著者
窪田 充見 磯村 保 中川 丈久 島村 健 島並 良 八田 卓也 青木 哲 池田 千鶴 嶋矢 貴之 興津 征雄 前田 健 田中 洋
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本科研では、社会においては、個人の利益に解消されないが、集団的な利益や集合的な利益があるのではないか、そして、そうした集団的利益・集合的利益を保護するためには、どのような法制度を設計することが考えられるのかといった問題に取り組み、消費者法、環境法、知的財産法などの分野における具体的な問題について成果を公表してきた。これらを踏まえると、私法と公法という枠組みを超えて、法の実現に関わる私人の役割を考える必要があることが明らかとなった。
著者
桑原 信之 関 邦博 青木 清
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.87-97, 1986-10-15 (Released:2010-10-13)
参考文献数
34

ネコの睡眠覚醒に関する研究はこれまでに多くの報告があるが, 生物リズムとしての時間生物学的研究はきわめて少ない.それは, これまでの研究の多くが臨床的な睡眠に関する脳波学的基礎研究であったことと, 長期間の脳波の安定したポリグラフ記録を安定した環境制御の下で行うことが難しく, 比較的短時間の記録に留まっていたことによる.本研究は, 安定した環境制御下で恒明 (LL) , 恒薄明 (dimLL) , および明暗 (LD) 条件の位相変化時におけるネコの脳波, 筋電図, 眼球運動, 心拍, 呼吸, 脳温をポリグラフにより長期間記録し, これらの指標をもとに単位時間ごとの総睡眠量 (TST) で表される睡眠覚醒リズムと体温 (脳温, Tb) リズムの解析を行った.本研究により以下のことが明らかとなった.明暗条件下 (LD12: 12) では, TSTの時間的変化の型は双峰性であったが, 明期のTSTは暗期に比較して有意に少なく, 夜行性のサーカディアンリズムを示した.Tbは暗期に高く明期に低くなる夜行性のサーカディアンリズムを示した.TSTとTbのリズムは, 明暗の位相を6時間前進および後退させると, 1週間前後の移行期を経て新たな明暗サイクルに同調した.連続照明 (恒明) 条件下では, TSTとTbのリズムはその当初自由継続を示し, 時間経過とともに減弱して消失し, サーカディアンリズムに重畳していたウルトラディァンリズム成分のみが残った.このことは, 長期間の恒暗 (DD) 条件下での実験結果 (Kuwabara et al., 1986) と類似している.自由継続は65 luxの恒明 (LL) 条件下で約8日間, 1.0luxの恒薄明 (dimLL) 条件下で2週間以上持続し, 照度による違いがみられた.これらの結果はTSTとTbが内因性の時計機構の存在を反映する指標であることを示唆している.また, TSTとTbのリズムの変化の時間的なずれは, TSTとTbのサーカディアンリズムは独立なものであることを示唆している.明暗位相の変化に対する同調における移行期, 恒明恒暗における自由継続, および照度による自由継続の違いは, サーカディアンリズムの特徴に関する経験則と一致する.
著者
青木 茂
出版者
慶應義塾大学アート・センター
雑誌
Booklet (ISSN:13420607)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.8-37, 2009

FUKUZAWA Yukichi 1 : 図版削除一、十四年政変と九鬼隆一二、福澤諭吉と岸田吟香三、『時事新報』と美術
著者
青木 輝勝 細越澤 仁 大山 義仁 ウィドヨクスタルト 米田 進 安田 浩
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.89(2000-AVM-030), pp.49-54, 2000-09-22

近年、インターネットにおけるQoS保証方式に関する研究が盛んに行われているが、QoSに関する諸問題は、ネットワーク、プロトコル、アプリケーション等多くの要因に依存するため、いまだに多くの解決すべき課題が残されている。特に、ネットワークQoSをユーザが感じるネットワーク品質(ユーザQoS)との関係を明確にすることはネットワーク設計を進めるうえで極めて大切である。本稿では、対戦型ゲームを用いたネットワーク実験を行うことにより、ネットワークQoSがユーザQoSに与える影響を考察する。
著者
青木 信彦 岡田 隆晴
出版者
The Japanese Congress of Neurological Surgeons
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.249-255, 2014

著者らは低侵襲で高齢者に優しい治療として経皮的硬膜下穿刺を開発し報告してきた. その究極的な応用として, 血腫の完全な除去を目的に, 生理食塩水での洗浄によるのではなく, 酸素による置換を考案し, 多数の症例を治療してきた. ここではその具体的な手技について解説するとともに, ポイントとなるコツについても言及した.
著者
青木 義次
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
no.418, pp.41-50, 1990-12-30
被引用文献数
3

