著者
木村 有美子
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
樟蔭国文学 (ISSN:03898792)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.55-71, 1986-01-10
著者
森 繁人 斎藤 等 木村 有一 高橋 昇 山田 武千代
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.38, no.Supplement3, pp.220-227, 1995-08-15 (Released:2011-08-10)
参考文献数
27

エリスロマイシンをはじめとするマクロライド系抗生剤が慢性副鼻腔炎に対して有効であることが報告されており, 抗菌作用以外の作用が示唆されているが, なお不明な点が多く残されている。今回われわれは, マクロライド系抗生剤の有効機序の一端を明らかにする目的で, 14員環のエリスロマイシン (EM), ロキシスロマイシン (RXM) および16員環のアセチルスピラマイシン (SPM) を, 培養鼻副鼻腔粘膜に作用させ, 繊毛運動に与える影響を電気光学的に検討した。その結果EMでは内服の際の組織移行濃度である0.002%(2.0×101mg/L) 以上で充進を認めた。0.05%(5.0×102mg/L) 以上の高濃度になると, はじめ亢進し, やがて障害されるという二面性を呈した。RXMでも組織移行濃度の0.0005%(5.0mg/L) 以上で作用直後から充進が認められ, EMよりも長時間賦活状態が持続する傾向を認めたが, 0.005%(5.0×101mg/L) になると充進傾向は減弱した。SPMではほとんど充進作用を認めなかった。以上の結果から, マクロライド系抗生剤の慢性副鼻腔炎に対する作用機序の一つとして, 繊毛運動賦活作用が想定された。また14員環マクロライドは16員環マクロライドよりも, RXMはEMよりも優れた繊毛運動活性化作用を有していると考えられた。
著者
猪又 明日香 青木 順子 木村 有紀 昆 美也子 紫竹 美和子
出版者
獣医疫学会
雑誌
獣医疫学雑誌 (ISSN:13432583)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.104-110, 2019-12-20 (Released:2020-07-01)
参考文献数
23
被引用文献数
1

This study aimed to investigate the recent prevalence of intestinal parasites and enteric bacterial pathogen (diarrheagenic Escherichia coli, Salmonella sp., Yersinia sp., Campylobacter sp.) in companion animals in Niigata Prefecture, Japan. From May to December each of 2015 and 2016, fecal samples were collected from 136 dogs and 176 cats in Niigata public animal shelters and were examined parasitologically and bacteriologically in Niigata prefectural institute of public health and environmental sciences. Overall, the prevalence of intestinal parasites in dogs and cats were 3.7% and 42.0%, and of diarrheagenic Escherichia coli were 19.1% and 15.3%, respectively. In dogs, Spirometra erinaceieuropaei (2.9%), Pharyngostomum cordatum (0.7%), and Cytoisospora canis (0.7%) were detected of intestinal parasites. Eae positive E.coli (10.3%), astA positive E.coli (8.1%), Campylobacter sp. (1.5%), eae-astA positive E.coli (0.7%), and eae-astA-bfpA positive E.coli (0.7%) were detected of enteric bacterial pathogen. However, in cats, Toxocara cati was the most prevalent parasite species (31.3%), followed by S.erinaceieuropaei (10.2%), C.felis (6.3%), and Ancylostoma tubaeforme (5.7%). Eae positive E.coli (11.4%), astA positive E.coli (4.5%), eae-bfpA positive E.coli (1.1%), and eae-astA positive E.coli (0.6%) were detected of bacteria. Epidemiologically, it is suggested that parasitic infection is related to the condition of animals, such as captured, bred outdoors, and bred in large-scale. Although some Escherichia coli strains with virulence gene were isolated, these strains were possibly indigenous bacterium in dogs and cats. These data will be useful resources for the dissemination and awareness raising of public health about keeping animals. This study also suggests that research about zoonotic pathogens in shelter animals, sharing the role between shelters and laboratory, as for the former, specimen collection, the latter are examination, will be a useful model for surveillance of zoonotic diseases.
著者
西田 正規 オダックス マブラ 木村 有紀 網谷 克彦
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2000

