著者
篠原 一彦
出版者
一般社団法人 日本コンピュータ外科学会
雑誌
日本コンピュータ外科学会誌 (ISSN:13449486)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.323-327, 2014-02-28 (Released:2014-03-31)
参考文献数
12
被引用文献数
3

Japan is an oceanic and archipelagic state and all big cities are located near the sea shore line. So importance of hospital ship and disaster relief ship had been pointed in Japan. After the Great East Japan Earthquake in March 2011, usefulness and needs for hospital ship were strongly proposed again. There exist many application fields of computer aided surgery for medical and humanitarian support activities in the hospital ship. Outlines and problems of hospital ship are presented in this paper.
著者
根ケ山 光一 篠原 一之
出版者
早稲田大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2002

思春期の親子関係と匂いの関係を直接的に調べるため,質問紙を用いて,小学生から大学生までの男女(1047名)と高校までの子の父母(162名)に対し,相互の体臭をどの程度快・不快に感じているか尋ねた。その結果,親の様々な身体部位の中で特に口・脇の下・足の裏・頭の臭いが嫌悪され,その傾向は男子に強く,かつ父親がより嫌悪された。しかしながら,子どもの年齢によって親の体臭への嫌悪が顕著に増減する傾向は認められなかった。一方,親から子の体臭に関しては,足の裏や口,頭,脇の下の匂いが嫌悪され,父親からの不快感情が母親よりも有意に強かったが,ここでもやはり予想に反して子の年齢と体臭への嫌悪の対応は明瞭ではなかった。このように子の年齢よりは親・子の性が体臭への嫌悪のより大きな要因であることがわかった。20代、30代、40〜50代の男性の匂いの思春期前・後の女性の情動に及ぼす影響を調べた。思春期前は時期を選ばず一回、思春期後は卵胞期と排卵期に,男性の匂い(腋下、乳首周囲、会陰部、背中)を嗅いでもらい、その匂いに対する印象をSexy、男性的、快、強い、Happyの項目について評価してもらった。その結果、排卵期思春期後女性は思春期前女性と卵胞期思春期後女性に比べ男性の匂いに対しよりSexyに感じることが分かった。そこで、年齢別にSexyさを調べたところ、思春期前女性と卵胞期思春期後女性ではどの年代の男性の匂いにもSexyさは感ぜず、排卵期思春期後女性は20代の男性の匂いにSexyさを感じることが分かった。以上のことから、女性は、生殖可能な年齢しかも生殖可能な時期でのみ、男性の匂いにSexyさを感じることが分かった。さらに、生殖可能な年齢・時期であっても、自分の父親に相当する年齢にはSexyさを感じないことから、匂いによる近親相姦回避の可能性も考えられた。
著者
篠原 一之 諸伏 雅代 船橋 利也 美津島 大 貴邑 冨久子
出版者
日本味と匂学会
雑誌
日本味と匂学会誌 (ISSN:13404806)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.11-17, 2000-04
被引用文献数
1

ヒトは、生活を豊にするために植物などの自然な匂いや香水などの人工的な匂いを用いているが、自然に体から放出される匂い(体臭)を介してもさなぎまな生物学的情報を交換している。例えば、体臭は性別、親子、同胞等の異なる生物学的カテゴリーを識別する際になんらかの役割を果たしているし、性行動、生殖生理にも影響を及ぼしている。そこで、これら体臭を介したコミュニケーションについて解説する。
著者
笠井 亮佑 上條 史記 島峰 徹也 加納 敬 荻野 稔 田仲 浩平 篠原 一彦 水野(松本) 由子
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.4-13, 2021 (Released:2021-04-01)
参考文献数
23

