著者
金澤 朋美
雑誌
日本畜産学会第126回大会
巻号頁・発行日
2019-07-08

はじめに ウシの妊娠成立と維持には機能的な黄体が存在し,黄体からのプロジェステロン(P4)の持続的な分泌が必要である.これまで,直腸検査や超音波画像診断装置により測定した黄体サイズから血中P4濃度を評価してきた.近年,非侵襲的に血流の検査が可能な超音波ドプラ法を用い,黄体の血流を指標とした新たな機能評価が注目されている.本講演では,黄体の血流と機能の関係,ならびに胚移植(ET)における受胎性評価への適用について概説する.黄体の血管走行 黄体は血管が豊富な組織の一つであり,卵巣動脈から分岐する螺旋動脈を基部とし,黄体を取り囲むように血管網が発達している.排卵後,内卵胞膜から発達した血管が排卵窩へと侵入し血管網を構築して黄体細胞へ血液を供給する.この血管新生は黄体細胞でのP4合成に必要なコレステロールの輸送とP4の全身循環に必須である.黄体血流と機能 黄体サイズと血中P4濃度は正の相関があり,黄体発育に伴い両者は増加する.しかし,黄体サイズは発情後12日に最大となるが,P4濃度は14日まで増加し,黄体退行期では先にP4が減少し,次いで黄体サイズが減少する.一方,黄体血流面積(最大直径における血流面積)は黄体発育に伴い増加し14日に最大となり,16~17日に著しく増加した後,急激に減少する.黄体発育期や退行期では,黄体血流面積とP4濃度の増減が同期するため,超音波ドプラ法を用いた血流観察により機能的変化を鋭敏に評価できる.しかし,中期黄体期 (発情後9~12日)では黄体血流面積とP4濃度に相関が無いことから,黄体サイズが機能評価の指標としては優れる.黄体血流と受胎性 近年,性判別精液の普及に伴う安定的な後継牛の生産や黒毛和種子牛の販売価格高騰から,乳用牛への黒毛和種胚の移植が増加している.これまで,直腸検査や超音波画像診断装置または血中P4濃度による受胚牛の選定が行われてきたが,受胎率の向上には至っていない.そこで本研究では,黄体機能を反映する黄体血流と受胎性との関係,ならびにETにおける受胎性評価への適用を調べた. 分娩後50日以上経過したホルスタイン種経産牛58頭(平均産次数2.5 ± 1.7産,平均分娩後日数131.6 ± 82.3日)を供試し,発情後0,3,5,7及び14日に採血,超音波画像診断装置を用いて黄体と卵胞の形態及び超音波ドプラ法で黄体血流を調べた.7日に黒毛和種胚を移植,30日に妊娠診断をした後,受胎・不受胎群に分類し,共存卵胞,黄体面積,黄体血流面積(BFA),螺旋動脈基部の血流速度(TAMV)及び血中P4濃度を比較した.その結果,共存卵胞,黄体面積及び血中P4濃度は両群間で有意な差は無かった.一方,受胎群のBFAは高く推移し,不受胎群と比べて発情後7及び14日で有意(p<0.01)に高かった.受胎群のTAMVは高く推移する傾向が認められ,不受胎群と比べて14日で有意(p<0.01)に高かった.また,ロジスティック回帰分析より受胎に影響を及ぼす要因は,7日ではBFA,14日ではBFA及びTAMVであった.さらに,ROC(受信者動作特性)解析より受胎性評価に有用な因子は,7日ではBFA,14日ではBFA及びTAMVであり,カットオフ値はそれぞれ0.43 cm2(感度79.4%,特異度75.0%),0.63 cm2及び50.6 cm/s(感度85.3%,特異度91.7%)となった.以上の結果から,受胎群では発情後7及び14日のBFA及びTAMVは高く,また,これらを指標とすることで受胚牛の受胎性が高感度・高特異度で評価可能なことが示された.略歴: 平成17年3月 日本獣医生命科学大学 卒業平成17年4月 宮城県農業共済組合 入組平成29年3月 岐阜大学大学院 連合獣医学研究科 博士課程 卒業
著者
金澤 英作
出版者
一般社団法人 日本人類学会
雑誌
Anthropological Science (Japanese Series) (ISSN:13443992)
巻号頁・発行日
pp.201110, (Released:2020-12-05)

