著者
高木 治 坂本 政道 世一 秀雄 小久保 秀之 河野 貴美子 山本 幹男
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.60, 2019 (Released:2019-12-29)
参考文献数
13
被引用文献数
3

我々はピラミッド型構造物 (pyramidal structure: PS)の未知なる機能について2007年以来、10年以上研究を続けている。PSの研究方法として、PS内部に人間が入り瞑想をした。PSの未知なる機能を明らかにする手段として生体センサ (キュウリ果実切片) から放出されたガス濃度を測定した。生体センサの作成、設置、ガス測定は、零点同時補正法 (simultaneous calibration technique: SCAT) によって行われた。この方法は、国際総合研究機構 (International Research Institute: IRI) で研究開発され、ヒーラーに関わる多くの研究成果を得ている。ピラミッド型構造物と人間とが関わった実験において、次の2つの結果を得ることが出来た。(1) PS内部に人間が入り瞑想する以前に、人間の無意識 (フォースタイプI) による、生体センサに対する未知なる遠隔作用 (6 km以上離れた地点から生体センサに対して、遅延なく影響を与える長距離の非接触効果) が検出された。(2) PS内部に人間が入り瞑想した後、人間による何らかの影響 (フォースタイプII) によって、10日間以上続く遅延を伴った非接触効果 (PS内部の人間と生体センサの距離が0.5 mである短距離の非接触効果) が検出された。これらの結果から、ピラミッド型構造物と人間との関わりにおいて、人間から発する2つの異なるフォースタイプがあることが示唆された。しかし、2つの異なるフォースタイプは、PSによって変換速度は異なるが、どちらも生体センサが反応し得るエネルギーに変換され、非接触効果として検出されたと考えられる。ピラミッドパワー (効果) に関する学術的な研究において、統計的に高い有意性のある実験データを示した研究は、我々のグループ以外では皆無である。
著者
高木 修
出版者
関西大学社会学部
雑誌
関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.109-127, 1991-01-30

中村(1983, 1988, 1990)は,自己過程に4つの位相,すなわち,自己に注意の焦点を当てる「自己の姿への注目」の段階,注目された自己の姿の特徴を自分なりに描き出して自己を概念化する「自己の姿の把握」の段階,把握された自己の姿を評価する「自己の姿への評価」の階段,そして,自己の注目,把握,評価で活性化された自己を,他者との相互作用の中で他者に向けて表出する「自己の姿の表出」の段階の4つが存在するとしている。この論文では,「自己」,特に自己過程に注目し,その各位相において,向社会的行動と自己とがいかなる因果的関係を持っているかを検討し,「自己」の視点から,従来の向社会的行動の研究の整理と,その方向からの今後の研究の発展の可能性が考察された。
著者
小泉 静香 高木 祥示 後藤 哲二
出版者
The Vacuum Society of Japan
雑誌
真空 (ISSN:05598516)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.247-250, 2004-03-20 (Released:2009-10-20)
参考文献数
9

Permeation of hydrogen into the molybdenum disulfide crystal (MoS2) in the hydrogen atmosphere is investigated from a view point of gas release by cleavage. MoS2 crystals are exposed to H2 or D2 gas at temperatures between RT and 600°C, followed by the cleavage at the same temperatures after evacuation of H2 or D2 gas. The dependence of amount of outgassing on the exposed temperature shows similar tendency in H2 and D2 except maximum outgassing temperature. The concentration of hydrogen in the bulk increases at the temperature of 400 or 500°C due to permeation from the surface to the bulk. Beyond the temperatures the concentration in the bulk decreases due to thermal desorption. Regardless of the exposure to D2 gas, many D atoms are detected. The concentration of dissociated hydrogen atoms in MoS2 depends on the exposure temperatures.
著者
角濱 文隆 高木 亮
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.140, no.4, pp.232-238, 2020-04-01 (Released:2020-04-01)
参考文献数
7

