著者
白井 俊明
出版者
The Chemical Society of Japan
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.72, no.8, pp.697-699, 1951

氣泡の最大壓を測つて硫黄の表面張力を求めた。それによつて液態硫黄は160°C以下のものと300°以上のものとは別種の分子からできていて, 160~300°Cの間ではそれらまたはもつと別の種類のものの混じつたものと考えることができる。
著者
白井 清恒
出版者
The Society of Agricultural Meteorology of Japan
雑誌
農業気象 (ISSN:00218588)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.333-335, 1982-03-10 (Released:2010-02-25)
参考文献数
4
著者
白井 良夫
出版者
日本胆道学会
雑誌
胆道 (ISSN:09140077)
巻号頁・発行日
vol.22, no.5, pp.723-731, 2008-12-31 (Released:2009-03-27)
参考文献数
21

進行胆嚢癌の手術成績は概して不良であるが, pT2 (ss) 癌では根治手術により治癒が期待できる. 胆嚢癌進展の自然史 (natural history) からみると, pT2 (ss) 癌の主要な進展様式はリンパ節転移であり, その根治手術ではリンパ節郭清を重視すべきである. 一方, pT2 (ss) 胆嚢癌に対する標準術式は未だ定まっていない. 当科では, 1982年以来, pT2 (ss) 胆嚢癌の根治術式として胆摘+胆嚢床切除+肝外胆管切除+D2郭清からなる拡大根治的胆嚢摘出術 (Glenn手術変法) を基本とし. 膵頭周囲リンパ節転移が高度な症例では膵頭十二指腸切除を追加してきた. 本稿では, 主として自験例の成績に基づき, pT2 (ss) 胆嚢癌の根治手術について考察する. さらに, 胆石症などの良性疾患に対する胆摘後に発見されたpT2 (ss) 胆嚢癌に対する根治手術 (再切除) の適応, 術式についても考察したい.
著者
男澤 嶺 松田 寛子 熊崎 広大 田中 麻美子 宇田川 瑛里 西田 毅 白井 隆明
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.237-242, 2017 (Released:2017-04-27)
参考文献数
29
被引用文献数
2 2

The postprandial increase in blood triglyceride levels is an independent risk factor for coronary artery disease and a large number of studies has shown that a diet rich in vegetables may provide protection against many chronic diseases. Leaf vegetables generally contain β-carotene, zeaxanthin and chlorophyll including thylakoids. In this study, we investigated the bile acid-binding capacities of thylakoids in vitro and the suppressive effects of it before the administration of a lipid meal on postprandial hypertriglyceridemia in rats using oral fat tolerance/loading tests (OFTT). Consequently, thylakoids bound bile acids in a dose-dependent manner. Following the administration of the lipid meals, increases in the serum triglycerides levels were significantly reduced in rats fed 300 mg/kg bw of thylakoids just before lipid meals. Additionally, the area under the curve showed that a high-dose thylakoids significantly inhibited the absorption of dietary fat. Moreover, the level of fecal bile acid was significantly increased although there were no significant differences in the fecal volume and fecal total lipid levels. These results suggest that thylakoid intake before eating a lipid diet induces a suppressive effect of postprandial hypertriglyceridemia to defecate bile acid and confirmed the results of the health-promoting potential dietary thylakoids. This health benefit of thylakoids could be achieved by substantially increasing the consumption of vegetables.
著者
白井 昭博 佐久間 貴子 青木 美保
出版者
防菌防黴研究会
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.173-181, 2003 (Released:2011-03-05)

銀担持アクリル繊維とポリエステル繊維の混抄紙(iZi)の抗菌特性とその殺菌機構を明らかにした。iZiは、Legionella pneumophilaを含む細菌に対して強い殺菌力を有していた。iZiの殺菌力は、食塩、ペプトン共存下で低下することを認めた。iZiの殺菌化学種は・OHであることを証明し、さらに菌体内でリビングラジカルとして継続的な殺菌効果を示すと考えられた。また、iZiから菌体へ銀が移行することを示した。iZiの殺菌力は、銀含量に強く依存した。
著者
青木 昭子 萩原 恵里 白井 輝 石ケ坪 良明 谷 賢治 大久保 隆男 横田 俊平 清水 広子 松山 秀介
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.729-735, 1990-05-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
22

結核患者の高免疫グロブリン血症を血清クラス別に検討するとともに, BCG菌体成分を抗原としたELISA法にて特異的血清抗体を測定した. 成人患者では血清IgG, IgAの上昇は認められたが, IgMの上昇は認められなかった. 血清IgG型抗BCG抗体価は, 結核患者血清が健常人血清に比べて有意に高値を示した. 活動性患者ではとくに高値を示し, 治療によって抗体価の低下が見られた. この抗体価の測定は結核症の診断や経過観察に有用と考えた. ついで血清抗体の認識するBCG抗原分画をイムノブロット法にて解析した. 65KDa分画は健康人血清でも高頻度で認識され, 他の一般細菌抗原との交差反応性によると考えた. 65KDa蛋白による感作が感染症の病態や自己免疫反応に影響を与えている可能性について考察した. 血清抗体に認識されたBCG抗原分画の中で, 16KDa分画は結核患者に有意に高頻度で認識された. この分画が特異性, 感受性に優れた診断法やコンポーネント・ワクチンの開発に有用ではないかと考えた.
著者
赤羽 たけみ 福居 健一 美登路 昭 白井 康代 片岡 智栄子 榎本 泰典 野々村 昭孝 大石 元
出版者
一般社団法人 日本消化器がん検診学会
雑誌
日本消化器がん検診学会雑誌 (ISSN:18807666)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.447-453, 2010 (Released:2010-09-15)
参考文献数
18

膵Solid-pseudopapillary neoplasm(SPN)は稀な膵腫瘍として知られている。健診で発見されたSPNを経験したので報告する。症例は30歳女性。健診の腹部超音波検査で膵尾部に径4cm大の境界明瞭で内部が不均一な円形の低エコー腫瘤を指摘された。超音波内視鏡検査(EUS)で嚢胞部分と充実性部分が混在している腫瘤が明瞭に描出された。CT, MRIでも同様の所見であり, 膵solid-pseudopapillary neoplasm(SPN)と診断し脾合併膵体尾部切除術を施行した。切除標本の肉眼所見は被膜を有し充実部分と出血による嚢胞部分が混在する球形の腫瘍で病理組織所見からSPNと診断した。本症例は無症状で健診が発見の契機となった。無症状の若年女性でSPNに特徴的な画像所見を呈したため術前診断が容易であったが, EUSがとくに質的診断に有用であった。

1 0 0 0 アナキズム

著者
G.ウドコック著 白井厚訳
出版者
紀伊國屋書店
巻号頁・発行日
2002
著者
川本 芳 白井 啓 荒木 伸一 前野 恭子
出版者
Primate Society of Japan
雑誌
霊長類研究 (ISSN:09124047)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.53-60, 1999 (Released:2009-09-07)
参考文献数
18
被引用文献数
11 11

An adult male captured at Nakatsu village, Wakayama Prefecture, was identified as an interspecific hybrid between the Japanese and Taiwan macaques. Electrophoretic analysis of diagnostic blood proteins (adenosine deaminase, ADA; NADH-dependent diaphorase, DIA; transferrin TF) strongly supported the occurrence of hybridization between native Japanese macaques and artificially introduced Taiwan macaques in the prefecture. The male had a Taiwanese-like mitochondrial DNA. This suggested that the hybrid resulted from a mating between an immigrant male of Japanese macaque and a group-member, female Taiwanese macaque in the northern area of the Arida River.