著者
金子 かつこ 渕野 剛生 安武 正剛 内藤 郁夫 飯岡 正麻 芝木 儀夫
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.45, pp.248-249, 1998-10-30

Effects of color on perceived qualities of textile materials were studied by using dyed polyester chips. Six hues were investigated. Five color chips of textile with constant lightness and 4 to 5 chips with constant chromaticness were chosen in each hue. 25 Girl students were investigated their own 6 fundamental qualities by means of SD-method after demonstration of the textile chips at constant conditions. The effects of Munsell chroma and value were studied by means of correlation coefflcients and slopes of regression straight line. The lightness value affects on senses of shade of color, roughness, lightness, hardness, and the chromaticness value does on the sense of activeness.
著者
金指 努 綾部 慈子 竹中 千里 肘井 直樹
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.97, no.2, pp.95-99, 2015-04-01 (Released:2015-06-02)
参考文献数
21
被引用文献数
2

東京電力福島第一原子力発電所事故に起因する, 森林から渓流生態系への落葉を介した放射性セシウムの移動を明らかにするために, 福島県伊達郡川俣町の小渓流において, 渓畔域に分布するコナラの生葉, 林床の枯死・脱落葉 (落葉) および渓流 に堆積している落葉に含まれるセシウム 137 (137Cs) 濃度の関係を明らかにした。コナラの葉は, 生葉から落葉となり, 渓流に 堆積して分解される過程で, 137Cs 濃度が減少していた (2013年)。2012 年と 2013 年の落葉期 (11月) に, 林床に落下したコナラ葉と, 各翌年の3月に, 渓流に堆積しているコナラ落葉の137Cs 濃度を比較すると, 渓流のコナラ落葉の方が低くなった。 また, 林床に落下したコナラ落葉, 渓流に堆積しているコナラ落葉および渓流に堆積しているその他の落葉は, それぞれの各年における137Cs 濃度に大きな変化はなく, 今後も長期間, 渓畔林から渓流生態系へ落葉を介して137Csが移動する可能性が示唆された。
著者
長谷山 美紀 金子 千晶 北島 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.88, no.3, pp.661-664, 2005-03-01
被引用文献数
1

リング周波数フィルタは, 高速かつ高精度に眉間の位置を検出できるが, 前髪を眉の近くまでおろしている人の顔に対しては, 適用ができない.本論文では, このような場合にも, 適用を可能とするためにフィルタの適用領域を限定する前処理を提案する.
著者
宋 鎮祐 笠原 浩三 金山 紀久
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.142-150, 1996-08-15
被引用文献数
3

農業経営計画問題は、農業経営の実態調査→係数整理→計画策定→実践評価という経営管理の全体に関わるものであり、経営改善のための重要な役割を担っている。しかし、今までの科学的、数学的方法においては、意思決定者の主観に係わるあいまいさを取り扱う手段がなかった。したがって、得られた結果が理屈の上では確かに正しいにもかかわらず、実体にそぐわなかったり、実感に合わなかったりということが少なくなかった。本研究では、農業経営者の意思決定のための環境条件には多くのあいまい性が存在すると考え、ファジィ理論におけるあいまいさが農業経営設計のどのよな側面で有効な意味を持ちうるかを畑肉牛複合生産農家を通じて考察する。また、ファジィ理論を適用した一分野であるファジィ可能性計画問題をどのような形式で農業経営計画の手法としてモデル化すべきかを検討する。まず、ファジィ計画問題は、意思決定者の目標や制約に対する希求水準のあいまいさを扱うものと、目的関数や制約条件の係数のあいまいさを扱うものに区分し、実際の畑肉複合経営の策定を試みる。次に、具体的な分析対象として、鳥取県の気高町における畑肉複合経営農家を取り上げ、この分析を通じて、ファジィ理論が農業経営計画の意思決定過程の多くのあいまい性を有効に取り扱うことができることを実証的に検討するものである。
著者
金谷健一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.201-209, 1994-02-15
参考文献数
38
被引用文献数
42