先史社会の復元は、それが定住社会であれば生活遺物もまた集落周辺に集中的に堆積しているため、集落遺跡の発掘によってその全体を把握できる。しかし、生活拠点を頻繁に移動させる遊動社会は、生活遺物を広大な地域に分散させるため、遺跡の発掘によって十分な情報を得ることが困難である。実際、遊動社会の先史学的研究は、定住以後の社会復元との比較において、きわめて未熟な段階に留まっている。これを克服するため本研究は、タンザニアのセレンゲティ国立公園南部の約2.5000平方キロを調査地として地表面に広く薄く散乱している石器の分布調査を行い、調査データを高度な統計処とGISを用いて解析し、それらの石器を廃棄した遊動社会の空間利用と資源利用、および遊動パターンの復元的研究に取り組んだ。石器の分布調査は50メートル四方の方形区を設定して地表の石器を採集して行い、また、地下に埋もれている石器を把握するため2平方メートルのテストピット調査を行った。計測エラーなどの資料を除外するなどして、最終的な解析は98の方形区と9ヶ所のテストピットのデータを用いて行った。テストピット調査の結果、地下に埋没している石器の大半は地表下20センチまでの浅い所に集中しており、その密度は地表面の石器密度と高く相関する(R2=0.94)。これにより、地表面の石器密度からその地域に残存する石器の全量の推定が可能であり、埋没している石器密度は、地表面の石器密度の42000倍であった。また方形区データから得られた石器密度分布を、地表水や森林、風避け地形など、「ヒトの住みやすさ」に影響する環境因子と関連づけて解析した。その結果、一年を通じて涸れない水場までの距離や遠方まで見渡せる地形などの環境因子によって石器密度分布の80パーセントが説明できることが明らかになった。以上をもとに調査地における石器予想分布図を作成した。
著者
木村 有里 眞鍋 佳嗣 浦西 友樹 千原 國宏
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.64, no.12, pp.1884-1891, 2010-12-01 (Released:2011-03-01)
参考文献数
18

Wearing cosmetics or makeup has important implications for human. However, it is very hard for visually impaired people to apply make-up because the process of making up their face requires visual contacts. We propose a wind pressure display that shows the given position of the face. The proposed system takes a face image of the person using a camera installed in front of the person, and determines a given position such as the makeup spot in the image. Then, wind pressure provides the necessary position on the face to the person so they can effectively apply the necessary makeup. We measured two point thresholds of the wind pressure display in our experiment. Moreover, the position presentation on the face using the proposed system was also evaluated. The results of these experiments showed the proposed system could effectively present the necessary position on the face.
著者
渡邊 佑里乃 木村 有里
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.211-216, 2023-03-31 (Released:2023-05-23)
参考文献数
13
著者
辻川 敬裕 木村 有佐 森本 寛基 佐分利 純代 光田 順一 吉村 佳奈子 森 大地 大村 学 椋代 茂之 杉山 庸一郎 平野 滋
出版者
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
雑誌
頭頸部外科 (ISSN:1349581X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.117-120, 2022 (Released:2022-10-31)
参考文献数
14
被引用文献数
2

生命・機能予後の改善をめざし,口腔癌を含む局所進行頭頸部癌に対する導入化学療法・免疫療法を検証する臨床試験が国内外で複数進行している。1切片から14マーカーを可視化・定量化可能な多重免疫染色により,頭頸部癌においてリンパ球系優位,低免疫細胞,骨髄系優位の3種類の免疫特性の存在が示され,これらの免疫特性が免疫療法のみでなく,導入化学療法の効果と関連することが示唆された。免疫特性をふくむ組織バイオマーカーに基づいて適切な症例選択が可能になれば,口腔癌における将来的な導入化学・免疫療法や術式を含む治療方針の最適化が期待される。
著者
木村 有太子 須賀 康
出版者
日本医真菌学会
雑誌
Medical Mycology Journal (ISSN:21856486)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.J45-J49, 2018 (Released:2018-08-31)
参考文献数
15
被引用文献数
1 2

爪白癬の治療において,抗真菌薬の内服・外用以外の治療の選択肢としてさまざまな工夫がなされてきた.爪白癬に罹患した爪甲部分の爪切りやグラインダーを用いて機械的に除去する方法,スピル膏や尿素配合軟膏のODTによる化学的除去法もあるが,近年ではレーザー療法もその1つとして注目されている.わが国で報告されている爪白癬のレーザー治療としては,炭酸ガスレーザーと外用抗真菌薬を併用した方法,フォトダイナミックセラピーを用いた治療,Nd:YAGレーザーによる治療報告がなされ,良好な結果が得られている.しかし,レーザーの照射条件や照射回数,有効性の判定などが施設や論文によって一定でなく,いまだエビデンスレベルとして確立しているとはいえない.また,Nd:YAGレーザーと外用抗真菌薬の併用では,それぞれの単独療法とくらべて効果が高くなるとの報告もある.今後,爪白癬に対するレーザー治療の有効性や外用抗真菌薬との併用による治療効果の増強,治療期間の短縮の可能性について,確かな臨床的知見が得られることを期待したい.
著者
沖野 哲也 蔵元 一崇 木村 有 田上 弘文 稲吉 厚 八木 泰志
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.13-19, 2008
被引用文献数
1

