著者
酒井 康行
出版者
一般社団法人 日本燃焼学会
雑誌
日本燃焼学会誌 (ISSN:13471864)
巻号頁・発行日
vol.60, no.193, pp.191-198, 2018 (Released:2019-02-15)
参考文献数
23

Combustion simulation is a promising tool in many ways such as understanding the mechanism of ignition and extinction, engine design, emission prediction and control, and fuel development. Regarding the chemical kinetics mechanism for the oxidation of hydrocarbon fuels, there are many investigations on the elementary reaction process, and now we have detailed chemical kinetics models which quantitatively predict the ignition timing and laminar flame velocity for the representative components and their mixtures included in the natural gas, gasoline, diesel fuels, kerosene, and jet fuels. When we combine these large chemical kinetics models into fluid dynamic simulations, the computational cost inhibits the practical use. Thus, the need for the reduction of detailed chemical kinetics model is increasing. This article describes the concept of surrogate fuel which mimics the combustion properties of real fuels with few or several representative hydrocarbon components. Then, we see the mechanism reduction method briefly. Finally, we see the construction of simplified model for gasoline surrogate fuel which predicts the autoignition timing and laminar flame velocity under the temperature and pressure related to the internal combustion engines.

1 0 0 0 OA 茶業須要

著者
酒井甚四郎 述
出版者
博雅堂
巻号頁・発行日
1885
著者
須郷 義広 酒井 智之 寺尾 真美 鵜川 貞二 落合 亮一
出版者
一般社団法人日本医療機器学会
雑誌
医療機器学 (ISSN:18824978)
巻号頁・発行日
vol.83, no.3, pp.273-282, 2013-06-01 (Released:2013-07-17)
参考文献数
26

A new technology called estimated continuous cardiac output (esCCO) uses pulse wave transit time (PWTT) obtained from an electrocardiogram and pulse oximeter to measure cardiac output (CO) noninvasively and continuously. This study was performed to evaluate the accuracy of esCCO during exercise testing. We compared esCCO with CO measured by echo Doppler aortic velocity-time integral (VTIao_CO). The correlation coefficient between esCCO and VTIao_CO was r = 0.87 (n = 72). Bias and precision were 0.33 ± 0.95 L/min with a percentage error of 30.2%. And the correlation coefficient between change in esCCO and change in VTIao_CO was r = 0.75 (n = 70). The esCCO could detect change in VTIao_CO larger than 1 L/min with a concordance rate of 88.2%. The areas under ROC curves to detect VTIao_CO changes more than 15% and 30% were 0.81 and 0.91, respectively. Polar plots show that the mean polar angle was 2.2° and radial limits of agreement were ±43.6°. The trending ability of esCCO is comparable with that of currently available arterial waveform analysis methods. In this study, the validity of esCCO during exercise testing was assessed and shown to be acceptable with respect to agreement and trending ability compared with the echo Doppler.
著者
井上 勝雄 広川 美津雄 酒井 正幸 木下 祐介
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.B14, 2007

ユービリティ評価手法は定量的手法と定性的手法に大別される。定量的手法は複数のインタフェースを比較、つまり、複数のプロトタイプの中から1つを選択する場合やインタフェースを再設計した効果測定を行う場合に用いられる。他方、定性的手法は個々のインタフェースの具体的問題点の発見に用いられる。定性的手法は問題点の発見により改善策を求めるという方法論であったが、本研究で提案する手法は、問題点だけでなく優れた項目の発見も行えるという特徴あり、その優れた項目が設計の知識となる。手法の具体的な方法としては、ラフ近似AHP法の結果により、優れた項目と問題の項目をタスク分析やラフ集合により抽出するユービリティ評価手法である。そして、デジタルプレーヤを事例にその手法の有効性について検証・考察した。
著者
酒井 久実代 河﨑 俊博
出版者
関西大学大学院心理学研究科心理臨床学専攻
雑誌
Psychologist : bulletin of the Graduate School of Professional Clinical Psychology, Kansai University = サイコロジスト : 関西大学臨床心理専門職大学院紀要
巻号頁・発行日
no.8, pp.49-59, 2018

