著者
田辺 昇 池井 満 遠藤 敏夫 松岡 聡 畑崎 隆雄 住元 真司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム
巻号頁・発行日
vol.106, no.287, 2006-10-06

高バンド幅で低遅延のSAN (System Area Network)がHPC用途のPCクラスタのノード間インターコネクトとして広く使われるようになってきた。本パネルでは、SANを用いて、より進んだコンピュータシステムを研究開発するために必要な技術をハードウェア、ソフトウェアの両面から議論し、その将来像と究極の姿を議論する
著者
今井 直基 田辺 博 渡辺 進
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.24, no.11, pp.2800-2803, 1991-11-01
被引用文献数
9

虫垂原発悪性リンパ腫の1例を経験したので, 本邦報告例の検討を加えて報告した. 症例は42歳, 男性. 下腹部痛を主訴として近医を受診し, 急性虫垂炎と診断され当院を紹介された. 虫垂穿孔性腹膜炎の診断で虫垂切除術を施行したところ, 術後の病理学的検索で non-Hodgkin's lymphoma, diffuse, large cell type と診断された. 根治術を目的として第10病日に R_3 リンパ節郭清を伴う右半結腸切除術を施行したが, 切除標本のいずれにも悪性リンパ腫の所見を認めなかった. 虫垂原発悪性リンパ腫はきわめてまれな疾患であり, 本邦報告例は21例にすぎない. 多くは急性虫垂炎の診断で手術がなされ, 術後の病理学的検索で確定診断されていた. 根治術がなされたものは7例 (33.3%) のみであった. リンパ節転移陽性の9例中3例, 陰性の8例中7例が生存中とされていた. 治療は癌腫と同様に根治的切除が第1であり, 症例により後療法が必要と考えられた.
著者
田辺 靖貴 塙 敏博 天野 英晴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.90, no.6, pp.1428-1444, 2007-06-01
参考文献数
9

詳細な性能解析,事前性能予測などを目的に,マルチプロセッサシステムを含めたコンピュータシステムのシミュレータを構築する際に利用可能なスーパスカラプロセッサのシミュレーションモデルとしてISIS-SimpleScalarを開発した.ISIS-SimpleScalarは,シミュレータ構築をサポートするライブラリとして利用可能で,マルチプロセッサシステムでの利用に対応し,スーパスカラプロセッサの動作を詳細にシミュレーション可能なプロセッサモデルである.ISIS-SimpleScalarは,SimpleScalarのsim-outorderモデルを元に開発を行ったが,命令のシミュレーション方法や,共有メモリアクセス要求を外部へ発行するようにしたりといったような変更が必要であった.評価,検証を通し,実装されたプロセッサモデルは,動作速度が低速ではあるものの,スーパスカラプロセッサの動作を反映しつつマルチプロセッサシステムをシミュレーションすることが可能で,シミュレータ構築時の実装コストを低減させられることも示す.
著者
楠 繁雄 山本 勝也 初谷 匡長 田上 研之 冨永 尚人 大沢 完至 田辺 顕 桜井 賢 飯田 哲也 飯田 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波
巻号頁・発行日
vol.102, no.558, pp.65-72, 2003-01-09

本報告は、新しい方式によるPre-distortionを用いた歪補償技術と、その技術を一一体化したN-CDMA端末に適応し得るPAモジュールの開発に関するものである。入力包絡線でLook-up-table(LUT)をアクセスする方法を用いることにより、Base-Bandブロックから独立して歪補償を行い得る。適応補償に際しては、AM/PMの適応補償を省略し、入出力包絡線差によりLUTを修正する方式を開発した。これにより、回路規模を大幅に簡単化するとともに、主たる回路をCMOS ICに集積し、モジュールとして一体化することにより、携帯端末に適した歪補償PAモジュールを実現した。試作したPAモジュールは900MHz帯N-CDMA端末用であり、Pout = 27.5dBmで効率=48%と言う極めて高い効率を実現し得た。
著者
楠 繁雄 山本 勝也 初谷 匡長 田上 研之 冨永 尚人 大沢 完至 田辺 顕 桜井 賢 飯田 哲也 飯田 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.556, pp.65-72, 2003-01-09

