著者
三上 繁実 川野 順一郎 奥田 治雄 上原 年博 千葉 光雄 坂内 達司
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.20, no.21, pp.19-22, 1996-03-15
被引用文献数
1

The development of a practical VTR that is compact, inexpensive and offers high picture quality has been pressing requirement Comparing present HDTV VTRs (1-in. digital VTR and UNIHI VTR etc.) with current conventional-definition television (CDTV) VTRs used in broadcasting, there is much room for improvement in terms of cost (VTR & tape), function and performance, mobility and maintenance for practical use. To solve these problems at an early stage, we have developed an HDTV VTR using a 1/2-in. tape cassette by making effective use of a current CDTV digital VTR (D-5 VTR) and applying bit rate reduction technology.
著者
山本 建太 伊藤 弘樹 菊池 司
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.211-213, 2014

現在では、大きな建物やライブの演出などにプロジェクションマッピングを用いているのが主流であるが、それをあえて小型化することによって、プロジェクションマッピングをより身近に体験できるツールとして、本研究では、プロジェクションマッピングとアミッドスクリーンの後ろが透けて見える特性を生かした、今までにない宣伝ツールを提案する
著者
清水 裕次 田森 佳秀
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.30, pp.43-48, 2002-03-20

ヒトは探索物を発見した瞬間に「Aha!」と思う。この瞬間は、いわばひらめきの瞬間のことであるから、いつ起こるのか予測できない。同様な事は他のモダリティでも見られることから、「Aha!」の瞬間は、モダリティーに共通の認知現象であると考えられる。我々は「Aha!」の瞬間に起こる神経活動の変遷を調べるために多チャンネルMEG計測を行った。電流双極子の位置推定の結果、「Aha!」の瞬間に関連する局在した神経活動は、上前頭回と帯状回前頭下部に出現することが分かった。
著者
吉田 愛 伊藤 雄一 尾崎 麻耶 菊川 哲也 深澤 遼 藤田 和之 北村 喜文 岸野 文郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.21, pp.65-68, 2009-06-08
被引用文献数
1

雨は時間や場所に依存してさまざまな様相を呈し,独特の印象を人に与える.そこで,雨を情報として他者と共有することができれば,今までにはない情報共有の手法となると考えられる.本研究では,雨と人をつなぐインタフェースである傘に注目し,雨を再現して体験できる装置の実現を目指す.具体的には,ダイナミック・スピーカの構造を利用して,実際の雨が傘に当たることで傘軸に発生する振動を記録,再生できるシステム「アソブレラ」を実現する.また,アソブレラを用い,雨だけでなくビー玉や蛇など様々な物を傘で受け止める感覚を体験できるアプリケーションや,雨をリアルタイムに伝達し合うアプリケーションを実装する.
著者
竹内 俊貴 鳴海 拓志 西村 邦裕 谷川 智洋 廣瀬 通孝
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.25, pp.99-104, 2010-06-29
参考文献数
10
被引用文献数
6

本研究では,過去の購買情報から未来の消費行動を予測・提示することで,ユーザの収支バランスの改善を図ることを目的とする.まず,レシートをスキャン・OCR(光学文字認識)することで,店名・住所・電話番号・消費金額といった購買情報を記録した(レシートログ).大量のレシートログを可視化することで,消費行動には時間的・場所的周期性があることを発見した.そして,周期性を利用し,未来の消費金額・可能性を予測・提示するアプリケーションを開発した.それらを実際にユーザに利用してもらい,評価することで,予測提示がユーザの消費行動に影響を与えることが分かった.
著者
中井 隆洋 蓼沼 眞
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.679-683, 2002-04-01
被引用文献数
2

画家によって描かれた絵画のテクスチャ(筆遣い)を特徴付ける物理量を定義し,テクスチャの視覚的な違いをそれらの物理量にて説明した.また,それらの物理量に基づくテクスチャのクラスタリング手法を提案した.
著者
尾石 和弥 村上 紀子 菊池 眞之
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, no.16, pp.117-120, 2011-03-08

