著者
若林 剛 高橋 弘太 岩倉 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.322, pp.29-34, 2002-09-13
被引用文献数
8

近年,独立成分分析を利用したブラインド音源分離が研究され,よい成果を納めている.過去のこれらの研究では,マイクロホン数2〜8個程度の小〜中規模アレイを用いるものがほとんどであり1マイクロホン数が100を超える大規模マイクロホンアレイへの適用は,まだあまり試みられていなかった.そこで本研究では,大規模マイクロホンアレイを前提とし,独立成分分析による信号分離を行った.本報告では2つの問題について取り上げる.第一に,音源数に対してマイクロホンの数が多い場合に,1つの信号が複数の独立成分に分離されるという問題である.マイクロホンアレイの大規模化ではこの問題がさらに顕著に現れる.この問題に対して,小〜中規模アレイと同様の手法が適用できるか検討した.第二の問題は,周波数領域でICAによる分離を行うと,分離信号が周波数間で入れ替わりが起きる,置換問題である.以上2つの問題を橡証するために,大規模化が容易なマイクロホンアレイシステムを作成し実環境の音声による分離宰験を行ったので,その結果についても報告する.
著者
佐々木 剛 戎 達生 飯田 正博 垰田 嘉一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.431, pp.7-11, 2005-11-17

CGアニメーションを駆使したスタジオ番組制作が多くなり、演出手法も多様化している。3次元バーチャルシステムを使用した撮影・収録において、CGと照明効果を連動させることで実写映像とCG画像の合成における違和感を少なくすることや、照明灯体の照度・動き・色変化に対し、CGオブジェクトをリアルタイムで変化・追従させることは、テレビ制作だけでなく、新たな映像表現として期待できる。本報告では、照明コンソールから出力されたDMX512信号をもとに、照明の変化に対応してリアルタイムでCGを変化させるハイビジョン映像効果システムの開発について、番組での使用例を紹介すると共に、今後の展望・課題について述べる。
著者
高梨 克也 平本 毅
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.190, pp.77-82, 2011-08-19

3人以上の参加者のいるミーティングにおいて,ある話題についてのやり取りの周辺的参加者が何かに気づいてから発話をするという現象を対象に,その過程での視線や姿勢の変化,身体動作などの微視的ビデオ分析によって,気づきの瞬間と契機,発話に至るまでの付随的活動を記述するとともに,エスノグラフィー的な知識を利用して,この気づきから生じた発話の関連性やその背後にある組織役割上の関心を特定する.
著者
稲葉 敬之 千葉 勇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.574, pp.13-18, 2006-01-20
被引用文献数
2

本論文では送信波としてFMCW波を用いたマルチスタティック測位・測速法を提案する. 提案法では, 従来の時間遅延計測に基づくパルス方式に比べ, 正確な時刻同期を必要とせず, また狭帯域の受信局にて3次元目標位置座標, および従来法では困難であった3次元目標速度成分の推定が可能であることを示す. また, 具体的な数値例(距離50km程度, 飛行目標, 入力S/N=-25dB, に対し送信10GHz, 掃引帯域100MHz, 受信機帯域2MHz程度, 観測時間30msec)により, 特に水平面座標に関しては有効な推定が可能(水平面位置座標, 速度成分の推定誤差がそれぞれ約27m(横方向最大), ±3km/h程度)であることを示す.
著者
大盛 善啓
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.182, pp.69-74, 2009-08-24
参考文献数
10