Soft coupling is a conceptual system in which two or more train sets on the same railway track can run like one long mechanically coupled train set, with very little space between the adjacent train sets. It is expected to open up possibilities for the realization of highly flexible and improved rail services. However, it is known to be very difficult for two separate train sets in motion to complete soft coupling, i.e., for the distance between these train sets to become zero. In the method we proposed in our previous papers, the time required for the completion may be infinite, because the train set that follows another must run faster when approaching the train set in front. This paper focuses on the method of completing soft coupling within finite time. We show that such a method can be proposed under the following set of preconditions: (1) infrastructure enabling the removal of the conservative safety concept of railway signalling called `brick wall' assumption, (2) simultaneous control of two train sets through a very secure wireless communications link, and (3) high-accuracy control of the deceleration of train sets.
著者
大石 惇 高木 敏彦
出版者
日本熱帯農業学会
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.215-219, 1990-09-01 (Released:2010-03-19)
参考文献数
12
著者
岡本 圭一郎 黒瀬 雅之 山村 健介 高木 律男
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

心理ストレスは歯科領域での痛みを増大させる。本課題ではストレスが咬筋の痛みを増大させる生体機構を、脳神経系の機能変化と想定し、基礎的に解明した。三叉神経脊髄路核尾側亜核(Vc)に着目した。これまでの研究によってVc部は顎顔面部の痛みの応答を制御する部位であることが解明されているからである。繰り返しストレス処置を加えると、咬筋への侵害刺激による Vcの興奮性は有意に増大することが明らかになった。さらに選択的セロトニン再取り込み阻害剤を繰り返し投与するとストレスによるVcの興奮性の増大は低下することがわかった。つまりストレスによるセロトニン機構の変調が咬筋の痛みを増大させることがわかった。
著者
高木 康博
出版者
一般社団法人 レーザー学会
雑誌
レーザー研究 (ISSN:03870200)
巻号頁・発行日
vol.44, no.7, pp.413, 2016 (Released:2020-12-17)
参考文献数
17

Holography is an ideal three-dimensional display technique. However, its electronic implementation requires light modulation by tremendous number of pixels whose pitch should be comparable to the wavelength of light. In this paper, several techniques proposed to overcome the above difficulty are shown; the technique using multiple spatial light modulators, the time-multiplexing technique, the technique using acousto-optic modulators, the resolution redistribution technique, and the horizontally scanning technique. Especially, the horizontally scanning technique is explained in detail; it is realized using the screen scanning system and the viewing-zone scanning system. The 360-degree holographic display is also realized based on the latter system.
著者
高木 源
出版者
東北福祉大学
雑誌
東北福祉大学研究紀要 = Bulletin of Tohoku Fukushi University (ISSN:13405012)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.47-54, 2022-03-18

解決志向短期療法は目標に焦点を当てる支援モデルであり,特に,具体的で実現可能な目標を設定することが重要となる。そこで,本研究では,大学生・大学院生320 名を対象として実施された調査の目標に関する記述データおよび目標の具体性および実現可能性に対する専門家の評価を用いて,目標の記述内容を入力値,専門家の評価を出力値とする機械学習を行い,その精度を確認した。その結果,具体性の精度は83.75% から84.37%,実現可能性の精度は73.84% から76.25% であり,いずれも意味のある予測がなされていると考えられた。また,具体性が高いと評価された目標には,行動水準の記述が多く,目で見て確認ができるような目標が,具体性が高い目標として,評価されていると考えられた。次に,実現可能性が高いと評価された目標には,自分自身の行動や一人でも達成できるような目標が,実現可能性が高い目標として,評価されていると考えられた。これらの結果から,幾らか改善が必要となる点はあるものの,目標の具体性および実現可能性を機械的に評価することが可能だと考えられた。
著者
渡邊 貴洋 大端 考 佐藤 真輔 高木 正和 伊関 丈治 室 博之
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.73, no.8, pp.2087-2092, 2012 (Released:2013-02-25)
参考文献数
39
被引用文献数
1 4

