著者
金丸 裕亮 豊嶋 章宏 奥村 紀之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.81, pp.29-33, 2014-06-07

TwitterやFacebook,ウェブログ等のソーシャルメディアが広く利用されるようになり,それに伴いソーシャルメディア上でのトラブルも年々増加している.ソーシャルメディア上では,不用意な発言によってたちまち炎上してしまう.本研究では, Twitterに着目し,大量のログデータから他者が受け取るイメージ(感情)を抽出することで,ソーシャルメディア上で形成される発信者の性格(表層心理)を推定する手法について検討している.実験として,ある発信者のログデータを感情判断システムによって解析し, Big Threeモデルとの対応を行うことで,ソーシャルメディア上での発信者の性格を推定している.
著者
喜多 雅英 西村 公伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMM, マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.291, pp.49-54, 2013-11-07

オーディオ機器音質改善手法の一つとして,既存の機器にオーディオインシュレータがしばしば用いられている.それ以外にも電源部分における流入ノイズの低減など数多くの手法が挙げられる.本報告では,オーディオ機器の電源ケーブルに対してポリエチレングリコールを主とした高分子材料を封入したチューブを巻きつけることでの再生音の雑音低減・音質改善する手法を提案し,その効果について実験的に検討している.特に信号再生時に雑音が増加する聴感的経験をもとに,オーディオ機器間のアース電位の差に着目して雑音抑制,物質の違いによる効果の差について調べるとともに,聴取実験により音像定位や音質改善との関係を検討した.
著者
西村 公伸 伊奈 龍慶
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.306, pp.43-48, 2011-11-11

これまで,オーディオ機器の音質改善手法の一つとしてインシュレーク,特に円錐型のものが多く用いられ,効果を示している.また,前報告では円錐型のインシュレータに加え,新たに指数関数型の広がりを持つインシュレータを提案し,その振動伝達特性の解析や実験的評価結果を報告した.本報告では,これらのインシュレータに高分子材料の水溶液を併用することによる再生音の雑音低減や音質改善などの効果の向上について,実験的に検討している.また,高分子材料の水溶液をディジタル音響機器などにも適用し,ディスクへのアクセス速度の改善などの実験的結果を得ているので報告する.
著者
内藤 郁之 大木 英司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.28, pp.15-19, 2014-05-15

ネットワークを集中的に制御するOpenFlowプロトコルは,制御のためのOpenFlowコントローラと制御を受けるOpenFlowスイッチで構成される.OpenFlowの動作は,OpenFlowコントローラからのフロー処理のルールを参照することで,OpenFlowスイッチで実行される.一方,コントローラ型と呼ばれる無線LANコントローラを利用した無線LANアクセスポイントの管理は,無線LANコントローラから,さまざまな設定を無線LANアクセスポイントに行うことで,無線LANアクセスポイントの制御を行う.しかし,無線LANコントローラには,拡張性がないため,機能の制限がある.無線LANコントローラをOpenFlowコントローラとして実装し,無線LANアクセスポイントをOpnFlowスイッチとして動作させることで,拡張性のある無線LANコントローラとして提案する.
著者
川西 直 カミル アブドルハミド アマド 宮森 良昌 楠田 厚史 川原 圭博 大橋 正良 浅見 徹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICSS, 情報通信システムセキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.79, pp.55-59, 2010-06-10

本稿で我々は,クラウドコンピューティングやソフトウェア無線技術といった各種仮想化技術をフル活用し,ニーズに応じて柔軟にネットワークの構築が可能な,オープンな移動通信システムの構想について述べる.我々の提案するオープンな移動通信システムでは,移動通信システムを構成するトランスポート・ストラタムやサービス・ストラタムなど全てのストラタムにわたった仮想化を想定し,事業者の需要にあわせて仮想化されたストラタムのイメージをインスタンス化することによって,柔軟なネットワークの構築を実現しようとしている.
著者
井上 博之 田代 渉 近堂 徹 西村 浩二 前田 香織
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.74, pp.31-36, 2008-05-23
参考文献数
7
被引用文献数
2

