著者
酒井 耕一 西村 崇 山端 宏実
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.22, no.9, pp.40-47, 2013-10

今年のトレードで1番の話題は、北海道日本ハムファイターズの糸井嘉男選手がオリックス・バファローズに移籍したことでした。球界を代表する選手だけに「まさか」と思う方も多いでしょうが、これはファイターズのチーム編成の担当者らによる、計算に基づく…
著者
小木曽 秀紀 酒井 浩晃 藤永 真史 松本 悦夫
出版者
関東東山病害虫研究会
雑誌
関東東山病害虫研究会報 (ISSN:13471899)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.59, pp.39-42, 2012-12-01 (Released:2013-12-27)
参考文献数
6

アスパラガス茎枯病菌の伝染源を減少させる目的で,大型バーナーを利用した畝面焼却によるアスパラガス茎枯病の防除を試みた。大型バーナーとして,灯油式バーナー (マンモスバーナー P-100型: ピリオン製) およびガス式バーナー (デルタLPバーナー PDL-3型: 新富士バーナー製) を供試した。2009~2010年に長野市において実施した試験では,晩秋処理区,早春処理区,晩秋+早春処理区を設置し,灯油式バーナーにより畝面を焼却した。薬剤防除を行わない条件下で,立茎後から経時的に茎枯病の発病を調査した。その結果,立茎開始47日後となる2010年6月11日に,無処理区の発病度が39.8であったのに対し,晩秋処理区11.8,早春処理区14.6, 晩秋+早春処理区7.5であり,いずれも高い防除効果が認められた。2010~2011年に塩尻市で実施した試験では,前試験と同一の試験区に加え,ガス式バーナーによる早春処理区を設置した。薬剤による慣行防除下で,経時的に茎枯病の発病を調査したところ,立茎開始31日後となる2011年8月4日に,無処理区の発病度が10.8であったのに対し,晩秋処理区1.7,早春処理区1.7, 晩秋+早春処理区1.5,ガス式バーナー早春処理区1.7であり,いずれも高い防除効果が認められた。以上により大型バーナーによる畝面焼却は,アスパラガス立茎開始後の初期防除に有効であると考えられた。
著者
熊谷 賢太 杉 薫 円城寺 由久 坂田 隆夫 川瀬 綾香 酒井 毅 手塚 尚紀 中江 武志 高見 光央 野呂 眞人 池田 隆徳 平井 寛則
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.114-119, 2002

症例は25歳男性.突然死の家族歴あり.繰り返す失神の精査目的に入院.標準12誘導心電図では下壁誘導と側胸部誘導に0.2mVのST上昇と下壁誘導でQRS終末にnotchを認めた.Holter心電図で最短R-R間隔が200msで最大15連発の非持続性心室頻拍が認められた.エドロフォニウム投与下の右室流出路からの2連早期刺激で血行動態破綻を来す多形性心室頻拍が誘発された.各種検査で器質的心疾患を認めなかったが,失神の既往がありICD植込みを行った.ICD植込み後の失神時心内心電図記録で心室細動が確認された,植込み後約2年の観察期間中Brugada様の心電図特徴(右胸部誘導のST上昇,不完全右脚ブロック)は認められなかったが,pilsicainide負荷によりV2誘導でcoved typeのST上昇が生じNa channelの障害が示唆された.典型的心電図特微を示さず注意すべきBrugada症候群の一亜型と考えられたので報告する.
著者
丹羽 さがの 酒井 朗 藤江 康彦
出版者
お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター
雑誌
お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター紀要
巻号頁・発行日
no.2, pp.39-50, 2004