画像データを解析して3次元情報を抽出する場合に、通常は多数のデータに最小二乗法を適用して、ノイズに対するロバスト性を増している。本諭文ではまずコンピュータビジョンに典型的に現れる最小二乗法では、その重みを最適に選んでも解に統計的な偏差があることを指摘する。そして、統計解析によって偏差を除去する「くりこみ法」と呼ぷ手法を定式化する。これを消失点や出現点の推定、コニックの当てはめ、3次元運動解析に適用した例を示し、画像の誤差についての情報がなくても精度が向上することを確認する。
著者
田辺 仁志 中山 忠三 浅山 哲 内海 進 栗栖 弍彦 市川 吉夫 河合 孝 鮎沢 千尋 河原畑 勇 福原 敏彦 橋本 陽子 久保 正太郎 楠野 正夫 中村 二郎 宮沢 左門 有賀 久雄 宮島 成寿 今井 退 小田 常治 川森 郁郎 川瀬 茂実 石川 義文 沖野 英男 山口 孝根 三好 健勝 倉田 啓而 鮎沢 啓夫 山口 定次郎 小林 勝 岩下 嘉光 細田 茂和 松沢 則子 山崎 寿 小林 あつ子 山田 たけを 市岡 正道 丸山 長治 高須 敏夫 佐藤 清 山崎 昭治 酒井 英卿 片岡 平 梅村 義雄 村上 昭雄 田島 弥太郎 鬼丸 喜美治 佐渡 敏彦 広部 達道 沓掛 久雄 渡部 仁 長野 ヒロ 小林 悦雄 佐伯 佳之 阿相 敏雄 佐藤 正市 平田 保夫 武井 隆三 長島 栄一 高沼 重義 蒲生 卓磨 一場 静夫 宮川 千三郎 清水 滋 堀内 彬明 波島 千恵子 安江 昇 辻田 光雄 真野 保久 板垣 正男 田中 義麿 中山 光育 筑紫 春生 土井 良宏 山下 興亜 長谷川 金作 小林 勝利 石戸谷 幸雄 楠木園 正雄 橋口 勉 吉武 成美 赤井 弘 森 精 有本 肇 小西 孝 小野 四郎 荒井 三雄 加藤 康雄 土橋 俊人 後藤田 さっき 吉田 勝 進士 安治 青木 一三 小松 計一 鳥居 礼子 橋本 嘉男 清水 正徳 坂口 育三 小笠原 真次 中川 房吉 北村 愛夫 佐藤 歌子 大野 巌 原田 泰介 関 文夫 石垣 隆謌 嶋崎 昭典 大沢 定敏 小島 哲雄 布目 順郎 小川 敬之 松田 和夫 大工原 建
出版者
The Japanese Society of Sericultural Science
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.207-221, 1965

126) キンケムシの核多角体病に関する研究 (第1報) 発生実態調査と多角体の性状について<BR>127) キンケムシの核多角体病に関する研究 (第2報) ウイルスのキンケムシに対する感染力とウイルス伝播の-知見<BR>128) キンケムシの核多角体病に関する研究 (第3報) ウイルスの交差感染について<BR>129) 野外昆虫多角体病と家蚕多角体病に関する研究 (VIII) 家蚕, サクサンなどに感染性を示す核多角体病ウイルス
著者
佐藤 雄隆 金子 俊一 五十嵐 悟 丹羽 義典 山本 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.202, pp.15-22, 2001-07-11
被引用文献数
1

継続的に情景を撮影した画像時系列において新たな出現物体を検出し背景から分離するための画像パタン検出技術は, 環境監視, メディア処理などの様々な分野において重要となりつつある.本研究では, 明度変動の影響を抑えながら, ピクセル単位の分解能で局所的なテクスチャを評価するRRFを提案し, 本来のテクスチャ・パタンのみの類似を検出するという特性を実現している.これにより, 出現物体のもつ明度分布に依存せず, しかも影などの不良条件による明度変動の影響を低減した背景差分を実現している.理論的検討および実画像を用いた実験を行い, 手法の有効性を示す.
著者
三須 俊彦 苗村 昌秀 境田 慎一 鄭 文涛 金次 保明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.203, pp.23-30, 2001-07-12
被引用文献数
20