日本における歯の人類学は,戦後隆盛期を迎えたがその萌芽は明治時代からあった。小金井良精をはじめとする人類学者がむし歯や抜歯風習の研究を始めていた。昭和になってから藤田恒太郎が現れ,歯の解剖学を確立するとともに,歯のもつ様々な形態の研究を通して歯の人類学の可能性を示した。その門下からは多くの歯の人類学者が出たが,その一人が埴原和郎であった。埴原は特定の歯の変異形質がアジア人に多く出現することを示し,これをモンゴロイド・デンタル・コンプレックスと呼んで発表した。埴原に続く世代では,縄文人や弥生人のような日本の古人骨やアジア太平洋地域の様々な集団の歯の形質が調べられ,日本人の成立過程やアジアにおける人の移動に関する仮説などが出された。1990年代は歯の人類学が最も盛んな時期であり,メトリックやノンメトリック形質ばかりでなく,三次元形態,古病理学,霊長類の歯,咬耗,咬合,遺伝など様々な観点から人類学的研究が行われたが,2000年以後になると次第に研究者は少なくなってきている。歯の持つ情報は無限であると思われるが,そこから何を引き出すかが今後の課題であろう。
著者
金本 郁男 井上 裕 金澤 ひかる 内田 万裕 中塚 康雄 山本 幸利 中西 由季子 佐々木 一 金子 明里咲 村田 勇
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.133-140, 2020

<p>2種類の低糖質パンを摂取した時の食後血糖推移を食パンおよび全粒粉パンと比較するとともに, セカンドミール効果および糖質の消化性を評価するために試験を行った。健常成人11名 (男性2名, 女性9名) を対象者とした。摂取する熱量を統一した食パン (糖質38.6 g) , 全粒粉パン (糖質36 g) , マイルド低糖質パン (糖質8.5 g, 高たんぱく) , スーパー低糖質パン (糖質3.4 g, 高たんぱく高脂質) のいずれかを朝食に摂取し, 昼食にカレーライスを摂取する4通りの試験を行い, 食後血糖を経時的に測定した。糖質の消化性はGlucose Releasing Rate法で測定した。その結果, マイルド低糖質パン, およびスーパー低糖質パン摂取後の血糖値は低値を示したが, セカンドミール効果は認められなかった。本研究で用いた2種類の低糖質パンのうち, 消化性, 食後血糖, 満腹度の観点からマイルド低糖質パンの方が優れていると考えられた。</p>
著者
井上 佳代 鍔本 浩志 金澤 理一郎 堀内 功 小森 慎二 田端 千春 中野 孝司 塚本 吉胤 廣田 誠一
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.106-111, 2011

