著者
服部 凌典 岡本 一志 柴田 淳司
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.640-650, 2021-05-15 (Released:2021-05-15)
参考文献数
20
被引用文献数
2

間取り図が賃料予測に与える影響を明らかにするために,間取り図を考慮した賃料予測モデルを構築し,間取り図の有無による予測誤差を検証する.間取り図の特徴抽出器には,主成分分析,Bag of Features(BoF),Fisher Vector(FV)を適用し,予測器には線形回帰とLightGBMを採用する.LIFULL HOME’Sデータセットを使用した賃料予測実験から,線形回帰においては間取り図を考慮することで,全てのカテゴリ(都道府県と間取り規格の組み合わせ)で予測誤差の95%信頼区間が短くなり,さらに,カテゴリによっては予測誤差の平均値が改善することを確認している.また,検討した3つの間取り図の特徴抽出器の中でBoFが最も予測精度が優れているといえる.
著者
岡本 一志 藤井 流華
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.5-9, 2019-02-15 (Released:2021-02-15)
参考文献数
8
著者
岡本 一男
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.361-366, 2017 (Released:2017-12-13)
参考文献数
19
被引用文献数
11

骨は運動器としてだけでなく,造血幹細胞や免疫前駆細胞の維持・分化増殖の場を提供する免疫組織としても重要な役割を果たす.また骨と免疫系はサイトカインや受容体などの多くの制御分子を共有しており,そのため様々な炎症疾患において骨組織に障害が波及する.その代表的な例が関節リウマチであり,Th17細胞による破骨細胞活性の亢進が関節リウマチにおける骨関節破壊の根幹を築いている.関節リウマチ研究の進展によりIL-17と骨の関係性がクローズアップされ,骨免疫学の推進力となった.さらに近年,IL-17による骨制御は予想以上に複雑であることが分かりつつある.強直性関節炎ではIL-17産生細胞が腱靭帯付着部の骨化誘導に関わり,また骨折治癒ではIL-17産生性γδT細胞が間葉系幹細胞に作用して骨再生を促す.免疫と骨の双方が絡む病態を理解するには,骨と免疫細胞の相互関係を包括して捉える視点が必要不可欠である.
著者
岡本 一志 丸茂 里江 佐野 悠
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.227-244, 2017 (Released:2017-11-24)
参考文献数
13

RFID システムを用いた資料の図書館内利用調査を2 年間実施し,資料が書架から持ち出された回数およびその利用時間に関するデータ分析法を提案する.分析結果より,館外貸出に比べ3 倍程度の持ち出しが起きていること,利用時間のピークは2~4 分であり立ち読み的利用が中心であること,持ち出し回数と利用時間のピークは一致せず時期によって資料の利用形態が異なること,大半の資料が持ち出された回数はごく数回にとどまっていること,といった従来の貸出統計などには現れなかった利用傾向が確認された.得られたデータや分析結果を踏まえ,RFID システムを用いた資料利用調査の実施における検討事項についても議論する.
著者
野田 浩之 岡本 一利 岡田 裕史 高木 毅
出版者
海洋深層水利用学会
雑誌
海洋深層水研究 (ISSN:13458477)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.1-11, 2010 (Released:2011-11-15)
参考文献数
19

淡水で養成されたニジマス (体重93±38g) を, 2006年11月から駿河湾の水深687mから取水し15℃に加温した深層水 (以下, 深層水A区) で52尾, 水温無調整の表層海水 (12~16℃, 以下, 表層海水区) で51尾飼育した. 2007年4月までの日間成長率と生残率は両区で同様な値を示した. 2007年6月から, 深層水A区生残魚10尾 (体重671±541g) と, 淡水で養成後3ケ月間無加温 (7℃) の深層水で飼育したニジマス10尾 (体重337±87g, 以下, 深層水B区) を水温15℃の深層水で, 表層海水区生残魚6尾 (体重883±520g) を水温無調整の表層海水でそれぞれ飼育した. 表層海水区は7月下旬までに全て死亡した. 深層水A区とB区は2007年11月の体重が1.96±0.95kg, 1.29±0.75kgとなり, 成熟率は71%と29%であった. さらに深層水B区では2008年4月に体重3.42kgに成長した未成熟個体があった. これにより深層水をニジマスの適水温に加温することによって大型魚の生産が可能なことが確かめられた.
著者
横田 隆史 松岡 浩司 岡本 一晃 廣野 英雄 坂井 修一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.36, no.7, pp.1600-1609, 1995-07-15
参考文献数
12
被引用文献数
4

超並列計算機の実現,特に,通信レイテンシンの隠蔽や並列性の自然な抽出において優位性を持つマルチスレッド・アーキテクチャでの超並列計算機を考える場合,細粒度・高頻度で非整列なパターンの通信に対する耐性や,通信レイテンシンの短縮について相互結合方式を検討しなければならない.また一方でOSなどの運用面での検討も必要である.本論文では,まずこのような超並列向けの相互結合網の要件を整理し,次に,間接多段網のスイッチを演算ノードに置き換えて得られるサーキュラ・オメガ網の特質に着目し,その定義を一般化することにより直接網のクラスDCE(Directed Cycles Ensemble)を定義する.そして,任意のDCE網の直積を考えることで多次元に拡張できることを示し,これによって得られる結合網のクラスMDCE(Multidimensional DCE extension)を提案する.代表的なDCE網,MDCE網について直径ならびに平均距離の解析を行い,さらに,シュミレーションにより5種類の通信パターンについて動的な転送特性の測定を行った結果,本稿で想定している超並列計算機に適用する場合のMDCE網の優位性が示される.

