著者
青木 政勝 米村 俊一 武藤 伸洋 阿部 匡伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.552, pp.31-36, 2008-03-15
被引用文献数
1

最近の日本では地震や集中豪雨などの自然災害が頻発している.一般に災害時の情報はTVやラジオといったマスメディアによつて伝達されている.しかしながら,TV等の報道ではニュース性のある一部の情報しか報道されず,被災地の住民,被災者は生活・復旧に必要な情報がなかなか得られないのが実情である.そのため,被災者に必要な地域に密着した災害情報を共有することができる被災者間での情報共有環境が求められている.これまで我々は機動性の高い携帯電話を用いて,被災者自身が迅速かつ正確に災害時の情報を発信し,共有することを目的とした災害時情報共有システムを開発してきた.本稿では情報入力をより容易にする手法としてメニュー選択式を採用し,その有効性を情報投稿のしやすさで評価した.
著者
今村 誠 阿部 匡伸 大野 邦夫 中挟 知延子 鬼塚 真 NISHIOKA Shuichi
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.156, pp.21-34, 2008-07-17

近年、実生活により発生した様々な情報のディジタル化が進んでおり、大量のライフログとして蓄積されつつあります。個人のライフログの一例としては、購買履歴、移動履歴、視聴履歴、電気消費量、写真撮影情報等があり、企業内にも、会議面会情報、文書作成履歴、出張等の決裁情報、会計情報等様々なものが存在します。今後、これらのライフログを活用した新しいサービスとそれを支えるための蓄積、管理、利用に関する研究発表がOIS及びDDの研究分野で活性化することが期待されます。そこで本パネルでは、ライフログ活用により生じる1)サービス・ビジネスモデルの変化、2)新たに出現する問題点、3)問題に対する今後の研究テーマという観点で議論と情報交換を行います。
著者
青木 政勝 瀬古 俊一 西野 正彬 山田 智広 武藤 伸洋 阿部 匡伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.156, pp.7-12, 2008-07-17
被引用文献数
11

近年,GPSなどの位置計測が身近なものになり,個人の位置情報を記録することが容易になった.ユーザが移動した軌跡となる位置情報のログデータはライフログにおいて,最も基本的なデータであり,購買履歴や視聴履歴,写真などの様々なデータと位置情報を組み合わせて蓄積し,ライフログとして活用するサービスが検討されている.一方,ユーザの位置情報に基づく様々な情報の提供が実用化されてきている.現状は現在位置だけであるが,その背後にあるユーザの過去の情報,すなわちライフログと結びつけることで,ユーザの行動特性やライフスタイルを反映した情報の提供が行えるようになる.本研究では基本的なデータである位置情報をライフログとして蓄積することにより,ユーザ状況やプロファイルを推定することを目的としている.ユーザがおかれた状況として,まず位置履歴から移動中と滞在中といった行動モードを切り分ける手法を検討する.
著者
胡 東良 銭 愛東 単 暁風 成田 浩司 差波 拓志 長内 理大 阿部 由紀子 平賀 寛人 工藤 幸清 劉 勇 中根 明夫
出版者
弘前大学
雑誌
弘前醫學 (ISSN:04391721)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.1-6, 2007

本研究では,日本と中国の食肉179検体,鶏卵35検体におけるの大腸菌,サルモネラ及び黄色ブドウ球菌の汚染状況を統一検査法により調査した.食肉検査結果により,日本において,大腸菌の検出率は46.4%,サルモネラは4.4%で, 黄色ブドウ球菌は36.2%であった。中国において,大腸菌の検出率は37.9%,サルモネラは5.5%で,黄色ブドウ球菌は 44.1%であった.大腸菌の検出率が日本の方(46.4%)が中国(37.9%)よりやや高く,これに対し,黄色ブドウ球菌は中国の方(44.1%)が日本(36.2%)よりやや高い結果が見られたが,いずれも有意差がなかった.汚染菌数について,10^4 CFU/gを超えるのは.大腸菌では4/69(日本),4/145(中国):黄色ブドウ球菌では2/69(日本)と7/145(中国)であった. これらの結果により,食肉の加工,保管,流通,販売において,徹底的な温度管理と衛生管理が必要であると考えられる.
著者
阿部 眞理
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.35-44, 2005-03-31
被引用文献数
1

