著者
鈴木 陽一 橋本 明記 松崎 敬文 田中 祥次 木村 武史 土田 健一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.193, pp.7-12, 2013-08-29

スーパーハイビジョンなどの大容量伝送の実現に向けて,周波数利用効率,所要C/N改善を目指した伝送方式の検討を進めている,強力な訂正能力を有するLDPC符号と,集合分割法を用いた符号化変調を組み合わせた性能評価は,特に衛星伝送路の特性を考慮した環境化では十分な検討がなされていない.本稿では,集合分割法と,LDPC符号とBCH符号による連接符号を, 8PSKに適用して符号化変調を構成し,同方式に適した伝送フレーム構成を提案する.提案方式では,最もユークリッド距離が広がる最下位ビットには, BCHパリティのみを付加し,上位2ビットについては,それぞれBCH符号と白色雑音下において最も伝送性能が良くなる符号化率のLDPC符号の連接符号を付加する.本稿では,上位2ビットに適用するLDPC符号の符号化率をパラメータとし,白色雑音下における伝送性能を計算機シミュレーションにより評価し,伝送性能が最も良くなる符号率の組み合わせを導出するとともに、12GHz帯衛星伝送路を模擬した伝送路モデルにおける伝送性能について計算機シミュレーションを行い,従来方式(ARIB STD-B44)に対する本方式の性能改善効果を報告する.
著者
鈴木憲久著
出版者
大空社
巻号頁・発行日
1998
著者
鈴木 亮 小俣 大樹 ウンガ ヨハン 大崎 智弘 丸山 一雄
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.115-122, 2018-03-25 (Released:2018-06-25)
参考文献数
25

近年、超音波とマイクロバブルを利用した薬物送達法の開発が行われている。これは、マイクロバブルの振動や圧壊に伴い、血管透過性が亢進することを利用した方法である。現在では、抗がん剤とマイクロバブルを投与し、がん組織に超音波照射するがん治療が臨床研究で進められている。これは超音波によるマイクロバブルの振動でがんの新生血管が押し広げられ、抗がん剤のがん組織への分布が高まったと考えられている。この現象をEPR効果の促進につなげることができれば、ナノ医薬品のがん組織集積性の向上につながると期待される。そこで本稿では、超音波とマイクロバブルによる血管透過性亢進に基づく薬物デリバリーに関して紹介するとともに、EPR効果促進への応用について解説する。
著者
菊池 麻紀 沖 理子 久保田 拓志 吉田 真由美 萩原 雄一朗 高橋 千賀子 大野 裕一 西澤 智明 中島 孝 鈴木 健太郎 佐藤 正樹 岡本 創 富田 英一
出版者
一般社団法人 日本リモートセンシング学会
雑誌
日本リモートセンシング学会誌 (ISSN:02897911)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.181-196, 2019-07-20 (Released:2020-01-20)
参考文献数
66

The Earth, Clouds, Aerosols and Radiation Explorer (EarthCARE) mission is a European-Japanese joint satellite mission that aims to provide the global observations necessary to advance our understanding of clouds and aerosols and their radiative effect on the Earth’s climate system. Toward this goal, the EarthCARE satellite loads two active instruments, Cloud Profiling Radar (CPR) and Atmospheric Lidar (ATLID), offering vertical profiles of clouds and aerosols, together with light drizzles, whose properties are extended horizontally using complementary measurement by Multispectral Imager (MSI). The properties thus obtained are then used to estimate outgoing shortwave and longwave radiation at the top of the atmosphere, which is evaluated against measurements taken by the fourth sensor, Broadband Radiometer (BBR). Such a “closure assessment” is used to give feedback to the microphysical property profiles and optimize them, if necessary, to offer consistent three-dimensional datasets of cloud-aerosol-precipitation-radiation fields. EarthCARE’s integrative global observation of clouds, aerosols and radiation with the new measurement capabilities, particularly with Doppler velocity, is expected to not only extend the A-Train measurement toward a longer-term climate record, but also to advance our perspective on the fundamental role that global clouds have within the climate system in the context of their relationships to dynamical processes and their interactions with aerosols and radiation. This review paper provides an overview of the mission, the satellite and its payloads, with a particular focus on the algorithm and products developed in Japan, and areas of scientific study expected to progress.
著者
川添 豊 紺野 邦夫 鈴木 日出夫 高橋 和彦
出版者
名古屋市立大学
雑誌
試験研究(B)
巻号頁・発行日
1992

「目的」リグニン類のエイズ治療薬としての可能性を確立する事を目的として、quasi-in-vivoとでも言うべきassay法を採用し検討した。即ち、動物モデルの確立していないエイズ薬選別には、一般に、細胞レベルの効力判定にたよっているのが現状である。多くの候補リグニン類の中から、今回は、p-coumaric acidの脱水素重合体(DHP-pCA)を選び検討を行った。「結果と考察」合成リグニンをマウスに静脈内投与し、経時的に血清を採取してその抗HIV活性を測定したところ、投与直後から5時間にわたって、血中に有効な抗HIV活性が持続し、その活性は時間依存的に減衰し24時間後には消失することが明かとなった。これによりリグニンが抗HIV薬として非常に有望であることが示された。また、その活性本体は血清の熱処理によって消失しないことも明かとなった。おそらく、投与されたリグニンは生体成分によって不活性化されることなく10時間程度は有効濃度が維持されるものと考えられる。経口投与では、静脈内投与に比べ有効性は低いが、効果を発現していることも示された。これらの検討の過程で、合成リグニンの静脈内投与後15分から30分の間、血清中に細胞毒性因子が誘導されることが明かとなった。しかし、この因子は抗HIV活性本体とは異なるものである。この毒性は一過性のものであり、治療上支障があるとは考えられない。事実、マウスに対して、100mg/kg以上の連続投与によっても何等の毒性も検出されない。合成リグニンとしてp-クマ-ル酸、フェルラ酸、カフェー酸の重合体を用いて検討を行ったところ、毒性に関しては、フェルラ酸を前駆体をする合成リグニンが最も優れていることが判明した。今後、本格的な毒性試験を行う予定である。
著者
山口 直美 小林 純 太刀川 弘和 佐藤 晋爾 堀 正士 鈴木 利人 白石 博康
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.25-32, 2000-01-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
30

摂食障害患者を自殺企図の有無で2群に分類し, 2群間でParental Bonding Instrument(PBI)で測定された両親の養育態度や臨床症状などについて比較検討した.PBIの結果において, 自殺企図群では両親のoverotection(過保護)得点が有意に高かつた.また自殺企図群では虐待体験を伴う症例が有意に多かつた.一方, 発症年齢, 調査時年齢, 摂食障害の重症度, 過食, 嘔吐, 下剤乱用, 物質乱用, 抑うつ状態の有無などについては2群間に有意差を認めなかつた.摂食障害患者において自殺企図の危険因子として, PBIの高いover protection得点で示されるような, 親の支配的で過保護な養育態度や虐待体験などが重要と考えられた.
著者
鈴木 立雄
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.16-24, 1999-04-10 (Released:2012-09-24)
参考文献数
9
著者
鈴木 彩加
出版者
大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室
雑誌
年報人間科学 (ISSN:02865149)
巻号頁・発行日
no.30, pp.61-66, 2009

書評 : Anita Superson & Ann Cudd(eds.), "Theorizing Backlash : Philosophical Reflections on the Resistance to Feminism", Roman & Littlefield Publishers, Inc., 2002