著者
野口 泰生 萩原 つね子 赤星 直輝 武 理一郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.255-256, 1992-09-28

Batcherにより開発されたバイトニックソートは最も高速な並列ソート法の一つである。バイトニックソートは本来はソートネットワークのためのアルゴリズムである。しかし実際には一般の並列計算機を用いて複数の比較器を少数のPEにマッピングし、比較器間の結合をPE間の通信でシュミレートすることで実現されている。特に超立方体結合の並列計算機では比較器間の結合を効率よくシュミレートできるのでバイトニックソートはよく用いられる。バイトニックソートを超立方体結合の並列計算機に移植する場合、従来のマッピングでは1つのPEに1つのソートエレメントを置く(1PE-1エレメントマッピング)。このマッピングではPE間通信を超立方体結合上で閉塞なしに処理できる。またどの通信も超立方体結合上の隣接間のみに限定できる。しかし1つの比較を2つのPEで重複して行なう無駄が生じる。これに対して筆者等は1つのPEに2つのソートエレメントを置く新マッピングを考案した(1PE-1比較マッピング)。新マッピングでは比較の重複がない。また1PE-1エレメントマッピングと同様にPE間通信を超立方体結合上で閉塞なしに処理し、どの通信も超立方体結合上の隣接間のみに限定できる。本報告では、バイトニックソート、1PE-1エレメントマッピングについて簡単にレビューした後、1PE-1比較マッピングを紹介し、その性能評価を行なう。
著者
澤田 伸一 坂東 宏和 深尾 百合子 中川 正樹
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, 1997-09-24
被引用文献数
1

留学生か日本語を学ぶとき, まず最初に学習するのが平仮名と片仮名である. 我々は, マルチメディアパソコンとタブレットを用いて, 平仮名・片仮名を書く練習と音声を聞き取って文字化する練習を行えるシステムを試作した.
著者
菅沼 毅 浦 昭二
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1231-1232, 1989-03-15

通常、プログラマはロジックエラーを次のようにしてデバッグする。まず、プログラムを実行し制御の流れ・変数値の変化等の実行時情報を収集する。次にこれを仕様やプログラムとの比較により解析してバグ原因の仮説を立てる。そして再び情報収集・解析を行い、仮説の正しさ/誤りを調べる。この手続きによるバグの発見には豊富な経験や技術あるいは勘を要し、多くの試行錯誤を伴うため、初心者には困難である。そこで、「'エラー'とは、利用者の意図どうりにシステムが機能しない状態.'バグ'とは、エラーの発生し得る要因のうちソフトウェアに内在する原因.」という定義に立ち返って、エラーが発生した際のバグの発見・真の原因探索の支援方法について考える。従来の代表的なアプローチに対する批判点のうち本研究の着目点として次の2点を想定している。a)プログラムを静的なものとして捉えていること,b)プログラミングの意図を考慮していないこと。a)に関しては、インスツルメンテーションを用いた動特性データの保存により、対象をソースコードだけではなく、プログラムの動作・振舞いとする。b)に関しては、プログラムに込められた意図を、宣言的な表現を用いて記述することにより、処理の対象に加える。プログラムへの意図と実際の動作との間に存在する矛盾はプログラムが期待通りに動作していない点であり、すなわちバグである。 よってこの矛盾点を発見・報告することが出来ればデバッグ時の有力な情報に成ると考えられる。
著者
大和田 勇人 溝口 文雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.45-46, 1994-09-20