気象情報のセンシングとその表示に関して,広島市で行っている取り組み内容を中心を報告する.特にCO2濃度については市内の数カ所で長期間に渡る測定を行っており,その表示としてWebページによる提供や高解像度ディスプレイを使用したCO2濃度表示装置を公共場所に設置している.また,広島市立大学学内には,休講情報などの学内コンテンツを同時に表示する電子掲示板を開発し,約半年間の運用で得られた結果について報告する.その結果から,数値のみのCO2表示装置を広島市立広島工業高校とともに開発した事例等を紹介する.
著者
森住 哲也 木下 宏揚
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.68, pp.25-34, 2005-05-13
被引用文献数
8

現代社会に潜む情報漏えいと改ざんの問題について, インターネットをツールとする情報処理システムをアクセス制御の視点から考察する.考察対象とする社会システムは, ルーマンの社会システム論をベースとし, 意味生成の過程に対してはクリステヴァのテクスト理論的な見方を導入する.ルーマンの機能分化的社会システムにあって, テクストとしての情報はCovert Channelを必然的に引き起こす性質を内包しており, これがオートポイエーシス的社会システムの瓦解に結びつくことを示す.次に, "Community Based Access Control Model"をルーマンの社会システム理論の概念的枠組みをベースとしたモデルへと発展させる.そして, 機能的に分化したコミュニティに於いて, アクセス権限の分析と制御を実行する社会装置としてのコンセプトを示す.
著者
徳山 眞実 廣井 慧 山内 正人 砂原 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.489, pp.223-228, 2013-03-07

科学の進歩によって今まではデータとして扱うことができなかった人の感性や好みを情報化しようとする試みがなされている.本研究では「女子力」という曖昧な感性情報を数値化することを目的とし女子力の数値化手法を提案する.「女子力」という言葉は2001年に新しく作られた造語で女性ファッション誌や広告等で頻繁に使用されており,現代女性の女性らしさの尺度である.しかし,明確な定義はなく非常に曖昧なまま使用されている.そこで,これらの感性を数値化することで具体的な尺度になり,女子力を上げたいと望む女性の指標としてモチベーション維持や行動変容に繋がる可能性も考えられる.また,「女子力」だけでなく,女性らしさの尺度となっている言葉は数多く誕生している.それは女性の社会進出が進み人々が掲げる「女性像」というものが多様化してきているという背景からである.提案する数値化手法では情報の入力,処理,出力という3つのステップを行う.その為に入力情報の決定,基準値の決定,正規化を行う.そして実際に2つのケースを例にとり数値化を行う比較実験と,行動変容への可能性を探る実験の2つを行う.その結果から考察を行い,今後の課題を明らかにする.
著者
高橋 翠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.214, pp.27-31, 2011-09-16

本研究では、進化心理学的観点から男性の顔に対する魅力評価を検討した。先行研究では、社会的手がかり(視線方向と表情)と「男らしさ」として知覚される形態的特徴は、それぞれ魅力に影響を与える要因であることが指摘されるが、それに加えて、魅力に対して相互作用効果をもつことが指摘されている。そこで本研究では、進化心理学的観点から、男性顔の魅力評価における社会的手がかりと「男らしさ」の相互作用効果を規定すると考えられる、女性評定者側の要因(パートナーの有無)に着目し、魅力評価との関連性を検討した。その結果、仮説と整合的な結果が得られ、パートナーの有無という女性評定者側の要因は、男性顔の魅力評価における社会的手がかりと「男らしさ」の相互作用効果のあり様を規定する要因である可能性が示唆された。
著者
姜 偉 奥富 正敏 杉本 茂樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.585, pp.77-82, 2004-01-16

実環境における全方位の3次元情報の取得は、監視カメラなどのセキュリティや、バーチャルリアリティなどの分野で幅広い用途が考えられる。本論文では、2台のカメラを回転させることにより取得した4枚のパノラマ画像を用いて、全方位の3次元復元を行う方法について述べる。パノラマ画像は、回転角度ごとに各々の原画像から幅1ピクセルの2つの垂直スリツトを取り出して並べることにより作成する。距離情報は、水平および垂直エピポーラ拘束を利用し、3組のステレオペアによるマルチベースラインアルゴリズムによって獲得する。本論文では、提案手法が従来手法よりも測定精度が向上できると同時に、オクルージョンの問題も軽減できることを示す。また、合成画像並びに実画像を用いた実験を行い、提案手法の有効性を示す。
著者
大岸 聖史 境 隆一 笠原 正雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.414, pp.37-42, 1999-11-08
被引用文献数
10

