著者
佐橋 謙
出版者
日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.p321-328, 1985-07
被引用文献数
1
著者
二宮 洸三
出版者
日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.939-957, 1994-03-31
参考文献数
35
被引用文献数
3

アジア夏季モンスーン地域の水蒸気流束場と水蒸気収支状況の特徴を記述する.この地域の水蒸気流束に関与する対流圏下層の主要な風系に注目し, それらに伴う水蒸気流束と水蒸気収支の季節的変化と季節内変動を調べる.また, モンスーンの降水をもたらす降水系についても考察する.
著者
根山 芳晴
出版者
日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.p653-668, 1982-06
被引用文献数
6
著者
真木 太一 守田 治 鈴木 義則 脇水 健次
出版者
日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.173-178, 2016-03

2005年夏季に四国・九州など西日本で発生した渇水を契機に,2006~2010年度に科学技術振興調整費「渇水対策のための人工降雨・降雪に関する総合的研究」が実施された.その研究報告が気象研究ノート第231号(2015)に「人工降雨・降雪研究の最前線」として公表された.ここでは,その主要な成果となっている事項・内容についてコメントするとともに,人工降雨の中でドライアイス法と液体炭酸法との比較事項・内容について,幾つかの疑問点に関してコメントする.最後に,最近,国内数カ所で実施した液体炭酸人工降雨法の実験結果の紹介とその有効性について解説する.
著者
竹内 利雄 仲野 〔ミノル〕
出版者
日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.p13-18, 1983-01
被引用文献数
15
著者
牛山 素行 宮崎 敏孝
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.47-54, 1993-01-31
被引用文献数
6

1991年3月23日未明,長野県中部の山岳地帯で発生した雨氷現象について,発生時間中の移動調査や直後に実施した聞き取り調査などによって,発生の状況を詳しく調べた.今回の雨氷現象は,長野県中部の山脈の北側斜面のほぼ標高1200〜1800mの範囲内で確認できた.総観規模の気象データでは,雨氷発生の条件とされる0℃前後の気温逆転層は確認できなかったが,発生地付近の地上気温データからは,現象発生時に標高2000m付近に暖気が入ってできた0℃前後の気温逆転層が解析された.しかし,同時間帯に山脈の南側斜面では気温逆転は見られず,山脈の存在が現象発生に影響を及ほすものと考えられた.雨氷発生域内では,発生中の気温変化がほとんど無く,ほぼ0〜-1℃の範囲で安定していた.雨氷発生中の降水量は1〜3mm/hと少なく,このため森林等への被害には至らなかった.
著者
松下 拓樹 尾関 俊浩 西尾 文彦
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.675-680, 2005-09-30
被引用文献数
1

2004年2月に北海道の岩見沢周辺で発生した雨氷現象について, 地上気象観測資料と客観解析資料を用いた解析を行った.その結果, 岩見沢で着氷性降水があった期間は, 22日21時30分頃から23日5時頃までであり, 雨氷が発生した地域は, 岩見沢から滝川までの約40kmの範囲と推定された.着氷性降水時, 岩見沢における地上気温は-0.5℃前後で推移し, 雨氷の形成環境としてはそれほど低い気温状態ではなかった.しかし, 雨氷表面における理論的な熱収支計算によると, 北東からの6m/s前後の風による通風効果によって負の熱フラックスが増加し, 雨氷が発達しやすい大気環境であったことが示された.

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著者
美山 透
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.58, no.10, pp.893-894, 2011-10-31
参考文献数
7
著者
荒川 正一
出版者
日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.161-166, 2006-02-28
参考文献数
22
被引用文献数
1
著者
岡田 牧 日下 博幸 髙木 美彩 阿部 紫織 高根 雄也 冨士 友紀乃 永井 徹
出版者
日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.23-29, 2014-01

2010年当時の国内最高気温40.9℃が記録された岐阜県多治見市における夏季の気温分布を調べるために,2010年8月に多治見市並びに愛知県春日井市の学校及び公園に計15台の気温計を設置した.月平均気温の空間分布から,盆地底に位置する多治見市中心部ほど気温の高い様子が示された,また,日最高気温35℃以上の日数(猛暑日数)と日最低気温が25℃以上の日数(熱帯夜数)についても,多治見市中心部で最も多かった.更に,日最低気温が現れやすい早朝の気温分布においても,多治見市中心部ほど気温が高かった.夜間の盆地底は冷気層の形成によりその周囲よりも低温になりやすい.しかしながら気温が下がりにくかったという結果から,多治見市の日最低気温の形成に多治見市の都市化が影響していることが推察された.
著者
大久保 篤 柴田 のり子 根口 光太郎 辻本 嘉大 橘田 重延 大石 喜仁 武井 康郎 水野 康隆 宮原 寿夫 仲居 史志
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.363-369, 2004-05-31
参考文献数
4
被引用文献数
5

2003年10月13日に千葉県成田市と茨城県神栖町で発生した突風について,現地調査をもとに原因を推定した.突風は,強い雨の中である程度の広がりを持って一方向に向かって吹いた可能性が高かった.そして,日中にもかかわらず竜巻の目撃証言がなかった.これらから,突風の原因をダウンバーストと推定した.成田市の突風発生時の気象状況について,主にドップラーレーダーを用いて解析を行った.突風発生時はスパイラル状に組織化したエコーを伴った低気圧が,成田市付近に位置していた.そして,成田市宗吾で発生したダウンバーストは,スパイラル状エコーの通過時に発生した可能性が高かった.また,成田市赤荻で発生したダウンバーストの原因は,現地調査結果とあわせて考えることにより,低気圧の中心付近西側で発生したミソサイクロンを伴うストームによりもたらされた可能性が高いこともわかった.