著者
岡部 繁男 田中 慎二 岩崎 広英 根東 覚 西井 清雅
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2009-05-11

PALM(あるいはSTORM)法は一分子蛍光の検出を利用した高解像度光学顕微鏡法である。一個のシナプス後肥厚部(PSD)は直径500nm 以下の微細なディスク状構造であり、PALM 法によりその内部構造を捉えることが可能である。本研究では、蛍光蛋白質で標識されたPSDおよびスパインについて、PALM 法を用いてその内部の分子分布を検出した。更にシナプスの発達の過程とシナプス可塑性が起こった後のPSD内の分子分布の変化を同定することに成功した。
著者
田中 剛 中川 匡弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.1826-1843, 1996-11-25
被引用文献数
9

本論文において,パラメータ制御を伴う区分線形周期写像を用いた,自己想起モデルが提案される.実際,本モデルの活性化関数は,ネットワークの準安定状態である偽記憶に陥ることなく,高い記憶容量を実現するため,単調周期写像の間を非単調周期写像を経て制御される.また,本モデルは,周期写像に基づくカオスカ学により,カオスを用いた記憶探索モデルを構成でき,更に入力に関する情報を外部刺激として与えることにより自己想起が実現される.計算機シミュレーションの結果から,本モデルは,探索モードにおいてでさえ,記憶率L/N〜0.5までは完全想起が実現されることが見出された.更に,ネットワークを非同期的動作させることにより,想起特性の改善,および,記憶容量が向上(探索モードにおいて記憶率L/N〜0.56)が確認され,ネットワークの非同期動作におけるカオスの有用性が見出された.
著者
水野 幸治 三木 一生 山本 創太 田中 英一
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

本研究では,CRS使用時の小児の傷害の詳細解析を目的とし,成人人体有限要素モデルTHUMS AM50のスケーリングに基づき,3歳児FEモデルを作成した.3歳児の人体計測値に基づき,身体各部位におけるスケールファクターを求め,AM50モデルに対して形状のスケーリングを行った,その結果,3歳児の人体計測値との誤差が10%程度であり,3歳児の形状を表した人体FEモデルを作成することができた.3歳児の骨の材料特性は文献を基に骨の弾性係数,破断強度,ひずみを求め,小児の骨の応力-ひずみ曲線を推定した.この推定した3歳児の特性から,3点曲げ解析を実施し,実験結果とよく一致した.3歳児FEモデルの衝撃応答を3歳児ダミー校正要件を用いて検証した.特にCRSの拘束に関連する胸部,腰部の特性に対して検証を行った.本モデルは衝突ダミーの胸部応答要件を満たし,さらにダミーよりも死体に近い応答を示した.すなわち,本モデルでは衝突ダミーよりも詳細に人体の胸部傷害メカニズムを再現できる可能性がある.3歳児FEモデルを用いシールドタイプのチャイルドシート(CRS)による衝撃解析を行った.3歳児FEモデルではシールドにより荷重を受けた胸椎を中心に体幹が屈曲した.衝突ダミーでは腰椎で体幹が屈曲した.本モデルの応答は,衝突ダミーよりも死体の応答に近く,人体挙動を再現していると考えられる.さらに軟部組織の応力について検討した結果,シールドタイプのCRSでは胸部の圧迫により,胸部内臓傷害の危険性があることがわかった.本研究で開発した3歳児人体有限要素モデルを用いることで,従来,困難であった子供の骨折などの詳細な傷害の評価,CRSの拘束方法の評価が可能となり,本モデルが傷害再現のための有効なツールであることが示された.さらにこのモデルにより,子供の解剖学的特長及び傷害メカニズムを考慮したCRSの設計開発のための有用な知見が提供できると考えられる.
著者
北嶋 和智 藤田 文香 田中 和成
出版者
The Japan Society of Logopedics and Phoniatrics
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.186-191, 1992

/いーぴー/発話の際の口腔内圧のピーク値を用いて口腔内圧を推定する方法の妥当性について調べた./いーぴー/発話時の声門下圧を声門下に留置した微小トランスデューサーで測定し, その値とその時の口腔内圧のピーク値とを比較した.対象は正常人2名喉頭および咽頭疾患患者13名である.<BR>両者の間には強い正の相関があった (Spearmanの順位相関で0.95) .また両者の差は声門下圧が高い対象ほど大きい結果であった (Spearmanの順位相関は0.75) .このことを承知していれば, 口腔内圧による声門下圧の推定法は臨床上役に立つものである.
著者
田中 啓一 野上 暁一 園田 義人
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) (ISSN:13418939)
巻号頁・発行日
vol.122, no.7, pp.362-368, 2002 (Released:2003-03-28)
参考文献数
10
被引用文献数
2

The experiment to detect the acoustic wave of an audible frequency region in air by a visible laser beam was carried out, showing that the audible waves with relatively long wavelength from 34 mm to 1700 mm could be directly detected by using a diode laser light of 670 nm and 6 mW. The frequency property was measured for each sound pressure from 75 dB to 100 dB and it is shown that the amplitude of output signal is linearly proportional to the sound frequency, which is consistent with the theoretical prediction. Furthermore, property of directivities in the planes vertical and parallel to the optical axis of laser beam propagation and the spatial profiles of the laser diffraction pattern for each incident angle of a sound wave were measured. The directivity property in the vertical plane for each frequency (200Hz to 10kHz) is very similar to each other and the full angle of half-maximum of directivity is about 120°. On the other hand, the directivity in the parallel plane for each frequency is different from each other. The directivity for low frequency is relatively broad. The full angle of half-maximum of directivity for 10 kHz is smallest and about 90°.
著者
水永 秀樹 田中 俊昭
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

