著者
長谷川 雅樹
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 39.12 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.5-8, 2015-03-06 (Released:2017-09-22)

半導体コロイド量子ドットならびに棒状の量子ロッドの概要を述べ、ディスプレイへの応用方法と現状について解説する.さらに、電界紡糸を利用して量子ロッドを配向させ、偏光発光するシートを紹介し、バックライトへの応用の可能性について述べる.
著者
津持 純 中川 孝之 濱住 啓之
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 40.14 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.41-44, 2016-03-04 (Released:2017-09-22)

筆者らは、超高精細・高臨場感の次世代放送サービスである8Kスーパーハイビジョンの実現に向けて、ミリ波帯(42GHz帯)の電波を用いた8K放送番組素材の無線伝送装置(FPU: Field Pick-up Unit)の開発を進めている。技術的に、周波数利用効率が高い2×2偏波MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)-OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式とミリ波帯の広い周波数帯域幅を用いて8Kの大容量伝送の実現を目指している。OFDM方式は多数のサブキャリアを用いるためPAPR (Peak to Average Power Ratio)が大きくなり、電力増幅器の非線形歪みによる伝送特性の劣化が問題となる。その1つの対策として、OFDM信号のPAPR低減技術による伝送特性の劣化の抑制が挙げられる。本稿では、42GHz帯FPUのOFDM方式にPAPR低減技術を適用し、42GHz帯電力増幅器の入出力特性を用いて行った計算機シミュレーションによって、PAPRの低減量と電力増幅器の非線形歪みによる伝送特性の劣化量の関係を調査した。その結果、PAPRの低減によって非線形歪みによるBERの劣化を抑制できる効果を確認した。
著者
高井 康太 千葉 広大 藤村 武史 平田 純也 合田 竜志 巳波 弘佳 長田 典子
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 35.8 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.73-76, 2011-02-12 (Released:2017-09-21)
参考文献数
6

ピアノ演奏をCGアニメーションで表現する技術が,コンテンツ制作や音楽教育などさまざまな分野で求められている.我々はリアルで自然なピアノ演奏動作の解析やCG表現の研究を進めている.本研究では,ピアノの演奏動作を楽譜のみから自動生成し,リアルなCGアニメーションを出力する方法を提案する.ピアノ運指および軌道は最適化手法により決定する.自動生成された演奏モーションは演奏スキルレベルによってヒューマナイズされ,GPUレンダリングによりリアルな肌質感をリアルタイムに表現する.これらはピアノ演奏技術の学習支援等に利用できる.
著者
芳賀 直樹 中山 雅紀 藤代 一成
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 39.14 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.99-102, 2015-03-07 (Released:2017-09-22)

グルーヴとは,演奏における音のうねり,リズムのノリや一体感などを包括する大局的な音楽特徴のひとつである.よい演奏には不可欠の要素とされるものの,自在にグルーヴを表現するためには多くの音楽経験を積む必要があるとされる.本研究では,様々な音楽ジャンルにおけるグルーヴを演者に効率的に理解させる可視化システムSeeGrooveを提案する.ジャンルごとに,実際のプロの演奏より抽出されたMIDIデータが記録されており,それらと入力データとの差分を求めることによってグルーヴの程度を定量化する.可視化に際しては,ユーザの嗜好や必要な情報に応じて,2つの可視化モードと2通りのビューの組合せを変更することが可能である.
著者
五十嵐 美紅 鶴田 直也 茂木 龍太 兼松 祥央 三上 浩司 近藤 邦雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.245-248, 2016

アニメーションには複数のキャラクターが存在し、集団を構成している。集団内では各キャラクターの配色に一貫性がある、あるいは、バランスよく異なっていることが望ましいが、手動で個々の配色設定を行うことは容易ではない。そこで本研究では集団キャラクターの配色について着目し、配色シミュレーションシステムの構築を行った。既存作品26作品に登場するキャラクターについて、1体あたり11色の主要な色を抽出し、集団単位でまとめた。ユーザはまず、シミュレーションを行いたい集団キャラクターの線画を読み込み、髪や顔、衣服などの範囲を指定する。次に人数や作品キーワードから集団を検索し、その集団に使用されている配色情報を一括で適用することができる。これにより、塗り直しの手間を軽減し、配色設定に要する時間を削減することを可能とした。
著者
森 崇圭 菊池 司
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.49-52, 2016

