著者
浅野 和也 青木 智一 長友 晃彦 菅原 拓 橋田 淳一 阿部 紀夫 岡本 諭 上野 悠也 七夕 雅俊 大久保 好幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム
巻号頁・発行日
vol.108, no.453, pp.145-146, 2009-02-23

低消費電力で1Gbpsフルワイヤ処理が可能な1Gbps IPsecアクセラレータの開発について前回報告したが,今回は同じLSIにルーティング機能(NAPT,PPPoE等)を追加した実装について報告する.結果として,NAPT+IPsec(トンネルモード/3DES/SHA1)を700Mbpsで処理可能であることが確認でき、高速かつ低消費電力のブロードバンドルータ実現に有効なソリューションとなることが実証できた.
著者
渡辺 正敏 旭 博史 石田 薫 阿部 正 近藤 宗廉 小川 将 天野 一之 斉藤 功 金 直樹 中村 隆二 西成 尚人 森 昌造
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.18, no.8, pp.1753-1757, 1985-08-01

domperidone の gastroesophageal reflux (GER) 対する治療薬剤としての評価について, 健常人18名を対象に, 食道内圧測定 (5名), テレメタリングによる24時間食道 pH 測定 (13名) を行い検討した. lower esophageal sphincter (LES) の圧と長さは domperidone 0.2mg/kg 静注にて15分後から有意の増加を示し, 60分後は最大で対照の約2倍に達した. GER に関しては, 逆流回数では domperidone 投与後に著変を認めなかった. 一方, 逆流時間では24時間中, 日中, 夜間のいずれの1時間当りの逆流時間においても対照と大差は無かったが, 投与後1時間の値では対照群に比べ著明な短縮を示した. 以上より, 本剤は LES 機能, 食道自浄作用を高めることに寄与することが示唆された.
著者
山下 雅幸 阿部 純 島本 義也
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.459-468, 1993-03-31
被引用文献数
2

ペレニアルライグラスの2倍体品種の遺伝的分化を明かにするために,8アイソザイム遺伝子座(Aco1,Aco2,Aph1,Got3,Pgi2,Pgm1,Poxおよび6Pgd1)の対立遺伝子頻度の変異を解析した。ペレニアルライグラスにおける8アイソザイム遺伝子座の遺伝子多様度は81%が品種内,19%が品種間であることが示された。いくつかの遺伝子座において,対立遺伝子頻度が育成国を異にする品種群の間で異なり,これらの品種群の間に遺伝的分化が生じていることが示唆された。さらに,対立遺伝子頻度に基づいて主成分分析を行った結果,オランダ,ドイツおよびU.S.A.で育成された品種の散布図に特徴が観察された。オランダ,ドイツおよびデンマークの品種群は互いに遺伝的距離が近く,1つのクラスターを形成した。U.S.A.の品種群は異なるクラスターを形成したが,これら2つのクラスターの遺伝的距離は近かった。オセアニアで育成された品種群は,ヨーロッパ諸国の品種群から遺伝的距離が最も遠かった。
著者
渡部 重十 小野 高幸 阿部 琢美 齋藤 昭則 大塚 雄一 山本 真行
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

スペースシャトル,宇宙ステーション,人工衛星が飛翔する高度100km以上の熱圏には,中性大気中に0.01%ほどのプラズマが混在している.プラズマは磁力線に束縛された運動をするため,中性大気とプラズマ間には無視できない運動量輸送が存在する.最近の衛星観測やモデリングは,中性大気の運動がプラズマの運動に強く依存していること,電磁場を介したプラズマの運動が中性大気の運動をコントロールしていること,熱圏中性大気の東向きスーパーローテーションがプラズマとの相互作用に起因している可能性があること,を明らかにした.しかし,中性大気とプラズマの運動を熱圏上部で同時に測定した例はない.平成19年9月2日19:25に宇宙航空研究開発機構/内之浦宇宙空間観測所からS520ロケットを打ち上げた.このロケットにリチウムガス放出装置とプラズマ・電磁場観測装置が搭載された.〜1000Kのリチウムガスを230km,190km,140km高度でロケットから放出した.リチウムガスによる太陽光の共鳴散乱を地上の多地点から観測し,上部熱圏風の高度分布を測定することに世界で初めて成功した.リチウムガスの拡散から大気温度と密度の高度分布を得ることにも成功した.中性大気の物理パラメータとロケットに搭載したプラズマ測定と比較することにより,中性大気とプラズマ間の相互作用過程を解明することが可能となる.本研究により,ロケットからのガス放出技術,高感度CCDカメラを用いた地上観測技術,画像解析による大気パラメータの導出技術,を確立することもできた.
著者
村田 浩平 野原 啓吾 阿部 正喜
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲. ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.21-33, 1998-06-25
被引用文献数
6