1996年から2006年に当院で行った早期胃癌に対する噴門側胃切除後の食道残胃吻合法22例(EG群)と,空腸嚢間置法14例(JPI群)を対象とし比較検討した.手術時間はEG群が有意に短く(EG群:JPI群=133分:161分),出血量,術後在院日数は両群で有意差はなかった.縫合不全,狭窄,膵炎,腸閉塞,肺炎等の術後合併症や,胸やけ,つかえ感,嘔吐,下痢,ダンピング症状等の術後愁訴,また食事摂取量,術後体重減少,術後栄養指標変動においても両群間に有意差はなかった.術後1年目の内視鏡検査では食道炎,残胃炎,狭窄,胆汁逆流において両群に有意差はなかったが,食物残渣の残存はEG群が有意に少なく(EG群:JPI群=14.3%:80.0%),JPI群の食物残渣は大部分が間置空腸嚢内に認められた.今回の検討ではEG群と比べJPI群に良好な成績は得られず,手術時間,食物残渣量の点でEG群の成績が良好であり,噴門側胃切除後の再建には簡便で従来の食道残胃吻合法が望ましいと考えられる.
著者
藤田 晃史 木村 有喜男 酒井 修
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.117, no.2, pp.75-80, 2014-02-20 (Released:2014-03-20)
参考文献数
27

MRIは1980年に臨床導入されて以来, その進歩は著しい. 3T超高磁場装置は約10年前に薬事認可され, 当初は主に研究用装置として使用されていたが, 現在では広く普及し, 一般臨床でも高空間・時間分解能MR画像が容易に得られるようになってきた. 装置の普及とともに, PROPELLER法 (BLADE法), 脂肪抑制画像や3次元画像データ収集の活用による画質改善, また拡散強調画像, 灌流画像, MR spectroscopy などの撮像法の発展もあり, 近年, 新たな知見が得られている分野も多い. 本稿では, 3T装置の特性について確認し, 今後ますます普及し, 日常臨床で有用と考えられる撮像法について概説する.
著者
木村 有祐 乃村 能成
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.670-680, 2014-02-15

日々の仕事や生活の中で発生しているイベントは,本人が意識している以上に周期性が高い.オフィスにおける作業も発生の規則性を持っており,それに際して同様な内容のメールが周期的にやりとりされ,過去のメールは頻繁に再利用される.また,過去の仕事の想起や仕事の引継ぎの際にも,過去の仕事の情報を含んだメールを利用することがある.しかし,これらの作業では,利用するメールを探す手間がかかる.この手間は,過去のメールを再利用したという情報が送信者の記憶以外に存在しないために発生する.そこで,過去のメール利用の情報を再利用情報として保持し,先に示した手間を軽減するシステムを提案する.本稿では,メールの再利用における問題とその対処について述べる.次に,システムの設計について述べ,評価結果を報告する.
著者
木村 有寿
出版者
近畿大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2003

ネットワークを通して業者と利用者,あるいは利用者間で座席の取引をリアルタイムに行うことを想定した座席予約に関する新たなビジネスモデルを提案し,その提案モデルに対する最適な取引を行うための座席予約システムの構築と運用を行った.具体的には,提案ビジネスモデルに基づく座席取引を想定した座席予約システムの運用シミュレーションにより,座席割当システムで使用する個体分裂アルゴリズムのチューニングを行った.チューニングは,個体分裂アルゴリズムにおける座席割当に関する部分を中心に行い,座席割当の最適解を求めつつ,座席割当の速度を上げることを可能にした.この過程において,個体分裂アルゴリズムは従来の手法に較べて規模の大きな組み合わせ最適化問題に使用することができるものの,適用する個々の問題に応じて行われるヒューリスティックな設定が計算の精度や速度を決定する大きな要因となり,その使用に関しては適用する問題への十分な理解が要求されることが再確認された.システムのチューニング終了後,学内ネットワーク上の40台のコンピュータを用いた運用試験を行った.ただし,今回のシステムでは,システムの安全性確保や利ざやによる利益の確保のみを目的とした不健全な座席の取引を排除する目的から,サーバ間の座席予約情報の受け渡しを一部人的な対応により行った.運用試験の結果,システムの安定的な運用に問題は生じず,小規模システムにおいては,十分に実用化が可能であることを示した.
著者
伊藤 幹子 木村 宏之 尾崎 紀夫 荒尾 宗孝 木村 有希 伊藤 隆子 栗田 賢一
出版者
Japanese Society of Psychosomatic Dentistry
雑誌
日本歯科心身医学会雑誌 (ISSN:09136681)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.13-22, 2006-06-25 (Released:2011-09-20)
参考文献数
14

