著者
橋本 大志
巻号頁・発行日
2019-06-03

第16回南極設営シンポジウム 2019年6月3日(月)国立極地研究所極地観測棟3F 主催:国立極地研究所
著者
橋本 まさ子
出版者
桐丘学園 桐生大学・桐生大学短期大学部
雑誌
桐生大学紀要 (ISSN:21864748)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.55-61, 2017 (Released:2020-06-18)
参考文献数
22

おはぎ・ぼたもちには,行事食としての地域差は残っていたが,今後は,食したいときに購入する日常食および 和菓子として,手軽に入手できる米の加工品の1つになっていくものと推測される.地域・家庭での行事食としては, わずかな伝承にとどまるようにうかがえる. 日本人が作り上げてきた,穀類(米)の消費のためにも今後このような食品の加工方法を検討する必要性があると 思われる.
著者
鮫島 和範 仲井 圭二 内藤 了二 川口 浩二 額田 恭史 橋本 典明
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.74, no.2, pp.I_527-I_532, 2018 (Released:2018-09-12)
参考文献数
7

副振動について,これまで余り注目されなかった周期と振幅との関係に関する解析を行い,平均周期が大きい地点ほど,無次元振幅の散らばりが小さいことが分かった.また,無次元周期の出現頻度が高い階級では,無次元振幅の平均値は周期や地点に依らず1に漸近する.仲井ら1)2)は,気象庁の振幅5 cm以上の観測資料を用いて,個々の副振動の出現特性を示す確率密度関数の形等により,全国の地点を3種類に分類した.本研究では,港湾局の5地点において観測されたデータを対象に確率密度関数を算出したところ,気象庁のA群の形とほぼ一致した.平均振幅が小さい地点について,5 cm以上のデータだけを用いて確率密度関数を計算すると,真の確率密度関数からずれるということを仲井ら2)は指摘していたが,このことが港湾局のデータにより確認できた.
著者
橋本 直史
出版者
北海道大学大学院農学研究科
雑誌
北海道大学農經論叢 (ISSN:03855961)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.117-127, 2006-03-24

The Standardization of crops has made distribution efficient and widespread. However the role of "Standardization" has shifted to price making. The reasons are as follows : the price of crops has been decreasing, the numbers of imported crops are increasing, and the distribution system is changing. There have been only a few studies on the standardization of crops in Japan. The purpose of this paper is to trace the changes of standardization process in Japan and its background, as well as to examine the function of standardization and its effect in each era.
著者
矢野 真沙代 橋本 英樹
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.811-818, 2020

<p><b>目的</b> 高齢運転者による交通事故を防止するべく,免許の"自主"返納をめぐる議論が進んでいる。しかし,"自主"返納の意思決定プロセスやだれがそれに関わっているのかについて現状では情報が乏しい。本研究では,高齢による運転免許の"自主"返納を経験した高齢者を中心に,それを取り巻く人々や環境との間の関係,高齢者の身体認識の変化に注目しつつ,意思決定のプロセスと"自主"の意味を明らかにすることを目的とした。</p><p><b>方法</b> 探索的目的を鑑み質的研究法を選択した。日常生活で自動車運転の頻度が高く,自主返納率が全国に比し低い茨城県に着目した。同県A市の一般医療機関を受診中の高齢者のうち,配偶者と暮らしており,運転免許を返納ないし返納を検討中の男性8人を対象に半構造化面接を行った。個別インタビューにて免許取得・返納時期,生活内での運転の意義,免許返納に至る過程と相談者の有無,免許返納後の生活等を尋ねた。インタビュー結果を録音し逐語録に起こしたのち,グラウンデッド・セオリー・アプローチに基づき分析した。</p><p><b>結果</b> 当事者は,運転中や日常生活において自分の意思に身体が伴わない《身体の乖離》を経験することで,これまで《身体》は《自分》に内在化され意識していなかった状態から,《身体》を操作する《自分》を日常的に意識しなくてはならないことに戸惑っていた。家族や周囲からの運転技能に対する疑念,運転事故のリスクをめぐるやり取りは,意識化された《自分》にどう対峙するかによって,異なる形で《自主》返納のプロセスにつながっていた。《自分》が事故リスクを抱えた《身体》として内在化された場合,《自分》は喪失され《自主》返納は周囲の意見に折れる形で決定されていた。一方《自分》を過去の人生経験に照らして《再評価》した場合,《自分》を社会のなかで実現する手段として《自主》返納は選択・実行に移されていた。いずれも返納後に生じる《不便》は生じていたが,《自分》の《再評価》がなされたケースでは,返納の判断を積極的に意味づけることができていた。</p><p><b>結論</b> 高齢による運転免許返納の意思決定過程は障害の受容過程と近似しており,《自主》返納は,加齢をきっかけとした,《自分》と《身体》,そして社会との関係性の断絶事象であると考えられた。以上から,自分・身体・社会の関係性の再構築を促すことが"自主"返納による心理的影響を緩和するうえで必要であることが示唆された。</p>
著者
真下 いずみ 田中 和宏 橋本 健志
出版者
日本作業療法士協会
巻号頁・発行日
pp.372-379, 2020-06-15

