著者
天倉 吉章 近藤 一成 穐山 浩 伊東 秀之 波多野 力 吉田 隆志 米谷 民雄
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.178-181, 2006-08-25 (Released:2008-08-04)
参考文献数
18
被引用文献数
10 11

キシメジ科スギヒラタケの化学成分に関する研究の一環として,本キノコ中のUV検出成分についてHPLC分析を行った.UV検出による主要ピークの1つを単離したところ,各種分光法の結果に基づき,共役トリエン構造を有するα-エレオステアリン酸であると同定した.α-エレオステアリン酸は,試験した他の8種の食用キノコからは検出されなかったため,スギヒラタケ特有の脂肪酸であることが示唆された.またスギヒラタケおよび他の食用キノコ中の遊離長鎖脂肪酸について,2-ニトロフェニルヒドラジドへ変換後,HPLC分析した.スギヒラタケの主要脂肪酸としてオレイン酸が検出され,α-エレオステアリン酸のほか,リノール酸,パルミチン酸,ステアリン酸などの飽和長鎖脂肪酸が検出された.
著者
近藤 秀樹 小出 洋 三宅 芳雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.19-27, 2007-08-15
被引用文献数
1

我々は PC 上でのユーザの活動履歴を包括的に記録し活用する NecoLogger というシステムを開発した。履歴の中から必要に応じて有用な一連の活動の様子を取り出して、当面の問題解決に役立てるためのシステムである。本論文では、開発したシステムの設計と実装方式、複数ユーザの利用から得られた運用実績について報告する。膨大な活動履歴から必要に応じて過去の活動から有益な情報を得るため、人が思い出せる断片的なキーワードでも活動を取り出せるよう、できるだけ多くの検索可能なテキスト情報を記録しておく必要がある。本システムでは打鍵履歴のような PC の操作内容だけでなく、画面に表示されている文字列も検索可能にするために、OS レベルの API をフックし、画面上のテキスト情報をアプリケーションにとらわれずに記録する手法を実現した。人の活動は画面全体に広がっているため、画面の様子から活動内容を読み取れるよう、画面イメージを記録することも重要である。しかし動画で記録し続けると情報量が膨大になり、現実的ではなくなる。そこで人の活動がまとまりを持つことを利用し、画像を断続的に記録することで情報量を削減し、実用的に活動履歴を記録するよう工夫した。また、規模の大きなシステムは漸次的に開発できるほうが良いが、一方で、履歴を扱うシステムは開発初期から一貫して履歴を蓄積し続けなければならないため、開発中にデータ構造を変更するのが困難である。そこで、十分に拡張性のある中間フォーマットを設計し、柔軟なシステム開発を可能にした。これらの工夫によって、2年以上にわたって、活動履歴を実際に蓄積・活用しつつ、同時に、ユーザの利用実態に適合した有用なシステムを漸次的に開発することが可能になった。We have developed NecoLogger, a recording-retrieving system that records the entire activity of personal computer use. Using NecoLogger, users can retrieve useful information and utilize it for their current problem solving. In this paper we report the overall design of the system and the details of its implementation. We also report the operational findings to show the usefulness of this system. In order to retrieve user activities efficently, we record the textual information on the screen regardless of the applications software by utilizing API hooks in OS. We also record screen images intermittently to restore the entire activity of a user. Logging the user's entire activity requires large amount of data area and it is necessary to reduce the amount to a practical level. We reduce the amount by taking screen shots at the optimal interval. Since our system should be developed extensively in the course of the development, we had to modify data structures quite often to store logging data. We adopted the XML format to meet the requirement. By adopting these methods mentioned above, we have been able to accumulate logging data continuously and have developed the system progressively to meet the newly found requirements based on the actual uses of the system.
著者
浅井 紀久夫 近藤 智嗣 小林 秀明 水木 玲 有田 寛之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.391, pp.63-68, 2007-12-08
被引用文献数
9

拡張現実感を利用した月面探索システムを開発し,国立科学博物館でのデモ展示を実施した.月は身近な天体であり,科学教育における格好の題材である.特にアポロ計画は話題性もあり,展示として魅力がある.博物館などではマルチメディアによる展示が増えてきたが,利用者がコンピュータの操作に熟達していることを前提とした内容にすることはできない.拡張現実感は,現実シーンに仮想物体を重畳表示する.そのため,物理的な板を触って仮想物体を操作するというタンジブル・インタラクションが可能であり,直感的なインタフェースを提供する.本システムではスティック・マーカを操作することにより,アポロ17号が探査した月面領域を探索する.本システムを評価するため,国立科学博物館でのデモ展示を実施し,一般来館者から主観評価を得た.その結果,楽しさや興味の点で満足度が高く,システムの安定性や内容の平易化が求められていることがわかった.
著者
近藤 金広
出版者
財務省印刷局
雑誌
時の法令 (ISSN:04934067)
巻号頁・発行日
no.877, pp.42-45, 1974-12-03
著者
近藤 金広
出版者
朝陽会
雑誌
時の法令 (ISSN:04934067)
巻号頁・発行日
no.876, pp.35-39, 1974-11-23
著者
佐藤 尚 近藤 邦雄 島田 静雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.97-98, 1994-09-20

