著者
中村 和之 森岡 健治 竹内 孝
出版者
北海道大学総合博物館
雑誌
北海道大学総合博物館研究報告 (ISSN:1348169X)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.58-65, 2013-03

Many glass beads have been found at archaeological sites in Hokkaido Prefecture. Two possibilities are pointed out in Japanese and Russian documents regarding the distribution of the glass beads. One theory is that they came from Honsh?, and another suggests that they were from the lower Amur Basin and came to Hokkaido through Sakhalin Island. Since the extent of literary research for these two possibilities are limited, we decided to take a different approach to obtaining information that would lead to finding the origin of the beads. We performed chemical analyses of glass beads discovered in Hokkaido by using scanning electron microscope (SEM) with energy dispersive X-ray spectrometry (EDX). Soda-lime glass beads were discovered at the sites of Epi-Jomon to Satsumon cultures in Biratori Town. Lead glass beads were discovered at those sites for dates before 1667, and soda-lime glass beads were discovered for dates after 1667 at the same sites.
著者
谷山 松雄 鈴木 吉彦 榎本 詳 佐藤 温 杉田 江里 杉田 幸二郎 渥美 義仁 松岡 健平 伴 良雄
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.401-404, 1995-05-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
9

The substitution of guanine (G) for adenine (A) at positioln 3243 of mitochondrial DNA, first demonstrated in MELAS patients, has been found in some diabetics, and this mutation seems to be one of genetic factors for diabetes mellitus. Because mutational mitochondria coexist with normal mitochondria (heteroplasmy), conventional PCR-RFLPm methods may not detect a mutation When a majority of the mitochondrial DNA in leukocytes is normal. We tested the efficacy of specific PCR amplification in detecting the 3243G mutation using a primer whonse 3' base was complementary to the mutational base. This mutation-specific PCR amplification method permitted detection of the mutation in 2 patients with MELAS and in a diabetic patient whose mutation was detected by the PCR-RFLP method in biopsied muscle but not in peripheral leukocytes, and in two other diabetic patients.Specific PCR amplification for detection of the 3243G mutation is a simple and senisitive method and is useful inevaluating this mutation in diabetes mellituls.
著者
西岡 健太 速水 慶太 永田 鉄郎 川村 優理子 長 志織
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
pp.250, 2016 (Released:2016-11-22)

