著者
小池 関也 小林 優揮 飯田 裕 下嶋 浩
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 = Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers. C (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.67, no.660, pp.2521-2527, 2001-08-25
参考文献数
13
被引用文献数
2

A basic noise control system applicable to a moving evaluation point was proposed in the previous report, and its effectiveness was examined numerically and experimentally. Although the results showed that the proposed system is effective, it can only handle the case of slow evaluation point velocity. This restriction seemed to be due to the slow convergent speed of the adaptive filter. In this paper the cause of restriction is examined in detail, and an advanced control system is proposed. The features of the proposed system are as follows : 1) Improved feedback controller where main filter is less affected by the movement of the evaluation point. 2) Introduction of IIR filter together with the learning identification method to the error path identifier. The new system is examined both in simulation and experiment and shows great improvement compared with the basic model.
著者
長松 康子 田代 順子 菱沼 典子 松谷 美和子 及川 郁子 麻原 きよみ 平林 優子 大森 純子
出版者
聖路加看護大学
雑誌
聖路加看護学会誌 (ISSN:13441922)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.62-67, 2007-06

ボランティア活動の一領域である海外ボランティアに焦点をあて,サービスラーニングカリキュラム作成に必要な情報と支援策について資料を得るため,タイ国でのボランティア活動に参加する看護学生が直面する困難と,その解決のために有効な情報や支援,および,海外ボランティア受け入れ担当者が望む情報・支援について調査を行った。調査は,タイ国ボランティア活動に参加したA看護大学4年生8名に対し,活動終了後にフォーカスグループディスカッションを,タイ国B大学看護学担当教員4名に英語によるアンケートを実施した。ボランティア活動は,タイ中心部のスラム地区の小学校スクールナース活動,在宅ケア,デング熱キャンペーン,ナースクリニック,孤児院で実施された。事前準備として,タイの文化・習慣・宗教,ヘルスシステムや健康問題,基本的なタイ語挨拶などを実施し,それらは概ね役立った。しかし,それでも学生は(1)文化・言語:道に放置されるゴミや野犬,スタッフの説明が理解できない,(2)ボランティアとしての参加の仕方:見学だけか,ケアしてもよいのか,(3)心理面:孤児との別れの辛さ,異文化生活における精神的疲労,(4)看護ケア:日本と異なる方法,などの困難を経験していた。これらに対しては現地で,日々の振り返り,学生同士のディスカッション,教員やスタッフによるスーパーバイズなどの支援を行い,有効であった。一方,現地担当者は,スケジュールや食事に対する学生の要望や学生の看護知識・技術についての情報を求めていた。さらに,事前学習の指導や現地での学生の支援を日本の教員に期待していた。これらは,サービスラーニングで提供する海外ボランティア活動の情報に反映することが可能であると考える。
著者
平林 優子
出版者
東京女子大学
雑誌
東京女子大学紀要論集 (ISSN:04934350)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.47-62, 2011-09
著者
神林 優太 萩原 啓
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.99-104, 2012-02-10 (Released:2012-07-13)
参考文献数
24

Accurate assessment of the sleep cycle at home will improve self-awareness regarding the necessity of sleep for relieving fatigue. Previous studies have shown that a large number of body movements occur during light sleep compared to deep sleep. In the present study, sleep was assessed by monitoring body movements using an infrared motion sensor and Polysomnography (PSG) for a 420-min period from 00:00 to 07:00. The findings of sleep cycle based on body movements were compared with PSG findings. One cycle of sleep cycle was defined as a set of “REM, sleep level 1, 2, 3 or 4” period and subsequent “SWS, sleep level 5 or 6” period. We defined Body Movement Density (BMD) as an index of sleep cycle. BMD was a value representing the number of body movement occurrences during a 30-minutes period. The cross-correlation coefficient between BMD and sleep levels was significant in all subjects (13 males, 3 females;age, 20-23 years). In this study, a concordance rate of 76.9% (SD±24.0) between BMD cycle and sleep cycle was obtained. This study indicates the possibility of estimation for sleep cycle by using BMD without using PSG. One of the greatest advantages of BMD is that it comprises only body movement data, so measurements of breath, heart rate or brain waves are not required. Moreover, measuring BDM is both inexpensive and noninvasive.
著者
小林 優介 安岡 善文 沢田 治雄
出版者
日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.763-766, 2009
被引用文献数
5 4

