著者
岩田 和夫 松田 明
出版者
The Japanese Society for Medical Mycology
雑誌
真菌と真菌症 (ISSN:05830516)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.56-60, 1962 (Released:2009-12-21)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

The redox potentials of Candida albicans and Candida tropicalis were measured in single culture and in mixed culture with one or two species of various bacteria in respect to the change of pH value of the broth and growth of these Candida species in the final stage of 18 hour-cultivation.The Eh values of these two Candida species were considerably lower than those of the bacteria tested in single culture except with a few species and by mixing culture of the bacteria were significantly lowered in most of the combinations.The pH values of the Candida species were, on the contrary, higher than those of most of the bacteria in single culture and by mixing culture of the, bacteria were raised in many combinations but lowered in a few.The living cells of the Candida species were considerably smaller in numbers in mixed culture than in single one.The grade of the effects described above was, more or less, different between the two Candida species and also among the species of bacteria.The significance of redox potential value of Candida in connection with bacteria in establishment of Candida infections was also discussed from the ecological points of view.
著者
山田 典一 松田 明正 荻原 義人 辻 明宏 太田 覚史 石倉 健 中村 真潮 伊藤 正明
出版者
日本静脈学会
雑誌
静脈学 (ISSN:09157395)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.233-238, 2012-08-25 (Released:2012-08-30)
参考文献数
9

●要 約:弾性ストッキングは静脈血栓塞栓症の理学的予防法の一つとして汎用されており一定の予防効果が報告されている.他の予防法と比較しても,出血性合併症のリスクがなく,簡便で比較的安価であることより,使用しやすいという利点がある.わが国でも以前より静脈血栓塞栓症予防法の一つとして用いられていたが,2004年の肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドラインの公表と,さらに同時期に肺血栓塞栓症予防管理料が保険診療報酬改定で認定されたことを契機に急速にその使用頻度が増加した.しかしながら,多くの前向き大規模研究が行われている薬物的予防法と比較すると未だ十分なエビデンスがあるとは言い難い.本項では,静脈血栓塞栓症に対する一次予防法としての弾性ストッキングの現時点でのエビデンスをレビューする.
著者
橋爪 和夫 松田 明子
出版者
富山大学
雑誌
富山大学教育学部紀要 (ISSN:1344641X)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.161-165, 2003-02

研究目的: 本研究の目的は, 逆上がりの手の握り方と熟練度及び評価の観点とのを明らかにすることであった。研究方法: 被験者は, 富山大学教育学部の学生男子66人, 女子120人, 計186人である。測定項目は,1)鉄棒の握り方, 2)親指が鉄棒の下から回っているか否か,3)順手と逆手の両方の握り方で逆上がりができるか否か,4)握り方と逆上がりの評価との関連性, 5)逆上がりの握り方の履歴に関する調査であった。結果:逆上がりができない被験者は18%であった。順手で行った被験者は88%であり, 逆手で行った被験者は12%であった。順手・逆手の握り方と逆上がりができる・できないことの関連性は認められなかった。順手で鉄棒を握った時に親指が下から回っていない被験者は逆上がりができる被験者のうち11人, できない被験者のうち2人であった。順手で逆上がりができるにもかかわらず逆手でできない被験者は20人であった。逆上がりの熟練度と握り方との間に統計的に有意な関連性は認められなかった。逆上がりのできる評価者は, 評価の重要な観点として手の握り方を回答したが, 逆上がりのできない評価者は手の握り方の項目を選択しなかった。実際の握り方とやりやすいと思っている握り方の出現率の間に有意な関連性が認められた。また, 教師の指導で逆手から順手に握り方を変更した被験者は61%であり,自分で変更した被験者は33%であった。握り方を変更した時期について, 33%が小学生の時に, 13%が中学生の時に, 51%が大学生の時に変更していた。結論:鉄棒の握り方は教師の指導によるところが多いが, 昭和60年代に小学生時代を送った被験者は握り方の指導を必ずしも受けていないと考えられる。握り方は, 逆上がりの重要な要因として認識されていないことが明らかになったが, 親指を鉄棒の下から回して握る基本の学習の必要性が明らかになった。
著者
松田 明子 景山 一郎 栗谷川 幸代 原口 哲之理 金子 哲也 小林 祐範 村山 哲也
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
交通・物流部門大会講演論文集 2019.28 (ISSN:24243175)
巻号頁・発行日
pp.2202, 2019 (Released:2020-05-25)

In this research, we investigate an adaptability of drivers to a personal mobility vehicle (PMV) using lean mechanism. In order to evaluate PMV with a lean mechanism considering driver's feeling, the purpose is to establish an evaluation method in human-car system. Experiments were conducted with multiple vehicle characteristics using a driving simulator. In this report, we analyzed for the steering angle focused on the input of the driver. First, it was confirmed that the steering angle really obtained with DS depends on the steering characteristics. Next, we confirmed that the tendency of the trajectory was different from the difference in equivalent preview time. Finally, the frequency characteristics of the adjustable steering were examined. As a result, there was a difference in reproducibility. And this difference may be a method of expressing driver characteristics.
著者
栗山 翔 松田 明久 山田 岳史 園田 寛道 進士 誠一 代永 和秀 岩井 拓磨 武田 幸樹 上田 康二 宮坂 俊光 香中 伸太郎 吉田 寛
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.57-61, 2023-04-15 (Released:2023-05-15)
参考文献数
20
被引用文献数
1