本研究では,描画活動である写生を行っている場合の視線について注視点計器を用いて調べた.モチーフは,柄の無い白色の紙コップ画像,柄付きの紙コップ画像,閉曲線図形画像の3通りで,いずれも3分間で描画を行い,その時の視線を計測した.実験の結果,若年者に比べ高齢者はサッケード距離が短い傾向があった.また,モチーフが複雑になるほど,美術訓練を受けていない人はモチーフを見る時間が長くなり,美術訓練を受けている若年者はモチーフを見る時間があまり長くならないことが明らかになった.
著者
呉 祖維 野地 朱真
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.16, pp.161-162, 2012-03-09
参考文献数
5

本論文では日本の動画制作会社マッドハウスが2010年にリメイクしたアメリカスーパーヒーローアニメ作品「X-MEN」を中心にし、ストーリー設定、キャラクターデザインから作画まで、海外アニメーションと日本のアニメの違いを比較し、分析する。
著者
角田 忠信
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.486-491, 1978-06-01

ひとの左脳は知的, 言語的な情報処理を担当するが, 右脳は非言語活動を担当している.日本人では母音の音韻構造が特殊であることから感情音や自然音が左脳に偏より, これによって左脳が情動に関与するようになる.西欧人や他のアジア人では情動は右脳が主役を演じている.日本人では母音や自然音に含まれる僅かのFM音に対して鋭敏に左脳で応じるが, 他の国民は子音の音形に対応した形にのみ左脳で応じる.日本の文化の特徴は脳の働きからも説明できると結論した.
著者
大野 健彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.38, pp.31-36, 2000-06-22
被引用文献数
1

本論文では人がWWWを利用して目的の情報を探すプロセスを明らかにするため, ユーザの視線を測定して注目している領域の種類を調べた結果について報告する.実験はあらかじめWWWプラウザの画面をキャプチャして得られた画像を被験者に提示し, 被験者に目的の情報を選択させる形式でおこなわれた.実験の結果, 被験者は一般に各領域に対して極めて短い時間しか注目していないということがわかった.また, 被験者が特定領域に長く注目している回数は, 問題によって大きく異なるという結果が得られた.これらの結果はWWW画面のデザインによってユーザが目標を探し出すプロセスが大きく異なる事を示しており, ユーザの視線を測定することでWWWの画面デザインを評価できる可能性があることを示している.
著者
長石 道博
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.150, no.12, pp.1965-1973, 1996-12-20
参考文献数
22
被引用文献数
11

これまで, 文字パターンの認知過程に関する心理学実験結果を説明する, 多くの数理モデルが研究されてきたが, 1つの数理モデルで各実験結果を統一的に説明するには至っていない.一方, 視知覚を統一的に説明する枠組みとして, 場が注目されている.また, 横瀬の視覚誘導場理論によるパターン認識の可能性が示唆されていることから, 視覚の誘導場によるパターン認識が数理モデル化できれば, 各実験結果を統一的に説明できる可能性がある.本論文は, 従来の心理学的知見から誘導場によるパターン認識モデルを提案し, このモデルがパターン認知に関する複数の心理実験結果を説明できるか検証を行った.その結果, このモデルは, 複数の心理実験結果とよく合致しており, 人間が行うパターン類似性の評価に近い結果が得られることが示された.
著者
田村 震一 沢井 秀文 中村 雅己 鹿野 清宏
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.935-943, 1989
被引用文献数
1

音声の分野において, ニューラルネットの適用が活発になっている.本解説では, 多層ニューラルネットワークの学習アルゴリズム, および非線形信号処理への応用の可能性について述べ, 音声認識, 音声合成, 単語列予測, 雑音抑圧, 情報圧縮への適用例を紹介する.
著者
吉田 陽祐 多田 昌裕 野間 春生 野田 賢
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, no.20, pp.5-8, 2011-05-20

