著者
東田 学 下條 真司 湯淺 太一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CNR, クラウドネットワークロボット (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.178, pp.71-76, 2011-08-17

XSは、LEGO Mindstorms用の対話型プログラミング環境として開発された非常に小さなLisp処理系であり、LEGOブロックで組み上げたロボットにブロック型のモーターやセンサーを組み込んで高度に制御することができる。今回、ZigBee短距離無線通信センサブロック用のドライバを開発し、LEGOロボット間の協調的制御を可能にした。さらに、ZigBeeインターネットゲートウェイを開発しており、自律的に動作するLEGOロボット群をクラウドから介入的に制御する方法を模索している。
著者
伊田 裕一 横瀬 史拓 早川 正士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.393, pp.13-15, 2004-10-22
被引用文献数
1

後藤ら(2003)は1993年のグアム地震の前にモノフラクタル次元が顕著に変化するということを発見した。本発表ではグアムで観測されたULF帯磁場データのマルチフラクタル解析を行った。多くのマルチフラクタルパラメータが1993年のグアム地震の前に明瞭に変化しているということを発見した。
著者
持田 桂介 耒代 誠仁 朱 碧蘭 小沼 元輝 中川 正樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.741, pp.43-48, 2005-03-10

本稿では, 数式の混在を許容したオンライン手書き文字列認識手法を提案する.文字列認識や数式認識は, それぞれが認識対象とするパターンだけしか入力されないことを前提としている.しかし, 手書きパターン認識の分野では, これらが混在して入力される場合を想定しなければならない.本手法では, すべての数式を一つの文字として日本語文脈構造に取り入れることで, 従来の文字列認識手法に基づいた処理を可能とした.このとき, 元々文字列認識手法に基づいているため, 数式が混在しない文字列に対しても問題なく処理可能である.また, 一文字でも文字列として扱うという考えを拡張し, 数式だけの入力に対しても「数式」という一文字で構成される文字列として扱うことが可能である.
著者
山口 芳雄 木村 晃治 山田 寛喜
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.58, pp.53-58, 2004-05-13

この報告は円偏波基底の相関係数を用いて,偏波画像の中の人工物体の検出を試みたものである.偏波画像の解析ツールにはいろいろな偏波パラメータがあるが,相関係数は統計処理によく使われ,基本的な量である.円偏波基底で相関係数を調べたところ,<Srr Sll^*>の項に無視できない位相項が含まれており,この項目が複雑な人工物からの散乱に対応していることが分かった.ここでは,その情報を用いて,特にレーダ照射方向に対して斜めに傾いているようなビル・建物などの検出に有効であることを示す.偏波画像解析にはPi-SARのデータを使用した.
著者
糸魚川 竜士 大山 恵弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICM, 情報通信マネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.22, pp.105-110, 2012-05-03

サーバのセキュリティログを頻繁に検査することはセキュリティの確保のために重要である.しかし,監視のための仕組みがなかったり貧弱であったりすると,管理者は外出時などにログを効率的に検査できない.そこで本研究では,サーバの監視状況をツイートとしてTwitterに送信するセキュリティシステムを提案する.そのシステムのユーザは,サーバのログを様々な場所からいつでも検査できる.また,決まったコマンド文字列を含むツイートにより,ユーザはシステムの挙動を制御できる.現在,本システムはApache Webサーバを対象としている.実験では,本システムがWebサーバの監視状況をツイートとして送信したことや,与えられたコマンド文字列に関係づけられた動作を実行したことを確認した.
著者
金村 和美 力宗 幸男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.68, pp.25-30, 2004-05-13
被引用文献数
1