近年,フレイル,サルコペニアが癌の治療成績に影響するという報告が多く見られる.身体的フレイルの重要な要因がサルコペニアであり,慢性炎症が原因となる.慢性炎症にはDAMPs(Damage‐Associated Molecular Patterns)が関与しており,circulating cell‐free DNA(ccfDNA)もDAMPsの一種であると考えられている.われわれは,ccfDNAの断片化の程度を測定し,周術期サルコペニア,ccfDNAと癌の治療成績の関連を検討した.術後半年後に撮影した腹部CT検査でPMI(Psoas Muscle Index)を測定したところ術後合併症を発症した群ではPMIが低値で,無再発生存期間が不良であった.また,術前にccfDNA LF(Long Fragment)を認めた症例では無再発生存期間が不良であった.術後合併症を発症しないことが重要であり,そのためにはサルコペニア,慢性炎症への対策が非常に重要であると考えられる.
著者
山田 岳史 菅 隼人 松本 智司 小泉 岐博 進士 誠一 松田 明久 山岸 杏彌 横山 康行 高橋 吾郎 岩井 琢磨 青木 悠人 町田 幹 内田 英二
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.403-407, 2015-05-31 (Released:2015-09-08)
参考文献数
11

【背景】絞扼性イレウスの本態は消化管の虚血であるため,診断には造影CTが重要であるが,どのような所見が有用であるか明らかではない。【方法】術前に造影CTが施行された壊死性絞扼性イレウス15例と非壊死性絞扼性イレウス25例を対象に造影CT所見を検討した。【結果】70%以上の頻度で認められたものは腸間膜血管の拡張(70.0%),腸管壁の肥厚(72.5%),腸間膜浮腫(80.0%)であった。腹水,腸管壁の造影欠損,Kerckringの不明瞭化,腸間膜混濁は壊死群で有意に高率に認めた。【考察】絞扼性イレウスを造影CTで早期に診断するには,壊死性絞扼性イレウスで多く認められる,腹水や造影欠損よりも腸間膜血管の拡張,腸管壁の肥厚,腸間膜浮腫等の変化を見逃さないことが重要である。
著者
大矢 雅彦 松田 明浩
出版者
The Tohoku Geographical Association
雑誌
季刊地理学 (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.139-150, 2002-08-26 (Released:2010-04-30)
参考文献数
6

カガヤン川流域はフィリピン最大の平野であるにもかかわらず, 激しい洪水のため持続的開発が進まず, 国全体からみても経済開発の立ち遅れた地域となっている。筆者らは洪水対策の基礎資料となる, カガヤン川中流部の水害地形分類図を作成した。その結果, 調査地域には, 熱帯特有の環境によって形成されたと考えられる高位沖積面と低位沖積面が分布している事が判明した。主な集落は自然堤防, 高位沖積面上にある。水害地形分類図から, 上流側の地域IIIでは網状流がみられ, 拡散型洪水を繰り返したことがわかる。中核都市ツゲガラオ市付近の地域IIでは, 連続性のよい大規模な自然堤防および高位沖積面がみられ, 下流部ほど蛇行は著しくない。氾濫範囲がほぼ一定の洪水が流下していたと考えられる。北部の狭窄部に近い下流側の地域Iでは河川が蛇行を繰り返し, 大きく湾曲した旧河道や三日月湖が分布する。洪水の型は, 河岸侵食が著しい集中型である。カガヤン川中流部では, 堤防などの治水施設は皆無に等しい。その治水計画は全面的に日本に任されており, 現在ハード面とソフト面の治水案が立てられつつある。本図はその基本図として, 様々な場面で有効に活用できる。
著者
松田 明久 宮下 正夫 山田 真吏奈 松本 智司 櫻澤 信行 川野 陽一 関口 久美子 松谷 毅 山田 岳史 内田 英二
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.157-164, 2017 (Released:2018-02-22)
参考文献数
29

手術侵襲などによる組織障害や感染が生じた生体では,障害・感染を受けた部位のみならず全身からさまざまな外因性・内因性のメディエーターが放出される.リゾリン脂質は,近年の研究により多彩な生理活性を有する脂質メディエーターとして注目されており,その免疫学的作用も豊富であることから侵襲後の炎症性生体反応にも大きく関与している可能性が高い.本稿では主要なリゾリン脂質であるリゾホスファチジルコリン(lysophosphatidylcholine:LPC), リゾホスファチジン酸(lysophosphatidic acid:LPA), リゾスフィンゴシン脂質(スフィンゴシン-1- リン酸(sphingosine 1-phosphate:S1P)の3 つに焦点を当て,手術侵襲後の炎症性生体反応における役割について,自験結果に文献的考察を加え概説する.
著者
海老原 和雄 浴本 久雄 一町田 裕子 安部 史紀 井上 博 青柳 祥子 山下 巧 小結 明子 高橋 克俊 吉岡 修 松田 明
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.31, no.12, pp.872-885, 1978-12-25 (Released:2013-05-17)
参考文献数
19

