著者
藤森 裕治 新井 浅浩
出版者
日本読書学会
雑誌
読書科学 (ISSN:0387284X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.1-13, 2014-03-28 (Released:2017-02-08)
参考文献数
8
被引用文献数
1

The purpose of this paper is to present, as a reference for reading education within Japan, reports on different aspects of actual reading education within the United Kingdom. More specifically, the paper consists of two investigative reports. The first is an outline of a nationwide survey of reading conducted by the National Literacy Trust. According to that survey, four books a month represents a boundary level in promoting liking for reading and positive impressions of reading. Moreover, reading enjoyment influences children's reading abilities. The second report presents data obtained from interviews with 21 children attending English boarding schools. One particularly noteworthy aspect of the data is the range of activities for reading education devised at the schools, such as encouragement through a ‘reading hero’ award, peer reading together with an adult, the creation of reading space from converted double-decker, and combinations of reading and creative writing activities.
著者
佐藤 宏司 新井 史人 福田 敏男 糸魚川 貢一 塚原 靖典
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) (ISSN:13418939)
巻号頁・発行日
vol.120, no.3, pp.128-133, 2000-02-20 (Released:2009-04-01)
参考文献数
13

Parallel beam structure has many significant features, as follows. (i) The tip moves in parallel at the end. (ii)This structure converts the small displacement into the large strain. (iii) Each unit doesn't interfere to the other units by piling up this structures. We used this structure for piezoelectric vibrating gyroscope (angular rate sensor). In this paper, we analyzed features of the parallel beam structure by Finite Element Method, and showed that the resonance frequency of the drive unit and the sensor unit can be easily adjusted by changing the mass at the tip. From this result, this structure suits for the gyroscope. Experimental results are shown.
著者
新井 利明 関口 知己 佐藤 雅英 木村 信二 大島 訓 吉澤 康文
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.10, pp.2492-2504, 2005-10-15

オペレーティングシステム(OS)はこれまでに多くのものが開発されているが,ユーザの要求が多様であり,すべての要求を満足するOS開発は不可能に近い.そこで,1台のマシン上に汎用OSと特定の目的を持つ専用OSを共存させ各々機能補完する仮想計算機機能のナノカーネルを提案し,実現した.豊富なソフトウェア資産を活用できる汎用OSと特殊機能を有する専用OSを1台のマシン上に共存させ,互いに機能補完させることができる.ナノカーネルは,上記の目的を達成するために,(1)複数OS共存オーバヘッドを削減するための資源分割機能,(2)OS間の機能補完を可能とするOS間連携機能,(3)OSの信頼性を向上させる障害監視,回復機能と擬似不揮発メモリ機能などで構成する.これらの限定した機能を実現することで,ナノカーネルは複数OSの共存を可能とし,補完環境をオーバヘッド2%以内で達成できることを確認した.また,汎用OSとリアルタイムOSの共存環境を構築し,汎用OS環境では不可能であったマイクロ秒単位の応答性を確保できることを確認し,ナノカーネルの持つOS間機能補完を実証した.さらに,専用の高信頼OSからの汎用OS障害情報の収集や汎用OSの再起動処理を実現し,システムの信頼性向上にも有効であることを確認した.
著者
前田 和彦 菅谷 啓之 新井 隆三 森石 丈二 望月 智之 吉村 英哉 松木 圭介 秋田 恵一
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.209-211, 2007
被引用文献数
5

It is generally believed that the supraspinatus tendon plays an important role in the shoulder function. However, precise anatomy of the supraspinatus tendon has not been well described. The purpose of this study was to investigate the anatomy of the supraspinatus tendon. 57 cadavers (103 shoulders) were used for this study. The clavicle and humerus were cut off at their proximal parts. After resection of the acromion, the coracohumeral ligament was carefully removed. In some specimens, the infraspinatus was completely removed from the humerus to observe the overlapping portion of the supraspinatus and infraspinatus. The supraspinatus muscle and its origin were carefully investigated macroscopically. In 4 shoulders, muscle fibers were completely removed to examine the direction and insertion of the supraspinatus tendon in detail. The supraspinatus muscle fibers originated from the spine of the scapula and the supraspinatus fossa, and they were running toward and attached to the thickest tendinous portion, which was located at the anterior part of the supraspinatus muscle. This tendinous portion was strongly attached to the most anterior portion of the greater tuberosity adjacent to the bicipital groove or at the lesser tuberosity (21.3%). Another part of the supraspinatus, which was located posteriorly, was attached to the greater tuberosity adjacent to the articular cartilage as a thin membrane. The insertion of the supraspinatus tendon revealed to be the most anterior portion of the greater tuberosity and the lesser tuberosity. These results suggested that the supraspinatus tendon worked more efficiently as an abductor of the shoulder joint with the arm externally rotated than internal rotation.
著者
新井 豊美
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.446, 1988-06-25