制約充足問題はAIの中心的問題の一つであり,例として設計,レイアウト問題等がある.制約充足問題とは,制約集合を充足する変数への値の割り当てを決定することであり,NP-完全なクラスに属する.そのため,近似的ではあるが効率のよい解法が求められている.例えば,制約充足問題の代表的な手法であるアーク無矛盾は局所的なものであり,後戻り探索を実施する前に局所的に矛盾するものを除去する.さらに,実問題を考えると,必要十分な制約集合を与えることは困難で,できるだけ多くの制約を充足するものを求めるといった部分制約充足問題も考慮しなければならない.我々は,住宅間取り問題に対して,このような手法を導入してきたが,満足のいく解法を得ることはできず,新たなアプローチを模索している.本研究はこのような問題意識から,制約充足だけでは解決できない部分を過去の事例を利用して,帰納学習により補完するという方法を考える.特に,正,負事例から論理プログラムを生成する帰納論理プログラミングを用いて,制約充足問題の近似解を求めるための規則を生成することを目指す.現状では,帰納論理プログラミングで用いられている相対最小汎化を制約論理プログラミングの枠組みから拡張し,システム化した.本稿ではその概要を報告する.
著者
川崎 正博 松井 くにお 西野 文人
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.101-102, 1990-09-04

一般的に,自然言語処理に用いられる単語辞書は十万語にのぼるような大規模なものが多く,一単語が持つ形態素情報,構文情報等のデータも,細かく表現されている反面,複雑化し,扱いにくいものとなっている事が多くみられる。しかし,実際においては,そのような大規模辞書をそのまま利用する事は少なく,システムに必要な情報のみを取り出したシステム用辞書を作り出し,辞書コストの低減を図っている事が多い。本稿では,英語を入力文とし,品詞の推定等を行う形態素解析処理において,そのシステムの特徴を生かし,名詞類を品詞として持つ単語を辞書より削除することによる辞書のコンパクト化の実現方法,および,そのコンパクト辞書を用いて英語形態素解析(Emor)を行った実験結果,今後の課題を述べる。
著者
水谷 哲也 五十嵐 滋 塩 雅之 池田 靖雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.37-38, 2008-03-13

NΣラベル付カルキュラスは,外部の物理的または論理的現象を制御する人間またはコンピュータプログラムの,時間に依存して変化する知識・信念およびそれに基づく決定を記述・分析・検証する形式的体系である.この体系で,信楽高原鐡道列車衝突事故およびJAL焼津沖ニアミス事故の論理的分析を行う.これらは連続系を制御するシステムであり,誤解や誤認識をもつヒューマンファクターを内包している.これらの例を分析することにより,人工知能と,プログラムが制御する外部環境およびヒューマンファクターの関係についての研究が行われる.NΣ-labeled calculus is a formal system in order to describe time-concerned recognition, knowledge, belief and decision of humans or computer programs together with related external physical or logical phenomena. Formal verification and analysis of the Shigaraki Kougen Railway accident and the JAL near miss accident in this formalism will be presented as examples of cooperating systems controlling continuously changing objects including human factor with misunderstanding or incorrect recognition. Through these examples, relationship among artificial intelligence, external environment and human factors will be investigated.
著者
酒井 三四郎 陸野 慶人
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.29-30, 1993-09-27

プログラミング教育の分野において,初心者である学習者の作成したプログラムに含まれる意味的エラーを自動的に発見しようとする試みについて述べる。熟練したプログラマはいろいろな場面ごとに有用となるプログラミング技法を多数身に付けており,プログラム作成に際して積極的に活用しようとする。したがって熟練者の書いたプログラムは一定の形式をしており,ミスが少なく理解しやすい。これに対して,初心者はそのような技法を知らないので,必要な都度プログラミング言語によって表現を工夫している。したがって表現に一貫性がなく,ミスが生じやすく理解しにくいものになる。そこで,初心者のプログラムを熟練者の書いた良い購造のプログラムと比較して,誤りがあるか否か,誤りがあればどこにそれが存在し,何がその原因であるかを検出・同定することは重要である。意味的なエラーを発見するためにはシステムは「正しいプログラム」に関する知識を必要とする。エラーを発見する戦略やその結果はこの知識をどのようにして与えるかに大きく依存している。LAURAは正しいプログラムに関する知識をソーステキストの形で持ち,学習者のソーステキストと静的に比較している。多様なプログラム表現を標準的な表現に変換する高度な機構を持っている。しかし,得られた結果は文単位の差でしかないためにエラーの意味付けや原因推定,学習者への助言能力に限界がある。一方,PR0USTはある特定の問題を解決するためのアルゴリズムに関する完全な戦略と,エラーも表現したプログラミング技法(プラン)に関する知識をもとに高度な診断を行った。我々のアプローチは,教材作成者に負担をかけずにできるだけ多くの問題に対して診断ができるように,問題に依存するプログラム知識として,教師の書いた模範プログラムを用いる。また,多くの教材プログラムを通して学習者に教えようとする普遍的なプログラミング技法に関する知識をプランとして持つ。これらの知識を用いて学習者のエラーを含んだプログラムを診断する。
著者
李 航 落合 尚良
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.149-150, 1992-02-24

