著者
石橋 勇人 岡部 寿男 櫻井 恒正 金澤 正憲
雑誌
分散システム運用技術シンポジウム'97論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, pp.87-92, 1997-02-06

京都大学では、全学をカバーするATMネットワークであるKUINS-II/ATMを1996年3月に導入した。このATMネットワークは、総計260台のATM交換機からなる大規模なものであり、交換機間を接続する回線容量は1.8Gbpsから311Mbpsとなっている。京都大学には、すでに全学をカバーするキャンパスネットワークであるKUINSが敷設されているが、 KUINS-II/ATMの基本的な考え方は、従来からあるキャンパスネットワークを置き換えてしまうのではなく、従来のネットワークを活かしつつ、これまでにはで
著者
金丸 競
出版者
The Society of Fiber Science and Technology, Japan
雑誌
繊維素工業 (ISSN:18842283)
巻号頁・発行日
vol.7, no.6, pp.149-157,33, 1931

原料棉花中には (1) 著しく粘度を低下する (2) フェーリング液に對し大なる還元性を示す (3) メチレンブリウ色素に對し大なる親和力を有する三種の非纎維素分含有されそれ等は何れも苛性曹達溶液内煮沸に依りては完全に除去されず夫々その除去の時間的經過の状況を異にするものである。標準纎維素の調製法として木綿纎維の規準となるべき處理法は之を定めることが困難である研究者はその研究の目的とするところ之從つて適宜な處理を施すべきである。<BR>標準纎維素は米棉を原料とし (化學的には埃及棉及印度棉に比し優秀である) 1%苛性曹達溶液を用ひ13時間煮沸處理 (この時間にて銅價及メチレンブリウ價は略最低に達し上昇せる粘度-煮沸處理中粘度は一度低下し7-8時間にて最低値に達し再び上昇する-はこゝに於て略極大値に達する) 次である標準方法に準じ水洗精製したものである。
著者
長島 彦衛 大竹 通男 勝田 金太郎
出版者
Japanese Society of Sheep Science
雑誌
日本緬羊研究会誌 (ISSN:03891305)
巻号頁・発行日
vol.1982, no.19, pp.14-17, 1983

めん羊脱線血作製について, 従来から行われているビーズ玉法と, 今回考察したブラシ法について, 脱線血獲得量, Ht値, 血球抵抗性, 溶血度および無菌性について両法を比較検討した結果, 次のように要約される。<BR>1. 脱線血獲得量は, ビーズ玉法では平均52.1±15.0 (SD), ブラシ法では平均70.8±2.5 (SD) であり, ビーズ玉法に比べブラシ法が勝っていた。<BR>2. Ht値および血球抵抗性では, 両者に際立った差異は認められなかった。<BR>3. 溶血度は, ビーズ玉法で平均1.112±0265 (SD) に対し, ブラシ法では平均0.637±0.153 (SD) であり, ブラシ法のほうが優れていた。<BR>4. 無菌性においては, ビーズ, ブラシ法の両法に顕著な差異はみられなかった。<BR>以上の成績から, ブラシを使用しためん羊の脱線血製法は, ビーズ玉法に比較して有効な脱線血製法であることが認められた。
著者
金川 雅和 小木曽 公尚
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.128-135, 2015 (Released:2015-02-17)
参考文献数
8

This paper presents a method for estimating player's belief related to Bayesian Nash equilibrium in a class of static Bayesian games. The method is to construct a feedback control system for a nonlinear plant that expresses evolution of a mixed strategy and a belief of the games. A numerical example confirms that their beliefs can be estimated by the proposed method.
著者
永井 明子 松野 昌展 葛西 一貴 網干 博文 川村 全 佐竹 隆 金澤 英作
出版者
Japanese Association for Oral Biology
雑誌
歯科基礎医学会雑誌 (ISSN:03850137)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.232-240, 1998-08-20 (Released:2010-06-11)
参考文献数
16

