著者
田辺 実 伊藤 嵩帆 石井 聡一朗
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.117-118, 2017

鋼材は機械材料のうちで,最もよく使用されているが,種類も多く外見上は区別がつきにくく,誤使用された場合は,人命に関わる大事故につながりかねない.CBNホイール研削が多く用いられる今日,JISによる一般砥石研削の火花試験法だけでは鋼種の判別がしにくいため,CBNホイール研削による鋼種鑑別の可能性を提案する.
著者
児玉 麻衣子 小林 美貴 片山 寛次 田辺 公一 森田 達也
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.311-316, 2017 (Released:2017-11-28)
参考文献数
19
被引用文献数
4

医療者による緩和ケアの質評価尺度のうち,アウトカムの評価尺度としてGood Death Scale(以下,GDS)があり,その信頼性と妥当性が確認されている.本研究の目的は,言語的に妥当な翻訳版を作成する際に標準的に用いられる手順に従い,GDS日本語版(以下,GDS-J)を作成することである.順翻訳においてGDSの問3. Has the patient arranged everything according to his/her own will? の“will”の日本語訳と,その日本語訳「意思」の逆翻訳に意見の相違が見られた.研究チームで言語として原版と同等であると言語的妥当性を検討し,最終的には原版の開発者に承認を得てGDS-Jの確定とした.医療者による緩和ケアの質評価尺度であるGDS-Jを使用することで,自身の行う緩和ケアの質が評価可能となり,より質の高い緩和ケアの提供に役立つことが期待される.
著者
前原 誠司 田辺 昭次
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.481, pp.58-61, 2009-10-09

鳩山内閣で国土交通大臣となった前原誠司氏は、本誌1994年11月25日号のインタビュー欄に登場した。当時、連立与党だった新党さきがけに属しており、一般競争入札の徹底などを盛り込んだ入札制度の改革案を中心となってまとめた直後だった。そのインタビューを、掲載時のままで再掲する。改革案はその後、実現した部分が多いことが分かるほか、入札に対する前原氏の考え方もうかがえる。
著者
高橋 久 石井 富夫 田辺 和子 池田 平介 山本 勝義
出版者
Japanese Dermatological Association
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.85, no.7, 1975

サリチル酸は経皮吸収率の良い物質として早くからその尿中排泄を指標として経皮吸収の研究に使用せられて来た.その吸収は角層を変性せしめるためとも,経毛嚢的とも言われるが,未だ解明され七いない. 今回ブタの皮膚に 14C 標識サリチル酸を貼布し,液体 scintillation counter と autoradiography によりその皮膚内分布を検討した結果,この物質は経毛嚢的に吸収され易いことが明らかとなった.著者等の一人高橋はかつてサリチル酸等の諸物質と毛髪との親和性について報告し,サリチル酸も相当高度に毛髪と親和性のあることを確認したが,今回のサリチル酸の経毛嚢吸収は,こうした本物質と毛髪との親和性によるものか,或は本物質が毛嚢内の皮脂に溶解するためにおこるものかは今後の検討にまたねばならない.
著者
田辺 俊一郎 松田 成彦 山本 正剛 永山 元彦 永原 國央
出版者
公益社団法人 日本口腔インプラント学会
雑誌
日本口腔インプラント学会誌 (ISSN:09146695)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.533-539, 2005-12-31 (Released:2014-11-15)
参考文献数
6

The bone augmentation method for dental implants has become a main means of controlling the prognosis of dental implants in clinical treatment. Platelet-rich plasma (PRP) has been accepted as a safe material which can be extracted from the blood of patients. Furthermore, PRP is used in many treatments to enhance bone formation. The aim of this study was to identify what kind of growth factor was affected by PRP on bone formation in an animal experiment. Six adult dogs were selected, and four implants were placed in the lower jaw of each dog; two implants were located on the right side and the other two on the left side, to obtain control and experimental sides respectively. After that, an artificial bony defect was made between two implants on both sides, and then the defect on the experimental side was filled up with PRP extracted from the same dog. Radiographic, histological and immunohistochemical methods were used for a comparative analysis. The results showed new bone formation due to PRP at the first week after the operation, and it was identified by both radiographic and histological methods. In addition, positive reactions of PDGF in immunohistochemical qualitative analysis and quantitative search were confirmed. From the data it was concluded that PDGF was the main growth factor for the bone formation when PRP was applied to the artificial bony defects of the studied dogs.
著者
岸本 信一 田辺 俊哉 丸山 昭吾 岸下 明弘 永嶋 伸也
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.750-755, 1996-07-10
参考文献数
8
被引用文献数
1

エタノール-水混合溶媒中での晶析によりエタノール和物結晶を形成する, ヒスチジン・ケトイソカプロン酸塩について, 工業的な製法開発を前提とした脱エタノール法の検討を行った.<BR>ヒスチジン・ケトイソカプロン酸塩のエタノール和物結晶は, 高湿度条件下 (例えば313K, 60%相対湿度) で, 結晶転移を伴って速やかにエタノールが離脱し, 無溶媒和型の結晶となった.なお, エタノール和物結晶において, 粉末X線回折の2θ= 9.0° (CuK<SUB>α</SUB>) のピーク高さが比較的高い場合には, 高湿度条件下において結晶転移終了と同時に脱エタノールが完了したが, このピークが低い場合には転移終了後も1wt%程度のエタノールが残留し, 以降緩慢な低下傾向を示した.脱エタノール性に優れる, 結晶性の高い結晶を再現性良く得るためには, 晶析時にエタノール添加によって大過飽和を急激に生成するよりも, 冷却操作によって過飽和生成速度を緩やかに制御することがより効果的であることを見いだした.
著者
横田 朗 深沢 元晴 中世古 知昭 石井 昭広 池上 智康 木暮 勝広 西村 美樹 松浦 康弘 森尾 聡子 中村 博敏 王 伯銘 比留間 潔 浅井 隆善 田辺 恵美子
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.35-39, 1996 (Released:2009-04-28)
参考文献数
12