1962年, 梅沢, 等1) によつて発見されたブレオマイシン (以下BLM) は, 墓礎的研究をへで, 1965年はじめて市川, 等2) によつて臨床研究がおこなわれ, 陰茎癌に著るしい効果がみいだされた。その後, BLMは過去10年間の間に, 皮膚, 頭頚部, 口腔等の扁平上皮癌, ホジキン病, 睾丸腫瘍等に単独または併用によつて, 秀れた効果を発揮し, 固型癌の化学療法の治療体系の中に, 確固たる立殿確立した。BLMの臨床的研究は, 国の内外で広くおこなわれたが, その結果, 種々の扁平上皮癌, 睾丸腫瘍等の有効疾患, 投与方法, 併用療法について, 数多くの知見が得られたが, 薬剤の安全性の面からみると, BLMは多くの他の制癌剤と異なって, 骨髄毒性, 免疫抑制を示さない特徴をもっとともに, 肺に対する毒性が注目され, 高頻度ではないが, 時に致死的な副作用ともなる肺の線維症は, BLMの臨床使用上の1つの制限因子として, 臨床家の注目を集めた。梅沢, 等は3), BLMの研究の初期において, そのマウスの生体内分布性を抗菌活性および, 放射活性の両面から詳細に検討して, 抗腫瘍性をもつ物質の生体内分布の研究によつて, それが, 臨床応用されたばあいの有効性, 毒性の標的臓器を推定しうる方法論を確立した。それは, 「物質が高濃度に分布し, 分解を受けにくいか, 活性化を受けやすい腫瘍または臓器組織には有効性または毒性を発現する」と要約される。一方, 臨床研究の進行と平行しておこなわれたBLMの化学, 生化学, 発酵工学的研究の進歩によつて, 約300種に及ぶ末端アミンを異にする誘導体がつくられた。我々は4), これらの物質を梅沢の方法論にしたがつて, 従来のBLMと比較して,(1) BLMと同じ制癌スペクトルであるが, 抗腫瘍力が強い,(2) BLMより制癌スペクトルの拡大のあるもの,(3) 生体内分布に特徴をもつ,(4) 肺毒性が減少しているもの等を目標として選択をおこなつた。第1次スクリーニングにおいては, 抗菌, 抗腫瘍性 (HeLa S3細胞培養, マウスエールリッヒ腹水および固型癌) マウスを用いる臓器分布およびマウスを用いる肺線維化能について検討した。1次スクリーニングで選抜さ物質の中には, ラットAH66, AH66F, マウスL1210移植癌について検討したものもある。2次評価においては, 特定臓器の癌への有効性を検討することを主とし, 動物移植癌では代用し得ない癌においては, 実験方法および評価の困難性, 充分な動物数を得られない等の制約があるが, 動物自然発生腫瘍および, 化学発癌腫瘍を用いて検討した。本報告においては, 上記の方法によつて選抜した硫酸ペプレオマイシン (以下NK631と略) の諸性状について, 同時におこなったBLMの成績と対比して報告する。NK631の構造は, Fig.1に示すとおりである。
著者
犬飼 道彦 西田 正 野呂 純 松田 明洋
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.123, no.9, pp.1040-1046, 2003 (Released:2004-05-28)
参考文献数
3

This paper describes the advance of the ground relay of the line protection.First of all, we examined the ground fault in a resistively grounded power system. The protective relay detects the ground fault by the zero phase current in the system. There are two methods for the current input to the relay. One uses the residual circuit of CT secondary winding, and the other uses the CT tertiary winding. When the ground current is insufficient in the residual circuit, the CT tertiary winding is used. In order to omit the CT tertiary winding and to get more reliability, we reviewed the full-scale of relay and evaluating the error of CT. As result, almost all transmission lines could omit the CT tertiary winding.Next, we examined the ground fault with high fault resistance in a solidly grounded power system. When that fault occurs in the system, the PCM current differential relay acts by fault current. So, this relay possibly mal-operates when the CT secondary circuit is disconnected. Therefore, it uses a special CT to raise the reliability. Nowadays GIS has become small and the CT installation space has been decreased, it is needed to reduce these CT cores. In order to omit the special CT, we utilized the combination of the power relay and the rate of change of relay current. As a result, there is a prospect that the relay would not need the special CT.These improvements are effective to reduce cost too.

1 0 0 0 ヨブ記註解

著者
松田明三郎著
出版者
日本基督教団出版部
巻号頁・発行日
1954