【目的】エルゴメータ運動(以下:エルゴ運動)は,その簡便性から臨床で広く用いられている。エルゴ運動には有酸素運動能の改善に効果があるとされている。電気刺激療法は筋力向上運動として古くから用いられている。本研究の目的は,エルゴ運動に電気刺激を組み合わせることで有酸素運動による最大酸素摂取量の向上に加え,筋力も併用して向上するかを明らかにすることである。【方法】対象者は健常成人男性5名(平均年齢21.40±0.49歳)で,電気刺激を用いてエルゴ運動を行う群(以下ES群)とした。ES群は,エルゴ運動中に両下肢の大腿四頭筋とハムストリングスへ交互に電気刺激を印加させた。介入期間は1回約30分間を週3回6週間(計18回)行った。評価は,大腿直筋の筋厚測定の為に超音波を用いた。利き下肢の膝関節屈曲伸展筋力測定(60,180deg/sec)の為にBIODEXを用いた。有酸素能力向上を確認する為に,呼気ガス装置を用いて最大酸素摂取量を測定した。介入前後に測定を行い,SPSSver20を用い,対応のあるt検定を用いて運動効果を確認した。【結果】(1)筋力における筋力改善結果は,60deg/secにおいて,総仕事量(J)(改善率26.26%,P=0.001),平均パワー(W)(改善率21.45%,P=0.015),全体総仕事量(J)(改善率20.10%,P=0.001)であった。180deg/secにおいては,伸展総仕事量(J)(改善率23.04%,P=0.008),伸展平均パワー(W)(改善率22.59%,P=0.001),の項目において有意な改善が認められた。また,筋厚においては大腿部膝上10cm(改善率8.75%,P=0.009)に有意な改善が認められた。他の項目は認められなかった。(2)最大酸素摂取量最大酸素摂取量(ml/kg/min)(改善率8.26%,P=0.020)で改善が認められた。【考察】本研究結果から,限定的であるが,エルゴ運動は有酸素運動能および無酸素運動能において,改善が認められた。①膝屈伸筋力今回行ったエルゴ運動では,運動抵抗を自らの身体に作り出し,運動負荷が加わる為,BIODEXによる筋力測定においてES群では有意な筋力向上が認められたと考えられる。また,筋厚においても有意な改善が認められ,筋肥大が認められた。②最大酸素摂取量最大酸素摂取量が改善し,心肺機能向上が認められた。この理由はエルゴ運動による活動性増加により,骨格筋の酸素利用能の増加で生じる形態的および機能的変化が発生した為であると推察される。ES群は抵抗運動効果が強かった為に,運動強度が上がったと考えられる。【まとめ】エルゴ運動に電気刺激を組み合わせることで筋力増強と最大酸素摂取量の両方が改善された。このことから効率の良い運動が可能となる。今後は運動強度の設定方法の確立を考慮する必要がある。【倫理的配慮,説明と同意】本研究は国際医療福祉大学倫理委員会の承認(承認番号:13-Io-124)を得た後,対象者には事前に研究内容を説明し,書面にて同意を得たうえで実施した。なお,本研究発表を行うにあたり,ご本人に書面にて確認をし,本研究発表以外では使用しないこと,それにより不利益を被ることはないことを説明し,回答をもって同意を得たこととした。
著者
板岡 健之 木村 誠一郎 広瀬 雄彦 吉田 謙太郎
出版者
一般社団法人 エネルギー・資源学会
雑誌
エネルギー・資源学会論文誌 (ISSN:24330531)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.242-249, 2019 (Released:2019-11-11)
参考文献数
10

In response to the introduction of fuel cell vehicles (FCVs) to the commercial market hydrogen station deployment needs to be progressed. Since resources allocated for deployment are limited for either private companies who wish to install stations and governments who provide subsidies, efficient station allocation should be cognizant of the service of potential customers. Based on a literature review, the results of a social survey and data analysis, p-median is chosen to find optimum locations for hydrogen stations. Location and the amount on potential demand for FCV’s in the early stage of deployment is estimated by a regression model. The result of GIS analysis for short mid-term perspective using p-median implies the importance of covering regional hub cities (such as prefectural capital cities) as well as metropolises and the result of GIS analysis for long-term perspective implies the ultimate necessary deployment of hydrogen stations. The locations suggested by the analysis were examined through coverage analysis on existing gasoline stations. The geographical tendency of station locations allocated by the developed methodology provides guidance for hydrogen station location practice.
著者
折田 悦郎 新谷 恭明 藤岡 健太郎 梶嶋 政司 永島 広紀 陳 昊 井上 美香子 横山 尊 市原 猛志 田中 千晴
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

戦前期の帝国大学(以下、帝大)のうち、法文学部が設置されたのは九州帝大と東北帝大だけであった。東京、京都の両帝大には、法学部、文学部、経済学の3学部が置かれ、一方、九州・東北帝大以降の北海道、大阪、名古屋の各帝大には、法文系学部は設置されなかった。このことは法文学部の存在そのものが、帝大史研究の中では一つの意味を持つことを示唆している。本研究は、このような法文学部について、九州帝大の事例を中心に考察したものである。
著者
朝治 啓三 渡辺 節夫 加藤 玄 青谷 秀紀 西岡 健司 中村 敦子 轟木 広太郎 大谷 祥一 上田 耕造 横井川 雄介 花房 秀一 亀原 勝宏 小野 賢一
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