アジア太平洋モンゴロイド集団の下顎小臼歯についてその舌側咬頭数を調べ, 出現頻度を各集団ごとに比較した。第1小臼歯については舌側1咬頭性のものが日本で54.9%と半数以上を占めており, 2咬頭性のものは41.5%であった。1咬頭性の頻度を集団ごとに比較すると, モンゴルでは68.1%と高く, ついで日本が54.9%, ミクロネシアのキリバスは51.9%, 台湾のヤミでは半数以下の44.1%, 太平洋集団のサモア, フィジー, そしてオーストラリア先住民は40%以下の低い頻度であった。2咬頭性のものはモンゴルでは29.8%と低い頻度を示すが, サモア, フィジー, オーストラリア先住民は50%以上を占めていた。第2小臼歯では舌側2咬頭性のものがどの集団でも70%以上を占めている。1咬頭性のものはモンゴル, 日本, ヤミ, キリバスでは10%以上の頻度でみられるが, サモア, フィジー, オーストラリア先住民での頻度は低い。また3咬頭性のものがフィジー, オーストラリア先住民では20%以上の頻度であった。第1小臼歯と第2小臼歯を比較すると, 第2小臼歯の方が舌側咬頭数の変異は少ない。集団間では太平洋集団で第1・第2小臼歯ともに舌側咬頭数が多いものの頻度が高いことがわかった。
著者
藤森 行雄 金子 隆司 西出 宏之 土田 英俊
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.485-488, 1993-06-25 (Released:2010-11-22)
参考文献数
12
被引用文献数
2 6

カンファーキノン (CQ) とジメチルアミノエチルメタクリレート (DMAEMA) は光重合型歯科用レジンに重合開始剤として応用されている. CQおよび各種アミンの存在下におけるMMAの重合をモデル系として, 光照射によるCQのカルポニル基の消費率, ラジカル挙動, ポリマーの収率からラジカル重合開始能を考察した. CQとDMAEMAは窒素下での光照射によりCQラジカルアニオンを生成した. 光照射によるCQのカルポニル基とCQラジカル信号強度の減少率はポリマーの収率に依存し, CQラジカルの水素引き抜き反応により重合が進行することが示唆された. 一方, 大気下での光照射ではCQのカルボニル基の消費率は少なく, ポリマーの収率は低下した. 大気中の酸素により開始反応が阻害されることが明らかとなった.
著者
金 英子 松尾 豊 石塚 満
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.48-57, 2007 (Released:2007-01-05)
参考文献数
28
被引用文献数
3 6

Social relation plays an important role in a real community. Interaction patterns reveal relations among actors (such as persons, groups, companies), which can be merged into valuable information as a network structure. In this paper, we propose a new approach to extract inter-business relationship from the Web. Extraction of relation between a pair of companies is realized by using a search engine and text processing. Since names of companies co-appear coincidentaly on the Web, we propose an advanced algorithm which is characterized by addition of keywords (or we call relation words) to a query. The relation words are obtained from either an annotated corpus or the Web. We show some examples and comprehensive evaluations on our approach.
著者
川上 宏金 大島 隆義
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.p429-436, 1988-06

粒子, 反粒子変換に対して非対称性を有し, かつ, その質量はあっても電子の〜10^<-5>以下と極端に軽いにもかかわらず, この広大な宇宙の将来を左右するかも知れないと予想されている素粒子 "ニュートリノ" の質量について考えてみよう. その質量をオーソドックスな原子核分光法で測定することにより, 素粒子物理学と宇宙物理学の先端的問題に迫ることができる. 1980年ソ連グループが有限のニュートリノ質量値(14〜46 eV)を発表して以来, また, 最近超新星爆発によるニュートリノを人類が初めて検出したことにより, その質量の有無は重大な関心事となっている. そして現在世界の10カ所以上で^3H線源を使ったニュートリノ質量の直接測定実験が遂行, 又は準備されている. ここでは, 主に日本で行われている実験について紹介し, 外国の例と比較しながら解説する.