アミノ酸強化輸液の投与は,術後早期,維持期ともに体重変化量,腓腹筋重量,および窒素出納を有意に改善した.また,術後早期における腓腹筋中筋萎縮遺伝子発現の抑制を認めた.【考察および結論】術後早期またはTPN 維持期におけるアミノ酸強化輸液の投与により術後の異化を抑制し,栄養状態の回復を促進することが示唆された.
著者
ラジャ アブドゥ ムフティ 鈴木 毅 吉住 優子 向阪 真理子 山内 清史 山本 葵 松原 茂樹 奥 俊信
出版者
Architectural Institute of Japan
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.77, no.675, pp.979-986, 2012
被引用文献数
1

This paper analyzes an environment sharing system from a field survey of 225 <i>Bale bales</i> (Endai-like furniture) in Lae Lae isle, Makassar, Indonesia. <i>Bale bales</i> are owned by individuals and used by entire households. However, 1) <i>Bale bales</i> are sometimes moved to better environments not only by owners but also by neighbors.<br>2) Whether or not they have their own <i>Bale bales</i>, many islanders use the <i>Bale bales</i> of other families located in comfortable environments (for example, the seashore, a street corner, or a public square) far from their homes.<br>3) Not only relatives but also neighbors and visitors are permitted to use each <i>Bale bale</i> on the island.<br>By following these customs and rules, islanders can share a good environment on their high-density island.