著者
奥邨 大輔 塩崎 一紀 三田 村隆 菅野 幸雄 嶋倉 一實 横山 真太郎
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成19年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1375-1378, 2007-08-24 (Released:2017-08-31)

The present study describes control methods for influenza virus. We verified the effect of slightly acidic electrolyzed water on influenza virus in both fluid condition and aerosol condition. By the hemagglutination test and the TCID50 test, it was confirmed that virus lost its viral activity drastically. In addition, we introduced the new system adopted electrolyzed water into school facilities. Experimental results showed the effect of keeping adequate relative humidity and decreasing airborne common bacteria and fungi.
著者
横山 真男
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.35, no.136, pp.17-22, 2015 (Released:2016-01-01)
参考文献数
29

楽器の音色(Timbre)の良し悪しの議論はいまだに経験的であり主観的である.古今東西かかわらず「美しい音色とは何か」といった類の議論は永遠の課題のようであり,ややもすると解けない命題として熱心に取り組むこと自体がとうてい無謀な夢のようにも言われる感もある.それでも,これまでに多くの科学者はストラディヴァリの作品を至高のものとして様々な角度から彼のヴァイオリンを分析し,音色の美とは何かを説明しようと試みてきた. ヴァイオリン研究に関する重要な著書といえばHutchinsの論文集1)が有名であるが,その他にも多くの研究報告があるので,本稿では,「音楽と楽器の可視化」特集にあたり,特に筆者の経験や興味の対象として関連の強いヴァイオリンについて,近年の音色の可視化に関する主だった研究を紹介し,音響,構造,材料,奏法等の各分野を横断的に概観し,なるべく写真や図を引用して解説する.
著者
塩崎 一紀 籏谷 広司 嶋倉 一實 横山 真太郎
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成17年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1633-1636, 2005-07-25 (Released:2017-08-31)

The present study describes improvement methods for indoor microbial contamination in urban public facilities. We investigated the effects of low concentration of hypochlorous acid water on influenza virus with the tissue culture infectious dose 50 (TCID-50) assay using Caco-II cells and hemagglutination test. And experiment of applying system reducing airborne microbe to a primary school is introduced. Experimental results showed the validity on improvement of both relative humidity and airborne bacteria and fungi. In addition bactericidal effects of low concentration of hypochlorous acid water against Legionella bacteria in hot spring water as well as in distilled water are demonstrated.
著者
横山 真弓 坂田 宏志 森光 由樹 藤木 大介 室山 泰之
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.65-71, 2008 (Released:2008-07-16)
参考文献数
7
被引用文献数
5

兵庫県におけるツキノワグマの保護管理計画について,計画目標の達成状況と施策の効果を評価するモニタリングの現状と課題を報告する.実施しているモニタリングは,被害防止に直結する項目と生息状況の把握に必要となる項目を優先しており,個体数推定は行っていない.計画を施行した2003年から5年間に捕獲されたツキノワグマについては,学習放獣することを基本とし,総捕獲数(121頭)の86%(104頭)を学習放獣した.放獣後は,行動監視を徹底し,不要な捕殺を避ける一方,再被害を確認した場合には,速やかに次の対策に移行する措置をとった.これらの出没対応によって,個体数の減少に一定の歯止めをかけることができたと考えられる.学習放獣の効果を上げるためには,放獣と同時に誘引物の徹底管理や追い払いの対策を行うことが必要であるが,それぞれ対策上の課題が山積しており十分ではない.追い払いや学習放獣の手法改善,誘引物管理の普及啓発などについて,より効果的な方法を実施していく必要がある.県境を越えた広域管理については新たな枠組みづくりを近隣府県や国と検討していくことが必要である.これらの課題に取り組みながら,科学的データに基づく対応を浸透させていくことが被害防止と個体群の保全につながると考えている.
著者
横山 真弓 阿部 豪 斉田 栄里奈 西牧 正美
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.29, 2013

&nbsp;兵庫県では,特定外来生物アライグマによる深刻な被害が発生しており,年間約 4000頭が捕獲されている.2008年頃までは主に猟友会等による捕獲が中心であったが,2009年に篠山市は特定外来生物防除計画に基づき,住民を対象とした「捕獲従事者講習会」を実施したところ,約 800人が受講し,捕獲従事者制度による捕獲が開始された.現在でも約 650人が捕獲従事者として登録している.さらに現在までに,三田市,神戸市等が同様の取り組みを行い,被害住民自らが捕獲に取り組む活動が浸透しつつある.しかし,捕獲従事者制度はワナの貸し出しの有無や捕獲活動支援などの仕組みは,市町により大きく異なっている.一方で篠山市大山地区では,住民により「NPO法人大山捕獲隊」が結成され,住民参画によるアライグマの集中的な捕獲が行われるようになった地域もある.今後著しく増加するアライグマに対しては,住民主体の捕獲従事者による捕獲を効果的に進め,地域からのアライグマ排除を進める必要がある.<br>&nbsp;本研究では,効果的な住民参画型の捕獲を推進するため,上記に挙げた3市におけるアライグマ捕獲従事者の捕獲努力量の実態と,捕獲圧の効果を明らかにする.また,捕獲従事者による効果的な捕獲を推進するために求められる今後の体制について考察する."
著者
吉岡 誠記 横山 真太郎 小口 智
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.146, pp.13-21, 2009-05-05 (Released:2017-09-05)
参考文献数
24
被引用文献数
2

