著者
関本 信博 西村 拓一 高橋 裕信 岡 隆一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.5, pp.747-757, 2001-05-01
被引用文献数
8

動画像や音声などの大規模な時系列データベースの中から、逐次入力される時系列クエリーと類似した時系列区間を検出する方式、「Rutic法」を提案する。従来、逐次入力される時系列クエリーを扱う方式としてRIFCDPやIPMがあったが、これらは比較的計算量が多く、検索対象のデータベースが大きくなった場合のリアルタイム検索に不向きであった。本方式は逐次入力される時系列クエリーに対してフレーム入力ごとに検索出力を可能とする。また、本方式は計算量が少ないため、リアルタイムでのスポッティング検索を実現する。本論文では、Rutic法のアルゴリズムを示し、動画像検索に用いた実験を行い他方式と比較することでその有効性を検証する。
著者
関谷 勇司 長 健二朗 加藤 朗 村井 純
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.87, no.10, pp.1542-1551, 2004-10-01

DNSはインターネットの基盤サービスである.しかし,DNSのサービス状況を測定するための手法はまだ確立されていない.そこで本研究では,インターネットにおける名前解決システムであるDNSのパフォーマンスを測定並びに評価するための手法を確立する.本研究にて提案する手法は,世界各地において手軽に実施できる測定手法であり,どのようなDNSサーバ,若しくはDNSサーバ群に対しても行える手法である.本手法では,dnsprobeというツールとダイヤルアップを用いて手軽に測定を行い,基準DNSサーバを用いることによって,測定結果を補正することが可能である.これによって,世界各地からの測定結果を,補正して一律に比較することが可能となる.今回は,この手法を用いて,ルートDNSサーバヘの到達性を27地点から測定する.この結果によって,現在のルートDNSサーバヘの世界の各地点からの到達性と傾向をつかむことができる.本研究の手法を利用することにより,DNSサービスの公平性を判定したり,新たにDNSサーバを設置する場合の設置場所決定に関する一助とすることができる.
著者
関川 靖
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.59-68, 1996-04-01

金融革新(=自由化)の進展に伴って, 金融機関間の競争が激しくなってきている.この金融革新がもたらす自由競争により, 金融機関の経営方針に変化が余儀なくされ, リテイル部門を強化する金融機関も出現し, 家計にとっては資金調達・運用の両面に於いて効率性を享受できるようになった.すなわち, このことは家計にとって, 時間選好理論が示す消費・貯蓄行動からの効用を凌ぐ消費から得られるより高い効用を受けられるようになったのである.一方, 家計の方も, デモンストレーション効果・依存効果などが作用し, 貯蓄ばかりでなく, 信用を用いた消費行動を活発に行なうようになった.このように, 金融機関側及び家計側の消費者信用に対する供給と需要の両面からの要因により, 消費者金融が飛躍的に発展したのである.しかし, 消費者金融の発展に伴い弊害も現われてきている.その代表例は, 自己破産に結びつく多重債務の問題である.本論文は, この多重債務を若年世代によく見られ債務額が比較的に小さいマイオピック(短期)欲求充足型と中高年で債務額が比較的に大きい長期欲求充足型に分けて発生要因を分析し, 個別に対策を考察した.
著者
高村 聡 松本 和教 関口 芳廣
出版者
山梨大学
雑誌
山梨大學工學部研究報告 (ISSN:05131871)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.44-50, 1991-12

We are developing a wild birds twitter-identification system which can work in noisy enviroments. In the natural world, there are several types of noises, for example, the sound of stream, the sound of leaves swayed by the wind and twitters of other birds. Then we can't use specific features of the twitters of birds to identify them. In this system, the number of zerocrossing and the mean value of overall spectrum of twitters of birds are used to determine the kind of birds. This system can successfully identify 34 twitters out of 35 twitters which are twittered by 7 kinds of birds and recorded in natural world.
著者
小浦 誠吾 小笠原 致道 上田 成次 高橋 康子 関 由美子 鴨居 道明 田中 十城 則武 晃二 片岡 孝義
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.96-101, 1994-08-05
被引用文献数
3

