著者
野村 和孝
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
Journal of Health Psychology Research (ISSN:21898790)
巻号頁・発行日
vol.29, no.Special_issue, pp.95-102, 2017 (Released:2017-02-24)
参考文献数
24

This study investigated the role of health psychology in preventing re-offending in the Japanese judicial correction system. The study also examined initiatives taken after legal amendments regarding cognitive behavioral therapy (CBT). The judicial correction system has emphasized efforts to improve the health of offenders. However, results of studies on the efficacy of CBT in preventing recidivism have been inconsistent. Moreover, research has shown that the role of health psychology in reducing re-offending has been unreliable. Therefore, functional analysis of CBT was used to consider roles of health psychology that are applicable to preventing re-offending.
著者
角田 孝彦 山本 雅章 三橋 善比古 野村 和夫
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.81-86, 1981 (Released:2010-06-04)
参考文献数
23
被引用文献数
1

青森県のシソ栽培農民において手指を中心とする皮膚炎を経験し, 患者6例, 対照10例にシソの葉とその抽出液, 使用農薬, 無農薬の葉などのパッチテストを施行した。患者では, 農薬使用のシソの葉で6例中5例陽性, シソの葉のアルコール抽出液は6例全て陰性, 使用農薬では被検5例全て陽性, 無農薬のシソの葉とアオジソの葉は被検5例全例陰性であった。今回の皮膚炎の原因は, 葉に残留した農薬の可能性が最も高いと推定した。
著者
小泉 丈晴 工藤 暢宏 立石 亮 野村 和成 井上 弘明
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.11-16, 2008 (Released:2008-01-25)
参考文献数
20
被引用文献数
1 1

‘愛知早生ブキ’などの三倍体品種の雌株に花粉稔性のある群馬県在来‘水ブキ’(雄株)を交配し,実生作出の可能性について明らかにした.さらに,‘愛知早生ブキ’と群馬県在来‘水ブキ’(雄株)との交配により,得られた実生の特性を明らかにした. 1. フキの三倍体品種である‘愛知早生ブキ’,徳島県在来‘水ブキ’および‘吉備路’の雌株に群馬県在来‘水ブキ’(雄株)を交配することにより稔実種子が得られた.‘愛知早生ブキ’では採取した種子の2.0%,徳島県在来‘水ブキ’と‘吉備路’の種子では0.4%の出芽がみられた. 2. ‘愛知早生ブキ’と群馬県在来‘水ブキ’(雄株)の交配により得られた実生は,交配親に比べて,葉柄の生育が旺盛なものや葉柄部にアントシアニンの発生が無いものがみられた. 3. フローサイトメトリーによる相対的核DNA量の測定から‘愛知早生ブキ’と群馬県在来‘水ブキ’(雄株)の交配により得られた実生について倍数性を推定すると,‘AM-35’は二倍体,‘AM-1’と‘AM-51’は異数体と考えられた. 4. ‘愛知早生ブキ’と群馬県在来‘水ブキ’(雄株)の交配により得られた実生から選抜した‘AM-1’は,早生性で葉柄部のアントシアニンの発生は少なく,収量も多いことから,育種目標に適した有望な系統であった.この組み合わせ交配から得られた実生個体の選抜により,新たな葉柄収穫用品種が育成できる可能性があると考えられた.
著者
野村 和博
出版者
日経BP社
雑誌
日経ヘルスケア (ISSN:18815707)
巻号頁・発行日
no.226, pp.63-69, 2008-08

未収金の回収や発生予防に向けた取り組みが活発化している。債権回収会社や法律事務所など、第三者に回収を委託する動きが広がっているほか、マニュアルを作成して対応する病院も増えている。今秋からは保険者徴収が始まる見込みで、未収金対策のメニューは広がりつつある。取材・文◎野村 和博 「食い逃げなら警察が動いてくれるのに、医療費不払いは全部病院の責任。
著者
香取 正人 野村 和成 渡辺 慶一 米田 和夫
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.153-156, 2003 (Released:2008-02-19)
参考文献数
23
被引用文献数
5 6

日本,中国で古くから栽培されているハナハス品種,アメリカキバナハス,ならびにアジアハスとアメリカキバナハスの種間雑種に基づく品種を供試し,RAPDによるDNA多型に基づく系統関係について検討した.10-merのプライマーを単独または無作為に2種類組み合わせた合計54組み合わせのプライマーを用いてPCRを行った.このうち,増幅バンドが確認され,かつ多型バンドが認められたのは43組み合わせであった.PCRごとの多型バンド数は1~8本で,平均は4.7本であった.多型を示したバンドの合計は204本であった.RAPD分析により,供試したハナハス品種は,アジアハス群,キバナハスとその交雑種群,ならびに日本の古い地層から出土した種子由来の品種群の3群に区分されることが示された.わが国に古くから栽培されている品種のうち,西日本で成立したと考えられる原始蓮,玉繍蓮,藤壺蓮および一天四海は,東日本で成立したと考えられる大賀蓮,行田蓮および皇居和蓮を含む品種群と遺伝的に異なることが明らかにされた.前者の葉表面は粗,後者は滑であり,両群は葉表面の粗滑によって区別された.
著者
野村 和孝
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
Journal of Health Psychology Research (ISSN:21898790)
巻号頁・発行日
pp.160712043, (Released:2016-10-31)
参考文献数
24