山本沖子は、詩人三好達治に見出された人である。日本海に向けて開かれた港町、福井県の小浜に生まれ育った沖子と達治の交流は、独学で手さぐりしながら詩を書きはじめていた沖子が、昭和十九年に同県三国町に疎開して来た達治の存在を知り、書きためていた詩稿を送って教えを願ったことに始まっている。一読して詩人はこの見知らぬ娘の秀れた才能を認め、以後、沖子は三好達治の門下で詩を学ぶことになる。 詩集『花の木の椅子』は昭和三十二年に師の序文をもらい、推されて大阪創元社から出版されたが、初版三千部がたちまち売り切れ、戦後間もない荒廃した社会で多くの読者の心を魅了した。当時、それはおどろくべきことだったと云う。なかに次のような詩もある。

1 0 0 0 OA 戦陣子守唄

著者
新井紀一 著
出版者
大都書房
巻号頁・発行日
1941
著者
奥村 昌子 後藤 ゆり 新井 明日奈 玉城 英彦
出版者
日本健康教育学会
雑誌
日本健康教育学会誌 (ISSN:13402560)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.3-12, 2014

目的:地域の教育行政に大きな影響力を持つ地方議会議員を対象に,彼らの性別役割分業意識からみたジェンダー視点と性教育に対する意識・関心との関連を明らかにすることを目的とした.<br>方法:北海道・市町村議会議員全2,731人を対象として,無記名・自記式質問票を用いて,青少年の健康教育,特に性教育に対する意識と関心および性別役割分業意識について横断調査を実施した(回収率55.9%).性別役割分業意識に関する3項目(「夫は外で働き,妻は家庭を守るべきだ」「男性も身の回りのことや家事をすべきだ」「母親が仕事をもつと小学校入学前の子どもによくない影響を与える」)へ否定的な回答ほど高得点になるように点数化し,ジェンダー視点の指標とした.議員のジェンダー視点から,彼らの性教育に対する意識と関心を性・年齢別に分析した.<br>結果:82.3%の議員(男性81.0%,女性92.7%)は北海道での性教育やエイズ予防活動への関心を示した.男性では,性別役割分業意識に否定的な回答者,すなわちジェンダーに敏感な視点を持つ議員ほど,議会で青少年の健康問題について質問する傾向があり,またコンドームの配布や使用方法の実演など,より実践的な学校保健活動を支持していた.<br>結論:議員のジェンダー視点は,性教育のような健康教育に対する彼らの関心度に影響し,議会での彼らの問題提起にも関連していることが示唆された.
著者
伊東 清枝 石川 由里子 新井 映子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.355-361, 1989

メレンゲおよび焼きメレンゲを調製する場合に添加する砂糖量および酸類が, 卵白の起泡性および膨化性におよぼす影響について検討した結果, 以下のことが明らかとなった.<BR>1) 卵白に添加する砂糖濃度を 50~200% の範囲で変化させてメレンゲを調製した結果, 砂糖濃度の増加にともなってメレンゲの比重は大きくなったが, 焙焼した焼きメレンゲの比重は 180% の場合に最小となった.すなわち, 卵白溶液中に含まれる水分に対して飽和量 (卵白重量の180%) の砂糖を添加した場合に, 最も膨化性のよい焼きメレンゲが得られた.<BR>2) 焼きメレンゲの膨化性は, 焙焼中の水分蒸発量と密接な関係があり, 水分蒸発量が少ない焼きメレンゲほど膨化状態がよかった.<BR>3) 卵白に酒石英, クエン酸および酢酸を添加してpH 4.8 に調整した後起泡させた結果, いずれの酸類もメレンゲの起泡性は助長されたが, 焼きメレンゲとした場合には, 酒石英添加のみ, 砂糖濃度の影響を受けずに膨化性が高まることがわかった.
著者
新井 房夫 小林 国夫 直良 信夫
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.191-201, 1971-12-25 (Released:2009-08-21)
参考文献数
36
被引用文献数
1 1
著者
新井 浩文
出版者
地方史研究協議会
雑誌
地方史研究 (ISSN:05777542)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.82-85, 2020-02
著者
新井 優太 相島 雅樹 小出 佳世
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングレビュー (ISSN:24350443)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.58-66, 2020-03-04 (Released:2020-03-04)
参考文献数
9

現在の不動産ポータルサイトの多くは,沿線から駅と順に物件を絞り込んでいくような探索方法が主流である。しかしそれが,合理的に自分に合った居住地を探索する方法だとは限らない。たとえば,似た特徴を持った街の集団が分かっていれば,街の特徴から選択するような探索方法も可能である。そこで本研究では,住みたい街アンケート個票データから,住みたい街ネットワークを構築し,モジュラリティ最大化による手法を用いることで,空間的・心理的距離が近く,似た特徴を持つ街の集団を圏域として抽出することを試みた。その結果,首都圏を75の圏域に分割することができた。さらにコレスポンデンス分析を用いることで,各圏域についての特徴付けを行った。