1 0 0 0 心身修養

著者
高木兼寛著
出版者
廣文堂書店
巻号頁・発行日
1916

1 0 0 0 図解薬理学

著者
高木博司[ほか]著
出版者
中外医学社
巻号頁・発行日
1975
著者
高木 利久 松尾 文碩 二村 祥一 牛島 和夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1133-1134, 1986-10-01

筆者らは、Adbisと呼ぶ、推論関係型データベース管理システムを開発し、1982年以来、九州大学大型計算機センターにおいて実用に供してきた。AdbisはHorn集合の反証に基づく推論機構を備えている。最近、Adbisを使用している機関あるいは使用予定の機関から、エキスパートシステムをAdbisの上に構築したいという要望が出てきた。本研究はAdbisにプロダクションシステムの構築を支援する機構を追加するとともに、これを用いた実用規模のエキスパートシステムの構築を目指すものである。現在、計画のうち、プロダクションシステム構築支援機構の基本設計と、これをHorn集合推論系を用いて実現する方式の設計とを終了した。2節ではプロダクションシステム構築支援機構の外部仕様を、3節ではHorn集合への翻訳方式について述べる。4節ではこの機構の実現に必要なAdbisの拡張の概要について述べる。
著者
高木 康夫 坂本 佳直美 中道 亮 佐藤 隆
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会論文誌 (ISSN:13425668)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.77-86, 2020-03-15 (Released:2020-06-15)
参考文献数
16

The simulation results of the heat medium control and management of A-CAES plant (Adiabatic Compressed Air Energy Storage) are presented. For the study, the dynamic model of the A-CAES plant with liquid heat medium as heat storage is constructed in order to analyze charge-discharge cycle efficiency dependency on actual operating conditions. Various heat management systems for a CAES are proposed. Among the systems, heat medium circulating system is the most feasible solution. The heat management and storage is very important for the A-CAES plant, because about half of the energy is recovered through heat insulation and heat management. Dynamic plant efficiency analysis is also crucial because the dynamic properties of the plant influences on the efficiency. The model consists of the heat exchangers, the heat storages, the air storage and an ideal compressor and expander models. The heat transfer characteristics of the heat exchanger are tested by the experimental setup because the heat exchanger performance is the most important factor for the system efficiency. The plant scale and the heat loss influence on the charge-discharge efficiencies are shown through the simulations.
著者
北原 理作 笠井 文考 遠藤 明 高木 恵一 平野 浩司 相馬 幸作 増子 孝義
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.987-991, 2013-10

北原ら(2013)は67巻9号において,海外における忌避材の評価について紹介した。一方,農業被害,林業被害,衝突事故などの被害額が60億円以上に達しているエゾシカにおいては,被害対策としての忌避材の効果が十分検証されていない。ここでは市販の忌避材のうち,海外でも利用されているハイイロオオカミの尿(原液100%)(以下忌避材と記す)について検証した結果を紹介する。調査は,北海道東部に位置する美幌町の公共牧場周辺に多数生息し自由に牧草地を出入りしている野生の個体群と,東京農業大学オホーツクキャンパスで飼育している6頭の個体を対象とした。2012年8月~9月に公共牧場で野外試験を実施した後,11月に飼育舎内で追加試験を行った。対象とした野生個体群は,有害駆除の対象にはなっていないが,狩猟期には捕獲対象となるため非常に警戒心が強い。一方飼育個体は,警戒心が低く人馴れしており対照的である。評価の方法は,海外の事例ではオオカミやコヨーテの尿を,直接餌に散布して効果を調べているものも多いが(北原ら2013),本忌避材が接近を妨げる目的で市販されているため,餌場である牧草地(飼育個体については給餌場)に対する接近や特定の出入り口からの侵入阻止に効果があるか否かに限定して調べた。忌避材を設置した場所を自動センサーカメラ(以下カメラと記す)で24時間昼夜問わず監視し,カメラのみを設置する対照区と,忌避材とカメラを設置する試験区を林縁に設定し,林内から牧草地への侵入および忌避材設置場所付近における牧草採食の有無を記録した。北海道ではおよそ100年前にエゾオオカミは絶滅したが,メーカーによる忌避材の原理は,シカの天敵であるオオカミの尿の臭いに対しては,絶滅した今日でも先天的に忌避反応を示すという説明である。
著者
安田 貴徳 櫻井 幸一 高木 剛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.34, pp.9-16, 2011-05-06
参考文献数
19