症例は36歳男性。12歳時より尋常性乾癬を発症し,ステロイド外用剤およびPUVA療法を行ったが,改善は軽度であった。1987年再生不良性貧血を発症。各種治療が無効のため,1993年同種骨髄移植を行った。移植前処置はtotal lymphoid irradiation 7.5 Gyとcyclophosphamide 200 mg/kgで行い,GVHD予防はcyclosporin A + short term methotrexateで行った。移植前の乾癬の活動性は高く,全身性に融合傾向の強い紅斑が多発し,著しい爪の変形も認められた。移植後十分な造血の回復とともに,皮疹は消失し,爪の変形も改善した。乾癬の発症には免疫学的機序の関与が知られているが,同種骨髄移植による細胞性免疫の再構築により乾癬の消失が得られたと考えられた。難治性の免疫異常による疾患に対して,同種骨髄移植が一つの治療法となり得ることが示唆された。
著者
田辺聖子著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
2000
著者
杉山 陽子 飯田 宏樹 田辺 久美子
出版者
岐阜大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

ヒト培養気道上皮細胞株において、タバコ煙抽出液(CSE)曝露後に気道炎症の初期段階として産生される気道粘液(MUC5AC)を測定した。GABAB受容体刺激薬であるバクロフェンを前処置または後処置したがMUC5ACの産生量に影響はなかった。GABAB受容体拮抗薬を同様に投与したが有意な変化はみられなかった。CSE暴露後の気道上皮細胞株において炎症収束因子(リゾルビン)の発現を経時的に測定したが有意な変化がみられず、測定方法や測定時間の設定に問題があった可能性がある。気道上皮細胞において喫煙で惹起される炎症の発生・収束にGABABの関与を証明することはできなかった。
著者
田辺 郁男 西山 晃 五宝 純一 高橋 智
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.851, pp.16-00449-16-00449, 2017 (Released:2017-07-25)
参考文献数
15

As accuracy of industrial product was reduced by thermal deformation of a machine tool, a tool and a workpiece during cutting, there are several countermeasures for machining field. In the old days, we had developed and evaluated for a lathe with insensibility function for thermal and temperature change. The lathe has the structure of zero-center on three directions, the structure of self-compulsory cooling and the structure of thermal synchronism. Particularly the structure of thermal synchronism was developed for wet cutting. However the control method for the structure of thermal synchronism was yet to establish. Therefore the control using thermal synchronism at wet cutting in machine tool was developed and evaluated. The control system of fluid quantity on the structure of thermal synchronism using inverse analysis of neural network was developed for insensibility function of thermal and temperature change. Then thermal deformations of the developed lathe were measured and evaluated in the several experiments. It is concluded from the results that; (1) Thermal deformation of the bench lathe was very small in spite of no-forced cooling, (2) The control system of fluid quantity on the thermal synchronism using inverse analysis of neural network was effective for its working stability during wet cutting.
著者
岩井 四郎 木下 房男 木内 一巳 小松 ★ 仁科 良夫 大木 正夫 島田 安太郎 千村 重平 梅村 弘 阿高 康行 遠藤 輝 藤田 敬 郷原 保真 石橋 俊明 石田 聖 小坂 共栄 熊井 久雄 三上 進 三谷 豊 水野 学 岡部 孝次 酒井 潤一 沢村 寛 下野 正博 新海 正博 杉山 茂 田辺 芳宏 田中 俊広 渡辺 晃二 山下 昇 矢野 孝雄 吉野 博厚
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
no.7, pp.297-304, 1972-12-25
被引用文献数
8

The Matsumoto Basin Research Group was organized in March, 1971, to clarify the geological history of the Matsumoto Basin. The results of studies obtained during the last year are as follows. 1) A geological map on the Quaternary of the Matsumoto Basin was constructed for the first time. 2) The crystal ash beds in the Nashinoki Loam Formation are correlated to the so-called biotite pumice beds (B_1, B_2, B_3) around Yatsugatake Volcano, while the crystal ash may had been erupted from the volcano around Kumonotaira to the north of Mt. Mitsumatarenge in the midst of the granitic rock area of the Japanese Northern Alps. 5) The Nashinoki Gravel Formation is the products of the first, large scale deposits filling up of the Basin with gravel. It shows that the formation of the Basin set out first in that age. 4) Simultaneously with the accumulation of the Nashinoki Gravel (or the subsidence of the Basin), the Northern Alps began to rise and the peculiar volcano (with the crystal ash) started its activity.
著者
中澤 努 中島 礼 植木 岳雪 田辺 晋 大嶋 秀明 堀内 誠示
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.112, no.5, pp.349-368, 2006 (Released:2006-09-14)
参考文献数
58
被引用文献数
7 12

大宮台地の地下に分布する更新統下総層群木下層の形成過程について,コアの層相および産出する化石群集を基にシーケンス層序学的な検討を行った.大宮地域の木下層は,開析谷システムにより形成された下部とバリアー島システムによって形成された上部に分けられ,下部および上部のそれぞれに上方細粒化と上方粗粒化のセットからなる堆積相累重様式が認められる.花粉化石とテフロクロノロジーおよびMISカーブの対比に基づくと,下部はMIS6~5e前期,上部はMIS5e後期に対比され,下部の開析谷システムは低海面期堆積体および海進期堆積体,上部のバリアー島システムは高海面期堆積体と解釈される.