近年我が国では、子どもたちに「生きる力」をはぐくむ教育が重視されている。この流れのなかで求められているのは、教育の「長期的な視野からの一貫性」(秋田、2002)であり、特に、幼稚園・保育所と小学校の連携は、いわゆる「学級崩壊現象」との関連から語られるなど注目されている。本研究では、幼稚園、保育所、小学校の連携に向けて基本的に必要なものは、立場が違う者同士が理解し合い、協力し合う姿勢であると考え、連携に向けた基礎的資料の収集を目的として、幼稚園、保育所、小学校の教諭、保護者を対象とした、質問紙法による意識調査を行なった。現在の子どもたちの姿については「自主性・積極性」、日常生活、園・学校生活に必要な「基本的態度」のいずれとも、保護者の方が教諭に比べ、全般的に高く評価していた。育てたい子どもの姿については、「自主性・積極性」と「基本的態度」とも、小学校保護者、幼稚園・保育所保護者、小学校教諭、幼稚園教諭・保育所保育士の4調査対象者間で、重視する程度に違いがあった。学校不適応の背景要因の認識では、「家庭にある問題」「子どもの生活の変化」「小学生をめぐる問題」で、4調査対象者間に認識の違いが見られた。幼保小連携は、まだ始まったばかりの新しい取り組みである。本研究からは、これからのよりよい幼保小連携に向けた取り組みにおいて、連携関係者の互いの理解に資するような、基礎的資料が収集できたものと考える。
著者
浜村 武広 久保内 昌敏 青木 才子 吉田 治 江島 光彦 酒井 哲也
出版者
公益社団法人 腐食防食学会
雑誌
Zairyo-to-Kankyo (ISSN:09170480)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.182-187, 2012-04-15 (Released:2012-12-01)
参考文献数
23

アセタールコポリマー (Co−POM)の硝酸(HNO3)水溶液下における腐食機構とそのモデル化について検討を行った.劣化度合は,質量および分子量変化によって評価した.硝酸水溶液における質量変化は,潜伏期間後に直線的に減少した.SEC測定結果から,HNO3水溶液によるCo-POMに対する腐食は表面近傍を主体に進展し,内部は初期状態を維持していたことから,その腐食形態は腐食層形成型と一致した.加水分解反応によるCo-POMの腐食速度式は,試料表面の分子量低下から得た反応速度定数を用いて算出した.次に,質量変化(湿潤−乾湿試料)を用いて,HNO3水溶液のCo−POM内への拡散係数を求め,これによって得られる試料内の経時的な濃度分布変化と先の腐食速度式を組み合わせることにより,Co−POMの腐食速度を数値解析により求めた.解析結果と実験結果はおおむね良好な一致を示し,この手法で速度論的なモデル化を行うことが可能であることを示した.
著者
酒井 健一 高橋 拓夢 松枝 宏尚 砂川 和輝 宇野 円蔵 坂田 浩 赤松 允顕 酒井 秀樹
出版者
一般社団法人 日本トライボロジー学会
雑誌
トライボロジスト (ISSN:09151168)
巻号頁・発行日
pp.21-00017, (Released:2021-10-30)
参考文献数
15

We characterized the adsorption and desorption behavior of a sulfur-type extreme-pressure (EP) agent in a mixture of dodecane and methyl oleate (MO) as a model polar oil. The solid material used in this study was iron oxide or steel. The quartz crystal microbalance with dissipation monitoring technique revealed that the residual mass of the EP agent, measured after rinsing the adsorption film by dodecane or the mixture of dodecane and MO, was smaller in the mixed oil than in dodecane. This indicates the lesser adsorption ability of the EP agent in the mixed oil, resulting from the facts that (i) the solubility of the EP agent in the mixed oil is larger than that in dodecane, and (ii) the competitive adsorption between the EP agent and MO occurs on the iron oxide surface. We also analyzed the surface composition of the steel substrate, followed by thermal treatment of the adsorption film. The addition of MO required higher temperatures to yield a reaction film of the EP agent. Although the residual mass of the EP agent in the mixed oil was smaller than that in dodecane, no significant difference in a lubrication ability was observed between the two reaction films.
著者
酒井 隆全 大津 史子 後藤 伸之
出版者
Japanese Society of Drug Informatics
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.183-188, 2012 (Released:2012-03-15)
参考文献数
8