わが国では人口構成の高齢化が進んでおり、今後、社会福祉施設を利用する数の増加が予想される。一方、近年では室内環境における微生物汚染が着目されており、例えば一般に易感染者とされる高齢者を中心とする社会福祉施設においては、重症かつ大規模な被害の可能性も考えられる。そこで、我々は札幌市東区にある老人保健施設を対象に、ビル管法で室内における濃度基準が定められている項目に加え、一般に室内空気汚染の指標として取り上げられることが多いと思われる室内浮遊微生物や自然放射性物質などを加えた項目を主要室内空気質として、その測定調査を実施し、その実態の調査を行った。この結果、冬期では非常に低湿度傾向にあることが確認された。続いて、このような低湿環境においては細菌やウィルスに対する抵抗力が低下すること多くなることが考えられるため、施設内感染対策に関連した室内空気環境における微生物制御を念頭に、加湿・滅菌複合システムの開発を行った。そして本システムの有効性の考察およびその活用法の具体的手順の提示を目的とし、同施設での導入実験を行い、湿度レベルの保持とともに浮遊微生物数の減少に効果がみられることを確認した。
著者
安藤竜生 横山真男
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.47-48, 2013-03-06

本研究は、トイレ利用時に用いられる流水音の音消し装置として、従来あるような水が流れる音を被せて音消しをする方法ではなく音楽を利用することを検討した。流水音に対してどういったジャンルの音楽が適合するかを調査するために、擬音による音消し以外にどのような音楽が代用出来るかを検討するためにジャンルの選定を行った。音楽には様々なジャンルがあるが、本研究ではジャズ、カントリー、雅楽、ヘビィメタル、クラシック、J-POPといったジャンル間の差が分かりやすい代表的なものにジャンルを絞った。一方、音消しの対象となる流水音としてはコップに注ぐ音、水洗トイレのフラッシュ音を取り上げ、これらに上記ジャンルを重ね合わせて評価実験を行った。
著者
横山 真 千葉 史 木口 裕史 亀井 宏行 阿児 雄之 宮前 知佐子 沖原 高志 小林 雅明 竹澤 一輝 早川 裕弌 ナワビ 矢麻 石井 友菜 川村 悠太 小林 和樹 根元 佑 谷川 遼
出版者
早稲田大学東アジア都城・シルクロード考古学研究所
巻号頁・発行日
pp.1-120, 2017-10-21

早稲田大学東アジア都城・シルクロード考古学研究所 調査研究報告 第4冊第1部墳丘の非破壊調査研究―埼玉県東松山市野本将軍塚古墳の三次元測量・GPR 調査―第2部横穴式石室の非破壊調査研究第3部 横穴墓の非破壊調査研究
著者
横山 真男 斉藤 勇也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. EC, エンタテインメントコンピューティング (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.22, pp.1-6, 2015-02-23

1980 年代から 2000 年にヒットした邦楽の楽曲構造を分析し可視化を行った.対象として,オリコンランキングの 1980 年から 2007 年の各年で Top10 に入る楽曲について調査した.本研究では,曲のサビに注目し,コード進行の頻度やパターン,シンコペーションの数,動機のパターンを取り上げ,年毎にその特徴を分析した.
著者
清水 裕子 横山 真緒 清水 栄治 永田 雅彦
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.201-205, 2009 (Released:2010-03-11)
参考文献数
7

ペットショップ自家製ドッグフードを与えられていた5歳齢,去勢雄,ミニチュア・ダックスフンドの口囲に鱗屑,肉球に糜爛潰瘍,包皮先端・肛囲に糜爛が生じ当院を受診した。全身症状はなく,血液検査で特記すべき異常も認めなかった。病理組織学的検査では,表皮および毛包内の不全角化と真皮浅層の炎症がみられた。ジェネリック・ドッグフード皮膚症を疑い,食事として適切なミネラルを含量し,亜鉛や必須脂肪酸が増強されたセレクトプロテインライト(コッド&ライス)ドライフード(ロイヤルカナンジャポン,東京)に変更したところ,約1週間で改善傾向がみられ,4週後に軽快した。後日実施したフードの食品分析結果において,亜鉛と銅がAAFCOの成犬最小栄養素許容量以下であった。
著者
川村 大地 横山 真男
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.463-464, 2016-03-10