悪性腹膜中皮腫(malignant peritoneal mesothelioma:MPM)と原発性腹膜癌(primary peritoneal carcinoma:PPC)は同じ腹膜中皮細胞由来であるが,病態や治療方針が異なり早期に鑑別する必要がある.またMPMはPPCに比してまれで本邦の年間女性死亡者数は30人に満たず,肉眼的に大網に限局した早期のMPMの報告は海外を含めて数件が報告されているのみである.今回経腟的腹水穿刺を行い,腹水細胞診を免疫染色することでMPMを診断し,MPMに適応した術式が選択できた症例を経験したので報告する.症例は32歳,経産婦.月経不順にて前医を受診し腹水貯留を指摘されたため当科紹介となった.血清CA125は129 IU/ml,経腟超音波検査にて両側付属器およびダグラス窩腹膜は正常で,腹部造影CT検査にて肥厚した大網の脂肪組織が淡く造影された.消化管内視鏡検査にて異常なく,PET/CT検査にて18F-fluorodeoxygrucose (FDG)の有意な集積は認めなかった.ダグラス窩穿刺により淡褐色粘性腹水を採取し細胞診に提出したところ,重積性を示すマリモ状細胞集塊を認め,calretinin,CK5/6,D2-40による免疫化学染色法にていずれも陽性であった.これよりMPMと診断し腹腔鏡下に腹腔内を観察したところ,黄褐色で不整に肥厚した大網以外に異常を認めず大網生検を行った.生検組織によりMPMと確定診断した後に肉眼的完全摘出を目標として大網亜全切除術を行った.術後に化学療法を勧めたが拒否され, 6ヵ月後に全身倦怠感を認めPET/CT検査を施行したところ腹腔内に多発腫瘍を認めた.現在,pemetrexedとcisplatinによる全身化学療法を行っている.〔産婦の進歩63(2):106-111,2011(平成23年5月)〕
著者
田中 真実 渡辺 毅 打田 悌治 金澤 武道 長内 智宏 奥村 謙
出版者
日本未病システム学会
雑誌
日本未病システム学会雑誌 (ISSN:13475541)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.1-8, 2006

糖尿病の発症は主として膵からのインスリン分泌不足や不十分なインスリン作用によるが, 遺伝因子と生活環境因子との関係も含めて重要である。特に食生活の欧米化に伴い生活習慣, 特に食生活の重要性がクローズアップされている。<BR>そこで, 古来から非常に多くの生理活性物質を含有するとされ, 栄養学的にも優れた食品素材である大豆から, グループAソヤサポニンとグループBソヤサポニンとを分離し, 2型糖尿病マウス (KK-A<SUP>y</SUP>/Ta) に投与し血糖調節作用について検討した。さらに, 粗サポニン画分をヒト被験者に投与し, 血糖値是正効果についても検討した。<BR>雄性2型糖尿病マウスKK-A<SUP>y</SUP>/TaにグループAソヤサポニンとグループBソヤサポニンとを別々に投与した。グループBソヤサポニンに血糖値上昇抑制作用は明らかに認められたが, グループAソヤサポニンにはその作用は認められなかった。試験終了時の血漿インスリン値は, コントロール群とグループAソヤサポニンとでは差はないが, グループBソヤサポニンでは明らかに低値であった。血漿レプチンはコントロール群に比して, グループBソヤサポニン投与群で高値を示した。<BR>次に, 空腹時血糖値111mg/dL以上の被験者に粗サポニン画分を投与した結果, 投与前と比べ投与12週目の空腹時血糖値は明らかに低下した。一方, 試験終了後4週目には血糖値が上昇した。投与前と投与12週目に糖負荷試験を行ったところ, 糖負荷30分後の血糖値は明らかに上昇抑制された。さらに, 投与12週目と投与終了後4週目の糖負荷30分後の血糖値に明らかな亢進が認められた。<BR>粗ソヤサポニン画分は, ヒト血糖ならびに糖負荷試験による血糖上昇に対して抑制効果を有するが, その作用機序にグループBソヤサポニンが関与していると考えられた。また, グループBソヤサポニンを投与するとレプチンの血中濃度が増加し, インスリン抵抗性の改善も示唆された。
著者
金澤 正剛
出版者
国際基督教大学キリスト教と文化研究所
雑誌
人文科学研究 (キリスト教と文化) = Humanities: Christianity and Culture (ISSN:00733938)
巻号頁・発行日
no.40, pp.41-54, 2009-03-31