Objective: The purposes of this study were to verify the actual state and to identify the problems associated with research activities by pharmacists.Methods: The abstracts presented at the 42nd and the 37th Japan Pharmaceutical Association (JPA) Congress of Pharmacy and Pharmaceutical Science were investigated.  They were categorized into six research types: “Outcome research”; “Intervention research”; “Observational study”; “Status report”; “Case report”; and “Other”.  They were then ranked according to evidence level, with “Outcome research” ranked the highest.  In addition, “Outcome research”, “Intervention research” and “Observational studies” were checked for whether they had structured abstracts, and form scores were awarded.Results: We found that only 0.8% of abstracts were “Outcome research”.  but the level was higher at the 42nd Congress than the 37th (p=0.03).  Structured abstracts were also more common at the 42nd Congress than at the 37th (p<0.01).  However, the form scores were not significantly different between the 42nd and 37th Congresses.Conclusions: Our findings suggest that pharmacist research activities are improving, but that there is still room for further development.  The referee system and the guidelines for research design are useful methods to encourage more activity.  The target of this study was community pharmacy, and further studies are necessary for hospital pharmacy.
著者
川村 肇 武田 昭 権田 信之 隅谷 護人 押味 和夫 狩野 庄吾 高久 史麿 酒井 秀明
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.159-165, 1980
被引用文献数
1

食道狭窄を合併し, 10年の長い経過後に腎症状を呈したWegener肉芽腫症の1例.<br>39才の女性. 10年の経過中,関節痛,紅斑,遊走性肺陰影,鼻汁,口咽頭びらん,鞍鼻,嚥下困難が出現し,第7頸椎の高さに限局性食道狭窄を認めた.入院中尿蛋白・顆粒円柱出現と腎機能低下がみられ, cyclophosphamide大量投与により軽快した.<br>本例の食道狭窄は, Wegener肉芽腫症の活動期に発症しており,他の誘因もないのでWegener肉芽腫症によるものと考えられる. Wegener肉芽腫症の食道狭窄合併例の報告はないが,食道に円周性びらんを呈し,組織学的に血管炎を認めた剖検報告例があり,本症も血管炎によるびらん形成後の瘢痕化による食道狭窄と考えられる.<br>また本例は10年間限局型Wegener肉芽腫症として経過した後でも古典的Wegener肉芽腫症にみられるような糸球体腎炎を呈する可能性があることを示唆している.
著者
長内 宏之 鈴木 文男 中川 貴史 中村 健太郎 瀬崎 和典 中島 義仁 浅野 博 味岡 正純 酒井 和好
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.46, no.SUPPL.3, pp.S3_54-S3_60, 2014 (Released:2015-10-26)
参考文献数
6

はじめに : 電気生理検査 (EPS) にて高度心房内ブロック (Ⅱ度~Ⅲ度ブロック) の出現を認めることは極めて稀である. 今回われわれは心房粗動 (AFL) 時に高度心房内ブロックの出現を認め, さらにブロックの出現に伴う心房波間隔の延長時に心房波高が著明に増大するという稀な所見を呈した症例を経験した. 症例 : 通常型AFL症例 (83歳男性) の電気生理検査時, 冠静脈洞 (CS) 入口部領域に3峰性電位 (a+b+c電位) の形成を認めた. AFL (周期220~230ms) に対し周期170~200msにてCS pacing (S1~S20刺激) を施行し, 3峰性電位の反応を検討した. 周期180msのentrainment刺激の際, 第Ⅱ度心房内ブロック (Wenckebach型及び2 : 1ブロック) が出現しS4・S6刺激にてc電位の脱落を見た (この所見よりc電位はAFL回路には含まれない “袋小路電位” と診断された). c波高は, c電位脱落に伴うc-c間隔の延長度合いに比例して増大し, 先行c-c間隔が最長となった際のS7刺激由来のc波が最大波高を示した. 考察 : 本症例においてCS入口部領域で観察されたc電位はAFL回路に接続するdead-end pathwayにて記録された “袋小路電位” である可能性が強く示唆された. c波高は “先行c-c間隔” の延長 (=徐拍化) に比例して増大したが, ①徐拍化に伴う同期的興奮の可能な心房筋容量の増加, ②異方向性伝導の関与, などの機序が推察された.
著者
酒井 健太郎 石関 哉生 森川 裕子 森川 秋月
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.291-297, 2021