大きさが未知の物体を探す照合(スケールフリーテンプレート照合と呼ぶ)を高速化する手法を提案する.入力画像の解像度を少しずつ変更しながら大きさが既知の物体を探すテンプレート照合を繰り返せば大きさが未知の物体を探索できる.膨大な回数の照合が必要なのでスケールフリーテンプレート照合は計算コストが非常に大きい.入力画像の解像度を粗く変更すれば高速化できるが探索漏れが発生する問題があった.そこで提案手法では,類似度が小さい場合は粗く,類似度が大きい場合は細かく入力画像の解像度を変更して高速化する.画像から抽出した正規化色ヒストグラムのヒストグラム重なり率で類似度を算出し,あらかじめ与えられたしきい値を類似度が超えない範囲で解像度を変更するため,提案手法では原理的に探索漏れが発生しない.本稿では,解像度の変化率の上限と下限を類似度から求める原理を導き,可変の変化率で照合するアルゴリズムを示す.同じ照合精度ならば提案手法は従来手法より1.5〜4.0倍高速で,同じ処理時間ならば照合誤差を1/3.0に低減できることを実験結果で示す.
著者
佐治 禎基 上野 敦志 武田 英明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.719, pp.1-8, 2000-03-21

本研究はオフィス内に散在するオブジェクトを対象に, その認識, 管理を行うロボットを作成することを目的とする.実環境でロボットが人間と共存するためには, 環境の変化を自律的に認識管理する機能や人とのインタラクションを行なう機能が必要となる.ロボットはこの2つの機能を持つ事で環境または人間から必要な情報を獲得することができる.本研究で作成したシステムでは, 環境の自律的な認識機能として机の上のオブジェクトに関する情報を自律的に獲得し、認識を行なう事で位置変化のある物体の管理が可能となった.また, 人とのインタラクション機能としてはインターフェースによるインタラクションを行なう.人間はロボットが獲得した情報を閲覧し, 名前や使用方法, 属性なぢの概念的な情報をオブジェクトに追加したり, 必要なオブジェクトをロボットに依頼することができる.ロボットと人間で相互に情報を提示しあう事で環境内の有効な情報を獲得し, 環境全体の知識の共有を支援する.
著者
時永 祥三 池田 欽一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.465, pp.117-122, 2011-03-03

本報告では,非線形時系列モデルにおける粒子フィルタ(Particle Filter:PF)および遺伝的プログラミング(Genetic Programming:GP)を用いた構造変化の推定とその応用について述べる.まず非線形状態方程式により生成される観測時系列データからPFにより状態を推定する問題を仮定する.さらにモデルの尤度などから構造変化が抽出された場合に,非線形方程式が変化すると仮定し,GPによりこの変形後の関数形を推定する.すなわち,GP手法により元の関数形から変形された複数の関数を求め,モデルの尤度が最大となる関数を構造変化のあとの関数と推定する.応用例として人工的なデータを用いて,本報告の手法の有効性を確認するとともに現実の時系列データに適用して,構造変化の前後の状態方程式推定を議論する.
著者
杉浦 行 上 芳夫 雨宮 不二雄 山中 幸雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.167, pp.23-28, 2007-07-20
被引用文献数
12

我が国では,平成17年の総務省「高速電力線搬送通信に関する研究会」及び平成18年の「情報通信審議会・CISPR委員会」において,家屋内の電力線の電気的特性,短波帯の電波伝搬特性,建物の電磁波遮蔽特性などの研究が精力的に行われてきた.その結果を踏まえて,平成18年6月に,高速電力線通信装置に課すべき許容値と測定法が上記審議会から総務大臣に答申され,これに基づいた法令が,平成18年10月に告示された.そこで,これらの許容値および測定法の根拠について概略を紹介する.
著者
井尻 善久 勞 世〓 村瀬 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.470, pp.107-112, 2010-03-08
被引用文献数
4

顔画像処理技術は,ここ10年間の間に最も発展し成功した画像処理技術の一つである.本発表においては,顔画像処理の動向・基本技術を振り返り,その実用化について解説する.
著者
宮西 洋太郎 中村 俊一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SWIM, ソフトウェアインタプライズモデリング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.366, pp.15-22, 2007-11-23
被引用文献数
2