本論文では、既に分類されたデータに基づいてWebページを自動分類する一手法を提案する。具体的には既分類のWebページから名詞を抽出し、文書ベクトルを作成する。その各文書ベクトルと未分類Webページの文書ベクトルとの類似度を測り、最も類似度が高かったWebページが属するカテゴリへ分類する。既分類データとしてYahooのカテゴリ及びそこに登録されているWebページを用いて分類を行なった結果、類似度が高かった上位20位前後のWebページに対して、カテゴリごとの類似度の和を求める方法がより良い正解率となる事がわかった。未知語やリンク先情報を分類に含めた場合と含めない場合においても実験し、最終的に従来の手法と同等、あるいはそれ以上の結果が得られた。
著者
佐藤 亮一 板垣 健志 山口 芳雄 山田 寛喜
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OPE, 光エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.155, pp.97-102, 2008-07-17

本稿では,水面-抽水植物境界モデルに対してFDTD法による偏波散乱解析を行い,著者が以前の研究において提案したPOLSAR画像解析を用いた湿地帯水域観測手法の妥当性を検証する.提案の湿地帯水域観測手法は,ターゲットとなる湿地水域の水位が高い場合に,水域と周辺の抽水植物との境界部分から発生する2回反射散乱量が多くなることに着目して考案された.しかしながら,抽水植物の体積密度が極端に小さい場合,あるいは小さなレーダ照射角度の場合においても,強い2回反射散乱成分が検出可能かどうかはわからなかった.そこで本稿では,水域と周辺抽水植物との境界を簡易的にモデル化して,そのモデルに対してFDTD偏波散乱解析を実行し2回反射散乱成分の抽出が可能かどうかについての検証を行う.
著者
林 昌奎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.355, pp.37-40, 2011-12-09

パルスレーダが計測するレーダ照射方向の散乱強度分布を利用する潮位・津波の観測方法,およびレーダによる2011年3月11日前後の潮位と津波の観測結果を示した.パルスレーダが計測する海面からの後方散乱波の強度には,海面状態,アンテナから海面までの距離の影響とともにアンテナの放射パターンの影響が含まれる.海面の粗度を表すパラメーターである後方散乱断面積が計測する海面において一定と仮定すると,計測した受信電力の空間分布からアンテナパターンの影響を取り出すことが出来る.海面の水位はアンテナパターンの影響が現れる計測ポイントまでの距離から推定する.
著者
中川 正雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.181, pp.25-30, 2006-07-20
被引用文献数
24

LEDをはじめとする照明や表示素子によって照明や表示の技術は大きな進歩を遂げようとしています。これらに共通した特色として、効率のよさや寿命の長さのみならず、情報をも変調できる高速点滅性があります。この特色を利用して周囲に情報を運ぶ技術として著者が提唱する可視光通信の可能性がでてきました。本稿では、可視光通信を概説すると同時に、本研究会の主題であるITSとの関連についても述べていきます。
著者
稲垣 正晴 齋藤 良二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.389, pp.25-30, 1999-10-25

雪は新雪時には密度が低いが、根雪になると融雪・再凍結あるいは圧密を受けて密度が高くなる。融雪期における河川への流入量を予測するには、根雪の密度を知ることが不可欠である。最も単純で確実な方法は、コアサンプルの直接重量測定による方法であるが、精度を上げるためにはサンプル量やサンプル数を多くしなければならず、作業負荷が大きくなるとともに作業量も多くなる。TDR法はサンプル採取なしに比誘電率を測定する方法である。比誘電率と密度が既知である氷と空気の混合物である雪は、測定された比誘電率から密度を一義的に計算することができる。今回試験的にTDR法による雪密度計測を実施したので報告する。
著者
伊賀崎 伴彦 藤本 真樹 水野 敬 村山 伸樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.598, pp.79-85, 2001-01-19

3音節から成る2種類の肉声(抑揚あり/なし)と3種類の合成音声を作り、被験者に意味のある単語と意味のない単語を聞かせ、事象関連電位P650/P800を用いてそれらの音声の聞きやすさを評価した。その結果、聞きやすい音声を聞かせたときの方が聞きにくい音声を聞かせたときよりもP650/P800の潜時が有意に短くなり、聞きやすさとP650/P800の振幅も相関する傾向があった。
著者
山本 健太郎 三浦 佳世
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.261, pp.109-114, 2009-10-22