要旨:4年間自閉的生活を送っていた重症統合失調症患者に,生活行為向上マネジメント(MTDLP)を用い,患者の希望する生活行為である「働くこと」を支援した.作業療法士が,就労継続支援B型事業所内(以下,事業所)に出向いて認知機能,精神症状,身体機能を評価した.多職種連携プランを立案し,事業所職員と協働した結果,患者は通所に至った.また介入前後で機能の全体的評定,社会機能評価尺度,WHO/QOL 26の得点が向上した.以上から,重症度によらず患者が希望する生活行為を遂行することが,社会機能と主観的QOLの向上をもたらすと考えられた.作業療法士が地域に出向いて患者が希望する生活行為に介入することの有用性が示された.
著者
橋本 理
出版者
関西大学社会学部
雑誌
関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.5-42, 2007-03-25

This paper reviews and explains the significance and issue of community business. First it introduces points of contention in community business by comparing studies on non-profit organizations. Then, it explains that how the local and national Japanese governments have dealt with this issue. 本論文は、コミュニティビジネス論の展開を整理し、コミュニティビジネスの意義と問題点を明らかにすることを目的としている。第1に、コミュニティビジネスに関する議論がどのように展開されてきたかをNPO研究との比較のなかから整理する。第2に、コミュニティビジネスが国や自治体における政策のなかでどのように位置づけられてきたかを明らかにする。
著者
橋本 茂 徳若 博司 永井 敏雄
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌
巻号頁・発行日
vol.1973, no.12, pp.2384-2388, 1973

α-オレフィンスルホン酸のNMRスペクトルを測定し解析した結果,アルケンスルホン酸,1,3-および1,4-アルカンサルトンを含んでいたが,アルカリ条件下で加水分解したa-オレフィンスルホン酸ナトリウムにみられるようなLアルケンスルホン酸を含有してないことを見いだした。また,5.06,3.43ppmに帰属できないピークがあったが,これらのピークを帰属するためにいろいろ検討した結果このピークはdi-アルケンスルホン酸の生成と密接な関係にあり,アルカリ条件下での加水分解ではアルケンスルホン酸を与えることがわかった。この事実と化学シフト位置などから考え,長鎖a-オレフィンスルホン酸でいまだ見いがされていなかった1,2-アルカンジ-サルトンの>CH-O,-CHズSOゴプロトンによるピークと帰属することができた。この知見はスルポソ化における初期生成物,スルホン化機構の研究に役立つと考えられる。<BR>NMRスペクトルの解析結果に基づぎ,a-オレフィンスルホン酸中のアルケンスルホン酸,アルカンサルトンおよび1,2-アルカンジ-サルトンを簡単に定量分析することができ,この方法は,炭素鎖長分布のあるAOS酸にも適用できる長所を有する。
著者
橋本 広大
出版者
慶應義塾大学大学院法学研究科内『法学政治学論究』刊行会
雑誌
法學政治學論究 : 法律・政治・社会 (ISSN:0916278X)
巻号頁・発行日
no.117, pp.171-206, 2018-06

一 問題の所在 (一) 外国人テロ戦闘員(FTF) (二) 国連安保理決議第二一七八号二 国連安保理決議第二一七八号の課す犯罪化義務 (一) 国連安保理決議の法的拘束力 (二) 犯罪化義務三 私戦予備及び陰謀罪ならびにテロ資金提供処罰法上の罪による対応 (一) 総説 : 国会における議論 (二) (a) 渡航禁止類型 (三) (b) 渡航資金提供禁止類型 (四) (c) 渡航に対する便宜供与等の禁止類型 (五) 小括四 テロ等準備罪新設以後の刑法的対応 (一) 総説 (二) テロ等準備罪新設の意義 (三) 刑法的対応の課題五 おわりに
著者
橋本 泰司 坂下 吉弘 高村 通生 岩子 寛 渡谷 祐介 繁本 憲文 金 啓志
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.225-230, 2005 (Released:2011-06-08)
参考文献数
17
被引用文献数
7 2