阿蘇地域におけるオオルリシジミの生息地は, 外輪山内壁と内輪山の標高400∿800mの地域に集中しており, クララの自生している地域に多く生息していることが解った.本種の生息地は, 毎年, 早春に野焼きを実施している草原に限られる.ルートセンサス法による個体数の年次変動の調査の結果, 早春の野焼きを継続している地域では, 本種の個体数が減少することもなく, 逆に早春の野焼きを停止した地域では, 個体数が著しく減少していることが判明した.しかし, 2∿3年のうちに野焼きを再開すると個体数が回復の方向へ推移することがわかった.阿蘇地域の本種が利用する吸蜜植物は, 現在までに8属8種を確認したが, 野焼き停止後数年を経過すると, これらの吸蜜植物ばかりでなく食草であるクララも減少し, ススキ等のイネ科植物の侵入によって生態系が大きく変化していることが観察された.また, 野焼きの停止は, クララの生長を悪化させることがわかった.このことから, 野焼きの停止による生息環境の変化は, 本種の個体数を著しく減少させる大きな要因の1つであると考えられる.早春における野焼きの実施は, 食草であるクララや吸蜜植物を保護し, 本種の生息環境を維持する上で有効な管理法であり, その実施は, 本種が羽化する2∿3カ月前に行う必要がある.また, クララの生育期間中の除草や採草も回避するべき作業であると考えられる.しかしながら, 畜産農家の高齢化や人手不足などから, 野焼きの実施地域は年々減少傾向にあり, 本種の存続には憂慮すべき状態となりつつある.現在, 熊本県, 阿蘇町および白水村によって全国的にも貴重な本種の保護を目的とした条例が制定されており, その内容は, 本種の全ステージの採集を禁止するものであるが, 採集禁止のみによる保護では甚だ不充分で, 野焼きの実施による生息環境の維持管理に意をそそぐ必要があると考えられる.
著者
小森 貞男 副島 淳一 工藤 和典 小松 宏光 京谷 英壽 伊藤 祐司 別所 英男 阿部 和幸 古藤田 信博
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.73-82, 1999-01-15
被引用文献数
2 3

前報までに品種との対応のつかなかった(S_Ja, S_Jc), (S_Ja, S_Je), (S_Ja, S_Jf), (S_Jb, S_Jc), (S_Jb, S_Jd), (S_Jb, S_Je), (S_Jb, S_Jf), (S_Jd, S_Je)の各S遺伝子型に対応する品種・系統を選抜するため, 'はつあき', 'レッドゴールド'および'金星'のS遺伝子型の解析, 'はつあき'戻し交雑実生群, 'いわかみ'と'ゴールデン・デリシャス'の交雑実生群, '国光'X'紅玉'の交雑実生群の解析を行った.その結果, 以下に示した15種類のS遺伝子型に対応する品種・系統が決定された.そのうち下線を施した品種・系統のS遺伝子型が本報告で新たに判明したものである.(S_Ja, S_Jb)'ゴールデン・デリシャス' (S_Ja, S_Jc) <(4)-424>___-, <(4)-425>___- (S_Ja, S_Jd) '東光' (S_Ja, S_Je) <'レッドゴールド'>___-, <'金星'>___-, <カロ不明>___-, <レロ18>___- (S_Ja, S_Jf) <(4)-4186>___-, <(4)-4195>___- (S_Jb, S_Jc) <'はつあき'>___-, <盛岡52号>___-, <(4)-511>___- (S_Jb, S_Jd) <(4)-300>___-, <(4)-330>___-, <(4)-725>___-, <(4)-4189>___-, <(4)-4190>___- (S_Jb, S_Je) <(4)-150>___-, <(4)-743>___- (S_Jb, S_Jf) <盛岡53号>___-, <(4)-1>___-, <(4)-6>___-, <(4)-15>___-, <(4)-516>___-, <(4)-4187>___-, <(4)-4270>___-, <(4)-4271>___- (S_Jc, S_Jd) '紅玉', 'ひめかみ' (S_Jc, S_Je)'デリシャス', <(4)-161>___-, <(4)-247>___-, <(4)-267>___- (S_Jc, S_Jf) 'ふじ', <'新光'>___-, <イ-661>___-, <(4)-69>___-, <(4)-104>___- (S_Jd, S_Je) <東北5号>___-, <イ-172>___- (S_Jd, S_Jf)'千秋', 'いわかみ', <イ-687>___- (S_Je, S_Jf) '国光'
著者
西城 隆一郎 間島 雄一 兵 昇 國貞 智弘 阿部 武史 高野 頌 さいじょう りゅういちろう まじま ゆういち ひょう のぼる くにさだ ともひろ あべ たけし たかの ひろし Saijo Ryuichiro Majima Yuichi Hyo Noboru Kunisada Tomohiro Takano Hiroshi
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望. 補冊 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.38-43, 2001-08