同じ呈示時間でも,速く動く対象を観察した時間は,それよりも遅いもしくは静止した対象を観察した時間よりも長く知覚される(時間拡張).本研究では,静止画の速度印象が実際の運動と同様に時間拡張を引き起こすかどうかを検討した.実験1では時間再生課題を用い,0.5s,1.0s,1.5sという呈示時間で,キャラクタの姿勢から得られる速度印象の影響を検討したところ,速度印象は知覚された時間に影響しなかった.しかし,実験2で時間二等分課題(temporal bisection task)を用い,0.5s以下の短い呈示時間で検討をおこなったところ,歩いている姿勢や走っている姿勢のキャラクタを観察した時間が,起立した姿勢のキャラクタを観察した時間よりも長く知覚された.これらの結果は,静止画の速度印象は実際の運動と同様に時間拡張を引き起こすが,その効果は実際の運動に比べ弱いということを示唆している.
著者
Abeysekera B. A. Hirantha Sithira 松田 崇弘 滝根 哲哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.628, pp.91-96, 2006-02-23
被引用文献数
1

IEEE 802.11規格の無線LAN環境では,アクセスポイント(AP)が下りフローを多重化しているにもかかわらず無線端末と同等のアクセス権しか割り当てられていないことから,複数の下りフローがAPで多重化されている場合,上下フロー間にスループットに関する不公平が生じることが知られている.本稿では,APにおけるMACプロトコルを改良することにより公平性を改善する方式を提案する.提案方式はMACプロトコルのパラメタであるコンテンションウインドを変更することによりAPに優位性を与える方式であり,APのMACプロトコルのみの改良で実現できる.また,パラメタの最適値は一般には上りフローと下りフローの数で決まるが,提案方式はAPを通過する下りフロー数のみに基づいた簡易な制御となっている.TCPおよびUDPトラヒックに対する提案方式の有効性をシミュレーションにより検討する.
著者
亀川 徹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.235, pp.41-48, 2001-07-20
被引用文献数
2

2000年12月から始まったBSデジタル放送では、マルチチャンネルステレオ再生方式として、従来の3-1サラウンド方式に加えて5.1サラウンドが可能となった。NHKではこれまでのハイビジョンでの3-1サラウンド放送での経験をもとに、5.1サラウンド制作に取り組み、2001年3月から数本の番組を放送している。本稿では、これらの番組制作手法について紹介すると同時に、NHKにおけるマルチチャンネルステレオ制作の現状とデジタル放送の将来展望について報告する。
著者
二瀬 由理 三浦 佳世
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.444, pp.63-66, 2000-11-10

本研究では, 文字情報を含む字幕映画と音声情報をもつ吹き替え映画を用いて, 文字情報と音声情報の統合過程を分析することを試みた.まず, 実験1では, 吹き替え映画の一場面を被験者に提示し, SD法を用いて映像に出ている特定の人物の印象を評定させた.その印象評定値をもとに因子分析を行い, 映像内での人物の印象を形成する基準となる因子を明確にした.実験2では, 文字情報の与え方が異なるプライム映像を提示し, その後に提示される吹き替え映像の人物の印象を評定させ, プライム映像のない場合の人物評定値との間に相違が生じるのかどうかを検討した.因子分析の結果, 内面的特性, 表面的特性, 友好性の3つの因子が抽出された.また, プライム映像を見ることにより, 文字情報に関係なく人物の表面的な特性は印象が薄れ, 友好性はシーンの内容が理解可能になる程度の文字情報が与えられた場合に印象が大きくばらつくことが示された.
著者
源 翔三郎 竹内 孔一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.227, pp.33-37, 2011-10-03