近年,Tim O'Reilly氏によって名付けられた「Web2.0」というキーワードが様々な議論を集めている.Web2.0を一時的な流行語であるといった用語自体への様々な批判的意見はあるが,最新のWeb利用形態はWeb2.0と呼称するに相応しい新たな様相となっている.本格的なWeb2.0時代では,情報は双方向に広く伝播するものとされている.すなわち,広範な情報も低コストで入手できるはずである.ところが現実には,先般の参議院選挙結果に見られたように,事後にならないと結果がわからないという事象はまだまだ多い.本考察では,このような現象の対策例として,(1)立法・行政の政策策定のために,民衆の政治的要望を調査する仕組み,(2)製品開発における,製品ニーズ調査の仕組み,の2つを例に,Webによる解決策を考察する.まず,どの程度の標本数のアンケートにより,どの程度の正確さで調査が可能であるかのシミュレーション実験を行った.本稿の中心的内容として,その実験結果を報告する.次に,Web2.0的な双方向型要望調査システムの構想について考察する.
著者
國近 洋平 甲藤 二郎 大久保 榮
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.691, pp.7-12, 2004-02-26
被引用文献数
3

本稿では単一ソースノードからツリー状に構成されるアプリケーションレベルマルチキャストにおいて、各ノードが親ノードの離脱に備えて効率よく予備親を探索するアルゴリズムを提案する。従来の手法ではマノkチキャストツリーから離脱するノードがそのノード以下のサブツリーに対してメツセージを送信し、新たな親の探索を促すことになる。これに対して、各ノードがあらかじめ親の候補となるノード情報を保持しておくことにより、効率的なツリー再構築を行うことを目標とする。
著者
輿水 大和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.385, pp.15-20, 2005-10-27

顔は最大・最強のコミュニケーションメディアである。人の手で撮影された顔写真(映像)も人の手による一旦描かれた似顔絵も、コミュニケーション顔メディアの意味では互いに地続きで区別はない。このことを、似顔絵生成システムPICASSOと愛・地球博に出展した似顔絵ロボットCOOPERの開発事例を紹介しながら、また高畑勲監督の顔メディア論にも触れながら論考したい。さらに、上記のシステム開発に付随した技術的側面から、顔メディアにおける視線の抽出とその応用事例などについても触れたい。
著者
村山 伸樹 伊賀崎 伴彦 河本 雅樹 梶原 靖祐 米積 友邦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.612, pp.37-42, 2002-01-19

「かな」, 「漢字」, 「英単語」の認知過程を調べるためにオドボール課題を用いて事象関連電位(P300)の潜時および振幅を調べた.各文字の文字数を1文字から4文字まで増加させると, 「かな」では文字数の増加にともない潜時が有意に増加したが, 「漢字」, 「英単語」は増加しなかった.一方, 振幅は「かな」では変化がなかったが, 「漢字」では2文字で, 「英単語」では3文字で最大振幅差を認めた.このことから, 音節文字と形態素文字および音素文字の認知情報処理過程が異なっていることが示唆された.
著者
山口 敦子 龍崎 大介 武田 健一 川田 洋揮
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.412, pp.59-63, 2010-01-29

Cu/low-k配線パターンのラインエッジラフネス(LER)評価方法を確立するため,レジスト,low-k,Cu/low-kパターンをCD-SEMで観察し,典型的なラフネス形状を抽出するとともに,LER起因の電界集中をシミュレーションにより見積もった.low-k及びCu/low-kパターンにはくさび形のLERが観測されたが,このようなLERはくさびの先端部で,時間依存性絶縁破壊(TDDB)特性劣化につながる電界集中を引き起こすことがシミュレーションにより示された.また電界集中の予測には,low-kパターンのエッチング後及びCuのCMP後に,LERの大きさ(3sigma)とくさび形の開き角を評価することが効果的であると分かった.
著者
白玉 公一 相薗 充江 熊谷 健夫 池辺 憲一 間瀬 一郎 城野 隆 高山 佳久 大日向 幸一 倉 伸宏 小山 善貞 荒井 功恵 阿部 旬也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.107, pp.63-68, 2006-06-14