オクルージョンやオブジェクトの変形が生じ得るサッカーシーンにおいて, 長時間に渡って頑健に選手を追跡するため, テクスチャ, 色, 形状等の複数の観測情報を融合利用する手法を提案する.本手法では, 観測の信頼度や選手間の位置関係等に応じて, Kalmanフィルタの観測共分散行列を適応的に設定することで, オクルージョン等へのロバスト性を得ている.本稿では, 本手法の構成と実験結果を示し, 新しいデータ放送やスポーツ解説番組への応用について触れる.
著者
山本 陽平 金森 由博 三谷 純
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.1507-1516, 2015-06-15

本論文では,両面に色の付いた単位正方形をピースとする組合せパズルについて議論する.ピースは両面に色を付けることができ,すべてのピースを過不足なく使用してあらかじめ指定された色模様(「正答」と呼ぶ)を復元することを目的とする.正答が2つ以下であれば,ピースの各面に適切に色を割り当てることで,必ずすべての正答を再構成できる.正答が3つ以上ある場合には,正答間で共通する色をうまく再利用する必要があり,場合によってはすべての正答を実現するピースの集合が存在しないこともあるため,パズルの問題を作成するときには注意が必要となる.そこで,複数の正答が入力として与えられたときに,その正答を実現できるピースの集合が存在するか否かを判定するための条件式と,存在する場合にはピースの生成を行う手法を提案する.そうでない場合には,正答の色合いを調整して,ピースを生成可能にする手法の提案も行う.いくつかの例題で提案手法の実験を行い,実際にパズルを試作したので報告する.
著者
桑原 周 金井 秀明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. SPT, セキュリティ心理学とトラスト
巻号頁・発行日
vol.2015, no.17, pp.1-8, 2015-05-07

本稿では都市部での駐輪管理を対象に,タブレットやスマートフォンの携帯端末を用いた追跡情報の告知システムを提案する.従来では駐輪 1台ごとに駐輪履歴の紐付けを行うことは困難であり,駐輪規範の改善には強制撤去などの即時的な手法を用いる事が主であった.そこで,駐輪場での放置駐輪自転車の行動履歴情報を,携帯端末内に登録する追跡情報システムを構築した.このシステムを活用し,駐輪行動履歴の個別告知を実施し,その駐輪規範の改善効果を測定した.その結果,監視情報の告知前後の駐輪状況を比較したところ,監視情報の告知後 6 週間後において放置駐輪が 5 割ほど減少していることが確認され,質問紙調査を実施したところ,システムの対象ユーザも規範の改善を実感している事実が明らかになった.この知見に基づいて,監視情報が与える社会的ジレンマ状況下の行動規範改善について検討し,本稿で報告する.
著者
金沢 治子 岩崎 礼子
出版者
横浜女子短期大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:0389830X)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.37-61, 1989-09-30