これまでの圧縮木材に関する研究では、家具・建具及び内装用部材へ適用する際に必要となるスギ圧縮材の力学的特性および視覚、触覚といった感覚特性について他の木材と比較し、その位置づけを行った。そのいずれにおいても硬い広葉樹材と同等の特性を保有する結果となったことから、本稿では、家具・建具及び内装用部材へのスギ圧縮材の適用方法を検討した。その結果、スギ圧縮材を無垢で使用するだけでなく、その突き板単板による木質材の製作が可能であることを確認した。そこで、これらによる学校用および家庭用家具、室内用ドア、床材、成形合板による家具及びシロフォンの試作を行った。その結果、スギ圧縮材およびその突き板単板による木質材は、従来の木製品に対する製作技術と同等に扱うことが出来、仕上がりも遜色ない製品の製作が可能であるといった結果を得た。このことから、スギ圧縮材は、高品質の新たな木材料として期待できることが明らかとなった。
著者
阿部 亮介 後藤 敏行 田村 直良
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.90, pp.123-128, 2006-08-08

点字楽譜は,視覚障害者が楽譜を理解するために考案された記譜法である.近年,計算機の普及に伴い視覚障害者が従来以上に音楽に親しむ環境が整備されたことから,本格的な音楽知識獲得のために点字楽譜を学ぶ機会と人口は増加している.我々はこれまで,五線譜を点字楽譜に変換する自動点訳システムと,点字楽譜を解析し五線譜に変換する校正支援システムを構築し,特に校正支援システムにおいては,点字楽譜特有の曖昧性を解決し一意に特定の音楽記号として出力することは困難であることを確認した.また,現在点字楽譜の統合的なデータベースの構築が進められているが,印刷のためのデータ形式である既存の点字楽譜データフォーマットでは,蓄積や検索,再利用などの面で制限が多く,より柔軟に保存できる保存形式が必要であると考えられる.本稿では,従来の研究より得られた点字楽譜特有の曖昧性について議論し,次に点字楽譜の保存に適したXMLによる表現を提案する.最後に,既存の楽譜保存形式との比較を行い,曖昧性への対応について議論する.Braille music (Braille Musical Notation) is a musical notation designed so that a visually handicapped person may understand music. Recently, it is expected to increase the opportunity in which braille music is used as so that a visually handicapped person may learn music in earnest from the environment where a visually handicapped person was familiar with music beyond before having been prepared caused by the diffusion of the computer. By the usual research, we have built an automatic transcription system which can change 5-line music into braille music and the proofreading support system which can analyzed braille music and produce 5-line music. However, as for the proofreading support system, it was difficult to solve ambiguity of braille music and output it as a music sign in one meaning. And, though it proceeds with building of the integrative database of braille music at present, we think that the preservation form which can be preserved more flexibly is necessary, because an existent braille music data format is for the printing, and there are many limitations by accumulation, reference, reuse, and so on. In this paper, we discuss the ambiguity which is characteristic of the braille music which could get it more than usual research. Next, we propose an expression by the XML which is suitable for the preservation of braille music, and we compare it with an existent music preservation form, and discuss correspondence to the ambiguity.
著者
阿部 淳也 出石 大志 杉上裕一 堀 幸雄 今井 慈郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.6, pp.97-102, 2007-01-26
被引用文献数
1

伝統的な木構造を用いたファイルシステムが広範に使用されているが,各ファイルのコンテンツによる分類や関係付けの有効な手法が不足している.そのような単純なファイルシステムでは,キーワードを指定した効果的なファイル検索ができないという問題を抱えている.コンテンツに基づく情報検索を可能にするため,各ファイルに関するタグ情報を活用するファイル管理の新しい手法を設計している.本報告では,我々が作成しているファイル管理システムのGUIを紹介し,併せて,形態素解析によるファイル属性からのキーワード抽出,DBMSによるキーワード操作およびキーワードに基づく情報検索などを用いた,プロトタイプ実装についても言及する.Conventional tree-structured file systems have been widely used, but they have lacked a useful mechanism to classify and relate their files according to the contents of each file. And such simple file systems are suffering from efficient retrieval of their files by specifying keywords. In order to perform content-based information retrieval, a new scheme of file management is designed to utilize tagged information about each file. In this report, we will introduce a GUI of our file management system. And we will describe its prototype implementation by means of keyword extraction from file attributes with morphological analysis, keyword manipulation through DBMS and information retrieval based on keywords.