The utilization of computer technology in architectural design has enormous potentials to enable the designer to put more time in thinking creative thoughts. The aim of this study is to enhance the potentials by developing language system which supports the designer to express his idea of architectural form. Fundamental requirements for the language system to denote architectural form are outlined through categolyzing the vocabularies collecting from architectural literatures and as results of experiments; a) denoting the form of FARNSWORTH HOUSE by language expression and b) remaking a plan and elevation of FARNSWORTH HOUSE only from the language expression. A basic model which is based on the above requirements is proposed as a language system denoting architectural form. This model is implemented as a part of CAD system and is tested its efficiency in utilization.
著者
児玉 雄二 青木 啓成 坂本 義峰 村上 成道
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.CaOI2035-CaOI2035, 2011

【目的】<BR>我々は某長野県立高校野球部(野球部)の一学年に対してメディカルチェック(MC)を定期的に行い、経過と結果について、第44・45回日本理学療法学術大会、第7回肩の運動機能研究会において報告した。MCの特徴は当センターで実施している体幹機能と運動軸の評価の中で8種目をパフォーマンステスト(PF)として行い、体幹を中心とした全身機能評価の一つの指標としている。今回の目的は、1.PFの評価と対応が腰痛の改善と予防に関係があるか検証すること、2.腰痛とその他の障害の関連性を探ることである。<BR>【方法】<BR>対象は野球部の一学年25名について、MCを入学時から3年生4月までの2年間に4月、8月、12月の年3回、計7回実施した延べ175名のうち、外傷の2名を除く173名である。MCの評価内容は障害部位の確認、練習休養の有無、PF、関節可動域(ROM)から成り、PFは8種目のテストで合計12点を満点とした。ROMは股関節、肩関節、肘関節の3関節について計11項目を測定し、肘関節と股関節は左右差なしを1点、肩関節は左右差10度以内を1点とし合計11点を満点とした。MCを実施したのべ173名について、腰痛を訴えた選手を腰痛群、他の障害はあっても腰痛が無い選手を腰痛なし群、全く障害が無い選手を障害無し群と3群に分けて全MCやMC毎のPF、ROMについて比較検討した。検定にはMann-WhitneyのU検定、Wilcoxonの符号付き順位検定を用いた。有意確率は5%未満とした。なお今回の腰痛は、野球動作において全力でプレーが行えたとしても、腰部周囲の痛みを訴えるすべてを腰痛とした。部位は腰部を中心に上部は肩甲骨下角付近で、下部は仙腸関節付近までとした。<BR>【説明と同意】<BR>MCは野球部の依頼で実施し、事前に指導者と選手にはMCについての説明を行ない同意を得た。<BR>【結果】<BR>のべ173名のうち腰痛群は36名、腰痛無し群は47名、障害無し群は90名であった。入学後の4月と8月のMCにおいて腰痛を訴えた3名は全員中学校期にも腰痛の既往があり、うち2名は腰椎分離症と診断されていた。1年生で行なった3回のMCでは腰痛群は3名であったが、2年生4月では6名、8月では9名になった。その後腰痛群の人数は減少し、2年生12月は4名、3年生4月は5名と推移したが、全7回のMCのすべてに腰痛を訴える選手はいなかった。腰痛群が最も増加した2年生8月とその前の2年生4月での3群間比較において、ROMは腰痛群と障害なし群が有意に低下していたが、PFでは障害なし群のみ有意に向上していた(P<0.05)。全7回のMCにおける3群間比較では、腰痛群のPFが低下する傾向を認めた(P=0.097)。腰痛群で同時期にその他の身体部位に障害を有していたのは18名であり、その50%は肩関節痛で、肘関節痛は27%であった。高校入学以降で腰椎部の変性疾患や、分離症等の診断を受けた選手は無く、腰痛による1週間以上の長期休養した選手はゼロであった。<BR>【考察】<BR>腰痛群の約80%は肩関節と肘関節に疼痛を訴えていた。我々はMCにおける肩関節痛の先行研究において、肩関節痛とPFにおいて有意差が有ることを確認している。今回も全MCにおける腰痛群は障害無し群に比しPFが低下している傾向が認められており、PFの低下が障害発生に関係している事がうかがえた。一般的に腰痛をきたす要素は腰椎周辺組織の変性の他、股関節や上部体幹の可動域制限、自律神経系、メンタル等、要因が多岐に及ぶためROMやPFに相関はみられないと仮定していたが。しかし、今回の結果より腰痛群と障害無し群においてPFが関係している事がうかがえたので、早期より体幹機能と運動軸の問題を評価し対応することによって、腰痛やその他の障害の予防に繋がる可能性が示唆された。今後もよりシンプルで効果的なMCを実施することによって、障害予防をしつつ効率的なトレーニングが継続できるように参画したいと考えている。<BR>【理学療法学研究としての意義】<BR>我々の臨床や現場における経験において、以前は腰痛を訴える高校野球選手の評価と治療を行なっても、疼痛の持続により練習休養を余儀なくされるケースが散見されていたが、体幹機能と運動軸の評価結果に基づいたセルフケアとトレーニングを指導する事によって、腰痛で練習を長期休養するケースはみられなくなった。今後も臨床やMC等の野球現場において、効率的で効果的な評価と治療が実施できるよう検証してゆきたい。
著者
斎藤 章暢 徳丸 雅一 青木 敦子 安藤 佳代子 正木 宏幸 板屋 民子 丸山 務
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.29-33, 1994