鼻内上顎洞篩骨洞開放術後の鼻・副鼻腔の形態を模したシリコン製の鼻・副鼻腔モデルを作製し、そのモデルに対し一定の粒子径をもった炭素粒子を噴霧し、その沈着分布パターンを検討した。結果は重量基準空気力学径6.99μmおよび14.61μmの粒子を用いた場合、とても鼻内顎洞篩骨洞開放術後のエアロゾル療法の標的部位と考えられるOMCおよび上顎洞、篩骨洞へ効果的に沈着していることが確認できた。上顎洞内では6.99μmの粒子を用いた方がより均等な沈着パターンをとった。また、ノズル角度による影響をみた実験においては、ノズル角度45°の場合が30°の場合に比べOMC、および上顎洞、篩骨洞へのエアロゾル沈着パターンを左右する要因としては、粒子径だけではなく、ノズル角度が粒子径と共に重要な要因であると考えられた。We restored a human nasosinus model whose sinuses underwent functional endoscopic sinus surgery.The nasal cavity was constructed from a cast made at autopsy, and the maxillary and ethmoid sinuses were reconstructed from computed tomogarphy(CT)images.Anterior and posterior ethmoid cells were dissected and the diameter of the maxillary ostium enlarged to 10mm. We evaluated the depositional patterns of carbon particles, administered by jet nebulizer, whose aerodynamic diameter was 6.99μm or 14.61μm.Both sizes were well deposited on the ostiomeatal complex, the maxillary sinus, and the ethmoid sinuses.We also evaluated the effects of the nebulizer nozzle angle on particle deposition in the nasal cavity.We found that a 45°angle was more effective than a 30°. Our results indicate that both particle size and nozzle angle are important factors in aerosol deposition.
著者
新城 靖 阿部 聡 板野 肯三
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.63, pp.15-22, 2004-06-17
被引用文献数
2

この論文は、XML Web サービスのための大域的ファイル・サービスを提案している。このファイル・サービスでは、データはケーパビリティによりアクセス可能である。ケーパビリティはデータへの参照として働くので、ケーパビリティの利用は XML Web におけるデータの表現力を高める。大域的ファイル・サービスは、既存のケーパビリティを元に、それより弱いケーパビリティを作成する機能を提供する。この機能は、悪意があるプログラムである可能性がある遠隔のコンポーネントによる予期しないアクセスを防ぐ。この論文は、大域的ファイル・サービスの実現の1つとして、コールバック・ファイル・サーバについて述べている。このファイル・サーバを利用することにより、XML Web サービスのサーバは、従来のローカル・プログラムとより簡単に連携させることができる。This paper proposes a global file service for XML Web Services. In this file service, data can be accessed with capabilities. Since capabilities act as refrences to data, using capabilities enriches the power of data expression in XML Web Services. The global file service provides a facility to produce a weaken capability based on an existing capability. This facility prevents unexpected access by remote components that can be malicious programs. This paper describes the call back file server that implements the global file service. By using the server, the servers of XML Web Services can work together with conventional local programs more easily.
著者
阿部 匡伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.93, no.427, pp.69-75, 1994-01-21
被引用文献数
7

音声変換処理技術は、音声出力を利用したアプリケーションに必要な基本技術である。現在これらの技術は、任意の音声が合成できる規則合成をはじめ、蓄積された音声の高速再制(音声ブラウジング)等に用いられている。本稿では、音声の分析合成方式として、音声のスペクトル包絡に着目した分析合成系、音声の調波構造に着目した分析合成系、短時間スペクトル変換を用いる分析合成系、波形領域で処理する分析合成系をとりあげ、これらの分析合成方式毎に、音声の基本周波数、継続時間、声質の変換方式を幾つか紹介する。