前報で水田用除草剤の処理方法としてACN発泡性大型錠剤(以下通称のACNジャンボ剤とする)の畦畔からの投げ込み方法を検討し、活性成分の水中拡散性が良く、その後の水中成分濃度の低下も早く、環境安全性にも優れていて実用性が高いことが明らかにされた。本報では、表層剥離と藻類に対するACNジャンボ剤の効果を検討し、実用性を考察した。1.50m^2規模の圃場試験によると、表層剥離に対しては、発生前〜発生盛期の処理において、速効的に高い防止効果が認められ、その後の発生も認められなかった。浮上程度60%の時期(発生率100%)の処理では、十分な効果はなく、薬量を増やす必要があると思われた。一方藻類に対しては、発生盛期の2時期の処理ともに処理1日後には効果が顕著に現れ、それ以降3週間以上にわたって抑制していた。2. 10a規模の水田試験でも、50m^2圃場での試験と同様に高い効果が認められた。3.2倍量試験でも、薬剤投入地点を含めて水稲に対する薬害は認められなかった。従って、表層剥離と藻類がすでに発生している水田でも、それらの発生盛期までの間に他のジャンボ剤との組み合わせ処理をすれば水中拡散性が妨げられることがなくなるため、そのジャンボ剤が十分にその効果を発揮することができるものと考えられた。
著者
井関 智美 塚本 幸恵 三上 ゆみ 瀧 佐津紀 奥山 明香
出版者
新見公立短期大学
雑誌
新見公立短期大学紀要 (ISSN:13453599)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.141-149, 2002-12-25

高齢化に伴い,社会福祉法の改正や,介護保険法の新たな施行の中で,在宅介護の充実が進められてきた。介護福祉養成カリキュラムにおいても在宅介護に重点がおかれるように改定された。在宅介護は大きく分けて,利用者の身体介護と家事援助の2通りがある。実際の在宅介護実習では,家事援助に関わることが多いが,高齢利用者の家事ニーズを見出すに必要な家事の知識が学生に少ないように感じてきた。また,高齢者の家事と,学生の家事とは大きく異なっていると考えられる。そこで,今回は在宅介護教育の課題を得る目的で,地域の独居と夫婦世帯の高齢者と本学地域福祉学科学生を対象に,ご飯,味噌汁,おかず等の調理のやり方(調理行動)を調査し結果を検討した。その結果,高齢者はご飯や味噌汁を学生より頻回に調理しており,また,学生より多種類のおかずを調理し,調理方法にあった調理器具を選んで用いていた。高齢者は調理経験が豊富で調理技術があるが,学生は経験が少なく調理が未熟で,おかずの種類も少なかった。学生に高齢者の調理行動を理解させその認識を深めさせるという在宅介護教育の課題を得ることが出来た。
著者
井関 智美 塚本 幸恵 三上 ゆみ 瀧崎 佐津紀 奥山 明香 Satomi ISEKI Yukie TSUKAMOTO Yumi MIKAMI Satsuki TAKIZAKI Asuka OKUYAMA 介護福祉学
出版者
新見公立短期大学
雑誌
新見公立短期大学紀要 (ISSN:13453599)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.141-149, 2002

高齢化に伴い,社会福祉法の改正や,介護保険法の新たな施行の中で,在宅介護の充実が進められてきた。介護福祉養成カリキュラムにおいても在宅介護に重点がおかれるように改定された。在宅介護は大きく分けて,利用者の身体介護と家事援助の2通りがある。実際の在宅介護実習では,家事援助に関わることが多いが,高齢利用者の家事ニーズを見出すに必要な家事の知識が学生に少ないように感じてきた。また,高齢者の家事と,学生の家事とは大きく異なっていると考えられる。そこで,今回は在宅介護教育の課題を得る目的で,地域の独居と夫婦世帯の高齢者と本学地域福祉学科学生を対象に,ご飯,味噌汁,おかず等の調理のやり方(調理行動)を調査し結果を検討した。その結果,高齢者はご飯や味噌汁を学生より頻回に調理しており,また,学生より多種類のおかずを調理し,調理方法にあった調理器具を選んで用いていた。高齢者は調理経験が豊富で調理技術があるが,学生は経験が少なく調理が未熟で,おかずの種類も少なかった。学生に高齢者の調理行動を理解させその認識を深めさせるという在宅介護教育の課題を得ることが出来た。
著者
石田 等 川上 用一 高橋 宏典 関本 利一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路
巻号頁・発行日
vol.97, no.481, pp.43-47, 1998-01-22

