著者
小林 信之
出版者
美学会
雑誌
美学 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.1-12, 1998-06-30 (Released:2017-05-22)

Das Thema "Martin Heideggers Denken und das asthetische Problem des Schonen" weckt vielleicht den Eindruck, als seien hier zwei sich fremden Sachen zwangsweise zusammengefugt worden. Aber die Frage nach dem Wesen des Schonen und der Kunst spielt eine einschneidende Rolle in der denkerischen Wende Heideggers in der Zeit seiner "Nietzsche"-Vorlesungen. In dieser Abhandlung beschaftigte ich mich besonders mit der zum erstenmal von Kant getroffenen Bestimmung des Schonen auf Grund des Wohlgefallens "ohne alles Interesse". In dieser Interesselosigkeit im Schonen, die danach wiederum von Schopenhauer in bestimmter Weise ausgelegt und spater von Nietzsche in Zur Genealogie der Moral scharf kritisiert wurde, sieht Heidegger "die hochste Anstrengung unseres Wesens" und "die Befreiung unserer selbst zur Freigabe dessen, was in sich eine eigene Wurde hat." Zwar gehoren fur Heidegger, sowohl die Kantische Asthetik des Schonen als auch Nietzsches Lehre von "Wille zur Macht" als Kunst zur neuzeitlichen Subjektivitat und damit in die Geschichte der abendlandischen Metaphysik, aber er weist zugleich darauf hin, dass die dort angesprochenen asthetischen Zustande ("Lust der Reflexion" bei Kant und "Rausch" bei Nietzsche) die Moglichkeit eines wesentlichen Bezugs zum Sein eroffnen. In dieser Hinsicht kann man ein ambivalentes Verhalten Heideggers zum abendlandischen Begriff des "Schonen" erkennen.
著者
林 信 上田 倫弘 山下 徹郎 矢島 和宜
出版者
一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
雑誌
日本口腔腫瘍学会誌 (ISSN:09155988)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.160-165, 2013
被引用文献数
1

前外側大腿皮弁(Anterolateral Thigh Flap:ALT)は穿通枝皮弁で,比較的薄くしなやかで口腔再建術に適した皮弁である。組織量は前腕皮弁と腹直筋皮弁のほぼ中間であり,ALTの選択肢を持つことにより患者の体格,欠損量に適合した的確な再建が可能となる。皮弁採取創は一期的縫縮が可能で,比較的露出されない部位であるため,整容的にも認容される。穿通枝皮弁であるため皮弁挙上には技術を要するが,血管のバリエーションを含めた解剖の熟知,3D-CTAやカラードップラーなどの術前検査,拡大視による挙上,などにより安全・確実な挙上は可能である。口腔再建に際し選択肢の1つとして備えておく必要のある皮弁であると考える。
著者
坂口 昌幸 新宮 聖士 春日 好雄 小林 信や 天野 純 保坂 典子 野村 節夫
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.59, no.12, pp.3021-3026, 1998-12-25 (Released:2009-01-22)
参考文献数
52

症例は45歳女性.検診で前頸部腫瘤を指摘され,縦隔内甲状腺腫と診断された.この時に胸部X線で右横隔膜の挙上を指摘され, CT, MRIにて右肺下面と横隔膜との間に巨大な腫瘤を認め,右肺中葉を圧排していた. CT値より脂肪腫,胸腺脂肪腫が疑われた.これらの腫瘍を摘出した.縦隔内甲状腺腫は256g,縦隔内巨大腫瘤は2,000gで,病理組織学的にはそれぞれ腺腫様甲状腺腫,胸腺脂肪腫と診断された.縦隔内甲状腺腫を合併した胸腺脂肪腫は極めて稀で,われわれが検索しえた限りでは,本症例1例のみであった.
著者
平嶋 純子 放生 雅章 飯倉 元保 平石 尚久 中道 真二 杉山 温人 小林 信之 工藤 宏一郎
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.1683-1687, 2012-11-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
9