多項式公開鍵暗号(MPKC)はポスト量子暗号の候補の一つである。RainbowはMPKCによる電子署名方式であり、暗号化および復号化の処理が高速であるという利点を持つ。一方で、MPKCの安全性は多変数方程式の求解問題の困難性に基づいており、暗号学的に安全なパラメータを選択すると鍵長がRSA暗号と比較して大きくなる問題がある。公開鍵長の削減に関しては既に研究が進められているが、秘密鍵長の削減に関する研究の報告はまだなされていない。本稿では非可換環を利用したRainbowの一署名手法を提案し、それによりRainbowの秘密鍵長が従来の場合より削減できることを説明する。特に1024ビットRSA署名と同等の安全性を持つとされるRainbowの場合、秘密鍵長を約75%削減できる。また、現在知られているRainbowの主な攻撃方法に対して安全性評価を行い、安全と思われる非可換Rainbowのパラメータを記述する。
著者
安岡 稔晃 藤岡 徹 上野 愛実 村上 祥子 井上 彩 内倉 友香 高木 香津子 宇佐美 知香 森 美妃 田中 寛希 松元 隆 松原 裕子 濱田 雄行 松原 圭一 杉山 隆
出版者
日本産科婦人科内視鏡学会
雑誌
日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 (ISSN:18849938)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.121-125, 2017 (Released:2017-06-06)
参考文献数
9

BACKGROUND: With the increase in the cesarean section rate, the complications associated with cesarean section wounds have also increased. The presence of a cesarean scar defect and diverticulum has recently been identified as a source of persistent, irregular vaginal bleeding, menstrual pain, secondary infertility, and lower abdominal pain, known as cesarean scar syndrome. CASE: A 33-year-old woman presented with menstrual and lower abdominal pain in association with an anterior extrauterine cystic mass detected by pelvic ultrasound, thought to represent a cesarean scar diverticulum. The cystic diverticulum was laparoscopically excised, and the lower anterior uterine wall was repaired. The postoperative course was good and the patient was discharged on the fifth day after surgery. Menstrual and lower abdominal pain resolved after surgery. CONCLUSION: In cases of cesarean scar syndrome associated with a cystic diverticulum, laparoscopic surgery should be considered, especially when menstrual and lower abdominal pain is present.
著者
高木 佐恵子 松田 憲幸 曽我 真人 瀧 寛和 志磨 隆 吉本 富士市
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会誌 (ISSN:02859831)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.386-396, 2003 (Released:2004-02-29)
参考文献数
17
被引用文献数
3

絵画は,心を豊かにするための重要な研究テーマの一つである.これまで,絵画に関する多くの研究では,実際の画材を再現するような機能を提供するばかりで,ユーザが描いた絵を評価し,アドバイスを与えるようなものはなかった.そこで,我々は,初心者のための基礎的な鉛筆デッサンの学習支援システムを提案する.提案システムは,モチーフに関するデータとユーザが鉛筆で画用紙に描いたデッサンの画像を入力とし,ユーザへのアドバイスを出力とする.提案システムでは,次の四つの機能により,処理が行われる:モチーフの特徴解析,デッサンの特徴解析,誤りの同定,アドバイスの生成と提示.提案システムの有効性を確かめるため,扱う対象を基礎的なモチーフに対する主要なアドバイスに限定したプロトタイプシステムを開発し,実験を行った.その結果,提案システムの有効性が確かめられた.
著者
高木 史人 南 清司
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.349-360, 1986