飯高茂は1980年代後半より、Prologの持つバックトラッキングとパターンマッチの機能を利用して、数学の世界を組み立てることを行ってきた。その中で群論電卓の作成が大きなテーマとして取り上げられている。群論計算システムとして、CAYLEなどの大規模なシステムがよく知られている。飯高の群論電卓は、これらのシステムとは異なり、群論電卓の作成を通して、群論を理解することに力点がある。このような小規模なシステムでも新しい定理を発見するための具体例の計算にも使えることができる。数学では、「ある構造をもつ数学的対象の間に、その構造を保つ写像を考えつつ議論を進めるのが基本である」と言われている。飯高の群論電卓では、同時に複数の群を扱うことが出来ないので、この基本に沿った計算を実行することが出来ない。本報告では、Prologにオブジェクト指向風の拡張を施し、それを利用して複数の群を扱うことの出来る群論電卓の概要を報告する。
著者
小林 光弘 近藤 邦雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.112, pp.1-5, 1998-12-10

本論文では、コンピュータアニメーションにおける強調された動作を生成することができる動作強調手法について述べる。アニメーションの効果として、物事を分かりやすく表現できることが挙げられる。その表現の一つが、強調された動作である。現在まで様々な動作生成手法が提案されているが、強調された動作については取り扱われていない。本論文では実際に用いられている強調された動作を分析した。この分析をもとに、関節の角度による強調手法、オブジェクトの形状による強調手法を提案した。これらの手法を用いて、強調された動作を自動的に生成することが可能になった。This paper describes a method of creating emphasized motions in computer animation. Characteristic of animations is the intelligible expressions. One of the expressions is emphasized motions. Various methods are studied as the methods of generating movement. However, there is not so much research with regard to the generation of emphasized motions. We analyzed about emphasized motions which are utilized effectively. We propose the methods of emphasizing motions by controlling joint's angle and object's form. Using these methods, we can create the emphasized motions automatically.
著者
安達 俊行 近藤 克哉 小橋 昌司 畑 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.96, pp.19-24, 2006-06-09
被引用文献数
1

視覚機能を持ったロボットや,複合・強調現実感に関する研究が盛んである.これらの技術では,カメラの自己位置姿勢情報が必要である.本報告では,簡易なGPSをカメラの初期位置として用い,屋外にて撮影された動画像からカメラの移動軌跡を推定する方法を提案する.提案手法では,画像上の建造物の角の位置を追跡し,地図上の建造物の角の位置と対応させることでカメラ軌跡を推定する.また,地図と撮影画像の建造物の輪郭をマッチングすることで,画像における建造物や地面の正しい位置を得る.実験では,カメラ軌跡を短い処理時間で推定できることを示し,推定したカメラパラメータに対応する画像が入力画像とよく一致することを示すことで,提案手法の有効性を明らかにする.
著者
前田 英作 南 泰浩 堂坂 浩二 森 啓 近藤 公久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.296, pp.51-56, 2006-10-12

NTTコミュニケーション科学基礎研究所では,2005年より「環境知能」をテーマとした研究プロジェクトを進めている.このプロジェクトの目的は,音声処理,音響処理,言語処理,対話,視覚情報処理,探索,学習,ネットワークなどのコミュニケーションのための情報処理技術を有機的に統合することにあり,それによって実現される新たな生活様式の提案も視野に入れている.本稿では,この取り組みの狙いとこれまでの進展を紹介する.
著者
近藤 隆二郎 守谷 光平
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.66, no.5, pp.711-714, 2003 (Released:2003-09-24)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

In this research, walking trail is analyzed from “sense of walking” paying attention to “the change nature of walking trail.” Analysis is precedence research in a soundscape. It carried out to reference from the viewpoint of a “sound”, a “phrase”, “harmony”, and a “melody.” This is because it is necessary to take in time progress about the correlation and analysis result of the composition element of “walking trail” seen from “sense of walking” to regard as a sequence. As a result of analysis, the acquired knowledge is summarized to below. (1) as the “harmony” of walking trail, eight types; “Circuit type”, “Relax type”, “Straight-flat type”, “Approach type”, “Well-textured straight-flat type”, “Acrobatic type”, “Up and down type”, and “Particular type” were extracted (2) consequently, high “harmony” of the rate for which it accounts on a “course”—“Circuit type” and “Relax type” (3) The type of six “melodies” was extracted as changes of “harmony.” (4) It became clear to correspond with the impression acquired by the feature of the type of the “harmony” obtained from “a sense of walking” actually walking that. When improving walk space, it can be said that the space which can obtain many feelings not only from vision but from body nature including “walk feeling” is very rich space.