著者
田中 宏樹
出版者
東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻生涯学習基盤経営コース
巻号頁・発行日
2009-03-23 (Released:2011-08-08)

報告番号 : ;学位授与年月日 : 2009-3-23 ;学位の種別 : 修士 ;学位の種別 : 修士(教育学);学位記番号 : ; 研究科・専攻: 教育学研究科総合教育科学専攻
著者
永冨 昭 大石 良一 田中 章
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.106-110, 1967-06-20

日本産のOxya属として本州, 四国, 九州にコバネイナゴO. yezoensis Shiraki (=O. japonica Willemse)とハネナガイナゴO. velox Fabriciusがいるが, これらの生態に関するまとまつた論文は熊代(1935)と勝又・西川(1935)の2つに過ぎないようである.もつとも勝又・西川は単にイナゴとして記したので, その対象がコバネかハネナガか判然しないが, おそらくハネナガを取り扱つたものであろう.熊代はコバネイナゴの産卵前期間について次のように記している.「産卵前期間の相当長いことは, 羽化当初の雌虫の卵巣の小形幼稚な点から想像される.実験は未だ行なつていないが昭和6年の8月23日羽化雌虫に雄を配し飼育した所, 9月21日産卵を始めた.即ち産卵前期間は30日を要したことを観察した」.著者らは本種の産卵前期間を日長, 温度との関連のもとに調査中であるが, 初年度に得た事実を予報の意味で記して参考に供したい.
著者
小川 修史 田中 昌史 掛川 淳一 森広 浩一郎
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 : 日本教育情報学会学会誌 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.3-14, 2012-02-10

継時的な比較による児童の変容把握を目的として,小規模校では長期間にわたり継続して比較的短い文書を児童らに記述させる形式の実践が多く行われている.このような実践においては,教師はある時点の文書と自己の児童に関する記憶を比較することで児童の変容を把握していくが,児童数が少なくても長期間にわたり蓄積されていく文書であるため,教師の負担は大きく,記憶内容を忘却あるいは誤認識してしまう可能性がある.そのため,長期間蓄積された文書の分析を支援する仕組みが有用であると考えられる.そこで,本研究では教師に文書集合の特徴的な表現を提示し,それらの表現を手掛かりに文書を分析していく枠組み,つまりテキストマイニング導入のための検討を行っている.本稿では小規模校における継続的な実践で蓄積された文書集合を学期毎にテキストマイニングし,比較することにより抽出された特徴表現の有用性について検討する.
著者
田中 啓子 本井 博文 工藤 由起子
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.113-119, 2004-06-25 (Released:2009-01-21)
参考文献数
14

損傷O157の検出に適した増菌培養条件を検討した.ボイルスパゲティ中の凍結損傷O157は6時間の増菌培養後,ボイルスパゲティ中の加熱損傷O157,レタスおよびニンジン中の次亜塩素酸による損傷O157は18時間の増菌培養後に選択分離培地によって検出できた.さらにPCR法によりそれぞれ検査開始後12時間以内,24時間以内に陽性検体を判定できた.培養条件はノボビオシン加mEC 42℃ 培養よりTrypticase soy broth (TSB) 42℃ 培養が適していた.麺からの凍結損傷O157の検出にはTSB 42℃ 6時間培養後にPCRを行う方法が,麺からの加熱損傷O157および野菜からの次亜塩素酸損傷O157の検出にはTSB 42℃ 18時間培養後にPCRを行う方法が最も効果的なスクリーニング法であると考えられた.
著者
田中 庸介 大河 俊之 山下 洋 田中 克
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.50-57, 2006-01-15
被引用文献数
5 7

長崎から北海道までの12地点でヒラメ稚魚の食物組成および摂餌強度の地域性を検討した。稚魚は主にアミ類,仔稚魚類,エビジャコ類,ヨコエビ類を摂餌し,ヒラメ稚魚の食物組成は主に環境中に多く出現したアミ類で占められていた。環境中のアミ類の出現種および分布量は1〜10種,3.0〜1712.8mg/m^2と変化し,主要種は地点によって変化した。全ての餌に対する胃充満度とアミ類生物量との間に一定の関係は認められなかったが,アミ類のみの胃充満度は生物量約200mg/m^2までは生物量に対応して増加した。アミ類生物量はヒラメ稚魚の食物組成と摂餌強度に影響を与えると考えられた。
著者
瀬戸嶋 政勝 小林 靖幸 田中 宏明 栗林 善昭 井上 尚美
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.229-233, 1988-10-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
6

Since ankylosing spondylitis (A. S.) tends to be milder and less progressive in women that in men, there are great difficulties in early diagnosing A. S. in female patients. We report a case of A. S. in a woman. A 22-year-old woman with a 6-year history of A. S. was admitted to our hospital in Mar., 1987. The initial sign was gait disturbance due to severe left hip joint pain. Laboratory findings included an almost normal complete blood count, blood chemistry and urinalysis. The ESR at that time was 51mm/h, CRP was 2 puls, rheumatoid factor was negative and HLA B-27 antigen was detected.The plain roentgenogram revealed a narrowing of the joint space and an ankylosing change in the bilateral hip and sacroiliac joints. Routine X-ray examination of the spine showed an almost normal view. An open biopsy of the hip joint showed histopathologically nonspecific chronic inflammatory findings. A Tc-99m scintigram on Feb. 9, 1982 showed an increased activity area in the bilateral hips and sternoclavicular joints, in the sacroiliac joints especially in the iliac sides, and in a part of the cervical spine. This activity began in the early stage of A. S. However, a plain roentgenogram of these joints at that time showed normal findings.If history, clinical and laboratory findings lead to a suspicion of A. S., and there is little significant change by roentgenographic studies, the whole body scintigraphy is useful for the early diagnosis of A. S. in female patients.
著者
田中 共子
出版者
岡山大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1998