大量の穀物を長期間安全に貯蔵するためには, 穀物がサイロへ投入されてから排出されるまでの段階で発生する様々なトラブル (偏析・固結・破砕・発熱・閉塞・変質等) の中で, 他のトラブルの原因となる穀物をサイロへ投入する際の偏析や貯蔵中の固結に対して, 適切な防止策を講ずることが重要である。<br>そこで, 輸入大豆サイロによる偏析と固結の実態調査と貯蔵物である丸大豆・割豆・ダスト・夾雑物・豆皮に関する各種の物性実験をおこなった。実験の結果, (i) ダストは吸湿性・固結性・発熱性等が高く第1に除去すべき物質である。(ii) 割豆は流動性が悪くダストと共に固結物を形成しやすい物質である。等が明らかになった。以上の結果を基にして, 偏析・固結の防止策を検討し, サイロ投入時に偏析を起こさない粉粒体供給装置を提案した。
著者
吉弘 辰明 土山 聡宏 高木 節雄
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会誌 (ISSN:00214876)
巻号頁・発行日
vol.67, no.7, pp.362-367, 2003 (Released:2008-04-24)
参考文献数
7
被引用文献数
2 2

Chemical reaction process(Ti+CrB→Cr+TiB) of isolated CrB particle in a Ti powder compact was investigated to find a proper sintering condition for producing TiB/Ti composites by reaction sintering. EPMA analysis revealed that the formation of TiB starts at 1223 K during heated with the rate of 0.17 K/s. The reaction proceeds topochemically with the movement of a reaction band from the particle surface to inside. The unreacted-core model was applied to the reaction of a CrB particle for the analyse the reaction rate of CrB particle. It was found that diffusion of Ti and Cr atoms in a TiB layer controls the whole reaction rate, and then the time of reaction finish at 1223 K was estimated as a function of initial CrB particle radius.
著者
八島 建樹 高木 敏行 出江 紳 一 永富 良一 浅尾 章彦 森 仁 阿部 利彦
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.103-109, 2016 (Released:2017-01-15)
参考文献数
24
被引用文献数
4 5

著者らが開発した末梢神経を刺激することを目的とした磁気刺激装置を用いて,健常者の橈側手根伸筋を刺激し,これ によって誘発される手関節の背屈運動と刺激条件との関係を調べた.磁気刺激の条件として,磁場強度を3 段階,刺激周波数を10 ~ 50 Hz の5 段階,刺激時間を0.5 ~ 2.0 s の4 段階に変化させ,前腕を刺激した.この時に誘発される手関節の運動角度を電子角度計を用いて計測した.刺激条件に応じて,手関節の背屈角度はごくわずかな動きから100 度を超える大きな動きまで誘発できることが明らかになった.
著者
曹 陽 高木 修 Cao Yang TAKAGI Osamu
出版者
大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室
雑誌
対人社会心理学研究 (ISSN:13462857)
巻号頁・発行日
no.3, pp.103-109, 2003

中国の出版制度においては、性的描写やポルノの書物・映像などが「精神汚染」と呼ばれ、それらを出版や販売することが一切禁止されている。ところが、そういう本や雑誌は、往々にして発禁しきれず、密かに闇のルートで販売している。日本や欧米と異なり、中国の特有な社会状況において、北京市の中学生と高校生らは、性の情報を獲得する公式ルートと非公式ルートの違いという観点から、マス・メディアの影響を検証する。そして、本研究は新しい分析方法を加えながら、学年、性別、地域の、それぞれの主効果と交互作用に着目して、新たな知見を期待する。まず、中学1年生から高校3年生までの合計6学年の1要因分散分析を行った。その結果、中学1年生は他の学年に比べて、公式ルートを通じて獲得した性の情報が最も少なく、中学生よりも高校2、3年生の方が、非公式ルートを通じて獲得した性の情報が最も多いことが明らかとなった。次に、中学校と高校を代表する中学2年生と高校2年生のデータを用いて、学校×性別×地域の3要因分散分析を行った。その結果、公式ルートを通じて獲得した性の情報は女子生徒の方が多いが、非公式ルートを通じて獲得した性の情報は男子生徒の方が多く、特に高校の男子生徒が、より一番多いことが明らかとなった。学校×地域の交互作用においては、市中心や近郊の中学生よりも遠郊の中学生の方が、非公式ルートを通じて獲得した性の情報が一層多いことが明らかとなった。上記した結果は、性的関心、性(的)行動、性に対する態度の学年、性別、地域による差の検討結果と一致するところが多く見られた。
著者
竹本 常松 高木 信也 中島 正 在原 重信 小池 一弘
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.16, pp.256-263, 1972-10-01