本報告は、新しい方式によるPre-distortionを用いた歪補償技術と、その技術を一体化したN-CDMA端末に適応し得るPAモジュールの開発に関するものである。入力包絡線でLook-up-table(LUT)をアクセスする方法を用いることにより、Base-Bandブロックから独立して歪補償を行い得る。適応補償に際しては、AM/PMの適応補償を省略し、入出力包絡線差によりLUTを修正する方式を開発した。これにより、回路規模を大幅に簡単化するとともに、主たる回路をCMOS ICに集積し、モジュールとして一体化することにより、携帯端末に適した歪補償PAモジュールを実現した。試作したPAモジュールは900MHz帯N-CDMA端末用であり、Pout=27.5dBmで効率=48%と言う極めて高い効率を実現し得た。
著者
黄 建成 田辺 賢二 板井 章浩
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.259-264, 2003-12-15
被引用文献数
2

アジアハス(Nelumbo nucifera),アメリカハス(Nelumbo pentapetala)ならびに種間の雑種を含むハス85品種を供試して,品種識別法としてISSRマーカーによるバス品種のDNAフィンガープリントを行った.5種類のISSRプライマ-(UBC811, 818, 840, 855, 857)から品種間の多数なバンドパターンが得られた.黄花色系をもつアメリカパスはアジアハスに比べて独特な多型バンドを示し,または中国からの紅蓮および日本由来の品種も多型バンドが存在することが示唆された.さらに85品種を識別できる最少のISSRプライマーのセットを選んだ.その結果,5種類のプライマーから得られた20本のISSRマーカーを用いて85品種の識別が可能となり,各品種に特異的なDNAフィンガープリントが得られた.
著者
Golovatch Sergei I. MIKHALJOVA Elena V. 田辺 力
出版者
日本動物分類学会
雑誌
動物分類学会誌 (ISSN:02870223)
巻号頁・発行日
no.53, pp.71-80, 1995-06-25

東アジアに産するモリヤスデ属Haplogonosoma BROLEMANNについて分類学的検討を行ない,以下の結論を得た.Sphalmatogonus JEEKELはモリヤスデ属のシノニムである.モリヤスデ属は本州中部から国後島,千島列島にかけて分布するムツモリヤスデH.implicatum BROLEMANN,1916と,少なくとも九州およびスマトラ(?)に分布するモリヤスデH.silvestre TAKAKUWA,1942の2種から構成される.フタマタモリヤスデH.silvestre dichotomum TAKAKUWA,1942およびS.carli JEEKEL,1980はモリヤスデのシノニムである.また,モリヤスデ属の族の所属を検討した.
著者
田辺団体研究グループ
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.1-16, 1993-01-25
被引用文献数
2

The Miocene Tanabe Group, which consists of shallow-marine siliciclastic sediments, is distributed in the southwestern part of the Kii Peninsula, Japan. The group is about 1,500m thick, and is divided into the Asso and the Shirahama Formations in ascending order. The Asso Formation is mainly composed of mudstone and conglomerate, and the Shirahama Formation of sandstone, mudstone and alternating beds of them. A thick conglomeratic sedimentary wedge, which was deposited in a fan-delta system (the Shimomisu Fan-delta), is developed in the northern area of the distribution of the group. To clarify the sedimentary history of the fan-delta, at first, sedimentary facies were recognized and classified based mainly on grain-size and sedimentary structures. Consequently, the facies associations and the sedimentary bodies were recognized and defined based on the occurrence and combinations of sedimentary facies. The spatial and stratigraphic interrelationship among sedimentary facies, facies associations and sedimentary bodies were analyzed in detail. The following results are obtained. The sediments of the Shimomisu Fan-delta consist of 3 sedimentary bodies, which are in turn consist of 6 facies associations. The sedimentary history of the Shimomisu Fan-delta is summarized as follows: STAGE OF GENESIS: The drowned valleys facing to the ocean were formed as the sea-level rise began. The debris flow deposits and marsh muds, and then sands and rounded gravels in the neritic environments were deposited in the valley. STAGE OF PROGRADATION: After the burial of valleys, the rate of the sea-level rise decreased. Gravely deposits supplied from the north formed a fan-delta system which prograded toward the south. Gravely deposits were deposited as foreset beds, resting on a downlap surface, which were underlain by the bottomset muds. The fan-delta divided the sedimentary basin into embayed sea in the northern margin and open shelf in the resting area. STAGE OF AGGRADATION: The rate of the sea-level rise again increased, and the supply of sediments were continued. Therefore, the rate of the progradation decreased, and sediments were accreted vertically in the neritic area, forming the topset beds of the fan-delta. STAGE OF ABANDONMENT: The rapid increase in the rate of the sea-level rise took place in the later half of Blow's N 8 stage, and the fan-delta system was abandoned and the shelf mud facies covered throughout the basin.
著者
田辺 茂輝 杉浦 彰彦 池辺 将之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波
巻号頁・発行日
vol.104, no.684, pp.219-224, 2005-02-23