近年,自動車や道路に対して様々な改良がなされた結果,交通事故件数は減少傾向にあるが,依然として高い水準を保っている.これに対し筆者らは,装着型センサで計測した運転行動データに加え,交差点のもつ地形的特性や周辺交通状況をも考慮した運転技能評価手法により,ドライバーの安全意識の向上を図るアプローチを提案している.今回,予防安全面から見て提案手法による評価がどの程度意味のあるものなのか,その有用性を調べるため,教習所指導員による主観的な技能評価との比較を行った.38人のドライバーを被験者とした公道走行実験の結果,安全運転の専門家である指導員の評価結果と相関係数0.71の関連がある事を示し,提案手法の予防安全面での有用性を確認した.
著者
武田 秀貴 柴田 滝也
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.20, pp.5-8, 2009-05-25

形状と質感(鏡面反射)を融合させた新たな3次元物体モデルの物理量抽出手法を提案する.3次元家具データに対する「高級感」などの印象評価を行うことにより,照明照射方向を考慮した家具の検索結果を返すことが可能になる.本稿では形状や質感を見るためには光が重要な役割を果たすと考え,照明と形状と質感の分散分析を行い,形状と質感において交互作用の結果が得られた.形状と質感を別々に抽出した単独物理量と融合させた結合物理量を重回帰分析で比較した結果,「高級感」は照明の光を反射する鏡面の位置が重要であることが分かった.
著者
永田 真啓 服部 誠 花嶋 正昭 吉岡 秀 黒野 剛弘 森 真介
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.15, no.42, pp.7-14, 1991-07-18

In order to apply to the applications of an image processing, we have improved VM and VI of Smalltalk-80 on standard EWS. We developed operational evironment of positron CT(PET) system using Smalltalk-80 as an example of practical applications. These approach is only by adding new class for image processing. The limitation of Smalltalk-80 using standard EWS are made clear. Particulary, in the case of system extension, we are faced with the bottle neck of hardware potential of standard EWS and with the limit of real-time potential by UNIX. Then, we considered these limits of applications and developed new original object oritented machine, OOPS (Object Oriented Processing System), which is used Smalltalk-80 as operating system.

5 0 0 0 複合現実感

著者
田村 秀行 大田 友一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.266-272, 1998-03-20
被引用文献数
63 6

「複合現実感」 (Mixed Reality) は, 現実世界と仮想世界を融合した複合環境の構築・描画技術で, これまでのVRの限界を打破する先端技術として期待されている.本稿では, 電子的な仮想世界を現実世界の情報で補強するAugmented Virtualityと, 現実世界に立脚しここに電子データを重畳するAugmented Realityに大別し, それぞれの最新技術動向を概観し, 今後の応用分野について展望する.
著者
浅川 健太 平野 研人 塚田 哲也 林 慰彦 因 雄亮 大宮 康弘 濱井 龍明 村上 仁己
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.11, pp.123-126, 2009-02-28
参考文献数
7
被引用文献数
8

携帯電話に付随したカメラとGPS機能を利用し、それらを元に作成した情報をGoogleマップに貼り付けて連携させることで、位置情報を視覚的に捉え、災害時に役立てることが重要である。例えば大地震が発生した際、被災者は避難所の場所などを把握しづらいことがあり、それにより復興が遅れる可能性がある。本研究ではこれらを解決するため避難所や仮設トイレ、危険地域などの情報をいかに効果的に表現するかについて検討する。
著者
浦辻 宗一郎 今村 弘樹 黒木 聖司
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.209-214, 2011-02-14
参考文献数
4

創価大学黒木研究室では,超小型衛星Negai☆"の研究・開発を行い,2010年5月21日の打上げ・運用に成功した.高度300kmの軌道を周回し,打上げ後35日で大気圏に突入し,流れ星のように燃え尽きた.Negai☆"衛星のミッションの1つとして,地球画像の取得がある.周辺環境の混信等により,地球画像の取得には,多くのパケットロスが生じ,かつ短期間での再取得は難しい.そこで本研究では,パケットロスした欠損画像を補間する2つの方式を提案する.(1)画像データのランダム配列による欠損周囲ピクセルからの補間.(2)欠損領域と類似性の高い領域からの補間.これらの実験と評価により,提案した手法が地球画像データ補間のために有効であることを示す.