症例は38歳女性.20歳時に気管支喘息を発症し,22歳から経口ステロイド依存性となるもコントロール不良であった.妊娠を契機に喘息が増悪し流産するエピソードが複数回あり,これまで出産に至ったのは妊娠7回中1児のみであった.今後妊娠する意向のないことを確認し2009年8月からオマリズマブ投与を開始したがその6週後に妊娠が判明した.PEF・自覚症状ともに改善し経口ステロイドも減量出来ていたためオマリズマブ投与を継続した,その後感冒を契機に喘息コントロールが増悪しオマリズマブ投与は計7回で中止とした.2010年2月に切迫流産となり26週544gの女児を出産した.超低体重出生児でしばらくNICUに入る必要があったが,体重は順調に増加し出産後2年を経過したが現在のところ問題なく生育している.オマリズマブ投与により妊娠早期の喘息増悪を抑制しえたことが出産につながった可能性があると考えた.妊娠中にオマリズマブを使用し出産に至った症例は本邦で1例目であり,貴重な症例と考え報告する.
著者
小林 信介
出版者
御茶の水書房
雑誌
地域統合と人的移動: ヨーロッパと東アジアの歴史・現状・展望 (金沢大学重点研究)
巻号頁・発行日
no.野村真理, 弁納才一[編], pp.243-264, 2006-03-15

地域統合と人的移動 : ヨーロッパと東アジアの歴史・現状・展望 (金沢大学重点研究)の一部, 第2部 東アジア 第4章
著者
村上 周三 小林 信行 鎌田 元康 加藤 信介 内海 康雄 吉野 博 赤林 伸一
出版者
東京大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1993

1.はじめに省エネルギーを実現すると同時に清浄な空気環境の維持と快適性の向上を図るためには、従来の一様拡散の仮定ではなく、気流・濃度分布を考慮した換気効率の概念に基づく換気設計や換気システムの評価が必要である。そこで本研究は、換気効率を考慮した空調換気設備の評価方法の確立を目的として、文献調査、実験、数値計算、用語集の作成、測定マニュアル等の作成を行った。2.研究方法と結果(1)研究の現状調査国内外の文献と関連の規格、国際会議の研究動向等を調査し、換気効率の概念や評価法の実測例、実験例をまとめた。その結果、換気効率に関しては様々な概念があって、未だ確立されていない現状が明らかになった。(2)換気効率の概念について関連する用語集と一般的な換気システム図を作成し、各国での換気効率に関する用語の定義を整理した。(3)各種建物を対象とした換気効率の実測・セントラル換気システムを備えた住宅給気系ダクト入口にCO_2ガスを注入し、各室における濃度履歴を測定した。・実大居室模型空気齢を基にした各種測定法の精度・実用性などを実験的に検討した。・3室の縮小居室模型各室の換気効率を測定した基礎的なデータを得た。・事務所ビル単一ダクト方式を採用した事務所ビルの換気効率を実測した。(4)空気齢の測定方法に関するマニュアルの原案作成各種の実験や実測を基に、主要な換気効率指標である空気齢の測定法のマニュアル(原案)を作成した。(5)数値シミュレーション乱流計算プログラムによる空気分布に基づいて各種の換気効率指標の予測手法を検討した。3.まとめ換気効率の概念についての各国での研究の現状を明らかにし、関連用語集を作成した。また、各種建物について実験や数値シミュレーションを実施し、換気効率指標を計算した。これらに基づいて、主要な換気効率指標である空気齢の測定マニュアル案を作成した。
著者
小林 信彦 Nobuhiko KOBAYASHI 桃山学院大学文学部
出版者
桃山学院大学総合研究所
雑誌
桃山学院大学総合研究所紀要 (ISSN:1346048X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.169-189, 2001-07

As it is difficult for people in trouble to make preparations for attaining buddhahood, a specialist buddha called Baisajyaguru appears. He removes obstacles such as desease or poverty in order to help people prepare for becoming buddhas. In China he is called Yao-shih and his activities are limited to medical help. He is the ultimate phisysian with supernatural power. Dreaming of eternal life, the Chinese expect him to langthen life. This idea of Yao-shih was brought to Japan in Nara Period and priests chanted the Yao-shih-ching when emperors were in critical condition. On the other hand, the Japanese who were not interested in becoming buddhas paid no attention to his primary function to help people become buddhas.