従来の一国完結史観で捉えたイングランドやフランスの王国史を乗り越え、13世紀西欧世界の権力構造の中での、アンジュー帝国の果たした役割を検証した。イングランド在住諸侯は共同体を結成し、イングランド国王としてのプランタジネット家と共同で王国統治を担う体制を構築した。フランスでは現地領主や都市が相互に抗争して共同体を結成し得ず、カペー家の王は侯、伯と個別に封建契約を結んで自衛した。王家は北仏のごく一部しか直接統治しなかった。プランタジネット、カペー両家はフランス、ブリテン島の諸侯の帰属を取り付けるために競合した。中世の「帝国」を、諸侯や都市の核権力への帰属心をキーワードに説明し得ることを実証した。
著者
稲吉 直哉 荒木 秀明 松岡 健 須﨑 裕一 小野内 雄
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.42 Suppl. No.2 (第50回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1804, 2015 (Released:2015-04-30)

【はじめに,目的】我々は,臨床においてフラットバック,スウェイバック,円背など様々な姿勢不良患者を頻繁に経験する。姿勢不良と病態に関しては頸部障害,腰部障害,肩障害,肘障害など様々な障害を生じさせる要因となることが多数報告されている。特に,円背は運動・呼吸能力など身体能力や精神機能の低下などを起たすとの報告ある。しかし,胸椎部の姿勢に関する客観的評価方法は少ない。姿勢の客観的評価方法としては,三次元的動作解析装置や立位時の全身の矢状面レントゲン撮影,Spinal Mouseを用いた脊柱姿勢評価方法が報告がされているが,いずれも高度な機器が必要であり臨床の場面において簡便に測定することが困難である。最近,簡便な胸椎部の柔軟性評価としてOtt Testが報告され,三次元動作解析器を用いてその再現性が確認されている。今回,Ott Testを用いて胸椎部柔軟性を正常群と過少群に分類して,胸椎部柔軟性と生体力学的変化を指先床間距離(以下FFD)と重心動揺を用いて検証した。【方法】対象は下肢,体幹に障害既往がない20歳代の健常男性12名である。Ott Testは1)直立姿勢で第7頸椎棘突起(以下C7)とC7から30cm下方をマーク,2)体幹最大屈曲位で2点間距離をメジャーで測定する。臨床的意義は2点間距離の延長が3cm未満では胸椎部柔軟性が低下していると定義される。対象全例にOtt Testを行い,体幹最大屈曲位で3cm以上群(以下正常群)が6例,3cm未満群(以下過少群)が6例に分類した。両群に対してFFDと体幹屈曲動作遂行時の重心動揺を測定した。重心動揺は重心動揺計(アイソン株式会社製)を用いた。測定方法は重心動揺計上で開眼,裸足,踵接地の直立姿勢から指先をつま先に向け下ろすように指示し,前後方向の重心動揺を測定した。なお,聴覚や視覚刺激による偏位を生じない様な環境設定に留意した。両群間でのFFDと重心の前後動揺の比較・検討を行った。【結果】1)FFDは正常群が過少群より有意(p<0.01)に小さかった。2)前後方向の重心動揺は正常群が過少群より有意(p<0.01)に小さかった。【考察】胸椎部に対するモビライゼーションは胸椎部の痛みや機能障害に対する報告より,むしろ頚部障害,肩障害,上肢障害,下肢障害など胸椎と解剖学的に関係がない部位の障害に対して良好な結果が確認され,Regional Interdependence理論が提唱されている。今回,胸椎の柔軟性と全身的な生体力学的変化を確認するために,三次元動作解析器で胸椎可動性測定の妥当性が確認されているOtt Testで鑑別後,FFDと重心動揺から生体力学的変化を検討した。FFDは一般に下肢筋の短縮や腰部筋群の緊張を評価する方法である。しかし,体幹前屈動作には胸椎部の動きも関連している。Bruggerらは体幹屈曲の際,最初に脊柱起立筋が強く収縮し,次に臀筋群,そして最後にハムストリングスと下腿三頭筋が収縮する。脊柱は最終屈曲域には脊柱の靭帯のみで支えられ骨盤に固定される。その骨盤は前方回旋しているがハムストリングスによる固定されると報告している。また,前屈動作時の胸椎部は椎間関節の前方滑り,肋横突関節も前方滑りが起こる。胸椎部の柔軟性が低下すると上記の運動が障害されFlexion Relaxation Phenomenon(以下FRP)が起こらず,脊柱起立筋の持続的な収縮が起こる。そのため正常群は過少群と比較し有意(p<0.01)に良好な結果が得られたものと考える。重心の前後動揺方向への変化は,過少群はFRPが起きず,脊柱起立筋とハムストリングスの持続的な収縮が起こる。また正常な体幹屈曲動作よりも胸椎の屈曲機能不全が起きているため,重心の位置は支持基底面に対しより前方に逸脱する。その代償として,重心を支持基底面内に留めるためハムストリングス,下腿三頭筋が通常よりも早く収縮が起こる。よって,骨盤は前傾できず,股関節も屈曲機能不全が起こる。そのため正常群は過少群と比較し有意(p<0.01)に重心の前後動揺が少なかったのではないかと考える。今回の結果から胸椎の柔軟性は胸椎のみではなく,FFDや重心動揺などの全身的生体力学的変化が示唆された。【理学療法学研究としての意義】Ott Testを用いた胸椎部柔軟性の結果とFFDと重心動揺に関連性が示唆され,胸椎可動域制限と全身的生体力学的変化が確証された。今後,胸椎部柔軟性の向上と肩関節や頸椎可動域,下肢筋活動変化に関する検討が必要である。また今回の対象者は20代の健常な男性である。性差や年齢差,疾患の有無で同様な結果が得られるのか検討が必要である。
著者
村岡 健作 小西 光一
出版者
生物研究社
雑誌
海洋と生物 (ISSN:02854376)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.p259-262, 1995-06
著者
福岡 健吾 佐藤 中 長瀬 勇人 菅原 宏文 成田 知宏 水野 豊
出版者
南江堂
雑誌
臨床雑誌外科 (ISSN:0016593X)
巻号頁・発行日
vol.81, no.8, pp.876-879, 2019-07-01