マクロストリップ線路は、無線通信機器の回路構成要素として広く用いられている。しかし、この線路は、周波数が高くなると、電磁波の伝搬速度が周波数に対し独立で無くなる。この現象は、マクロストリップ線路の分散特性として広く知られている。我々は、E-Oプローバを用いて、線路上を伝わる進行電磁波の位相定数と減衰定数を直接観測した。これらの測定定数から、実効比誘電率 (波長短縮率) および伝送損失が解析的に求められる事を示した。PTFEとBTレジンの波長短縮率の周波数依存性を求めた。
著者
戸板関子 著
出版者
広文堂書店
巻号頁・発行日
1917
著者
関 友作
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.17-20, 1997-08-20
被引用文献数
13

テキストのレイアウトが, 読み手の内容理解に与える影響を調べた.具体的には, レイアウト手法としての箇条書と, キーワードの強調をとりあげ, それらが内容理解に対して, どのような影響をもつか, 実験により調べた.実験では, 箇条書とキーワード強調の有無で, レイアウトにちがいをもたせたテキストを, 別々の被験者群に読んでもらい, 再生テストにより, 内容の把握を比較した.その結果, キーワードの強調は強調内容の再生を高め, また, 箇条書は, それ以外の内容についての再生を高めることがわかった.つまり, 内容上のポイントを強調すること, 箇条書で文章構造を明確にすることの有効性が, それぞれ確認できた.
著者
新関 三希代
出版者
同志社大学
雑誌
經濟學論叢 (ISSN:03873021)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.373-401, 2006-12

本論は、日経225株価指数、及び追加型株式投資信託の日次データを用いて、価格収益率とボラティリティの関係について実証分析を行っている。危険資産のリターンが負の場合は、正の場合に比べてそのリスクが大きいという負の因果性が見られるか否か、ノンパラメトリックな回帰分析を用いて実証するとともに、その理論的分析をプロスペクト理論を用いて行っている。結果、日本の株式インッデクス、及びインデックス連動型の投資信託にはこの負の因果性が見られ、プロスペクト理論における価値関数がその投資家行動を説明しうることを示した。しかし、分配回数の多い人気投資信託や収益性を重視した投資信託には両者の明確な因果性が見られず、特に、前者はリターンの大きさに関係なく、低いリスク水準を一定に保っていることがわかった。これは、分配型投資信託が人気商品になっている要因の一つであると考えられる。
著者
金 相鎬 関山 浩介 福田 敏男
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 = Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers. C (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.75, no.756, pp.2253-2258, 2009-08-25

The poor operation for information systems such as car navigation systems may result in the visual workload. To reduce the visual workload produced by information systems and their use during vehicle operation, we propose a user-adaptive vehicle information interface with a reconfigured navigation sequence. We propose the information assistance interface which recommends a preferred content in short time without following the hierarchical steps because of the hierarchical structure of most car navigation systems. Our proposed user-adaptive interface consists of user modeling using a hidden Markov model (HMM) and symbol matching which is the reconfiguration of a navigation sequence. The interface learns a user's navigation patterns based on accumulated navigation sequences. The navigation sequence is reconfigured by the user model and a clue. The symbol matching is performed in compliance with the user's selection and the navigation sequence is recommended to the user. Experimental results showed that reconfiguring the navigation sequence and switches reduced navigation reaction time.
著者
井関 健太 矢口 勇一 大田 和寛 千葉 将人 岡 隆一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.363, pp.105-110, 2008-12-11

2次元連続DPアルゴリズムと因子分解法に基づく画像からの3次元形状を効率的に復元するシステムを実現した.2次元連続DPでは画像間の全ピクセルに対する非線形対応のマッチングが可能である.そのため,因子分解法において使用される計測行列を,画像集合の1枚と任意の他の画像とのすべてのピクセル対応から生成する事で,特別な計測機器やカメラパラメータを必要とせず,少数枚数の画像のみから3次元モデルを生成する事が可能である.一方,2DCDPによる計算コストがO(N^4)となり,計算速度とメモリサイズに関する問題がある.本報告ではこれらの問題に対処するために,2DCDP計算の並列化に基づく計算機環境を構築した.また,野外の大きな建築物である城郭を対象にし,効率的に形状復元を行うシステム実装した.大規模画像への3次元形状復元には,部分3次元形状のモザイキングにより実現する.今回構築したシステムが良好に動作する事を実験により示した.