閉路を含まない素性構造の単一化による自然言語処理の手法がよく知られている。しかし、実際の自然言語処理においては、より広い閉路を含む素性構造の単一化もしばしば必要である。例えば、タイプつき素性構造という拡張された素性構造によって「私の買った本」という意味内容を表現する時に、閉路が現れてくる。従って、どのような特徴をもつ閉路を含む素性構造が単一化可能で、そのアルゴリズムがどうなるかというのは興味深い研究課題である。本論文では、閉路を含む素性構造の単一化の可能性とその単一化アルゴリズムについて述べる。まず、有限オートマトンとして定義できる閉路を含む素性構造が必ず単一化可能であることを証明する。次に、そのような閉路を含む素性構造をタグリストというデータ構造として表現し、その単一化を行なうアルゴリズムを提案する。
著者
樋口 雅文 屋代 智之 黒田 浩一 矢込 宏敬 横山 光男 松下 温
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.361-362, 1992-02-24

近年、大都市における交通渋帯はますます激しくなるとともに、慢性化している。そのために生じる時間的、経済的損失も無視できないレベルに達し、深刻な社会問題となっており、早期解決が強く望まれている。そこでここ数年来、交通流を解析するために高速道路や一般道における交通流のシミュレーションに関する研究が盛んに行われている。交通渋帯を解消する一つの方法として、道路に流入する交通量を制限することが首都高速道路などで行われている。本研究は、首都高速道路における流入制限が交通流に与える影響を調査することを目的とする。この調査のために首都高速道路環状線内回りのシミュレーションモデルを作成し、計算機上においてシミュレーションを行った。
著者
富永 道也 正道寺 勉 伊原 征治郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.213-214, 1993-09-27

人間関係において「好き」,「嫌い」という感情は最も重要なファクタである.しかし,感情だけで他者を評価してしまうのはよくない.たとえば,フィーリングだけで嫌いになるのではなく,もっと知的に,そういう人であるということを理解し認めていけば,複雑で難解な人間関係も克服できるであろう.そこで我々は,エゴグラム(EGOGRAM)利用し,自己および他者の性格の特性(パターン)を把握することによって自分自身を変化・成長させ,人間関係をよりよい方向へと誘う,人間関係支援システムを提案する.そしてそれをグループウェア化することを本研究の目的としている。
著者
直井 聡 矢吹 真紀 浅川 敦子 堀田 悦伸
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.105-106, 1993-09-27

これまで帳票内の一行単位の一文字枠やフリーピッチ枠に接触した文字を分離する手法を提案した.具体的には,枠接触文字から文字枠を除去した途切れパターンに対して,幾何学的情報と位相構造の大局的な評価により補完するGIM(Global Interpolation Method)を開発した.本稿では,対象を数字に限定して複数行ある表形式枠まで拡張し,それに伴って必要な途切れパターンの綿密な補完方法と,大局的評価用の補完領域の設定方法について述べる.
著者
菅原 一秀 野崎 広志
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.211-212, 1994-09-20