門脈ガス血症はまれな病態で, 開腹術を要する予後不良な徴候と考えられてきた. 我々はそれぞれ手術と保存的治療を行った腸管虚血を伴わない2症例を経験した.症例1 は78歳の男性で, 腹痛を主訴に受診し, 来院後下血を認めた. 腹部CTで小腸の拡張と回盲部の著明な壁肥厚, 門脈ガスを認めた. 腸管虚血を伴うイレウスを疑い, 緊急手術を施行した. 術中所見は, 腸管には虚血性変化を認めず, 試験開腹で終了した. 術後の下部消化管内視鏡検査で, 回盲部に多発性潰瘍を認めた. 症例2は95歳の女性で, 排便時に突然下腹部痛が出現した. 腹部CTで門脈ガスと上行結腸の著明な拡張を認めた. 発症46時間後の腹部CTでは門脈ガスは消失し, 保存的治療で回復した. 本症の存在自体は必ずしも重篤な病態を意味せず, 保存的治療でも改善する場合があることを考慮し, 治療方針の決定にはその成因を十分に考察することが重要である.
著者
橋本 英樹
出版者
名古屋工業大学技術倫理研究会
雑誌
技術倫理研究 = Journal of engineering ethics (ISSN:13494805)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.25-42, 2018-11-15

大井川鐵道井川線に日本唯一のラック式鉄道がアプト式により建設され,1990年10月に営業運転を開始してから28年が経過した.ここは 90‰(90/1000)の勾配,橋梁,トンネル,半径100m(R100)の曲線が混在するリスクの大きな区間であるが,開業以来,無事故で運行を続けている. このラック式鉄道の計画,建設,試運転そして営業運転に対して中心的な役割を果たしたのは当時,大井川鐵道の取締役副社長・技師長であった白井昭である. 本稿では,白井昭の技術者としての具体的な取り組みに改めて注目しながら,技術者倫理をについて考える.
著者
橋本 知幸 琴 基天 東 直行
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.113-117, 2017-09-25 (Released:2017-10-31)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

2015年10月に経口ダニアナフィラキシーと見られる1症例を経験し,その事故品中より,ヒョウヒダニ属の一種Dermatophagoides siboneyを多数認めた.得られた標本の計測では雌の胴体長は平均296±S.D. 35 µm,雄の胴体長は平均256±S.D. 17 µmであり,一般的なコナヒョウヒダニよりも一回り小型であった.雄成虫では第I脚基節条に分離型とV字型が見られたが,その比は47匹:16匹であった.さらに,患者宅の屋内塵中のダニ相を検査した結果,コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニに混ざって本種を認めた.本種は本邦初報告と考えられる.
著者
橋本 雄太 西田 康太郎 石原 昌人 仲宗根 哲 翁長 正道 平良 啓之 東 千夏 当真 孝 上原 史成 比嘉 浩太郎
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.30-33, 2021

<p>31歳女性.コラーゲンタイプ2異常症による骨系統疾患あり.5年前より股関節痛認め,3年前に歩行困難となり,他院より紹介された.身長124cm,34kgと低身長で著明な可動域制限を認めた.単純レントゲンでは,両股関節とも関節裂隙は消失していた.CTでは,寛骨臼の低形成および大腿骨は短く,髄腔は扁平化していた.変形性股関節症の診断で右人工股関節置換術(THA)を行った.手術は側臥位後方アプローチで行った.Zimmer trabecular metal cup 38mmにオフセットライナーを用いて28mm骨頭を使用した.大腿骨はWagnar coneステムを用いた.術翌日よりリハビリテーションで歩行訓練を行った.術後1週目にステムの沈下を認めたが,進行はなかった.術後半年で左THAを行った.現在,術後2年経過し,カップやステムの緩みなく経過良好である.骨系統疾患に対するセメントレスTHAの際には,適切なインプラント選択には注意が必要であると思われた.</p>