和音の機能にはトニック(T)、ドミナント(D)、サブドミナント(SD)の3つの働きがあり、西洋音楽のルールとして進行するものが決まっている。しかしなぜ限定進行音が主和音に解決するのか分かっていない。本研究ではCメジャーコードを聴かせた後、C〜Bの7種類の単音を聴かせ、続けて半音含めたC〜Bの12種類の単音をピアノのMIDI音源と純音を聴き比べてもらい、アンケートをとった(1オクターブ内に収めた、7×12の84通り)。今回は楽器の演奏経験や楽典の知識の有無でどの様な知覚的な差があるのかという点に着目した。
著者
横山 真男 斉藤 勇也
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2015-EC-35, no.22, pp.1-6, 2015-02-23

1980 年代から 2000 年にヒットした邦楽の楽曲構造を分析し可視化を行った.対象として,オリコンランキングの 1980 年から 2007 年の各年で Top10 に入る楽曲について調査した.本研究では,曲のサビに注目し,コード進行の頻度やパターン,シンコペーションの数,動機のパターンを取り上げ,年毎にその特徴を分析した.
著者
横山 真男
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2013-MUS-99, no.12, pp.1-2, 2013-05-04

フランスにおける重要なヴァイオリン弓製作者であるトルテ以降、今日でなお実用されている弓の製作者にはペカットやサルトリといった著名な製作者がいるが、各製作者によるヘッドの形状やパーツの削り方、装飾などに特徴があり、演奏者の弾き心地や音色に大きく影響している。本研究では、そういった製作者の特徴の違いによる操作性に着目し、弓性能計測装置を使用し弓の構造的、力学的な特性を測定し、また弓の特性の違いによる演奏者の操作性や音響への影響を調査した。
著者
安藤竜生 横山真男
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.47-48, 2013-03-06

本研究は、トイレ利用時に用いられる流水音の音消し装置として、従来あるような水が流れる音を被せて音消しをする方法ではなく音楽を利用することを検討した。流水音に対してどういったジャンルの音楽が適合するかを調査するために、擬音による音消し以外にどのような音楽が代用出来るかを検討するためにジャンルの選定を行った。音楽には様々なジャンルがあるが、本研究ではジャズ、カントリー、雅楽、ヘビィメタル、クラシック、J-POPといったジャンル間の差が分かりやすい代表的なものにジャンルを絞った。一方、音消しの対象となる流水音としてはコップに注ぐ音、水洗トイレのフラッシュ音を取り上げ、これらに上記ジャンルを重ね合わせて評価実験を行った。
著者
横山 真貴子 秋田 喜代美 無藤 隆 安見 克夫
出版者
一般社団法人 日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.95-107, 1998-07-30 (Released:2017-07-20)
被引用文献数
2

本研究では, 保育の中に埋め込まれた読み書き活動として, 幼稚園で行われる「手紙を書く」活動を取り上げ, 1幼稚園で園児らが7カ月問に書いた手紙1082通を収集し, コミュニケーション手段という観点から手紙の形式と内容を分析した。具体的には「誰にどのような内容の手紙を書き, 書かれた手紙はどのようにやりとりされているのか」について, 収集した手紙全体の分析(分析1)と手紙をよく書く幼児とあまり書かない幼児の手紙の分析(分析2)から, 全体的発達傾向と個人差を検討した。主な結果は次の通りである。第一に, 幼児は主に園の友達に宛てた手紙を書いており, 手紙の大半には, やりとりに不可欠な宛名と差出人が明記されていた。このことから, 幼児は園での手紙の形式的特徴を理解していることが示された。第二に, 全体的には絵のみの手紙が多く, コミュニケーションを図ることよりも, 幼児はまず手紙を書き送るという行為自体に動機づけられて手紙を書き, 「特定の誰かに自分が描いた作品を送るもの」として手紙を捉えていることが示唆された。特にこの傾向は年中児で頭著であった。だが第三に, 年長児になると相手とのやりとりを期待する伝達や質問等の内容が書かれ始め, 手紙を書くことの捉え方が発達的に変化することが示された。また第四に, 手紙を書くことに興味を持つ時期が子どもによって異なり, 手紙が書ける園環境が常時準備されていることの有益性が指摘された。
著者
横山 真男
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2015-MUS-107, no.14, pp.1-6, 2015-05-16

西洋クラシック音楽では純正律や平均律で楽器を調弦して演奏を行い,また,作曲家もこのルールで音楽を提供してきた.しかし,現代音楽においては既存の半音 12 音による音階にあてはまらない新しい音を模索してきており,たとえば半音をさらに細かくした 1/4 音や 1/6 音といった微分音や,平均律とは異なる民族的な音律を導入したりする試みがなされてきた.本発表では,黄金比により計算された音律と,その手法で調弦したヴァイオリン属による音楽の作曲手法を提案する.