オンライン文字認識装置において、単語の部分的な文字の入力からいくつかの候補単語を推定、表示し、それらの中からユーザーが選択できるようにしたい。本稿ではこの候補単語の推定のことを予備選択と呼ぶ。この予備選択により、高速に候補を部分的入力からも推定できるようになるので、ユーザーが速くペン入力を使用できるようになる。予備選択のためには、頻度情報を持った語い集と、一文字ずつの文字認識のスコア付の認識結果を使う。認識装置には誤認識はつきものであるが、選択すべきリスト中に正解単語が無いのは非常に不都合である。そこでこの予備選択時にはたとえ認識結果からの組み合わせからは出てこない単語でも、それが一文字の置換程度で得られ、かつ、頻度の高いあるいは語い集に載っているものならば、結果のリスト中に残るような、認識の耐雑音性とでもいうべき仕組みが必要である。また、予備選択は軽い処理である必要がある。これに時間がかかるようでは次の文字を入力した方が早いことになり意味がなくなる。本稿では、この2つの点、認識の耐雑音性と、処理の軽さを実現する手法として、単語ごとの文字の出現行列を使い、認識装置からの一文字ごとの認識結果に対しその文字が各単語に含まれているかどうかを調べるものを提案する。さらにインプリメンテーション、予備実験の結果を示す。
著者
加藤 誠巳 青山 ゆき
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.399-400, 1993-03-01

首都圏道路網の交通状況は、年々悪化の一途をたどっている。しかし、未来の道路状況を事前の交通流データより予測しうるならば、迂回路をドライバに指示したり、最適信号制御を行ったりすることにより、渋滞を回避することが可能となる。また、目的地までの旅行時間を予めドライバに知らせることも出来る。従来、予測の手法として、(1)多項式の当てはめ、(2)上流の交通量からの推定(上流で測った交通量が走行時間だけ遅れて現れると考える方式)、(3)交通現象の周期性の利用(曜日や時刻の関数として、過去のデータから統計的に求めておく方式)等、様々な方式が提案されてきた。本稿では、時間的、空間的な種々の予測因子を統合した処理及び統計的な処理を行うことが出来ると考えられるニューラルネットワークを用いて、道路に設置されている車両感知器より得られる交通量及び速度データをもとに、未来の交通量を予測する手法を述べる。
著者
木曽 宏顕 森 辰則 中川 裕志
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.169-170, 1993-03-01

文A,Bを接続助詞「ながら」でつないだ文「AながらB」には,AとBが同時進行的に起こっていることを表すものと、AであるにもかかわらずBという逆接的意味合いを生じるものと二通りあることが知られている。本稿では、「AながらB」がどちらの解釈になるのかを文Aの持つ性質により決定する方法についと論じ、特に取り立て助詞との関係について見ていく。
著者
官原 浩二 小谷 亮 小川 吉大 小林 啓二 近藤 省造
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.245-246, 1997-03-12

インターネット上のアプリケーションとして, 利用者の操作履歴やアンケートを基に利用者個人毎に適応して様々な情報を推薦, フィルタリングするシステムの検討が活発化している。我々は, 個人適応型システムとして, 多チャンネル化が進むTV放送に注目し, TV番組推薦システムについての検討を行った。本システムの目的は, 番組選択の履歴情報から, 利用者の「好み」を抽出し, 利用者個人に適応した番組表を作成し, 見たいと思う番組をシステムが推薦することである。本稿では, 履歴情報から抽出するパラメータの定義, 評価実験, 及び今後の課題について述べる。

1 0 0 0 Mental OS

著者
島津 明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.137-138, 1990-09-04

対話理解には,音声情報の処理,形態素の解析・生成,構文の解析・生成,意味情報の導出,発話行為の認識・生成,目標の設定,などなど種々の過程が関わる.それらの過程は,適当に配置,起動,保留,停止,再起動される.一方,それらの過程は,適当な言語的・非言語的知識にアクセスし,それらに基づいて,発話情報から談話構造を,あるいは談話構造から発話情報を導くことにより進められていく.すなわち,対話理解(一般には心的理解)は種々の過程とデータとを適切に扱うことにより遂行される.この観点から,本報告は対話理解を扱う機構,Mental OSを提案する.
著者
小林 健一 飯倉 道雄 吉岡 亨 伊原 柾治郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.500-501, 1997-09-24