インターネットの普及によりメディアの多様化が進み,誰もが気軽に多くのメディアに接することができるようになった.そのような中で,企業は効果的な広告のあり方を模索しなければならない時代であると言える.本研究では既存のロゴデザインを分析,分類し,最適なモーショングラフィックスの生成を目的とする.ロゴマーク,ロゴタイプ,配色,モーションといったロゴムービーを構成する要素の調査を行い,すでに存在するロゴを印象評価により分類し,さらにモーションに関する印象評価も同様に行うことで,それぞれが持つイメージを明らかにし,その結果に基づき最適なロゴデザインとモーションの組み合わせ手法を提案する.
著者
京面 公士 尾脇 義明 伊丹 誠 伊藤 紘二
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 27.16 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.33-36, 2003-02-28 (Released:2017-09-20)
参考文献数
3

OFDM変調方式においてマルチパスの影響が大きくなると,シンボルの振幅や位相を補正する等化処理が必要となる.しかし,周波数選択性フエージングにより特定のキャリアの電力が非常に小さくなる場合,等化による改善は困難となる.この影響を改善する効果的な方法の一つとして伝送中の誤りを訂正するための符号を付加する誤り訂正符号化がある.誤り訂正符号を用いることで,雑音の影響が大きいキャリアでも符号・復号技術を行なうと前後のキャリアの情報によって正しく訂正することができる.また周波数軸でデータシンボルを分散させるデータ拡散方式も効果的である.データ拡散はユニタリ変換を用いて送信データを帯域全体に分散させ,ユニタリ逆変換により復元させる方式である.本稿ではデータ拡散方式を用いたOFDM変調方式に誤り訂正符号の一つであり,近年Turbo符号と同様にShannon限界に近い特性を示す優れた誤り訂正符号として知られている低密度パリティ検査(LDpC)符号を組み合わせた検討を行い,計算機シミュレーションによって劣悪な伝送路でも特性の改善ができることを示す.
著者
佐藤 研吾 山本 和彦 加藤 邦人
出版者
社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.27-30, 2009
参考文献数
4

人間は気配を認識する能力がある。その中でも視覚による気配の認識は、視野の端の領域である周辺視野にて行われ、その後気配の対象をとらえるために注意を中心視野に移動させる場合がある。周辺視野は解像度が低く、物の詳細を見ることができないが、そのような状態の中から人間はなんらかの情報を知覚している。この知覚した情報を解析できれば、人間の新たな視覚系における認識パターンを見つけることができると考えられる。本研究ではその情報のひとつとして空間認識能力が関係していると考え、マネキンとその等身大のパネルを用いて気配の認識時における空間認識能力について実験により検証した。
著者
北見 翔 藤代 一成
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 39.14 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.3-6, 2015-03-07 (Released:2017-09-22)

「衣・食・住」の「衣」を構成する布の表現は,コンピュータグラフィックスの分野において多くの研究が行われており,ゲームや映画など,さまざまな映像作品に利用されている.なかでも,写実性を高める目的で布がもつしわや折り目をモデリング,あるいはシミュレートする研究が盛んである.布シミュレーション関する既存研究は,主に物理的な正確性を追求した物理ベースアプローチと,より平易なモデルを用いて「それらしい」挙動を再現する位置ベースアプローチの2種類に大別される.前者は現実の物理法則に基づいたシミュレーションが可能であるが,計算が複雑でかつパラメタ調整も煩雑である.そこで本研究は後者に着目し,位置ベース力学(Position Based Dynamics)を利用することで,位置の制約に基づいた折り目のシミュレーション手法を提案する.位置ベースアプローチは現実の物理法則には厳密に従わないものの,比較的平易なアルゴリズムと簡易なパラメタ指定で布をシミュレートできる.「それらしい結果が得られるか」「パラメタ調整が簡単か」がより重要となるゲームのようなリアルタイムアプリケーションにとって,位置ベースアプローチは適切であるといえる.
著者
古賀 広昭 永野 留美子 清田 公保 下塩 義文 小山 善文
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 24.28 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.9-16, 2000-04-14 (Released:2017-06-23)

本報告は聴覚障害者などのために、腕に取り付けた振動モニターによる音楽感性情報の伝達方法を述べたものである。腕の振動距離の分解能、振動周波数の検知・判定限界、複数振動モータによる音楽情報の伝達とその効果について検討した。振動に対して腕部の特性は、距離分解能が数cm以上であること、15Hz以下の振動周波数が分離した振動として判断できることを示した。また、音楽の周波数成分を8分割し、それぞれの周波数に対して振動させた結果、感性に対して効果があることを示した。
著者
杉谷 邦明 合志 和洋 古賀 広昭 小山 善文
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 24.51 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.33-40, 2000-09-14 (Released:2017-06-23)