石油・天然ガスや地熱流体の動的挙動を可視化するため,流体流動に伴って発生する電磁気現象に着目した流体流動電磁法を考案した。流体流動電磁法は界面動電現象によって生じた電磁場の時間変化を,地表面で多点同時観測して地下の資源流体の動的挙動を把握するモニタリング探査法である。本研究では,電場 2 成分と磁場 3 成分を測定するための計測機器と,得られた観測データから地下の資源流体の流動方向を推定するための解析プログラムを開発した。
著者
濱 広幸 柏木 茂 日出 富士雄 田中 均 高橋 俊晴 鈴木 伸介 河合 正之 宮原 房史 南部 健一 武藤 俊哉
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2008-05-12

独自の考案で設計・製作した独立2空洞型熱陰極高周波電子銃から引き出された電子ビームの縦方向位相空間分布を操作して、進行波加速構造を用いる速度圧縮法に最適な分布に整形し、100フェムト秒あるいはそれ以下の超短パルス電子ビームを生成する技術をほぼ確立した。加えて加速器システムを構築し、50MeVまでの電子ビーム加速に成功したことから、偏向磁石あるいはアンジュレータを用いてコヒーレントなテラヘルツ放射を発生できる光源加速器が完成され、法令が規定する放射線管理区域に適合した加速器研究施設を開設することができた。
著者
田中清一 著
出版者
南天堂書房
巻号頁・発行日
1922
著者
田中 慎吾 力宗 幸男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.63, pp.119-126, 1999-07-22

SNMPを用いたネットワーク管理を研究する一環としてエージェントであるUPS(無停電電源装置)を題材としたマネージャシステムをWindowsNT/95上で開発し、その結果の評価と考察をおこなった。本システムはIETFのインターネット管理に準拠しており簡単なカスタマイズによりその他のエージェント用に転用可能である。あわせて、リモートシャットダウンプログラムも作成している。更に、セキュリティ向上のための方法について考察する。We have developed an SNMP manager system on WindowsNT/95 for an agent, a UPS (Uninterruptible Power System) and evaluated the behavior of the system. Since the system is based on the IETF's Internet management model, it can be applied to other agents with simple customization. Then we also have developed a remote shutdown program. Finally, we refer to a method for strengthening the system's security.
著者
小川 俊二 田中 泉
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

従来のデザインの目標の一つは、目に見え手に触れることのできるモノのカタチを決めることであった。一方近年、デザインの受け手の時間や経験を含めたコトのデザインという視点が提示されている。ここでは実際の製品提案や製品作りにかかわるデザイン・プロセスの中で、モノとコトのデザインがどういう関係にあるのか、事例とともに議論する。
著者
福士 知加 田中 望美 斉藤 ひとみ 諏訪 正樹 福島 宙輝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

生活者は誰しも心に物語を有するが,それを表現し伝えきるのは難しい.本人には当然の 事が省略されたり,語る内容の関係性に当人が気付かない事がよくある.我々は他者の視点 の介入がその顕在化を促せると考えメモキット知得めもを開発した.知得めもは対話の流 れを可視化するメモ、違う視点を導入するメモからなり、参与者の視点を強制的にインタラクト させる.話者は物語る事で新たな気づき(知)を得る.
著者
村山 正治 山田 裕章 峰松 修 冷川 昭子 田中 克江 田村 隆一
出版者
九州大学
雑誌
健康科学 (ISSN:03877175)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.97-103, 1991-02-08

The authors revised Assertion Inventory (Murayama et al.,1989). The new version consists of Restriction Scale and Assertion-Aggression Scale. Restriction Scale, which has 30 items, measures the degree of restriction in assertive behaviors. Assertion-Aggression Scale has 35 items. It is for the measurement of the manner of assertive behaviors. Low Assertion?Aggression scores indicate the aggressive manner. The new inventory was administered to 498 people (ages 15-30 years). They were divided into 4 groups; normals, delinquents, neurotics, and psychotics. The mean Restriction scores of neurotics and psychotics were higher than those of normals and delinquents. The mean Assertion-Aggression scores of neurotics and psychotics were lower than those of normals and deliquents.
著者
藤堂 正喜 羽鳥 敏明 千葉 脩 高橋 克也 武村 雅之 田中 英朗
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.60, no.475, pp.45-54, 1995
被引用文献数
6 4

Using seismic records observed in 4 borehole arrays, characteristics of vertical seismic motions in sedimentary layers are investigated. The results are as follows. 1) P-waves having intensive effect to vertical component are propagating within sedimentary layers even after the S-wave onset time (S-wave part). 2) Frequency dependent Q-values for P-waves (Qp) in Tertiary sediment layers obtained from the optimal analyses to spectral ratios have the tendency to be identical with Q-values for S-waves (Qs) with the same wavelength. 3) Observed vertical motions in upper ground can be simulated by the multiple reflection theory of P-waves based on the optimized velocities and Q-values.
著者
田中 啓介 秋庭 義明 田中 拓
巻号頁・発行日
1997-03 (Released:2010-03-30)

科学研究費補助金 研究種目:基盤研究(B)(2) 課題番号:07455052 研究代表者:田中 啓介 研究期間:1995-1996年度
著者
田中 文英 松添 静子 高橋 利光
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本発表では、ロボット技術を活かして子どもたちの教育活動を支援する試みと、同教育環境を拡張する試みの二種類について、我々が行ってきている研究活動を報告する。前者に関してはケア・レシーバー型ロボットと呼ばれる新しいタイプの教育支援ロボットとその導入事例について述べ、後者については遠隔操作ロボットシステムを用いたコミュニケーション支援の活動について述べる。