コンピュータが一般家庭に普及するにしたがって、デジダル・データを利用した教材も広く利用されるようになってきた。しかし、現在普及しているマルチメディア教材は、そのほとんどが、CD-ROM等のスタンドアローンでの使用を前提とした媒体に記録されている。そこで現在、コンピュータ・ネットワークを利用して教材を管理、提供する方法についての研究がさかんに行われている。本研究では、コンピュータ・ネットワーク上でマルチメディア教材を管理し、利用するための方法について検討する。
著者
細谷 好志 若林 真一 小出 哲士 吉田 典可
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.89-90, 1993-09-27

ネットワーク管理における重要な問題の1つに最短経路木更新問題がある.特に各通信リンクの負荷晴報をコストと考えた場合に最短経路木更新問題を解くことは,メッセージを送る経路を決定する際に混雑した経路を避けるという意味で有用である.オンラインシステムではネットワークのトポロジが頻繁に変化するため,その都度最短経跨を更新する必要がある.動的ネットワークにおける最短経路木更新問題はこれまでにも多くの研究がなされてきた.特に,アルゴリズムの実行中でもトポロジの変化を許す場合,いつかはネットワークのトポロジ変化が安定するという仮定のもとでいくつかのアルゴリズムが提案されている.一般にメッセージ複雑度と空間計算量はトレードオフの関係にあり,さらにメッセージに持たせる情報を少なくすれば,一時的に経路木中にサイクルが生じるなどして各プロセスが正しい情報を保持するまでに時間がかかったり,ネットワークが非連結になった場合に正しい更新が保証されない.文献では,静的ネットワークのアルゴリズムを動的ネットワークに適用する手法として,トポロジの変化ごとにアルゴリズムをリセットして再起動させているが,その手法だとそれまでに集められた情報が無駄になってしまう.本稿では,少ない局所情報及びメッセージ情報によって,分散最短経路木更新問題を効率良く解くイベントドリプンアルゴリズムを提案する.
著者
松内 浩 平本 建志 花浦 敏孝
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.111-112, 1992-09-28

近年、ネットワーク環境において統合OAシステムの開発が試みられているが、統合OAシステムには各アプリケーションの不正利用を管理するセキュリティ機能が必要になる。しかし、UNIXにようなオープンなOS上では、各アプリケーションの起動にセキュリティを持たせることは困難である。また、コンピュータの普及にともない、日頃キーボード操作に慣れていない人の対しても業務上OAシステムを使用することが望まれる。そのために、OAシステムには、直観的かつ視覚的システムの操作を可能にするGUI(グラフィカルユーザインターフェイス)が広く採用されている。そこで、上述の二つの点を考慮し、ユーザが容易でしかも一貫した操作方法でOAシステムのアプリケーションを利用できるグラフィカルユーザ環境を提供するとともに各アプリケーションの起動にセキュリティを持たせる手法について提案する。
著者
黒田 誠司 檜垣 正浩
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.261-262, 1993-03-01

近年,多量のメモリや高速な演算を必要とする処理に対して,パソコンでは対応しきれなくなり,ワークステーションを使用するケースが増加している。また,コンピュータネットワークの普及にともない,ワークステーションを使用して,電子メールやファイル転送などのネットワークサービスを利用し,情報交換を行う人が増えている。このような状況にもかかわらず,ワークステーション用の日本語変換は,パソコン用のものと比べて,ユーザにとって十分に満足するものとは言い難い。そこで本発表では,パソコン用の日本語変換(ATOK,VJE,WXIIなど)をワークステーション上で使用できるシステム(日本語入力システム)の概要について述べる。