A colorless needle crystalline, mp 187-188°(decomp.), C_5H_7O_5N_3 was isolated from Quisqualis Fructus (seeds of Quisqualis indica, and Q. indica var. villosa, Combretaceae), a popular ascaricidal crude drug in China and Japan. The compound was considered to be an unknown acidic amino acid and an active principle. So it was named quisqualic acid after the genus name Quisqualis. The chemical structure of quisqualic acid was consedered to be N^2-L-alanyl-3,5-dioxo-1,2,4-oxadiazolidine(Ia) or N^4-L-alanyl-3,5-dioxo-1,2,4-oxadiazolidine (Ib) on the basis of chemical and spectral data. Therefore Ia and Ib were synthesized by routes shown in the chart 2 and 3, respectively. Ib did not agree with quisqualic acid but Ia was identified with the authentic sample. Thus, the structure of quisqualic acid was confirmed to be N^2-L-alanyl-3,5-dioxo-1,2,4-oxadiazolidine satisfactorily. Quisqualic acid is the first instance of natural compound containing 1,2,4-oxadiazolidine ring.
著者
岡崎 真一郎 玉嶋 勝範 雨川 公洋 桃下 光敏 高木 正見
出版者
九州病害虫研究会
巻号頁・発行日
vol.58, pp.66-72, 2012 (Released:2013-07-12)

2010年および2011年の5月下旬~6月上旬に,大分県の夏秋ピーマン現地施設で,アザミウマ類およびタバココナジラミの防除を目的にスワルスキーカブリダニを10a当たり50,000頭放飼した。本天敵は,1回の放飼で定着し,120日後まで生息が確認された。8月中旬以降,無放飼区のミカンキイロアザミウマ成虫密度が,1.6~3.8頭/花と高くなったのに対し,放飼区は0~0.1頭/花と低かった。無放飼区のタバココナジラミ成虫と老齢幼虫密度は,2.2頭/3葉以上となったのに対し,放飼区は0~0.2頭/3葉と低く,本天敵の2種害虫に対する密度抑制効果が認められた。一方,放飼区と無放飼区でヒラズハナアザミウマ成虫の発生推移に差はなく,密度抑制効果は認められなかった。また,ピーマンうどんこ病対策として,5~8月に4回,10a当たり3kgの硫黄粉剤を畝上散布したが,本天敵の生息密度に影響は認められず,両資材は併用可能であることが明らかとなった。
著者
高木 清江 松本 直司 瀬尾 文彰
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.65, no.537, pp.133-140, 2000-11-30 (Released:2017-02-03)
参考文献数
4
被引用文献数
3 2

In this paper, the concept of the image structure was made clearer, and the research on the poetic-image structure was executed. The research technique and the procedure were also established through investigating. In addition, the validity of the idea concerning the characteristic of poetic-image structure was verified. As a result, eight types of the poetic image structure were found. The type of the poetic image structure was named 'poetry pattern of the image'. The hypothesis concerning a poetic image structure was verified though not quite satisfactorily.
著者
長尾 香奈 平澤 小百合 尾﨑 充代 高木 賢一 平島 光子 仁田 裕也 松下 真由美 西村 麗華 鶯 春夫
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.E1092, 2006