光衛星間通信実験衛星(OICETS「きらり」)は、将来の宇宙活動で重要となる光衛星間通信技術の軌道上実験を行うことを目的として平成17年8月24日に打ち上げられた。OICETSに搭載された光衛星間通信機器(LUCE)は、打ち上げ後のロンチロック解除から、初期段階における機器のチェックアウトを経て、平成17年12月9日に欧州宇宙機関(ESA)の先端型データ中継技術衛星(ARTEMIS)との間で、世界で初めての双方向光通信実験に成功した。本稿では、OICETS打ち上げ後のLUCEの機能確認から光衛星間通信実験におけるLUCEの機能性能評価について述べる。
著者
渡邉 洋一 猿田 和樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.513, pp.57-62, 2001-11-11
被引用文献数
2

手書き漢字の読みやすさを人の判読基準に準拠して定量化した.人の認知特性と対応する, 概形特徴と詳細特徴とで文字形を記述し, 数量化理論を適用した.大学生280人の姓名から切り出した580文字を材料とし, 33人の観測者の過半数が「読みやすい」・「読みにくい」とした文字を外的基準とした.その結果, 90%の精度で読みやすさを予測できることがわかった.一方で, 同じ材料を用いて, 手書き漢字に対する人の意味空間を因子分析した.文字の読みやすさ, 文字の見やすさ, 書き方のうまさ, 明快さの4つの因子が抽出された.数量化理論による予測は, 因子分析から導かれた「読みやすさ」とよく合致するものであった.
著者
佐良木 昌
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.428, pp.35-40, 2012-01-28

イオニア散文は、単文・並位構造・接続小辞による文連繋の文章構成が特徴である。アッティカ散文は長い複文・従位構造・抽象名詞が特徴である。前者のヒポクラテス・コーパスには、導入部・論議展開・結論という構成を備えるテキストが含まれており、後世の科学的論文体の先駆けである。後者のトウキュディデスの『戦史』は、前五世紀後半の代表的史書であり、分詞構文と接続小辞からなる長文で知られている。
著者
宍戸 英明 三宅 章吾 佐藤 俊治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.734, pp.91-96, 2004-03-12

近年の生理学的知見により,アセチルコリンが長期記憶の形成に重要な役割を果たしている事が示唆されている.アセチルコリンには海馬の情報伝達の制御やθリズムの生成,睡眠・覚醒のリズムの生成等の働きがあり,これらの働きによって長期記憶が形成されると考えられる.そこで本稿では,アセチルコリンの働きとそれに伴うθリズム及び睡眠の効果を全て取り入れた海馬-新皮質モデルを提案し,長期記憶の形成過程を数値実験を用いて検証した.その結果,長期記憶形成におけるアセチルコリンとθリズムの役割を明らかにした.
著者
山田 祐士 竹内 勇剛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.734, pp.19-24, 2003-03-11

日常的な対話においては,会話の対象や発話のタイミングが重要である.しかし,従来のチャットシステムにおいては,誰がどのようなタイミングで発話し,対話の展開にどのような影響を与えていくかということを実時間で観察することはできない.また,多人数が参加している場合,会話の対象が誰なのかという参加者の社会的な関係が分かりづらい.そのため本論文では,多人数の参加者が同時に発言することが可能な非交替型チャットシステムを提案する.本システムを利用した実験では,複数の参加者による同時発話や,発言位置の変更などといった現象が確認された.その結果,本システムを用いることでチャットにおける対話のダイナミクスを実時間で観察できると共に,参加者の社会的な関係に関する新しい対話分析法が実現されることが期待される.
著者
中原 紀 辻 陽一 長澤 一之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.464, pp.99-106, 1997-12-20
被引用文献数
1

インターネット ブラウザー機能の進歩は統合的ハイパーメディアによるインストラクショナル デザインのツールとしての多面的な可能性を齎している。本諭文ではHTMLのFRAME機能およぴよJavaScriptプログラミングをベースとするブラウザー集約型インストラクショナル デザインの特徴、利点と設計指針について考察を述べその具体的応用例を紹介すると共に今後の展望についても触れる。