本研究では、「振り返り日記」の継続実施による、精神的健康への影響を検討することを目的とした。本研究では、実験参加者を募り、応募者をランダムに3群(出来事筆記群、感情筆記群、フェルトセンス筆記群)に振り分け、30日間の日記筆記を実施した。出来事筆記群では、一日の出来事を主に記述し、感情筆記群では出来事とそれに関連する感情を記述した。フェルトセンス筆記群では、出来事と感情及び、それらにまつわるフェルトセンスの記述を求めた。また、日記の実施前、実施直後、1カ月後に質問紙調査を実施し、日記終了後に自由記述形式で感想を求めた。日記の内容を確認したところ、教示通りではなかったため、本研究では3群を合わせて質問紙調査の結果を検討することにした。得られたデータを分析した結果、次のことが示された。心理的ストレス反応では、4下位尺度(疲労、怒り、循環器不調、抑うつ)において日記筆記前よりも日記筆記後に有意な低下がみられた。また、GHQ12の「うつ症傾向」、「社会的活動障害」においても有意な低下が確認された。精神的健康へのポジティブな影響としては、「本来感」と「本来的自己感」において、筆記前よりも筆記後に有意に増加していることが示された。さらに、自由記述を検討したところ、79の文章が抽出され、20個のキーワードが作成された。キーワードを類似性によりまとめると、「気持ちの整理」、「新たな気づき・理解」、「前向きな気持ち・考え」、「変化」、「反省」に整理された。これらの結果から、「振り返り日記」の効果について考察した。本研究は科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)の助成を受けた(基盤研究C 課題番号:15K04147)。
著者
村上 達哉 奥出 潤 大滝 憲二 大場 淳一 郷 一知 松居 喜郎 酒井 圭輔 田辺 達三
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.1121-1124, 1988

先天性心疾患における右室-肺動脈間の再建に使用する目的で、グルタルアルデヒド処理ウマ心膜(Xenomedica®)を用いたvalved conduitを自作し、その水力学的特性についてin-vitroで実験を行なった。一尖弁・二尖弁・三尖弁を持った三種のconduitを作成し、これを補助人工心臓ポンプを中心とした実験回路に装着して実験を行なった。心拍数・駆動圧を種々に変化させるとともに、弁部分に対する圧迫や偏平化による弁機能への影響についても検討を加えた。三種のconduitのうち、一尖弁conduitは全般的に逆流が多く変形にも弱かった。また三尖弁conduitは逆流は少ないが、圧迫変形によって弁抵抗が増加した。これに対して、二尖弁conduitは各種条件下で比較的安定した性能を示し、圧迫に対しても弁機能が大きく損なわれることがなかった。したがって、本conduitは胸骨と心臓の間で圧迫されるような臨床例でも十分に機能を発揮しうると考えられた。
著者
酒井 優介 藤ノ木 太郎 安藤 雅洋 湯川 高志
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回 (2019)
巻号頁・発行日
pp.4M3J904, 2019 (Released:2019-06-01)

これまで日本語の文書から明示的な感情を検出することは 自然言語処理の分野で精力的に研究されてきた.しかし日本人は感情の表出を抑制する傾向にあり,怒りを表現する際にはそれが特に顕著である.そのため,日本語の文書から怒りを検出するには明示的な怒りだけではなく感情が抑制された暗示的表 現による怒りも含めた検出が求められる.そこで,暗示的表現 による怒りの自動検出技術の確立を目指し,本稿では暗示的表 現による怒りが含まれる文書の特徴に基きディープニューラルネットを用いて怒り文書を検出する手法を提案し評価した.結果,3つの提案方式のうち1つが,従来方式より10ポイント程度良い正解率が得られた.しかし全く検出されない怒りがあったことから暗示的怒り検出手法が確立できたとは言い難い.感情の出現順序や頻度に着目した検出手法では精度が0.18と低い性能となった.各文の感情分類として正解を付与し,文書全体の怒りを判別する部分のみを評価したところ精度は0.49となったことから,暗示的怒りの検出のために,文書中に現れる感情の順序,頻度も活用すべきであることが示唆された.
著者
高橋 哲也 石井 健嗣 酒井 憲孝 関 学 佐藤 次良 落合 剛 岩城 孝次 小平 進
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.53-59, 1989-01-01
被引用文献数
1

胃癌13例, 大腸癌10例の手術症例を対象に術前あるいは術前・術後にレンチナン (Lentinan 以下LT) を投与し, 術前・術後の免疫能に及ぼす効果を比較検討した. 手術侵襲により術後の NK 活性, PHA 幼若化率, Leu7^+, HLA-DR^+ リンパ球が低下した. 術前 LT 投与では手術日の NK 活性, PHA 幼若化率, Leu7^+, CD8^+ リンパ球が上昇した. 術後は対照群と同様な低下を示したが, LT 投与によりその低下は相対的に軽度であった. 術前・術後 LT 投与では術後7日目の NK 活性, PHA 幼若化率, Leu7^+ リンパ球は LT 投与前のレベルを維持することができた. 術前・術後 LT 投与は有意義と考えられる.
著者
市橋 匠 酒井 哲夫
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.20, no.6, pp.472-480, 1998
参考文献数
15
被引用文献数
5