Why Does Music Exist? Why does music exist? Different from other animals, the human beingshave natural nature to think and to express themselves by various means.One of such means is the language, but if they cannot use the language, theytry to express themselves by movements of their bodies, or by using colors,shapes or sounds. They also have natural nature to pursue and honor thebeauty and therefore try to express themselves in a way that they believe themost beautiful expression. As a result they have produced the literature bymeans of language, the dance and the drama by movements of bodies, thefine arts by means of shapes and colors, and the music by means of sounds.These are essential elements to their lives. One can perhaps define the music as “aesthetic expression by means ofsounds,” but the problem is whether there is the general consensus of whatis beautiful. What is considered beautiful by some people may be felt uglyby others. As a result there are a variety of musical expressions in the worldand each nation has its own music. In Europe the musical tradition goesback to Christian chants, of which the oldest is singing of the psalms, thecustom that Christianity inherited from Judaism. The most important ofearly Christian chants is the Roman chant, better known as Gregorian chant,which has become the starting point of later European music, both sacredand secular. As specific examples the speaker wishes here to demonstrateeight different reciting tones of Psalm 110 (or Psalm 109 in Latin), theLutheran chorale “Christ lag in Todesbanden” and Bach’s cantata based onthe chorale, and a performance of a popular pianist based on a Gregorianmelody.
著者
金澤 有紘
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.73, no.5, pp.442-452, 2016-09-25 (Released:2016-09-23)
参考文献数
49

異種モノマー間の交差生長反応を伴う共重合系として,ビニルエーテルとオキシランのビニル付加・開環同時カチオン共重合に関する最近の研究を概説する.オキシラン由来のオキソニウムイオン生長種にビニルモノマーが付加しないため,これらのモノマーの共重合は一般に難しいとされてきた.そこで,オキソニウムイオン生長種の開環反応により炭素カチオン種を生成するようモノマー構造・開始剤系に着目し,適切に設計することで,両モノマー間の交差生長反応を伴った共重合が進行することを明らかとした.本報ではさらに,交差生長反応の頻度に影響を与える因子,ケトンを用いた三元共重合系の構築,アルコキシオキシラン・環状ホルマールを用いた制御カチオン共重合系の設計に関する研究結果についても述べる.
著者
金澤 浩 浦辺 幸夫 岩本 久生 白川 泰山
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.A0475, 2008

【目的】腱損傷や腱断裂の術後などでは腱組織の伸張性の改善が求められる.その際のリハビリテーションではストレッチングを用いる場合が多いが,ストレッチングによって生じる腱組織の伸張量は明確ではない.腱組織の伸張を目的としたストレッチングを効果的に実施しようとする場合,実施時間と腱組織の伸張量との関係を知る必要がある.本研究の目的は,下腿三頭筋をストレッチングし,アキレス腱伸張量とストレッチング時間との関係を調査してアキレス腱の伸張に有効なストレッチング時間を決定することである.<BR>【方法】対象は下肢に傷害の既往がなく,特別なスポーツ活動を行っていない健康な成人女性40名とした.方法は,まずデジタル超音波診断装置(EUB-6500,(株)日立メディコ)とリニア型プローブ(EUP-L54MA,(株)日立メディコ)を用い,安静立位の超音波画像上で右の腓腹筋内側頭の筋腱移行部を確認し,その位置の皮膚にマーカーを付けた.また,踵骨隆起の位置を確認して皮膚にマーカーを付け,二点間の距離をアキレス腱長とした.対象は足関節最大背屈角度に設定されたストレッチングボード上で立位をとった.ストレッチング終了直後,再び安静立位でアキレス腱長を測定し,ストレッチング前後のアキレス腱長を比較した.ストレッチング時間は,1分,2分,3分,5分,10分の5種類とした.1回のストレッチングの影響が最長で4日間持続するという報告があることから,各測定の間隔を5日以上とした.測定は同じ時間帯に行い,実施時間の順序は無作為に選択した.本研究は,医療法人エム・エム会マッターホルン病院倫理審査委員会の承認を得て行った.<BR>【結果】安静立位のアキレス腱長の平均は182.4±23.1mmだった.ストレッチング後,アキレス腱は,1分で3.3±1.5mm,2分で6.6±2.1mm,3分で6.8±0.4mm, 5分で7.1±0.5mm,10分で7.4±0.5mm伸張され,1分と2分では有意に伸張されたが(p<0.01),それより長い時間では伸張量に差は認められなかった.<BR>【考察】10分のストレッチングでアキレス腱は平均7.3mm伸張された.久保ら(2006)は,足関節底背屈0°で底屈方向への等尺性最大随意収縮時の腱組織の最大伸張量は20歳代で14.4mmだったと報告した.腱組織はストレッチングよりも筋収縮によってさらに伸張される可能性を示しており,腱損傷後などのリハビリテーションで段階的なストレッチングを実施する際に示唆を与えるかもしれない.アキレス腱伸張量とストレッチング時間との関係については,ストレッチングを3分以上行っても2分のアキレス腱長と差がなかったことから,腱組織の伸張を目的としたストレッチングは2分間で十分であると考えられた.<BR>【まとめ】本研究の結果,アキレス腱の伸張を目的としたストレッチングは2分で有効であることがわかった.
著者
金本 郁男 金澤 ひかる 内田 万裕 中塚 康雄 山本 幸利 中西 由季子 佐々木 一 金子 明里咲 村田 勇 井上 裕
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.133-140, 2020 (Released:2020-08-19)
参考文献数
24