<p>症例は81歳男性.自動車を運転中に口渇・発汗・動悸・構音障害を自覚し,近医総合病院を受診した.来院時は症状消失していたが,随時血糖53 mg/dLと低血糖を認めたため,精査加療目的に当科紹介となった.これまでインスリン使用歴はなく,低血糖時の高インスリン血症(1629 <i>μ</i>U/mL),インスリン抗体陽性,HLA-DR4を有しておりインスリン自己免疫症候群(IAS)と診断した.本症例はIASの発症に関与するとされているチアマゾールなどのSH基を持つ薬剤や<i>α</i>リポ酸の内服歴はなかったが,78歳時に肺結核の診断で,イソニアジドを含めた抗結核薬の多剤併用療法を約1年間施行されており,IASの発症に関与した可能性がある.</p>
著者
酒井 克彦
出版者
慶應義塾大学大学院法務研究科
雑誌
慶應法学 (ISSN:18800750)
巻号頁・発行日
no.12, pp.1-25, 2009-01

はじめにI 行政手続法の租税行政領域への大幅な適用除外II 行政手続法適用拡張についての検討III 文書回答手続の拡充結びに代えて慶應義塾創立150年記念号下巻論説
著者
天野 託 関 貴弘 松林 弘明 笹 征史 酒井 規雄
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.126, no.1, pp.35-42, 2005 (Released:2005-09-01)
参考文献数
17

メタアンフェタミン(MAP)を5日間反復投与し,側坐核ニューロンと腹側被蓋野ドパミンニューロンのドパミンレセプターに対する感受性を検討した.MAP最終投与後5日後では,生体位の実験において,マイクロイオントホレーシスにより投与したドパミンおよびMAP対し,側坐核のニューロンは過感受性を示した.また,スライスパッチクランプ法を用いた実験でも,生体位と同様にD2レセプターに対する感受性の亢進が起こっていた.腹側被蓋野ドパミンニューロンのD1およびD2両レセプターもドパミンに対する感受性亢進が起こっていることが,スライスパッチクランプ法を用いた検討でも明らかになった.さらに,最終投与後5日後において,実験終了後のピペットから回収したmRNAをRT-PCRにより増幅した結果,側坐核ニューロンにはドパミンD1およびD2LレセプターのmRNAが存在していたが,両受容体のmRNAの発現パターンは生食投与群およびMAP投与群で,変化は認められなかった.以上の事から,MAP反復投与により,腹側被蓋野ドパミンおよび側坐核ニューロンにおいてドパミンレセプターの過感受性が起こると考えられる.しかし,ドパミンレセプターサブタイプの分画に変化がなく,おそらく細胞表面で作用するD2レセプター密度の増加か,細胞内伝達系の変化によりD2レセプターの機能が亢進している可能性が考えられる.MAPによるD2レセプターの感受性の変化にプロテインキナーゼC(PKC)が関与しているかをGFP標識PKC(PKC-GFP)のトランスロケーションをコンフォーカルレーザー顕微鏡下に観察し検討した.MAPの急性投与はSHSY-5Y細胞においてPKC-GFPのトランスロケーションを引き起こさなかった.
著者
中島 裕也 酒井 涼 杉本 志保理 小林 康孝
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.665-673, 2021-10-15 (Released:2021-10-15)
参考文献数
17

高次脳機能障害復職支援事例を通して,医療機関から就労支援機関へのシームレスな連携における作業療法介入を再考し,職務選定に係る整理票(以下,整理票)を用いた職場支援の効果について検討した.支援では,休職・所得保障期間を把握し,職業準備性を高めつつ就労支援機関と連携を図った.また整理票を用いて復職時の職務内容を再設計し,配置転換での復職に至った.シームレスな連携には,復職に関する情報,職業準備性の状態,就労支援機関の機能など総合的な視点を持ち,復職プランを見立てる作業療法介入が必要と考えられた.また,整理票を用いて職務内容を再設計することが職場支援への一助になることが示唆された.