<I>Listeria monocytogenes</I> (<I>L. m</I>. ) in shredded cheese was examined for its growth behavior during cold storage and cooking. During storage at 5°C, the concentration after inoculation decreased up to day 20 and thereafter increased. On day 77, the concentration was recovered to almost the same level as that at the time of inoculation, in shredded cheese inoculated with 10<SUP>4</SUP> or 10<SUP>6</SUP>/g <I>L.m</I>. and increased by 1-2 orders in shredded cheese inoculated with 10<SUP>1</SUP>/g <I>L .m</I>. . Also during storage at 10°, the inoculated <I>L.m</I>. decreased up to day 20 and thereafter increased, each bacterial concentration increased by 1-4 orders. Organoleptically, fungigenesis occurred from days 20 and 15 at 5° and 10°, respectively. The number of bacteria surviving in the pizza inoculated with 10<SUP>6</SUP>/g <I>L.m</I>. was 3.6-23/100 g after heating at 200°C for 5 min, while heating at 250°C for 5 min caused the death of all the inoculated bacteria, that is 10<SUP>6</SUP>/g. The change of the temperature at the center of the pizza while cooking tended to decrease with the increases in the temperature of storage and in the volume of ingredients, and these changes were also macroscopically recognizable.<BR>The above findings suggested that <I>L. m</I>. in shredded cheese dose not proliferate during the allowable period of storage before consumption and becomes extinct with general methods of cooking.

2 0 0 0 暗号解読

著者
サイモン・シン [著] 青木薫訳
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
2007
著者
青木 陽二
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.53-57, 1999-08-25

江戸時代に来日した欧米人の日記や旅行記を調べることにより,彼らが日本の風景の中で,地形の細やかさ,植生の豊かさ,山上までの耕作,郊外の田園散策路,長崎の入江,富士山,街道の並木を好ましいと記述していることがわかった。記述の中には植物の多様さ,高木の美,新緑,紅葉,熱帯と寒帯の植物なども記していた。彼らはまた,日本人の花好き,旅行好きであること,田畑を庭園のように耕すことなどを記述していた。これらの欧米人の風景記述は,景観評価のデータとして今後分析を試みる価値があると思われる。
著者
青木 啓二 鈴木 敏彦 麻生 誠 土井 智之 北崎 知則
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
鉄道技術連合シンポジウム(J-Rail)講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2000, pp.437-440, 2000-12-12
被引用文献数
2

Intelligent Multi-Mode Transit System ("IMTS") based on fully automated Bus has been developed as the medium-scale transit system as the next generation transport system. Functional features of IMTS are summarized to the advanced lane guidance without the guide rail, the platooning formed by the electronic vehicle link and the collision avoidance emphasized by ITS technologies. The system configuration of IMTS, vehicle control technologies are described in this paper.
著者
青木 睦夫
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.24, no.8, pp.414-416, 1977

漬け物製造工程の脱塩法を改善し,使用水の削減,時間短縮,圧搾液の活性炭処理及び再利用について検討し次の結果を得た。<BR>(1) 水と時間の削減には原料を圧搾した後,回分式で脱塩する方が流水式よりも効果的であった。<BR>(2) 圧搾液100mlに粉末活性炭1.5g入れ処理すると無色無臭な液となり,福神漬けに再利用できた。
著者
遠藤 毅 青木 滋
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.102-103, 1969-02-25

2 0 0 0 土の香

著者
佐藤寛次 青木助次共著
出版者
文献書院
巻号頁・発行日
1928