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著者
岡本一平 著
出版者
大日本雄弁会
巻号頁・発行日
1924
著者
埜渡 裕義 黒田 泰男 速水 宏 岡本 一也 浴本 久雄 高橋 克俊
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.37, no.9, pp.2406-2409, 1989-09-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
15
被引用文献数
14 18

Novel alkyl-1, 4-butanediamine Pt(II) complexes having a seven-membered ring structure were synthesized and characterized by fast atom bombardment mass and infrared spectra and elemental analysis. Their antitumor activities in vivo toward lymphoid leukemia L1210 and LEwis lung carcinoma LL were studied in the case where the leaving group was either dichloride or cyclobutane-1, 1-dicarboxylate. 1, 4-Butanediamine Pt(II) complexes (seven-membered ring) showed higher antitumor activities than those of ethylenediamine Pt(II)(five-membered ring) and 1, 3-propanediamine Pt(II)(six-membered ring) complexes toward L1210 for both leaving groups. Alkyl-1, 4-butanediamine Pt(II) complexes showed high antitumor activities toward L1210, except for 1, 1-dimethyl-1, 4-butanediamine Pt(II) complexes. In particular, 2, 2-dimethyl-1, 4-butanediamine and 2, 3-dimethyl-1, 4-butanediamine Pt(II) complexes exhibited excellent antitumor activities with T/C% values higher than 300. None of the dichloro Pt(II) complexes showed antitumor activities toward LL, but the cyclobutane-1, 1-dicarboxylato Pt(II) complexes, which were moderately active toward L1210 with T/C% values aroung 200, also showed high antitumor activities toward LL with T/C% values of more than 200. Alkyl-1, 4-butanediamine Pt(II) complexes with a seven-membered ring structure were found to be stable and to have antitumor activities in vivo.
著者
浅沼 仁 川本 一彦 岡本 一志
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.2015-CVIM-195, no.59, pp.1-4, 2015-01-15

全方位画像では位置による物体の見えの変化が大きく,従来の見えに基づく特徴による分類では人の識別が難しい.本研究では,Deep Convolutional Neural Network を全方位画像からの人検出に応用する.Deep Learning では学習に大量の学習サンプルが必要となるが,手作業で作成することは時間的な問題から現実的でない.少ない学習サンプルから大量の学習サンプルを生成し,生成された学習サンプルでも学習が行えることを示す.また,実環境下で HOG 画像特徴量と Real AdaBoost を用いた人検出法と比較し,識別率が向上することを示す.
著者
岡本 一志 董 芳艷 吉田 真一 廣田 薫
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18840833)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.11-21, 2010 (Released:2011-08-10)
参考文献数
20

Families of t-norm based histogram intersections and a corresponding content-based image retrieval system are proposed. It is shown that the retrieval performance varies depending on the semantic category of the image and the usage of different t-norms results in a performance increase. Computational costs are determined as both the complexity and the average of 106 calculation times needed to calculate each similarity on a personal computer. To evaluate retrieval performance, precision and recall on the Corel image databases are determined, and Friedman test and Scheffe′s method are used to find difference between similarity measures. The results suggest that the proposals have the best average Friedman ranks in some categories (implying improved precision) having only 125 ms overhead when compared to the basic histogram intersection. Due to observed performance of families of t-norm based histogram intersection, system performing boosting of such norms could increase the overall accuracy in content-based image retrieval.
著者
深田 栄一 安田 栄夫 小原 二郎 岡本 一
出版者
The Japan Society of Applied Physics
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.25-28, 1957

The dynamic Young's modulus and the piezoelectric constant of old timbers have been measured. They increase with time during the first about 300 years, then decrease gradually. The relation between the modulus and the constant is linear, indicating that both depend on the crystalline region content of cellulose fibers. The changes of the modulus and the constant with time can be explained by the crystallization and the heat dissociation of cellulose molecules that go on for long years.
著者
藤吉 亮子 岡本 一将
出版者
北海道大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

レジスト材料の感度増加を目指すため、電子線とレーザーまたはXe光を同時または逐次的に照射する新規プロセスについて研究を行った。電子加速器からの電子線とNd:YAGレーザーを逐次的に照射する「パルスラジオリシス-レーザーフォトリシス法」による光吸収分光実験により、レジスト分子の電子線誘起中間体の光分解反応が起こることを明らかにした。さらに、電子線とXeランプの可視光域の同時照射を行い、レジスト感度が増加することを示し、本プロセスの有効性を明らかにした。