女子大生600名を対象に健康と食生活との関連性について,アンケート調査を行った。1)本対象の体格は身長・体重の平均値は157.6cm,51.1Kgであった。体格に対する自己評価については「太っている」と思っている者が64%と高率を示し過大に認識している者が多く細身志向といえる。2)健康観については,95%の者が「丈夫乃至普通」と回答しながらも冷え症や貧血の傾向にある。また健康の保持増進に対しては健康増進策をとっている者は48.5%であった。その手段としては眠を十分にとる58.4%,スポーツをする26.1%,食事に注意する24.4%を挙げている。3)不定愁訴で発症率の高い項目の順位は(1)体全体がだるく,つかれやすい(2)めまい,立ちくらみがよく起こる(3)便秘しやすい(4)すぐ汗をかきやすい(5)朝,気分よく起きれない(6)仕事をする気力がないであり,いずれも50%を越えている。不定愁訴皆無の者は600名中9名(1.5%)であり1人当り不定愁訴最多保有数は12種で2名(0.3%)であった。98%の者は不定愁訴保有者であり1人当り平均不定愁訴保有数は6種であった。4)本対象の食品類の摂取の仕方は「よく食べる」者では卵類,肉類が約半数(52%,49%)を占め,大豆製品,魚類は,20%,16%である。野菜類では,生野菜が65%と半数を上廻り,果物は50%であった。「よく食べない又はあまり食べない」者では,大豆製品,魚類,肉類及び卵類(22%,16%,7%,6%)の順位となっており,又果物9%,緑黄色野菜5%,生野菜3%であった。不定愁訴数と食品の摂取の関係は,肉類を「よく食べる」者は不定愁訴数の多い者の順に(A,B,C)増加したが,大豆を「よく食べる」者は,逆にA,B,C順に減少した。又魚類,卵類,緑黄色野菜,生野菜,果物,及びつけものは「食べない,又はあまり食べない」者が,A,B,C順に次第に増加した。不定愁訴数の少ない者は,多い者に比べ肉類の摂取が少なく,他の食品類は多く摂取していた。不定愁訴数の多い者ほど,食事内容が肉類にかたよる傾向にあった。食品の組合せは,「よく食べる」食品では肉類,魚類,卵類,及び豆類のうち1種類のみが約30%を占め,2種,3種の組合せは次第に減少し,4種類組合せる者は5%であった。又「食べない,又はあまり食べない」では,1種類だけが20%,2種,3種と次第に減少し,4種は1%であった。野菜類,果物類の組合せは,1種類だけは20%,2種,3種の組合せは30%をこえており,野菜類,果物類の摂取が多くなっていた。不定愁訴数と食品の組合せの関連では,不定愁訴数の少ない者と多い者と比べると,少ない者の方が多くの食品を組合せてBlanceよく食品類を摂取していた。5)牛乳の摂取の仕方は「毎日飲む」者は32%おり,「飲まない」者は29%であった。牛乳の摂取と不定愁訴数の間では,特に頻度差はみられなかった。6)食事の量を主食,副食共に「人並だと思う」者は,72%,68%と約2/3を占め,「人より多いと思う」者は主食で18%,副食では26%,「人より少ないと思う」者は11%,6%であった。食事の量と不定愁訴数の関係は,主食,副食共に「多いと思う」者の比率が,不定愁訴数の多い者ほど高い値となっていた。「少ないと思う」者では,副食については特別な関係はみられなかった。7)欠食率は朝食12%,昼食1%,夕食2%であり,61年度の国民栄養調査値より,3食共に低くなっていた。不定愁訴数の多い者ほど欠食率が高く,朝食では27%であった。この値は同年代の調査値の2倍となっていた。欠食の理由では38%の者が「時間がない」と回答をしていた。5%の者は「太りすぎを防ぐ」であった。8)外食率は,朝食2%,昼食15%,夕食11%であり,同年代の調査値よりすべてにおいて下廻っていた。特に昼食では約1/3低い値となっていた。不定愁訴数との関係は,3食共に不定愁訴数の多いものほど高い値となっており,特に多いCグループでは昼食を除き,同年代の値の2倍近い値となっており,不定愁訴数の少ない者は3食共に1/3の値であった。又食事にかける時間については,不定愁訴数の多い者ほど食事時間が早くなっていた。9)「夜食をする」者は過半数(59%)を占めていた。「夜食をしない」者に不定愁訴数の少ない者が多くみられた。夜の9時〜翌朝5時までの時間帯の喫食率は,PH9時代,AM0時代,2時代において,不定愁訴数の多い者ほど高い値であった。10)ファーストフーズの使用頻度は「毎日使用する」が約1%,「週又は月数回」が83%であったのに対し,同年代の調査結果では「毎日する」が15%,「使用しない」は皆無であり,本対象の方が低い値となっていた。又,不定愁訴数の多い者ほどファーストフーズ使用頻度が高く(A34%,B40%,C53%)「あまり使用しない」者は,同じ順に低く(A25%,B13%,C9%)なっていた。11)食品の組合せに対する食意識は「考える」者は10%,「意識しない」者は44%であった。不定愁訴数の少ない者ほど食品の組合せを考えており,多い者ほど意識する率が低くなっていた。