症例は16歳,男性.平成18年頃から腹部膨満感を自覚しており,平成23年6月腹痛にて近医を受診し,腹部エコー検査で腹腔内腫瘤を認め当科へ紹介受診された.造影CT検査で腹腔内正中に最大径13cm大の造影効果のない多房性嚢胞性腫瘤を認め,一部低濃度成分と高濃度成分がfluid-fluid-levelを形成していた.また,腹部MRIではT1・T2強調像でともに低~高信号域が混在していた.以上から出血を反復した腸間膜リンパ管腫と診断し開腹手術を施行した.術中所見では,Treitz靱帯近傍の空腸間膜に10cm大の腫瘍を認め,近接した空腸の部分切除を伴う小腸間膜腫瘍切除術を施行した.術後病理組織学的に腸間膜リンパ管腫の診断を得た.小腸間膜リンパ管腫は比較的稀な疾患であり,自験例を含めた本邦報告30例について文献的検討を加え報告する.
著者
高木 寛之
出版者
福祉社会学会
雑誌
福祉社会学研究 (ISSN:13493337)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.61-81, 2009-06-01 (Released:2019-10-10)
参考文献数
32
被引用文献数
1

ボランティアをめぐる議論は,活動者の増加や関心の高まりの一方で,受け入れ側からは活動者の確保の困難性という見解が提示されている本稿では,ボランティアをめぐる楽観論と悲観論を読み解く上で,従来とは異なるボランティアが出現しつつあることに着目し「エピソディック・ボランティア」という概念を用いて整理した.そして,社会福祉協議会設置のボランティアセンターへの聞き取りを行い,このような外部環境の変化に対して, どのように認識し対応をしているのかを明らかにし,対応の妥当性について検討した.エピソディック・ボランティアは,①文化,②組織,活動分野,活動の選択,③参加の期間と量,④受益者との関係において,従来型のボランティアとは異なると指摘されている.そして,自己実現を目的に組織への短期的な参加を好むが,個人の中では連続性を持った活動となる.このような外部環境の変化に対しての支援は,その方向性は示されていても十分に確立されているとは言い難いことが確認された.特に,ボランティアの自由意志と継続の困難性には,継続性を意識した活動支援だけでなく連続性を意識した支援が求められる.そのため,今後は単独組織を基盤にするのではなく,地域社会を基盤に複数の組織とボランティアをも巻き込んだ協創の視点による支援が必要となる.そして,社協ボランティアセンターには協創の取り組みの中核組織としての役割が期待される.

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著者
高木 健太郎
出版者
日本熱帯医学会
雑誌
熱帯医学会報 (ISSN:21861773)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.5-7, 1961-07-20 (Released:2011-05-20)
著者
高木 滋樹 北村 章 丸本 卓哉
出版者
日本土壌微生物学会
雑誌
土と微生物 (ISSN:09122184)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.41-48, 1992-03-01 (Released:2017-05-31)
被引用文献数
3

1)キチンと同様に土壌内で特異的に放線菌密度を高める有機物をスクリーニングした結果,光合成細菌処理汚泥発酵物(CPBS)が選抜された。2)第1報で選抜した5株の拮抗菌をCPBSに添加・培養させた資材を調製した。調製した資材は細菌,放線菌密度が高く,添加した拮抗放線菌の存在が確認された。3)CPBSと拮抗放線菌を組み合わせた資材のダイコン萎黄病及びキュウリつる割病に対する発病抑制効果を検討した結果,発病抑制効果が確認された。発病抑制効果は第1報で報告した拮抗菌のみの場合よりも有機物と拮抗菌を組み合わせた場合で大きく,また単菌株よりも複数の拮抗菌を組み合わせた場合に顕著であった。4)ダイコン萎黄病発病抑制試験において添加した各菌株は土壌及び根部より再分離されたが,菌株によって菌密度は異なり,菌株により土壌及び根部での定着とその活動は異なると推察された。5)4種類の異なった土壌において,拮抗菌を含む資材Aは放線菌密度を高め,F. oxysporum密度には影響を与えなかった。6)以上のように放線菌密度を選択的に高める有機物と拮抗菌を組み合わせた資材は各種土壌で放線菌密度を高め,ダイコン及びキュウリにおいて発病を抑制した。しかしその作用については今後の解明が必要である。