都市域における公園緑地は都市形態規制効果、環境衛生的効果、防災効果、心理的効果、経済的効果、自然環境保全効果、休養・休息の場、子供の健全な育成の場、競技スポーツ・健康運動の場、教養・文化活動等様々な余暇活動の場、地域のコミュニティ活動・参加活動の場等様々な役割を果たしている。しかし、公園緑地のもつ非市場財という性格上、その外部経済効果を市場価格から直接評価することはできない。そのため、環境経済学の観点から非市場財を評価するさまざまな手法が提案されている。本研究では、公園・運動場等内の樹林地の存在が周辺地域の地価に外部経済効果をもたらしているか、もたらしているならどの範囲にどの程度もたらしているかを明らかにすることを目的とする。
著者
河口 てる子 安酸 史子 林 優子 大池 美也子 近藤 ふさえ 小林 貴子 岡 美智代 小長谷 百絵 小平 京子 下村 裕子 横山 悦子
出版者
日本赤十字北海道看護大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

「看護の教育的関わりモデル」を用いたアクション・リサーチとモデルの療養支援を介入内容とした無作為化比較試験を行った。アクションリサーチでは、東京(A病院)・名古屋(B病院)・福岡(C病院)の3施設で実施した。アクション・リサーチの結果では、参加者の教育に対する認識が「知識を伝えることが教育」から「日常の会話から教育につながることが大切であり、患者教育は患者の言動や関わりから生まれる反応に合わせて進めるもの」へと変化した。「看護の教育的関わりモデル」を介入内容とする無作為化比較臨床研究に関しては、介入群45名と対照群43名が完了した。「食事療法のつらさ」「食事・運動等の療養行動」「糖尿病コントロール状況:HbA1c」への介入効果に関して分析した結果、「食事・運動等の療養行動」の一部に関して介入群と対照群に有意な差がみられ、介入群の行動の方がよかったが、「食事療法のつらさ」「糖尿病コントロール状況:HbA1c」に関しては、有意差は認められなかった。
著者
青木 一勝 飯塚 毅 平田 岳史 丸山 茂徳 寺林 優
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.113, no.5, pp.171-183, 2007-05-15
被引用文献数
10 65

四国中央部大歩危地域に分布する三波川結晶片岩類は,原岩層序に基づき構造的上位から下位に向かい三縄層,小歩危層,川口層に分類されてきた.今回,それぞれの層から火成ジルコンを分離し,LA-ICP-MSを用いてU-Pb年代測定を行った結果,三縄層中のジルコンの多くが1900-1800Maの火成年代を示した.一方,小歩危層・川口層中のジルコンから得られた火成年代は三縄層よりも若く,その中で最も若い年代は,それぞれ92±4Ma,82±11Maであった.両層の堆積年代は更に若く,その年代は,四万十帯北帯の付加年代と一致する.このことから,従来,三波川帯と見なされてきた小歩危層,川口層は,四万十帯北帯であることが明らかになった.したがって,三縄層と小歩危層の層境界は,三波川帯/四万十帯境界にあたる.また,大歩危地域における構造的累重関係は,三波川変成帯が四万十帯の構造的上位に位置することを示している.
著者
小林 優 間藤 徹
出版者
京都大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2008

ペクチンは植物細胞壁を構成する主要成分のひとつであり,荷電した親水性ゲルとしてプロトプラストを取り巻く微小環境の維持,外部環境からの養分吸収等に重要な役割を果たすと考えられている.本研究ではペクチンの生理機能をより詳しく理解するため,ペクチンの部分領域であるラムノガラクツロナンII(RG-II)に構造変異を導入しその表現型を解析することを試みた.変異導入部位としてRG-IIの特異的構成糖KDOに着目し,その生合成に必要な酵素CTP:KDOシチジル酸転移酵素(CKS)のT-DNA挿入変異株を探索したが,ホモ変異株は得られなかった.今年度はこの原因について解析を進めた結果,cks変異は花粉の形成・発芽には影響しない一方,花粉管伸長を著しく阻害することを明らかにした.In vitro発芽させた変異型花粉は花粉管が短く径方向に膨れていた.この結果は,通常の細胞分裂・伸長過程では変異型RG-IIでも致命的な機能欠損が起こらないが,花粉管のように急速に伸長する組織ではKDOを含む完全なRG-IIが必須であることを示唆し,生殖成長過程におけるペクチンの重要性が示された.ペクチンと結合する受容体型キナーゼの一種,細胞壁結合型キナーゼ(WAK)の機能研究を行った.タバコのWAKホモログNtWAKL1にアフィニティ精製タグを付した融合タンパク質をタバコ培養細胞で発現させ,界面活性剤で可溶化・アフィニティ精製した標品をblue native PAGEに供した.NtWAKL1の見掛けの分子量は500kD程度となり,複合体として可溶化されていることが示唆された.この標品を二次元電気泳動に供し検出されたスポット1種類の質量分析を行った結果,機能未知のタンパク質が検出された.今後より多くのスポットを分析することでWAKの相互作用分子が明らかとなり,機能に関する手がかりが得られると期待される.
著者
片田 範子 舟島 なをみ 鈴木 千衣 筒井 真優美 及川 郁子 常葉 恵子 平林 優子
出版者
聖路加看護大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1990