直腸異物はしばしば救急外来で遭遇するが,異物の種類や形状,異物の位置などにより状況は多岐にわたる.したがって,定型的な対処法というものはなく,症例ごとの対処が必要となる.摘出困難例では開腹手術を余儀なくされることがあるが,工夫により経肛門的な摘出が可能となる場合がある.今回われわれは,経肛門的に挿入された異物の2例に対し児頭吸引器を用いた.本法に関して文献的考察を加えて報告する.
著者
渡邊 裕太 倉爪 亮 ピョ ユンスク 辻 徳生 諸岡 健一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp._1A1-H05_1-_1A1-H05_4, 2015

This paper proposes a small, lightweight, and easily-relocated sensor terminal named "Portable" for acquiring a variety of environmental information. The Portable is equipped with a variety of sensors including a pyroelectric sensor, a proximity sensor, a sound pressure sensor, a thermometer, a hygrometer, a gas sensor, a flame sensor, and a laser range finder. We introduce three typical applications: abnormality detection, pedestrian tracking and automatic reconfiguration of several Portables for pedestrian tracking.
著者
片岡 健太 吹場 活佳 平田 邦夫
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
動力・エネルギー技術の最前線講演論文集 : シンポジウム
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.5-8, 2014

It is necessary for thermal power plant to achieve high heat efficiency and to use an alternative energy source because of global warming and exhaustion of fossil fuels. Heat efficiency of latest thermal power plants reaches to 60% and researches to achieve more high heat efficiency are done, for example, rising burning temperature and pressure ratio. However these measures can improve heat efficiency only few points. In this study, we try to get jumping raise of heat efficiency by reducing compression work of air compressor. To reduce compression work, we devise new system which liquefies air by using cool heat of liquid hydrogen and we propose to use liquid oxygen as the oxidizer. In this paper, we explain about this new system and calculated results which reaches 73% of heat efficiency.