We evaluated the impact of different mood states on electroencephalogram (EEG) activity and surface sensation electrical current values using surface sensory nerve electrical stimulation in a virtual reality (VR) environment. The participants were 22 adults. The Profile of Mood States (POMS) was used as a psychological test to calculate the Total Mood Disturbance (TMD) score to divide participants into a high TMD group and a low TMD group. Three videos were selected for each of three different conditions (resting, unpleasant, pleasant) for a total of nine videos. Pain Vision was used to calculate the pain ratio (PR) to evaluate surface sensory nerve electrical stimulation. A subjective pain questionnaire was used to calculate the pain subjective score (PS) to assess participants’ subjective evaluations of pain. The θ wave rate (θ%), α wave rate (α%), and β wave rate (β%) were calculated for the EEG. Analysis results demonstrated that when mood was positive, PS was lower for all VR videos, but when mood was negative, PR, PS, and α% were lower and β% was higher for unpleasant and pleasant videos. Our study findings suggest that pain may be mitigated subjectively when mood is positive, and when mood is negative, it may be mitigated both subjectively and objectively as demonstrated by electrical stimulation.
著者
堀内 成子 中村 幸代 八重 ゆかり 片岡 弥恵子 西原 京子 篠原 一之
出版者
聖路加国際大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は、ローリスク妊婦に対して、オキシトシン・システム活性化プログラム(芳香浴と乳頭刺激)を開発し、正期産に導くことに効果があるか検討した。 A:芳香浴:健康妊婦に①クラリセージ・ラベンダー精油入り(27人)、②ジャスミン精油入り(26人)、③精油なし(25人)の足浴を実施し比較した。オキシトシンは足浴後に①で有意に増加し(p = .035)、②③では有意差はなかった。B:乳頭刺激:妊娠末期のローリスク初産婦22名(介入群)に、乳頭刺激を実施し、対照群の20名と比較した。介入3日目の唾液オキシトシン値は、有意に高く、子宮収縮回数も有意に多かった。反復乳頭刺激により、オキシトシン値は増加した。
著者
相川 慎也 芦原 貴司 天野 晃 有末 伊織 安藤 譲二 伊井 仁志 出江 紳一 伊東 保志 稲田 慎 井上 雅仁 今井 健 岩下 篤司 上村 和紀 内野 詠一郎 宇野 友貴 江村 拓人 大内田 研宙 大城 理 太田 淳 太田 岳 大谷 智仁 大家 渓 岡 崇史 岡崎 哲三 岡本 和也 岡山 慶太 小倉 正恒 小山 大介 海住 太郎 片山 統裕 勝田 稔三 加藤 雄樹 加納 慎一郎 鎌倉 令 亀田 成司 河添 悦昌 河野 喬仁 紀ノ定 保臣 木村 映善 木村 真之 粂 直人 藏富 壮留 黒田 知宏 小島 諒介 小西 有人 此内 緑 小林 哲生 坂田 泰史 朔 啓太 篠原 一彦 白記 達也 代田 悠一郎 杉山 治 鈴木 隆文 鈴木 英夫 外海 洋平 高橋 宏和 田代 洋行 田村 寛 寺澤 靖雄 飛松 省三 戸伏 倫之 中沢 一雄 中村 大輔 西川 拓也 西本 伸志 野村 泰伸 羽山 陽介 原口 亮 日比野 浩 平木 秀輔 平野 諒司 深山 理 稲岡 秀検 堀江 亮太 松村 泰志 松本 繁巳 溝手 勇 向井 正和 牟田口 淳 門司 恵介 百瀬 桂子 八木 哲也 柳原 一照 山口 陽平 山田 直生 山本 希美子 湯本 真人 横田 慎一郎 吉原 博幸 江藤 正俊 大城 理 岡山 慶太 川田 徹 紀ノ岡 正博 黒田 知宏 坂田 泰史 杉町 勝 中沢 一雄 中島 一樹 成瀬 恵治 橋爪 誠 原口 亮 平田 雅之 福岡 豊 不二門 尚 村田 正治 守本 祐司 横澤 宏一 吉田 正樹 和田 成生
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.Dictionary.1, pp.1-603, 2022 (Released:2022-03-31)
著者
篠原 一之 西谷 正太
出版者
日本香粧品学会
雑誌
日本香粧品学会誌 (ISSN:18802532)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.303-309, 2012-12-31 (Released:2013-12-20)
参考文献数
72

Whether pheromone signaling exists in humans is still a matter of intense discussion. In this review, the likelihood of pheromonal communication in humans is assessed with a discussion of the vomeronasal system is functional in humans; and the possible ways pheromones operate in humans. Although the vomeronasal organ (VNO), a putative pheromone receptor organ, has been implicated in the reception of pheromones in many vertebrates, it is not the only pathway through which such information has access to the central nervous system. In fact, the main olfactory system also detects pheromones. In addition, an important caveat for humans is that critical components typically found within the functioning vomeronasal system of other, nonprimate, mammals are lacking, suggesting that the human vomeronasal system does not function in the way that has been described for other mammals. Therefore, linking detection of pheromones with the vomeronasal system as pheromones is a non sequitur. Thus, in the years since the introduction of pheromones, the extensiveness of the concept has expanded. In a broader perspective, pheromones can be classified as primers, signalers, modulators, and releasers. Examples include affects on the menstrual cycle (primer effects); olfactory recognition of newborn by its mother (signaler effects); individuals may exude different odors based on mood (suggestive of modulator effects); breast crawl of newborn (releaser effects).
著者
篠原 一
出版者
生活経済政策研究所
雑誌
生活経済政策 (ISSN:13429337)
巻号頁・発行日
no.92, pp.2-10, 2004-09
著者
篠原 一之 西谷 正太 土居 裕和 尾仲 達史
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

父親、母親に見られる脳とホルモンの特徴を調べ、父性、母性をもたらす生物学的基盤を明らかにするべく、乳児表情に対する脳活動は、親と非親間で異なるか、ホルモン受容体遺伝子多型により親集団で異なるかを調べた。結果、父親特徴的な脳活動を明らかにした。また、妊娠~産後2年の母親を調べ、産後のホルモンや経験が母親脳の変化に貢献することを示唆した。一方、母性へのオキシトシン受容体遺伝子多型の影響を明らかにした。