本報告は, 聴覚障害者などのために, 腕や頭に取り付けた振動モータによる音楽情報の伝達を行い, 音楽の楽しさなどの感性を与えることができる方法について述べたものである.腕や頭の振動距離と感性, 音楽に対する振動の快適性の効果, 複数振動モータによる音楽快適性の効果について検討した.音楽情報を振動により伝達する上で, より感性を強調するために最適な振動モータ配置, チャネル数, および単位チャネル当たりの振動モータ数を明確にする.そして, 振動を付加した音楽情報を伝達する実験により, ダイナミックレンジが約0.7以上の音楽に対して本手法が感性強調の効果を持つことを示す.
著者
早川 雄貴 滝沢 穂高 工藤 博幸 岡田 俊之
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.77-80, 2016

本報告では,腹部X線CT画像の位置合わせ手法について述べる.はじめに空気領域の非対応の問題に対応するため,粘性流体力学に基づく非剛体変形により2枚の画像の空気抜きを行う.次に撮像範囲の異なる2枚の画像間においても柔軟に同一組織の位置合わせを行えるようにするため,CT画像から骨領域を抽出し,その構造情報を基に大まかな位置合わせを行う.最後に,マクスウェルの悪魔アルゴリズムと局所的なアフィン変形のモデルに基づく変形場近似のアルゴリズムを用いて非剛体の位置合わせを行い,より詳細な位置合わせを行う.本報告では,本手法を実症例画像に適用した結果を示し,本手法の有効性を検証する.
著者
山本 陽平 三谷 純 福井 幸男 金森 由博
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.13-16, 2012
参考文献数
4

平面多角形で表される複数のピースを並び替えて異なる2通りまたはそれ以上の数の形を作り出すパズルを、シルエットパズルと呼ぶ。このパズルに対して、我々は与えられた問題を解くことに着目することが多い。ここで本研究は、問題を作ることに着目して、複数の形を入力すると、その形を構成するピース群を自動生成するシステムを提案する。入力は、同じ数の正方形をグリッド状で構成した複数の形とする。また、一般的に単色の形を扱うシルエットパズルの表現の幅を広げるために、着色された形を取り扱えるようにする。システムはそれらを既存の裁ち合わせの手法を用いて、複数のピースに分割する。本研究の貢献として、着色が可能な拡張と、多角形を用いた入力の支援の提案、その際に多角形の一部を保持したピースを形の一部として扱う形状の拡張が挙げられる。提案手法を1つのシステムとして実装し、パズルの解とする形の入力からピースの自動変形を行い、その妥当性を評価した。
著者
有賀 恭広 伊藤 成海 徳増 信之 砂川 宗一郎 森谷 友昭 高橋 時市郎
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.57-60, 2011
参考文献数
4

近年普及著しいIR-センサや圧力センサを用いて様々な動作解析を行っている.その応用として,打楽器演奏システム,初心者向けカヌー体験シミュレータ,パラグライダー体験シミュレータのプロトタイプを試作している.本稿では,3つのプロトタイプの機能とその構成法について述べる.(1)打楽器演奏システムでは,エアドラムシステム"Imagination Drums"を開発している.IR-LEDを取り付けたドラムスティックの動きをIR-センサで検出し,その動きに合わせて,強弱も含めて,ドラム音を出力できる.(2)初心者向けカヌー体験シミュレータは,パドル型の自作コントローラを実際のカヌーのように陸上で漕ぐと,カヌーの進行方向と速度が決まり,実際にカヌーを漕いでいるかのような体験ができるシステムを目指している.(3)ライザーの操作によって変形するグライダーの形状を視覚的に捉え,初心者が実際にフライトする前に練習するパラグライダー体験システムを目指している.体重移動により操縦できる機能を構築中である.
著者
辻元 健士 村上 征勝
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 34.18 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.35-38, 2010-05-24 (Released:2017-09-21)
参考文献数
3