本報告では楕円曲線上定義されるようなペアリングを用いたID-NIKSを提案する.また,提案方式の安全性の根拠となる拡張楕円離散対数問題を提案する.本報告で提案する鍵共有方式はこの問題及び離散対数問題に基づいたWeilペアリングやTateペアリングなどのペアリングを用いる鍵共有方式である.提案方式は楕円離散対数問題,拡張楕円離散対数問題が解けなければ結託攻撃は困難であると考えられ結託攻撃に対して十分安全であると思われる.
著者
中居 友弘 黄瀬 浩一 岩村 雅一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.432, pp.157-162, 2009-02-12
被引用文献数
1

本稿では,デジタルカメラで撮影された,撮影範囲の異なる複数の文書画像をつなぎ合わせるモザイキング法を提案する.デジタルカメラで撮影された文書画像は任意の射影歪みを受けているため,その位置合わせは従来手法では困難なものであった.提案手法では,特徴点に基づく文書画像検索法であるLLAHを利用することで,射影歪みを受けた文書画像の特徴点の対応関係を得て,それに基づいて画像間の変換パラメータを推定して位置合わせを行う.LLAHは射影歪みに対して不変であるため,射影歪みの補正なしに特徴点の対応付けが可能である.実験により,デジタルカメラで撮影された文書画像のつなぎ合わせが可能であることが示された.
著者
槇 俊孝 若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.479, pp.5-10, 2014-03-07

近年,グローバル競争が激化したことによりサービスや製品の低価格化が進み,企画・開発研究・試作・評価といった先端研究の効率化が求められ,タイムリーにグローバルな情報の収集・分析により研究方針を示す必要性が高まっている.そこで本研究では,電子情報通信学会の横断分検索システムであるI-Scoverを用いて日本語論文と英語論文のメタデータを分析しキーワードを抽出してWikipediaによる補正を加えて日本語辞書を構築し,先端の技術動向やその要因を可視化する支援システムを提案する.
著者
田口 進也 田中 昭二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.538, pp.7-10, 2008-03-03
参考文献数
10
被引用文献数
2

本稿では混雑した状況でも正確に人物を検出する画像処理手法を提案する.従来,多視点映像から人物のシルエットを抽出して人物の移動軌跡を推定する手法が提案されている.しかし,満員のエレベータ内や電車のように混雑した状況では人物の体が遮蔽されてしまうため,シルエットから人数を推定することは困難である.そこで本稿では多視点カメラの映像から頭部検出器を用いて検出した結果をステレオ視することにより人物のみを検出可能とする手法を提案する.ステレオ視により検出した頭部候補領域の3次元位置を推定し,推定位置の高さや領域判定により誤検出を削減することが可能となる.実験の結果,1人/50cm^2という状況でも正確な人物検出が可能であることを確認した.
著者
中鉢 憲賢
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.527, pp.31-34, 1999-12-21
被引用文献数
1

1912年のタイタニック号の海難事故がきっかけとなり超音波計測の研究が本格的にスタートした。とくに、光や電磁波では計測が困難な分野への応用をめざした研究が進められ、材料の弾性的性質の計測や超音波非破壊検査から最近の医用超音波診断装置まで、超音波計測のの発展は目覚ましい。また、戦後の固体物理の研究の進展は超高周波超音波技術の開発を促進し、微小物質の計測のための高分解能化が進み、超音波顕微鏡が開発され、現在では超音波マイクロスペクトロスコピーの研究分野へと発展し、新しい物質材料の研究や、マイクロデバイスの非破壊評価に応用されている。本文では筆者が携わってきた超音波の計測への応用に関して、特に印象に残っているトピックスに関連してレビューしてみたい。
著者
李 楓
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.339, pp.53-58, 2012-12-01