気管支閉鎖症の4例を報告した。1例目は感冒症状から右上肺異常影を発見された32歳の女性。3年後にV字型に成長し, CTで右S^1領域に粘液瘤と周囲の透過性亢進を認めた。気管支鏡で右B^1が欠損していた。2例目は23歳の左上肺異常影の健診指摘男性例。CTでニボーを伴う粘液瘤と周囲の透過性亢進を左S^3領域に認め, 肺の血流/換気スキャンでは血流低下とair trapを示した。3例目は62歳の左中肺異常影の健診指摘女性例。CTで左S^3b領域にだるま型の腫瘤と周囲の透過性亢進を認めた。胸腔鏡下に楔状切除。病理上は粘液貯溜で拡張した細気管支と周囲の気腫を認めた。4例目は43歳の右下肺異常影の健診指摘女性例。CTで右S^<10>に索状影と周囲の透過性亢進を認め, 気管支鏡では右B^<10>が欠損していた。気管支閉鎖症の本邦例をX線検査上の粘液瘤と限局性気腫の有無の組み合わせで4群に分類し気管支閉鎖の完成の時期と臨床所見の関係についての仮説を導いた。
著者
江藤 剛治 竹原 幸生 高野 保英 奥野 訓史 藤田 一郎 酒井 信行
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 = Proceedings of JSCE (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
no.796, pp.39-52, 2005-08-15
参考文献数
21
被引用文献数
1 4

本研究はローカル・リモートセンシングによる河川・湖沼・沿岸等の流れ場の精密な画像計測技術の開発を目的としている. 淀川三川合流部の宇治川で試験計測を行った. 国土交通省のヘリコプター「きんき号」を用いて上空300mからビデオカメラで水面を撮影した. トレーサーとして直径15cmの多数の煎餅を撒いた. それにより表面流速分布を求め, ボートに積んだ超音波流速計による計測結果と比較することにより, 実用上の多くの問題点が明らかになった. 例えば, コンピューターによる自動解析では, さざ波に対する光の反射とトレーサー粒子を分別することができなかった. これらの課題に対する解決法を検討した.
著者
長岡 里奈 鈴木 理恵子 大瀧 雅文 保前 英希 金元 信子 酒井 利佳 只石 かほり 島田 勝規
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.491, 2011

当院における地域医療連携室での転院調整は、1)療養型病院への転院 2)紹介元への転院 3)地域連携クリニカルパスを利用した転院に分けられる。今回は3)の地域連携クリニカルパスを利用した転院調整に焦点を当て、地域医療連携室の役割について考察する。<BR>十勝圏では、2008年度より『十勝脳卒中地域連携パス(以下脳卒中パス)』の運用を開始した。脳卒中パスは現在、急性期病院3病院と回復期病院4病院間で運用されている。当院(計画管理病院)では、2010年度末までの3年間に計284名が回復期病院へ転院している。<BR>脳卒中パスの運用における地域医療連携室の役割として、1)転院・退院調整看護師による医療・看護アセスメント 2)医療ソーシャルワーカー(以下MSW)による患者・家族との面談 3)パスデータを用いた転院調整業務が挙げられる。看護師とMSWが協働し転院調整窓口となることにより、患者や患者家族が抱える諸問題の早期発見・早期解決、院内外関係職種との連携強化につながっている。<BR>1)転院・退院調整看護師による医療・看護アセスメントとは、患者基礎情報の集約(病態理解および病態予測)、転院先・退院先に向けた医療連携(入院中の医療処置や看護を回復期病院もしくは維持期へ繋げていくための調整)等が挙げられる。2)MSWが行う患者・家族との面談では、各種制度等の情報提供および利用支援(介護保険・傷病手当金・身体障害者手帳申請等)、医療費未払い防止(高額療養費・生活保護申請支援)等についての説明を行っている。3)脳卒中パスデータを用いた転院調整業務としては、院内各職種のデータ集約・データを用いた回復期病院への打診・転院日程調整業務等が挙げられる。<BR>
著者
入江 崇 福士 雅也 坂口 剛正 酒井 宏治
出版者
広島大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2019-06-28

センダイウイルスは、ヒトに病原性、遺伝毒性を持たず、蓄積された基礎研究成果に基づいた様々な性能改変が可能であり、iPS細胞作製用ウイルスベクターとしても広く利用されている。本研究では、我々の保有する様々なSeV株、変異クローン、組換え変異体などを基に、他のウイルス増殖に対して単独または相互干渉作用を示すウイルスを探索し、干渉性能をレポーターウイルスなどを作成して詳細に評価するとともに、ベクターの半生化や性能の改良を行う。これらの検討は、当初は培養細胞系を中心に行うが、マウス実験系での評価も行う。