本研究は、現在の小児看護の実態を把握し、入院する小児に必要な看護ケアシステムを将来に向けて考察する目的で3年間に渡り行われた。1.混合病棟でケアされている小児の実態と質問紙の作成(平成2年度)東京近郊の病院の混合病棟での小児看護を質的に参加観察法や聞き取り調査を用いて検討し、その結果を踏まえて質問紙の作成を行った。2.小児の入院状況と看護婦の援助の必要性の質問紙調査(平成3年度)質問紙調査は、全国300床以上の総合病院から回答を得られた434病院で、小児専門病棟および成人との混合病棟の双方に入院している子どもを持つ親、看護婦(病棟婦長、看護部長を含む)、混合病棟の成人患者を対象に行われた。平成3年度に調査を実施し、平成4年にかけて分析を行った。分析結果は多岐に渡って得られ、平成4年には学会発表を行った。母親と看護婦の期待することのずれや、付き添っている者の疲労などの問題が存在し、これからの看護に望まれることが浮き彫りになった。また、小児をケアする看護婦の多くが、親との関りかた、成長発達に沿った援助、精神的支援などの領域で相談する人が欲しいと思っていた。3.小児リエゾンの導入と評価(平成4年度)「個々の小児の成長発達に合った看護の実践上の問題を中心に、小児を看護する看護婦に小児リエゾン的かかわりを持ちその評価を行う」ことを今回の導入の目的とし、平成4年には協力の得られた4病院で小児を看護している看護婦32名を対象にリエゾン・コンサルテーションを行った。来談の理由の主なものは「患児の生活や精神面の看護」、「小児看護をする自分について」、「家族の看護」についてと、事前調査と同様の結果であった。継続的にリエゾンシステムを活用し、看護婦が自分達の行っていることを定期的に見直し、解決の糸口を日常とは異なった面から検討する機会をもつことの意義が示された。
著者
小林 優
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

ホウ素は植物の生育に不可欠の元素であり、欠乏すると組織の壊死や不稔など多様な生理障害が発生する。しかしホウ素が不足することでそれら障害が発生するメカニズムは明らかでない。このメカニズムを解明するため、植物の培地からホウ素を除去したときに生じる応答を詳細に解析した。その結果ホウ素が欠乏すると細胞に活性酸素が蓄積し、それが原因で細胞死に至ることが明らかとなった。また植物細胞は培地からのホウ素消失を直ちに感知することも明らかとなった。
著者
駒林 優樹 野澤 はやぶさ 和田 哲治 金井 直樹 原渕 保明
出版者
The Society of Practical Otolaryngology
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.100, no.7, pp.559-563, 2007-07-01

Lingual dermoid cysts are uncommon. To date, there have been twenty reported cases. We report an additional case of lingual dermoid cyst. The patient was a sixteen-year-old girl. She was referred to our clinic for painful tongue swelling. A firm, tender lingual mass with purulent drainage from the midline of the dorsum of the tongue was noted. After treatment with antibiotics and drainage, the size of the mass reduced gradually. Eight months later, regrowth of the mass was observed. The mass was totally excised via an oral and external approach. According to histopathological examination, the mass was diagnosed as dermoid cyst.
著者
寺林 優 越智 信 仲谷 英夫
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土と基礎 (ISSN:00413798)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.B6-B7, 37-39, 2005-01-01
被引用文献数
1

The coastal Takamatsu-city was flooded by the storm surge by the typhoon 0416 The maximum tide T P+2 46 m was recorded at the Takamatsu Port at 23 00 in Aug 30, 2004 The authors started the observation from the beginning of the flood by storm surge in the western Takamatsu-city The flood depth was measured at more than 700 points from flood marks, and the maximum depth is 172 centimeters The process of inflow from the coast to the inland through the underpass, has been clarified by the observation and the hearing research The flood districts were not controlled by the sea level and/or back current along river but the presence of channel such as underpass