従来の異文化適応のための心理学的介入は、「医学モデル」的な対症療法が主であったが、本研究では「心理教育モデル」に基づいて、異文化適応能力を向上させる介入方略を開発することを試みた。具体的には、在日外国人にとって、異文化環境下において必要になるソーシャル・スキルを明らかにしたうえで、その学習プログラムを構成し、実験的に試行し、ソーシャル・スキル学習プログラムの開発を試みた。セッション形式の介入実験を企画し、教材を作成して、実験協力者の参加を得てプログラムを試行した。そしてセッションの効果と構成について検討した。さらに、ソーシャル・スキル獲得の異文化適応促進仮説について検討するため、異文化滞在者を対象とした面接調査を実施した。協力者は、在日外国人であるATL、すなわち外国語学習のための外国人補助教員、および在日留学生であった。彼らに自分自身の異文化適応過程について振り返ってもらい、特にソーシャル・スキルの向上とその実施との関わりについて振り返ってもらった。次いで在米日本人留学生及び、在米日本人入居住者を対象として面接を実施した。上記と同様に、ソーシャル・スキルと異文化適応を中心に体験を振り返ってもらった。その結果、海外から日本への異文化移動と、日本から海外への移動との異文化移動にみられる共通点と相違点が明らかにされた。これはソーシャル・スキル学習のプログラム構成に反映すべき知見である。
著者
田中 忠夫 山本 忠利
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.43, no.7, pp.389-396, 1994-07-15 (Released:2010-09-07)
参考文献数
19

自然環境の通気層中に生じる不連続な水の流れの条件下における85Srの移行挙動を明らかにするため, 85Srで汚染させた砂質土壌層へ脱イオン水を断続的に流下するカラム移行実験を行った。流れの停止回数が増すに従って, 陽イオン性85Srの土壌層中移行速度は増大する傾向を示した。この原因は, 土壌から間隙水中へ溶出するCa2+の濃度が流れの停止期間に増加することにより, 85Srの分配係数が減少するためであるとみなされた。土壌層流出液のCa2+濃度から推定した85Srの分配係数と土壌層における85Srの移行速度から得た分配係数とは, 流れの停止回数に伴う減少傾向がよく一致した。
著者
大槻 剛巳 中野 孝司 長谷川 誠紀 岡田 守人 辻村 亨 関戸 好孝 豊國 伸哉 西本 寛 福岡 和也 田中 文啓 熊谷 直子 前田 恵 松崎 秀紀 李 順姫 西村 泰光
出版者
日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.543-552, 2011 (Released:2011-06-24)
参考文献数
73
被引用文献数
1

The research project entitled “Comprehensive approach on asbestos-related diseases” supported by the “Special Coordination Funds for Promoting Science and Technology (H18-1-3-3-1)” began in 2006 and was completed at the end of the Japanese fiscal year of 2010. This project included four parts; (1) malignant mesothelioma (MM) cases and specimen registration, (2) development of procedures for the early diagnosis of MM, (3) commencement of clinical investigations including multimodal approaches, and (4) basic research comprising three components; (i) cellular and molecular characterization of mesothelioma cells, (ii) immunological effects of asbestos, and (iii) elucidation of asbestos-induced carcinogenesis using animal models. In this special issue of the Japanese Journal of Hygiene, we briefly introduce the achievements of our project. The second and third parts and the third component of the fourth part are described in other manuscripts written by Professors Fukuoka, Hasegawa, and Toyokuni. In this manuscript, we introduce a brief summary of the first part “MM cases and specimen registration”, the first component of the fourth part “Cellular and molecular characterization of mesothelioma cells” and the second component of the fourth part “Immunological effects of asbestos”. In addition, a previous special issue presented by the Study Group of Fibrous and Particulate Substances (SGFPS) (chaired by Professor Otsuki, Kawasaki Medical School, Japan) for the Japanese Society of Hygiene and published in Environmental Health and Preventive Medicine Volume 13, 2008, included reviews of the aforementioned first component of the fourth part of the project. Taken together, our project led medical investigations regarding asbestos and MM progress and contributed towards the care and examination of patients with asbestos-related diseases during these five years. Further investigations are required to facilitate the development of preventive measures and the cure of asbestos-related diseases, particularly in Japan, where asbestos-related diseases are predicted to increase in the next 10 to 20 years.
著者
田中 伸治 白石 智良 小宮 粋史 花房 比佐友 林 誠司 平井 洋 桑原 雅夫
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.259-262, 2012 (Released:2012-04-10)
参考文献数
3
被引用文献数
1

交通シミュレーションを利用してCO2排出量等を推計する際には, 国内外で異なるモデルが使用される可能性が高いため, モデル検証の手続きを国際的に共通化することが重要である.そこで本プロジェクトでは, 交通シミュレーションモデルおよびCO2排出量モデルの検証の枠組みを提案し, 国際ワークショップを通じた合意形成のための議論を行っている.また, この検証に利用可能な実交通データを取得するため現地観測調査を行い, 得られたデータを利用して検証の枠組みの妥当性を確認するための試行検証を実施している.
著者
陣野 久好 木崎原 千秋 田中 甫
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.19, pp.7-9, 1962-11-01
被引用文献数
5

9月15〜16日に本土を襲った第2室戸台風は,長崎県においては,松浦市,平戸市,北松浦郡,南松浦郡の北部島喚および壱岐,対馬の水稲に甚大な潮風害を与えたので,特に被害の甚しかった北松浦郡田平町を選び,被害の様相を調査したものである。