2種類の低糖質パンを摂取した時の食後血糖推移を食パンおよび全粒粉パンと比較するとともに, セカンドミール効果および糖質の消化性を評価するために試験を行った。健常成人11名 (男性2名, 女性9名) を対象者とした。摂取する熱量を統一した食パン (糖質38.6 g) , 全粒粉パン (糖質36 g) , マイルド低糖質パン (糖質8.5 g, 高たんぱく) , スーパー低糖質パン (糖質3.4 g, 高たんぱく高脂質) のいずれかを朝食に摂取し, 昼食にカレーライスを摂取する4通りの試験を行い, 食後血糖を経時的に測定した。糖質の消化性はGlucose Releasing Rate法で測定した。その結果, マイルド低糖質パン, およびスーパー低糖質パン摂取後の血糖値は低値を示したが, セカンドミール効果は認められなかった。本研究で用いた2種類の低糖質パンのうち, 消化性, 食後血糖, 満腹度の観点からマイルド低糖質パンの方が優れていると考えられた。
著者
遊間 義一 金澤 雄一郎
出版者
兵庫教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究では,個人属性(親への愛着)の再犯に対する抑止効果が,非行少年たちが生活している地域社会の属性(完全失業率及びその前年との差)にどのような影響を受けているのかを,1991年に日本全国の少年鑑別所に初めて入所した少年6238名を対象として検討した。階層的母集団分割生存分析モデルを用いて解析すると,親への愛着,完全失業率,完全失業率の前年との差の主効果は,いずれも理論的な予測と一致する方向で有意となった。さらに,親への愛着と完全失業率に関する二つの変数の交互作用も有意であることが見いだされた。
著者
金澤 光 田崎 志郎
出版者
埼玉県水産試験場
巻号頁・発行日
no.46, pp.27-36, 1987 (Released:2011-03-05)
著者
平木 隆夫 木浦 勝行 郷原 英夫 金澤 右 豊岡 伸一 加藤 勝也 三村 秀文
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

肺アスペルギローマの症例に対してラジオ波焼灼療法を行った。治療に伴う有害事象はなく、安全に治療された。その後、CTによる経過観察を治療後26ヶ月まで行い、焼灼域は経時的に縮小傾向していった。また治療後16ヶ月には焼灼域の生検を行った。焼灼域はほとんどが線維性組織で、菌糸はごくわずかにみられるのみであった。よって、この研究によりラジオ波焼灼療法はアスペルギローマに対して安全かつ有効であることが示唆された。