This study investigated the role of health psychology in preventing re-offending in the Japanese judicial correction system. The study also examined initiatives taken after legal amendments regarding cognitive behavioral therapy (CBT). The judicial correction system has emphasized efforts to improve the health of offenders. However, results of studies on the efficacy of CBT in preventing recidivism have been inconsistent. Moreover, research has shown that the role of health psychology in reducing re-offending has been unreliable. Therefore, functional analysis of CBT was used to consider roles of health psychology that are applicable to preventing re-offending.
著者
野村 和孝 安部 尚子 嶋田 洋徳
出版者
日本犯罪心理学会
雑誌
犯罪心理学研究 (ISSN:00177547)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.1-15, 2014

<p>本研究の目的は,集団認知行動療法 (CBGT) に基づく形式,および薬物依存からの回復者が主導するself-helpミーティング (SHM) に基づく形式の薬物依存離脱指導に参加することが,覚せい剤使用者の再使用リスクに及ぼす影響について検討することであった。累犯刑務所に服役しており,覚せい剤使用のため薬物依存離脱指導対象となった者をCBGT群 (<i>n</i>=19),SHM群 (<i>n</i>=10),およびwaiting list群 (<i>n</i>=23) に割り振り,刑事施設における薬物依存症者用評価尺度(山本ほか,2011; C-SRRS)を用いて検討を行った。その結果,CBGT群のみ,薬物依存離脱指導の実施前後において「薬害・犯罪性の否定」因子得点が有意に減少していることが確認された。また,薬物依存離脱指導の前後におけるC-SRRSの下位因子得点の変化量とデモグラフィック項目(年齢,IQ, 施設入所回数,暴力団組織への関与の有無)の関連性を検討した結果,CBGT群において,年齢が低い者,また入所回数が少ない者ほど,「薬害・犯罪性の否定」因子が改善していることが示された。一方で,SHM群においては,IQの低い者ほど「薬害・犯罪性の否定」因子が改善していることが示された。これらのことから,「薬害・犯罪性の否定」因子の強さの結果として,覚せい剤再使用に至る可能性の高い者には,CBGTに基づく形式を実施すること,そして年齢,IQ, 施設入所回数に基づくアセスメントに応じてSHMに基づく形式を併用することが肝要であると考えられる。</p>
著者
野村 和晴
出版者
独立行政法人水産総合研究センター
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、ニホンウナギにおいて2世代でクローン系統作出を可能にする雌性発生条件について検討した。ウナギ精子を遺伝的に不活性化する紫外線の照射条件は400 μW cm-2 s-1 の強度で35~75秒間(1,400~2,800 erg/mm2)だった。第二極体放出阻止は、受精後3分に、水温0℃の海水に、5~15分間浸漬という低温処理で可能だった。さらに、第一卵割阻止を可能にする高圧処理条件について検討したところ、受精後40~45分に、9,000~10,000 psiの圧力条件で、4分間という条件によりゲノムを倍加した4倍体の作出が可能であった。
著者
野村 和孝 山本 哲也 林 響子 津村 秀樹 嶋田 洋徳
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.143-155, 2011

本研究の目的は、性加害行為経験者を対象とした認知行動療法的治療プログラムを構成する心理社会的要因が、性加害行為抑止効果に及ぼす影響についてメタ分析を用いた検討を行うことであった。性加害行為抑止を目的とした認知行動療法的治療プログラムを心理社会的要因の構成に基づき分類したところ、セルフ・マネジメントの有無に基づく分類がなされた。セルフ・マネジメントの有無が性加害行為抑止に及ぼす影響についてメタ分析を行った結果、性的嗜好、歪んだ態度、社会感情的機能、リラプス・プリベンションから構成される治療プログラムの性加害行為抑止効果が確認された一方で、ストレスマネジメントなどのセルフ・マネジメントの向上を目的としたアプローチの手続き上の工夫の必要性が示唆された。
著者
野村 和史 山下 隼 井村 文哉 浅井 知
出版者
一般社団法人 溶接学会
雑誌
溶接学会論文集 (ISSN:02884771)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.264-273, 2018 (Released:2018-11-15)
参考文献数
28
被引用文献数
2

This study proposed the estimation method of the depth of wed penetration using the experimental measurement of the weld pool shape and the temperature on the front surface during the welding. This method is based on the simple heat conduction calculation, and does not require a flow-field calculation and a heat input information as seen in various welding simulations. In this paper, we first examined the applicability of this method to a bead on plate welding. As a result of application to TIG and A-TIG welding with SUS304 base metal, we obtained the estimated depth with an error of +14∼30% to the actual depth. We investigated this experimental result by the analytical heat conduction model, and found that utilizing the surface temperature with wider area has a possibility to estimate the depth with higher precision.