In 1999, the authors organized a medical liaison group composed of dentists and a psychiatrist at the outpatient clinic of the Department of First Oral Surgery, Hospital of the School of Dentistry, Aichi Gakuin University, for the diagnosis and treatment of oral psychosomatic disorders. The practice has been for the dentists of the medical liaison group to examine each patient and diagnose his/her oral somatic disorder in the first stage of the examination, and the psychiatrist to examine each patient and make diagnosis according to DSM-IV or DSM-IV TR in the second stage.The subjects of this study were 13 patients with personality disorders (PD) among 268 patients examined during a 5-year and 4-month period from 2000 to 2004. The diagnoses by the dentists consisted of five cases of atypical facial pain, three of burning mouth syndrome, two of oral malaise, one of dental phobia, one of temporomandibular joint disorder, and one of halitophobia. Those by the psychiatrist consisted of six cases of pain disorder, two of conversion disorder, two of somatization disorder, one of hypochondriasis, one of specific phobia, and one of adjustment disorder. On DSM-IV Axis II, the diagnosis/suspicion results consisted of three cases of paranoid PD, two of avoidant PD, two of obsessive-compulsive PD, two of borderline PD, two of narcissistic PD, one of histrionic PD, and one of dependent PD. It was very difficult for us to manage the patients with borderline PD and narcissistic PD in cases of invasive treatment such as a tooth extraction. It has been found that the comorbidity of not only mental disorders but also personality disorders does need to be diagnosed and dentists ought to plan their therapeutic strategy for patients with personality disorders under the supervision of psychiatrists
著者
山内 秀文 OLRANDO R. Pulido 馬 靈飛 佐々木 光 桜庭 弘視 楊 萍 MA Ling. Fei. PULIDO O. R. 木村 有一 土居 修一 田村 靖夫 徐 へん 馬 霊飛 菊地 與志也
出版者
秋田県立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

スギ丸太の歩留まり向上と廃棄物低減を目指し、スギ樹皮を有効利用する方法として厚物成形ボードに転換する方法を検討した。さらに、このボードの持つ断熱性、成型性、耐久性、厚物化による載荷性などの性能を生かし、付加価値の高い利用法として床暖房基材とすることを考案し、これの基礎技術を確立する実験を行った。検討結果を以下のような四章にまとめた。1)スギ樹皮ボードの諸性質:スギ樹皮ボードの基礎的な性質を明らかにするために、小試験体により力学的性質、寸法安定性、断熱性、VOC吸着性及び遮音性能を測定した。樹皮ボードは力学的性能がやや劣るものの、優れた断熱性、VOC吸着性などを持つことが明らかになった。2)床暖房基材成型用金型の設計・試作及び実験用ボードの製造:既存の蒸気噴射プレス定盤に取り付けて用いる成形金型の設計を行った。金型の成形パターンは汎用性と施工性を考え正方格子状とした。この金型を用い、イソシアネート樹脂接着剤を用いて厚さ45mm、比重0.40の実験用ボードを1枚当たり4.5分で製造できた。3)床暖房モデルを用いた配管及び床構成の検討:先に試験製造したボードを用い、約1×2mの床暖房モデルを作製し、熱源を接続して配管パターン、配管直径、熱拡散材料の有無による暖房効果への影響を検討した。配管の差異による影響はほとんど見られなかったが、熱拡散材料、特に薄様の金属板の使用は暖房速度の向上及び暖房の均一化に効果的であった。4)実大試験住宅への床暖房の施工:最終的な施工方法の開発及び施工性の評価を目的として、実大の試験住宅内の一室に暖房床を施工した。この検討から、開発した方法が良好な施工性、高い自由度をもつことが明らかになった。