【はじめに】<BR> 高齢者が多く入所している施設においては、「できるADL」と「しているADL」の差が問題になることが多い。当介護老人保健施設(以下:当施設)においてもこの差が生じていたので、これらの問題を改善するために「できるADL」と「しているADL」の実態調査を行い、どのADLに差が生じているのか、どのような入所者に差が生じているのかなどを検討した。<BR>【対象・方法】<BR> 当施設の入所者48名(男性10名、女性38名、年齢69~99歳、平均84.5歳)を対象とした。要介護度別にみると、1が8名(16.7%)、2が7名(14.6%)、3が20名(41.7%)、4が10名(20.8%)、5が3名(6.3%)であった。主疾患は脳神経疾患23名(47.9%)、骨関節疾患9名(18.8%)、認知症8名(16.7%)、その他8名(16.7%)であった。方法は、担当理学療法士が直接介護場面を観察したり、介護スタッフに聞き取り調査することにより、機能的自立度評価表(以下:FIM)にて「しているADL」を評価するとともに、FIMの評価表を基に担当理学療法士が「できるADL」を評価し、その差を比較検討した。なお、FIMの18項目のうち、セルフケア6項目、移乗2項目、移動1項目の計9項目を評価した。<BR>【結果】<BR> 「できるADL」と「しているADL」の評価がFIMの9項目全て一致した者は6名(12.5%)で、各項目において「完全自立もしくは修正自立」と採点された者が5名、「最大介助もしくは全介助」と採点された者が1名であった。逆に、一致した項目数が最も少なかったのは1項目で、2名(4.2%)存在し、それは過剰な介助が原因であった。項目別にみた場合、一致率が高かった項目は、食事41名(85.4%)、移乗37名(77.1%)、トイレ動作36名(75.0%)であった。逆に一致率が低かった項目は、清拭17名(35.4%)、更衣・上半身27名(56.3%)、整容28名(58.3%)であった。最も一致率が高かった食事においては、1段階異なった者が5名(10.4%)、2段階以上異なった者が2名(4.2%)であり、最も一致率が低かった清拭動作においては、1段階異なった者が13名(27.1%)、2段階以上異なった者が18名(37.5%)であった。<BR>【考察】<BR> 清拭や更衣の一致率が低かった理由としては、当施設の入浴介助が介護者のペースで行われたり、安全性を重視するあまりに過剰な介助が行われていることなどが考えられた。これらの点の改善ためには、特に、監視~中等度介助レベルの入所者への対応が重要で、安全性の確保や入所者のペースで介助を行う工夫、リハスタッフが生活場面に出向き、介護者とのコミュニケーションを密に取る必要性などが示唆された。
著者
高木 謙 山田 道男 大杉 政克 根来 健二
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.2, pp.260-262, 1987-02-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
8
被引用文献数
1

Oxy-Cope rearrangement of 4-vinyl-1, .6-heptadien-4-ol [1] at 330°C gave 1, 8-nonadien-4one [4] along with 2, 8-nonadien-4-one [5]. The ketone [4] was converted to the title compound [2] as a mixture of (E)- and (Z)-isomers, by the treatment with LDA and, trimethylsilyl chloride. Alternatively the nonatriene [2] was prepared selectively by the anionic oxy-Cope rearrangement of [1] followed by quenching with trimethylsilyl chloride. Intramolecular Diels-Alder reaction of [2] afforded only cis-3 a-trimethylsiloxy-2, 3, 3 a, 6, 7, 7 a-hexahydro-1 H-indene [3], irrespective of the stereochemistry of [2].
著者
高木 隆助 埴原 光人 名取 高広 土屋 舞 木内 博之 瀧山 嘉久
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
pp.cn-001611, (Released:2021-10-16)
参考文献数
21

症例は63歳男性.2011年クリプトコッカス脳室炎で入院,約1年間の治療で症状は改善した.数年後に左側脳室下角に限局した非交通性水頭症による近時記憶障害の悪化を認め,2019年に左側脳室下角へ脳室腹腔シャント術(ventriculoperitoneal shunt,以下VPSと略記)を行った.2020年に両側側脳室前角の拡大による排尿障害と歩行障害の悪化を認めたため,右側脳室前角へVPSを施行し,症状の改善を認めた.脳室炎後の多発性隔壁形成のため,慢性期に水頭症を生じた成人例はきわめて稀である.本例では,多房性の水頭症により脳室の一部が特に拡大し,その部位に応じた症候が出現することが示唆された.