本研究では,葛飾北斎作『富嶽三十六景』を対象とし,原型の絵画と構図的変化を加えた絵画の二種類を用いて,構図変化の影響を印象評価と視線移動の観点から数量的な比較分析を試みた.印象評価では,構図型,変化の方法,順序効果の3つの観点から比較分析を行った.視線移動では,絵画を観る時の視線移動総面積を分析し,構図を変化させることで印象評価に差が生まれること.また,印象評価の基準の一つとして視線移動総面積が有意な要因であるという結果を得た.
著者
西本 友成 栗岡 辰弥 南 浩樹 上原 年博 渡辺 由則 平松 晃一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.9-14, 2000
参考文献数
3
被引用文献数
6

サーバー型放送受信機の要求条件を検討し、BSデジタルハイビジョン放送に対応したコンパクトで低消費電力・低騒音のハードディスク内臓型BSデジタル放送受信機を試作した.複数のデジタルハイビジョン番組を同時収録再生できるIDEハードディスクコントローラを開発し、(1)データ転送基本単位を1MB(128kB×8)としたハードディスクアクセス、(2)収録番組を論理アドレスベースで管理するファイルシステム、(3)収録と再生バッファ残量管理によるハードディスクへのDMA転送制御を実現した.
著者
橋本 侑樹 村松 大吾 小方 博之
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.1-4, 2010
参考文献数
6

人が筆記を行う際のペンの持ち方は個人ごとに異なっており, 個人認証に有効だと考えられる.本論文では, ペンの持ち方特徴を用いた個人認証手法を提案する.提案手法では, カメラを用いてペンの持ち方画像を撮影し, 複数の特徴をその画像から抽出する.抽出した特徴を事前登録されているデータと比較し非類似度ベクトルを計算し, それらを3層パーセプトロンで組み合わせることにより認証スコアを取得する.収集したデータベースを用いた実験ではなりすまし攻撃に対して等誤り率5.6%という結果になった.
著者
立田 智裕 鵜飼 利明 福間 慎治 森 眞一郎
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.15-16, 2015

近年,プロジェクタとスクリーンを用いた講義が行われている.広い講義室において,講義室後方の受講者は,スクリーンの表示が認識しにくいという状況が発生する可能性がある.対策として複数のサブディスプレイを講義室に導入することが考えられるが,導入には高コストとなる.そこで,この論文では受講者が持つ携帯端末をディスプレイの代わりに使用してメインスクリーンと同じ表示を行うシステムを提案する.このシステムはメインスクリーン上のレーザーポインタを検出し,携帯端末のWebブラウザにメインスクリーンのスライド画像と検出したレーザーポインタの座標を元にポインタカーソルを表示する.このシステムを用いることで,新たに複数のサブディスプレイを導入することなく,講義室後方の受講者も効果的な講義を受けることができる.
著者
山田 裕貴 金森 由博 福井 幸男 三谷 純
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.47-50, 2012
参考文献数
11

撮影時とは異なる照明下での照明効果を計算するリライティングは,これまで映像制作において用いられてきた.しかし,従来はリライティングに必要な物体の形状・反射率といった情報を得るために複雑なユーザ入力や特殊な撮影装置が必要であり利用できる場面が限られていた.そこで,本研究ではデプス情報を取得できる撮影装置の中でも比較的安価なKinectを使用したリライティングのシステムを提案する,Kinectで対象の物体を撮影することで物体の形状を計算し,さらに同じ場所で撮影した環境マップから計算される照明効果の情報を使って物体の反射率を推定する.物体の形状と反射率の情報を用いて撮影時と異なる照明でリライティングを行い,さらに照明の方向や強さをユーザ入力によって調整し任意のリライティング結果を得ることができる.このシステムによって,高いコストのかかる撮影装置も,複雑なユーザ入力も必要としないリライティングが可能になる.
著者
後藤 牧生 田中 達哉 南 雅範 山本 治男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 25.28 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.49-53, 2001-03-16 (Released:2017-06-23)

カラー複写機の色補正処理は, カラースキャナからの入力信号RGBをカラープリンタへの出力信号CMYKに変換する。色補正処理RGB→CMYK変換のうち, スキャナ部の変換(RGB→L^*a^*b^*)を入力モデル, プリンタ部の変換のうちCMY信号(L^*a^*b^*→CMY)を出力モデル, K信号の変換(L^*a^*b^*→K)を黒生成モデルとして, それぞれニューラルネットワークを用いて3つの独立したモデルを構築した。この3つのモデルを使用して色補正を行うことにより良好な複製画を得ることが可能となった。