近年, ブロードバンドの普及や家電機器のワイヤレス化にともない, 無線通信の高速化が要求されている.そこで, 高速無線データ通信を可能にする技術として期待されているのがUltra Wideband(UWB)である.UWBは, 標準化の際に複数の変調方式が提案され, 現時点でも検討が行われている.また, UWBの応用例として人工視覚が挙げられる.現在, 開発されている人工視覚は有線型のものであるが, 最近では高性能化と利便性から無線型についても検討され始めている.そこで, 本研究ではMATLAB/Simulinkを用いて, UWBによる高速画像伝送の変調方式として, どの方式が適しているかを明らかにする.また, UWBによる無線伝送型人工視覚の適用性を示すことを目的とする.
著者
田辺 茂輝 杉浦 彰彦 池辺 将之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.681, pp.219-224, 2005-02-23

近年, ブロードバンドの普及や家電機器のワイヤレス化にともない, 無線通信の高速化が要求されている.そこで, 高速無線データ通信を可能にする技術として期待されているのがUltra Wideband(UWB)である.UWBは, 標準化の際に複数の変調方式が提案され, 現時点でも検討が行われている.また, UWBの応用例として人工視覚が挙げられる.現在, 開発されている人工視覚は有線型のものであるが, 最近では高性能化と利便性から無線型についても検討され始めている.そこで, 本研究ではMATLAB/Simulinkを用いて, UWBによる高速画像伝送の変調方式として, どの方式が適しているかを明らかにする.また, UWBによる無線伝送型人工視覚の適用性を示すことを目的とする.
著者
田辺 茂輝 杉浦 彰彦 池辺 将之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム
巻号頁・発行日
vol.104, no.678, pp.219-224, 2005-02-23

近年, ブロードバンドの普及や家電機器のワイヤレス化にともない, 無線通信の高速化が要求されている.そこで, 高速無線データ通信を可能にする技術として期待されているのがUltra Wideband(UWB)である.UWBは, 標準化の際に複数の変調方式が提案され, 現時点でも検討が行われている.また, UWBの応用例として人工視覚が挙げられる.現在, 開発されている人工視覚は有線型のものであるが, 最近では高性能化と利便性から無線型についても検討され始めている.そこで, 本研究ではMATLAB/Simulinkを用いて, UWBによる高速画像伝送の変調方式として, どの方式が適しているかを明らかにする.また, UWBによる無線伝送型人工視覚の適用性を示すことを目的とする.
著者
田辺 功
出版者
永井書店
雑誌
綜合臨床 (ISSN:03711900)
巻号頁・発行日
vol.56, no.12, pp.3241-3244, 2007-12
被引用文献数
1
著者
伊理 正夫 真鍋 龍太郎 森戸 晋 田辺 國士 刀根 薫 今野 浩
出版者
東京大学
雑誌
総合研究(B)
巻号頁・発行日
1987

本研究は, 1988年夏に東京で開催される第13回国際数理計画法シンポジウム(13th International Symposium on Mathematical Programming)に向けてわが国の学界および産業界の研究者と実務者たちを糾合し, 数理計画法の理論と応用を総合的な立場から研究することを目的に行なわれた.理論に関しては, 線形計画問題の新解法, 計算幾何学, ネットワーク理論, 非線形最適化のアルゴリズム, ファジイ計画法, 均衝計画法, アルコフ決定問題などの研究グループが組織され, 様々な研究を行なった. また, 応用上は, 化学プロセス, 金融・投資, 鉄鋼業, 石油精製, 人工知能, ロボット工学, 通信ネットワークの最適設計, FMSなどへの応用に見るべきものが多数得られた. これらはすべて日本の研究者がオーガナイザーとなり, 今夏の国際会議の特別セッションとして企画を進めている.また, 1987年10月には, 2日間にわたって広島において第8回数理計画法シンポジウム, Japanを開催した. この会議は上記の国際会議の準備会として実施されたもので, 発表件数は約20件, 参加者は150人に達し活況を呈した. また, この会合には, 国際会議の組織母体の1つである国際数理計画法学会の現会長M.Balinski教授が特別参加し, 特別講演を行ったほか, 日本側関係者と国際会議に関する重点的な打合わせを行なったことを付け加えておく.