テキスト中から専門用語を自動的に抽出する用語抽出システムの比較を行う.比較の対象となる手法は統計的学習モデルとルールベースモデルに基づく手法である.比較には感染症の用語を人手で同定したテキストデータが存在することから,これを正解データとして扱う.統計的学習モデルでは正解データを元にCRFによって学習を行うことで用語抽出システムを構築する.またルールベースモデルでは規則ベースのパターン抽出用言語としてSRLを利用した抽出システムを用いる.用語抽出実験の結果から正解データが多く存在する場合は統計的学習モデルによる用語抽出,分野依存がある場合はルールベースモデルの用語抽出を行うとよい結果が得られることを明らかにした.
著者
小清水 郁 上岡 英史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.398, pp.1-6, 2009-01-15
参考文献数
5

本稿では,時々刻々変化するユーザ環境に追従したサービス提供を実現するために,3軸加速度センサだけを用いて瞬時にユーザの行動状態を推定するアルゴリズムを提案する.具体的には,ユーザの行動が急激には変化しないと思われる約3秒間という短時間のデータに対して,適切な閾値設定や簡単なデータ解析を施し,立っている,座っている,歩いている,走っている,階段を移動している,エレベータに乗っている,エスカレータに乗っている,という7つの行動状態の推定を瞬時に行う.本稿では,提案アルゴリズムを実験データに適用し,ほとんどの行動状態を約90%以上の精度で瞬時に推定できたことを報告する.また,さらなる推定時間の短縮による推定精度の関係,モバイル環境を想定した際のサンプリング周波数と推定精度の関係について検討する.
著者
味呑 翔平 倉園 博樹 山本 寛 星 立人 吉武 晃一 山崎 克之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.444, pp.83-88, 2012-02-16

雪国における道路の除雪作業は,車による交通事故防止の観点から重要な意味を持つ.そのため,効率的な除雪を行うためには,どのエリアにどの程度雪が積もっているかを把握し,必要なときだけ除雪車を出動させる必要がある.そこで本稿では,除雪車の効率的な除雪作業を支援することを目的として,超音波測距センサーを用いた積雪・降雪観測システムを提案する.平成22年12月から平成23年3月の期間において実施した積雪計測実験の結果から,センサーによって積雪量の検出が可能であることを示す.また,本システムでは積雪量から一定時間あたりの積雪量の導出も行い,降雪量も除雪車の出動を判断するためのパラメータとして活用可能であることを示す.
著者
吉田 直人 中山 実 清水 康敬
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.713, pp.23-30, 2000-03-17
被引用文献数
2

文章表現による理解の違いを調べるために, 様々な表現の文章を提示し, 内容に関する問題に解答させた.その際の正答率と解答時間によって, 表現による違いを比較した.その結果, 内容表現が一つである文は, 複数の内容を含む文より, 解答時間が有意に短いことを明らかにした.また, 接続助詞「が」を逆接の意味で用いた場合は, 文章前半部の正答率が後半部よりも有意に低いことを示した.また, 誤解を避けるためや, 内容の切れ目だけでなく, 接続詞のあとや, 息の切れ目などにも読点を使用した方が, 理解しやすいことを明らかにした.この結果をもとに, 効果的な文章表現を支援するためのツールを開発した.主観評価により, ツールが文章改善に有用であることを明らかにした.
著者
佐久間 正泰 正守 晋 原田 哲也 平田 幸広 佐藤 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.363, pp.27-32, 1999-10-18
被引用文献数
13

VR技術の応用例の1つとして教育支援がある。例えば、書道などのように筆の動きやその速度が重要である場合に、お手本を見て学ぶだけではなく、力覚を用いた教示をおこなうことは非常に有効な手段であると考えられる。著者らは、インターネットを介して遠隔で書道教示のできるシステムを開発した。本システムは、SPIDARを用いて力覚を生成し、その力により書道を教示、習得するシステムである。著者らは、実際に日本-ドイツ間で遠隔教示の実験をおこなった。その結果、教示前には日本の文字を知らなかった生徒は、お手本どおりの美しい文字を書けるまでには至らなかったが、筆運びの速度が、より先生のものに近づいたなどの教示効果が見られた。