語彙調査は,通例,語彙の量的な構成や使用の実態を調べるために行う.広義の日本語の語彙調査には,日本語母語話者が産出する日本語を対象とするものと,学習者向けに書かれた日本語教科書などを対象とするものが含まれる.前者は日本語学に,後者は日本語教育に資するものであるが,両者を組み合わせて分析することにより,既存の日本語教科書の語彙の妥当性を客観的観点から評価することが可能である.本研究では,中国で使用されている日本語教科書と,文学作品や新聞記事などの,広く読まれている日本語をそれぞれ収集してコーパス化し,比較を行った.量的分析の結果,一般的な日本語に比べ,中国人学習者向けの日本語教科書では,語彙の多様性が限定的で,周縁的品詞に偏っており,高頻度語の占有率が高く,内容的には,より話し言葉的であることが明らかになった.この結果は中国における日本語教科書の課題を示唆するものと言えるだろう.
著者
比嘉 広樹 国吉 真史 堂上 高司 西原 賢
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.370, pp.5-8, 2006-11-15
参考文献数
4
被引用文献数
3

本研究では,ALS患者を対象とした入力インターフェースを検討した.具体的には,画像処理を用いて眼球運動の検出を行い,文字入力を行うための入力インターフェースを作成し,文字入力の評価実験を行った.実験結果より,ほぼリアルタイムで眼球運動を取得することができ,英数字9.2文字/minで文字入力が可能であることが示された.
著者
安部 素嗣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.136, pp.13-18, 2005-06-17

一般化調和解析(GHA)は, 一般に, 離散フーリエ変換(DFT)と比べて精度のよい周波数分析法であると言われているが, どのような意味で精度がよいのかを明確に論じた文献はみられず, やや直観的な議論が先行しているように思われる.本稿では, まず正弦波パラメータ推定という立場からGHAとDFTを考察することで, これらが直接的に比較されることの非合理性を指摘し, 合理的な比較であるための前提を明らかにする.続いて, 時間領域で定義されるGHAの周波数領域での振舞いを論じ, 結論として, GHAは, 1)正弦波推定法としてよく知られるフーリエスペクトルのピーク抽出とほぼ等価な演算であることと, 2)実用上その違いが問題となるのは, 実単一正弦波の極低周波成分を推定する場合のみであることを明らかにする.
著者
中島 幸平 岡田 啓 間瀬 憲一 佐々木 武彦 渡邊 一弘 板倉 英三郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AN, アドホックネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.454, pp.109-114, 2011-02-28

IEEE 802.11n無線LANはチャネルボンディング機能を有しており,通信帯域を20MHzもしくは40MHzに設定することができる.また,2.4GHz帯,5GHz帯の2つの周波数帯をサポートしているため,無線メッシュネットワークを構成する場合,利用状況に応じてこれらの機能を使い分けることにより効率的な伝送を可能にできると考えられる.本稿では,屋内実験により2.4GHz帯と5GHz帯におけるIEEE 802.11n無線LANのスループット評価を行い,比較的チャネルに空きがある5GHz帯利用の有効性を示す.また,新潟大学屋外テストベッドを用いて2.4GHz帯におけるマルチホップ通信時のチャネル利用についての検討を行い,40MHzの周波数帯域を使用してマルチホップ通信をする場合,チャネルボンディング機能を使用して通信するよりも,20MHzのチャネルを複数割り当てた方が,高いスループットが得られることを確認する.
著者
藤芳 衛 藤芳 明生 大武 信之 山口 雄仁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.612, pp.73-78, 2007-03-16

視覚障害者と健常者が点字の教科書や教材の触読図の作成にあたり作図データを共有し,相互協力して作図作業を行うことができるユニバーサル・デザインの作図システムを開発した.従来のコンピュータによる触読図作図システムはマウス等を使用するGUI(Graphical User Interface)であり,視覚障害者には使用不可能であった.また,視覚障害者が点字試験問題の触読図の自立的作成を可能にするため開発した作図システムBplotはCUI(Character User Interface)であり,健常者には効率的とは言えなかった.このため,CUIのBplotをさらに改良すると共に,GUIにも対応し,ユニバーサル・デザインを実現した.