- 著者
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漁田 武雄
漁田 俊子
- 出版者
- 日本認知心理学会
- 雑誌
- 日本認知心理学会発表論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.2008, pp.98-98, 2008
BGMの熟知性(既知,未知)×文脈(同文脈,異文脈)の4群に,大学生96名をランダムに割り当てた。各大学生は個別に実験参加した。教示につづいて,24個の漢字2文字熟語を,4個ずつ6回に分けて,各々30秒間コンピュータ画面に提示した。大学生は4つの熟語を用いた文を作成し,口頭報告した。作文の際に,各条件に対応するBGMを流した。作文が終わるとBGMを止め,コンピュータ画面に背を向けさせた。そして連続加算課題を5分間行わせた。つづいて,作文で使用した熟語の自由再生を行わせた。その際,SC条件では作文時と同じBGM,DC条件では作文とは,同じ熟知性で異なるBGMを流した。総再生数および,各熟語群からの第1反応数のいずれにおいても,文脈の主効果のみが有意で,熟知性の主効果と交互作用は有意でなかった。以上,これまで未知楽曲でのみ報告されていたBGM文脈依存効果が,既知楽曲でも生じることを見いだした。